ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

公開シンポジウム「文化施設の使命」

2005-11-30 18:34:51 | アーツマネジメント
27日(日)に横浜・赤レンガ倉庫1号館ホールで行われた「日本アートマネジメント学会」の公開シンポジウム「文化施設の使命」(コーディネーターは跡見女子大の片山泰輔助教授)に参加してきた。 最初に、新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあの鈴木栄子館長、山口市情報芸術センター制作課長の岸正人氏、赤レンガ倉庫館長の石川洵館長(横浜市芸術文化振興財団)から、それぞれの施設の特徴と活動内容(そして使命)についての . . . 本文を読む
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目的志向性と自己生成性

2005-11-30 17:17:42 | 大学
跡見と玉川大学のアーツ・マネジメントの講義で、「企画書の書き方」について講義をした。 そのときの説明で強調したのが、少し前のブログで紹介した「企画書とは、説得のための文書である」ということだ。 → 「企画書とは、説得のための文書である」 (2005/11/25) 私としては、今年も特に内容を変えるつもりはなかったのだが、たまたま昨年、市販の企画書の書き方に関するビジネス書を参考のために買って . . . 本文を読む
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大学院で教える

2005-11-26 06:46:57 | 大学
跡見女子大では、来年4月から大学院マネジメント研究科(修士)を開設する予定である。(文部科学省からの正式認可が昨日あたりに出されたはずだ。) 母体の跡見女子大学マネジメント学部がそうであるように、企業・公共・文化の各領域にわたって、マネジメントの視点(要は、資源の有効利用と成果の極大化)から、企業や行政機関の経営、市民参加(まちづくり)、アートマネジメントなどのさまざまな事象について研究し、学生 . . . 本文を読む
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「企画書とは、説得のための文書である」

2005-11-25 22:27:24 | 大学
跡見女子大と玉川大学のアートマネジメントの授業で、「企画書の書き方」について講義をした。 ここで最も重要なことは、「企画書とは、説得のための文書である」ということだ。 これは、読んだ通りの意味である。いくら中身が立派でも、結果として相手(クライアント)を説得できなかったら、企画書としては失敗である。 「誰に向けて」、「何を」、「どのように」説得するのか、は状況や場面によってさまざまであり、どん . . . 本文を読む
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「官から民」、あるいは「小さな政府」について

2005-11-23 17:52:36 | アーツマネジメント
ひとつ前のブログ記事の補足。 11月21日の朝日新聞朝刊に、「『官から民』 なぜ今」という座談会記事が載っている。 その中で、民間の政策シンクタンク「構想日本」の加藤秀樹氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)が、次のように言っている。 「小さな政府とは、公共分野における官を小さくすること」 これは、簡潔にして的確な説明であると思う。 公共分野(の活動)そのものを小さくするわけではないのだ。 同 . . . 本文を読む
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非営利団体に対する優遇税制

2005-11-23 15:02:21 | アーツマネジメント
NPOの経営基盤強化の必要性に関して、これまでたびたび触れてきた。 このブログでも、少し前に、非営利団体向けの優遇税制導入に関する新聞報道があったことについて触れた。 → NPOへの事業委託とNPOの独立性の問題 (2005/11/11) そのときに触れた、11月11日の日本経済新聞朝刊のトップ記事がこれである。 (以下、引用) 政府、非営利団体向け、寄付金、税優遇を拡大――来年度まずN . . . 本文を読む
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学生による授業評価と教員相互の授業評価

2005-11-23 09:59:03 | 大学
以下、基本的には大学内部の話題だが、昨今の大学はこのようなことを行っている、という話題。 (なお、私は昨今の大学しか知らない。) いまは、どこの大学でもFD(ファカルティ・ディヴェロップメント)ということがさかんに言われている。 もともとFDとは、大学の教育研究能力を向上させる活動一般のことを指す言葉だったようだが、現在は、ほぼ、「授業改善」と同義に使われていることが多いようだ。 (蛇足)この . . . 本文を読む
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「個」の確立と新しい「公」

2005-11-22 19:22:02 | アーツマネジメント
大阪の新世界アーツパーク事業事務局が発行している機関誌「SAPB」(さっぷぶ、と読む)vol. 16が送られてきた。 その中で、NPO法人ダンスボックスの大谷燠氏が、先日前橋で行われた「第三回全国アートNPOフォーラム」の模様を早速報告している。 大谷氏の文章には、フォーラムの冒頭のパネル・ディスカッションに出席した河合隼雄文化庁長官から、「いまの日本の社会に必要なのは、〈個〉の確立と新しい〈 . . . 本文を読む
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栗東芸術文化会館の指定管理者選定結果に疑問

2005-11-20 22:45:08 | アーツマネジメント
栗東芸術文化会館さきら(滋賀県栗東市)の指定管理者選定結果を知らせるメールが転送されてきた。 私はさきらの運営状況についてほとんど知識がないし、発信人とも面識はないが、書かれている事柄は概ね共感できる内容である。 指定管理者の選定に関して、こういうことが起こらなければよいがと思っていた事態が現実に起こってしまった例ではないだろうか。 以下、メールの内容を私なりに要約しておく。 栗東市の公共 . . . 本文を読む
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インターンシップの現状と未来

2005-11-20 11:22:26 | アーツマネジメント
昨19日、西新宿の芸能花伝舎で、「文化経済学会〈日本〉秋の講演会2005」が開催された。 今年の講演会は、「アーツマネジメント教育と芸術現場」と題して、3つのパネルディスカッションが行われた。 私は、Part2の「インターン制度の現状と課題」というセッションで、木下達文氏(京都橘大学)、古井戸秀夫氏(早稲田大学)とともに、学生のインターンシップの現状と課題について報告した。また、日本フィルハーモ . . . 本文を読む
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