もうずーっと昔のことになるが、学生時代に落語をよく聞いていた友人がいた。彼は卒論も落語について書こうかと考えていたようだったが、結局卒論は日本近代文学の作家を論じることにしたのだったと記憶している。
その友人の影響だったのかどうか、今となってはそのあたりのことさえもあまり定かではないが、学生時代にある程度、落語に興味を持って聞いたことがある。ラジオ番組をカセットテープに録音したり、図書館でレコー . . . 本文を読む
埼玉県深谷市で11月半ばから「深谷であそぼ! ―文化体験ワークショップ―」が、順次実施されている。私は、ちょっとした縁があって、その実行委員会(深谷文化創造体験実行委員会)のメンバーになっている
上記事業の内容は、落語、映画、建築・デザイン、演劇の4分野で、地元の子どもたちが体験学習に参加するもので、平成19年度文化庁「地域人材の活用による文化活動支援事業」として行われているものである。
実行 . . . 本文を読む
映画「フラガール」のDVDを借りてきて見る。
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第30回日本アカデミー賞の最優秀作品賞をはじめ多くの映画賞を受賞した作品(2006年公開)。
前々から見たいと思っていたのだが、TSUTAYAにいくといつも、30本ほどもあるDVDがすべて貸し出しになっていていままで見られなかったのだ。3~4回ほど、そういうこと . . . 本文を読む
昨日(23日)、たまたまテレビでM-1グランプリの最終決定戦を見た。
ファイナルに残った3組とも、大変な力演だった。1組はもう少し工夫が欲しいように思われたが、あと2組は、コントの内容もよく考えられていて、感心した。
これは、M-1グランプリという仕組みが、才能の発見とプロモーションの核としてうまく働いているからだと思う。
クラシック音楽の世界ではショパン・コンクールだとかチャイコフスキー・ . . . 本文を読む
大先輩のYさんから職場に電話がかかってきて、ちょっと間をおいて、
「おそらくこの世の中でもっともつまらん電話ですが」との前口上だったので、何事かと思ったら、案の定、大爆笑だった。
そら、つまらんわ、と思いつつ、爆笑、だからなあ。たまりまへんで。
話の中身も伝えたいが、つまらん話なので、それはなし。
話がこれで終わっては読んだ人は置いてけぼりにされたように思うかもしれないので無理やり話を続ける . . . 本文を読む
ひとつ前の記事の続き。
シェイクスピアの「リア王」の中に、以下のような台詞がある(松岡和子氏の訳による)。
ああ。必要を言うな。どんなに卑しい乞食でも貧しさのどん底に何か余分なものを持っている。(第二幕 第4場 リア)
これを受けて、私は次のように書いた。
人間は、必要だけで生きているのではない。必要を満たしてなお、満たされないものを心の中に持っているのが人間なのだ。(注)
「必要を満た . . . 本文を読む
跡見女子大学の「アーツ・マネジメントB」、玉川大学の「アート・マネジメントⅡ」の授業で、1回だけの単発の内容だが、贅沢消費論を取り上げている。
現在の経済学の主流である新古典派経済学においては、個人の消費に関するモデルとして、「合理的な経済人」を想定している。
「合理的な経済人」とは、常に自分の利益を最大にするように動き、常に計画にしたがって行動し、常に利己的に行動する人間であると想定されている . . . 本文を読む
去る12月1日(土)・2日(日)に東京大学で行われた第1回日本文化政策学会の2日目に、「博物館法改正をめぐるラウンドテーブル」が行われた。
このラウンドテーブルは、ずっと以前から決まっていたものではなく、開催が目前に迫り準備も最終段階という10月の理事会で急遽決まったものだという。
なぜ急遽開催されることになったかというと、もともとは、昨年、教育基本法が50年ぶりに改正されたことがきっかけとな . . . 本文を読む
日本文化政策学会の第1回年次大会が、12月1・2日の2日間、東京大学で開催された。
この学会は、昨年の12月に設立準備会を開催し、今年6月30日に発足したばかりである。
→ 日本文化政策学会設立 (2007/07/01)
発足時の会員は116名であったが、12/2までに新たに43名の入会があり、現在の会員数は159名となったとのこと。
1日目の懇親会では、中川幾郎会長(帝塚山大学教授)から . . . 本文を読む