ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

演劇の社会的役割

2009-08-27 10:30:15 | アーツマネジメント
先日紹介した高萩宏さんの著書「僕と演劇と夢の遊眠社」の中に以下の記述がある。 ・演劇はギリシャ悲劇・喜劇の成立以来、集団で物事を決めていかなければならない市民社会の鏡のようなもの(だ) ・「教育」には先人が得た知識を後進に効率よく伝えていく役割があるように、「演劇」にはその時代の社会を支えている人が集まってありうべき社会を再現し、共に楽しむという機能がある ・芝居の本質は人間観に関わる内容を . . . 本文を読む
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「所有」からアートの公共性を考える

2009-08-22 06:22:21 | アーツマネジメント
最近(いつ頃からだろう)、ブログの更新があまり頻繁に出来ていないので、情報としてはえらく後追いのものになってしまうし、ていねいに状況をお伝えしにくいのだが、標記のタイトルは、2007年度から始まっている東京大学文化資源学公開講座「市民社会再生」において、今年度、私がプロジェクトリーダーを務めているプロジェクト2の討議テーマである。 3年連続で開催されている上記「市民社会再生」講座の最終年に当たる . . . 本文を読む
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現場感覚

2009-08-09 07:34:56 | アーツマネジメント
去る8月2日(日)に、「高萩さんの出版を祝う会」が行われた。 僕と演劇と夢の遊眠社高萩 宏日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る 当初100~150人くらいの会場が予定されていたのだが、世話人を引き受けたプロデューサーのNさん(女性)が、もし200人来ちゃって入れない人が出たら大変、と主張して、最初の候補会場よりもずっと広い会場(東京・赤坂にある、普段は結婚式場として使われているところ)に . . . 本文を読む
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高萩宏「僕と演劇と夢の遊眠社」(2)

2009-08-08 21:27:57 | アーツマネジメント
ひとつ前の記事の続き。 僕と演劇と夢の遊眠社高萩 宏日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る 高萩さんの本を一読した感想は、これは単なる成功体験本ではなく、自分自身と長く対話をしながら書かれたものなんだなあ、というものであった。 この本の前書き(「はじめに」)に、「僕は自分の80年代のことについて今まで何度か書こうとしたが書けなかった」とある。それは、「うまく距離感が取れない感じ」(だから . . . 本文を読む
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高萩宏「僕と演劇と夢の遊眠社」

2009-08-05 05:57:08 | アーツマネジメント
先日、高萩宏さんの「僕と演劇と夢の遊眠社」が発刊された。 僕と演劇と夢の遊眠社高萩 宏日本経済新聞出版社このアイテムの詳細を見る 高萩さんとは、ずいぶん前からのおつきあいになる。たしか、最初にお会いしたのは、私が以前東宝という会社にいたときである。1986年に、東京・築地本願寺で「オイディプス王」というギリシャ悲劇の野外公演(演出=蜷川幸雄、主演=平幹二朗)が行われたことがあり、私はそのスタッ . . . 本文を読む
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