ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

「べんらん」と「びんらん」

2007-04-06 19:56:13 | 大学
季節ネタのトリビア。

5日(木)に跡見学園女子大学で入学者ガイダンスがあり、私は学務委員として、新入生に対して履修登録や単位修得の仕方について説明するという役目を昨年に引き続いて担当した。

大学のことをご存知の方にはすぐわかるはずのことだが、これらの事柄については、すべて「学生便覧」に説明が書いてある。そこで、その中の該当する頁を新入生に開いてもらい、項目ごとに内容を参照してもらいつつ説明した。

さて、この「学生便覧」だが、「べんらん」と読む読み方と「びんらん」と読む読み方の2つがある。

もともとは、「便利」「便宜」「便法」「簡便」などのように、「役に立つ」「重宝する」というような意味のときは「べん」という音を当てるのが普通だったのだろう。

これに対して、「郵便」「幸便」などのような場合は、「たより」「ついで」などの意味になる。

だが、今では「便覧」は「びんらん」と読まれることが圧倒的に多いので、読み方としては両方正しいということになるのだろう。今回の春学期ガイダンスでも、私以外で「べんらん」と読んだ人はいなかった。

このような薀蓄は、実はガイダンスの中身自体とは関係がなく、わざわざその場でそれを持ち出して説明しなくてもよいことなのだが、去年今年と私がしつこくそのことにふれてしまったので(説明の分量としては短いのだが)、教員仲間のMさん(いつものMさんではない別のMさん)に苦笑されてしまった。「何もそこまで細かく説明しなくても」というような感想をもたれたのだろう。

閑話休題。

このことに最初に気づいたのは、私が東宝に勤めていた時代のことだ。「新劇便覧」という俳優名鑑が送られてきたときに、当時の大先輩から教えてもらったと記憶している。

そういえば、「宮内庁ご用達」を「ごようたつ」ではなく、「ごようたし」と読むということも同じ先輩に教えてもらったのだった。
(単に連想で思い出したからここに書きおいた次第)





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