26日夕方、BankART Studio NYKでブラジルの劇団テアトロ・マクナイマのダンス公演「カルメン・ミランダ 大野一雄へのオマージュ」を観た。同公演のちらしによると、カルメン・ミランダ(1909-55)とは、20世紀ブラジルの最も著名な歌手のひとり(実際はポルトガル生まれだそうだが)で、1940年代にはアメリカに渡りハリウッドの大スターとなった歌姫である。会場ロビーで上映されていた1947 . . . 本文を読む
25日(金)、東京国際芸術祭2005のオーラスを飾る演目、ドイツ・ベルリンのフォルクスビューネ(直訳すると「民衆劇場」)のプロダクション「終着駅アメリカ」を見る。
この日は、新宿パークタワーホールに開演時刻ちょうどに着いて、そこで初めて会場を間違えていたことに気づくというひさびさの(でもないか)大ボケをかましてしまい、うろたえて大急ぎで新宿からタクシーに乗り込み三軒茶屋へ。幸い、25日給料日にして . . . 本文を読む
21日夜、STスポットでチェルフィッチュの「ポスト*労苦の終わり」を見た。
当日配布された簡単な公演パンフレットに、ダンス批評家の桜井圭介氏がおもしろいことを書いている。ごく簡単に言えば、氏は、チェルフィッチュの舞台においては、「セリフがダンスである」、ということを述べていた、ように思う。・・・というのは、今現在手元にそのパンフレットがなくて、正確に引用できないからであるが。
そこからさらに進める . . . 本文を読む
23日(水)、強い雨の中を、話題の騎馬オペラ「ジンガロ」を見に行った。東京都現代美術館に隣接する木場公園内特設会場。木場公園で騎馬オペラ、というのは地口を意識して選んだのだろうか(違うだろうけど)。
「ルンタ-風の馬-」という作品タイトルの「ルンタ」とは、チベット語で「魔よけと祈りの旗」という意味だそうである。客席内に入るまでまったく知らなかったが、この作品の音楽は終始チベット声明が使われていた。 . . . 本文を読む
以前このブログで紹介した、カナダ・モントリオールを拠点とするカンパニー・マリー・シュイナールの来日公演の千秋楽(21日)に行ってきた(東急文化村シアターコクーン)。私が昨年11月にモントリオールで見た「コラール(讃歌)」という作品と、ショパンの「24の前奏曲」に振りをつけた作品がカップリングされている。ピアノ演奏は、ジャン=フランソワ・ラトゥール。
「コラール」という作品についての説明は以前の記事 . . . 本文を読む
今振り返ってみると、何というか、メチャクチャな知的格闘技だったのである、あれは。
で、それは何がそうだったか、と言うと、昨日観た舞台が、ということなのだ。
何のことを言っているのかと言えば、東京国際芸術祭2005の中東シリーズ第二弾として昨日まで新宿・パークタワーホールで上演されていた、チュニジアのファミリア・プロダクションの「ジュヌン-狂気-」という舞台のことなのだ。
終演後、某放送局最高幹部の . . . 本文を読む
19日までの北京、ソウル行きで、現地の文化関係者、それもそれぞれの国を代表する立場の人たちと面談する機会があり、非常に勉強になった。
北京、ソウルで話題になった映画や舞台作品を書き出しておく。
北京では、まず、「君よ憤怒の河を渉れ」(佐藤純弥監督、1976年)。中国でのタイトルは「追捕」(1978年)。日本ではさほど知名度の高い作品ではないが、文化大革命後の中国で初めて上映された外国映画として、そ . . . 本文を読む
相変わらず、韓国メディアは「Tokto」問題を大きく取り上げている。日本大使館前の抗議行動では、自分の指を切り落としたり、焼身自殺をはかったり(未遂)するなど、非常に激しい行動が行われている。そして、それが新聞やテレビで大きく報道され、視聴者にセンセーショナルな印象を与えている。
この間わかったことは、韓国の人は、小学生に至るまで「Tokto」について知らない人はいない、ということである。それに対 . . . 本文を読む
当地(ソウル)では、今朝のテレビのニュース(SBS)でも、竹島問題(竹島は、韓国の呼称ではTokto、または、Dokdo)をトップニュースで約10分間にわたってとりあげていた。町村外相のインタビュー(韓国語での紹介なので内容は不明)、韓国側の担当大臣のコメントの映像、現地の映像、それに東京新聞の記事、ワシントンポスト紙の報道などが紹介されていた。この間の様子を見ていると、メディア(特にテレビ)とい . . . 本文を読む
私は昨日16日に北京からソウルに着いた。たまたまこの日に島根県議会での「竹島の日」制定の議決が重なったため、移動中の飛行機の中の英字紙(議決前の報道)でも、この問題が報道されていた。(そんなに大きな扱いではなく、写真もない地味な記事だったが、一面で扱われていた。)
案の定、この日午前中の議決を受けて、昨晩と今朝の韓国のテレビニュースはこの問題(韓国では「竹島」ではなく「Tokto」)に関する報道一 . . . 本文を読む