昨日今日明日

きのうを思い、きょうを実感し、あすに想いを馳せよう。
若年性或いは老人性痴呆症にならない為にもね?

開港即ニーハオ、アンニョンハセヨ

2005年11月13日 | Weblog
 土地の収用をめぐって、紆余曲折した静岡空港も平成21年春の開港が確実となったようである。
 一静岡県人としても、ここまで来た以上、一日も早い開港を待ちわびるものである。ローカル空港ではあるが、漢城(ソウル)、北京、台湾、香港、バンコク、シンガポール、グアム、ハワイへは直行便が就航するという。

 この空港建設に執念を燃やしたのは、石川嘉延静岡県知事である。知事にとって開港は、小泉首相の郵政民営化ぐらいの思い入れがあったであろう。後は消化試合をこなせばとにかく開港に至るのである。

 このところ、県の要人であるとか、経済人たちが開港後を睨んで、アジア各地を訪問し静岡空港P・Rに余念がないらしい。

 静岡新聞の記事によれば、今回知事自ら観光関係者等から成る訪問団を結成し、台湾、香港へ出向き「台湾人は桜が好き」、「香港の人はお茶やマグロ、イチゴ狩りなどが好き、サッカーも人気が高い」などと市場調査をして来たのであるが、問題はアジアの各航空会社にとって、着陸料が手ごろかどうかということらしい。竣工はしたけれど「目玉」が飛び出るほどの着陸料のため、着陸しようにもどうにもならないなどということが無いようにしてもらいたい。

 地元に生きる私たちも、もはや「中国人が嫌い」であるとか「韓国人が嫌い」であるとかもはや「毛嫌い」などしてもいられない事態に直面しているという「認識」をもたなければならない。
 空港の建設地周辺は世界有数の「緑茶」の産地である。観光でお茶を買いに来るアジアの隣人達も大勢いよう。

 その日のために、韓国語であるとか、中国語、英語ぐらいは自主的に「勉強」する気構えをもって、その時に備えるべきである。

健全な母親に暖かい家族が宿る

2005年11月13日 | Weblog
 なんとなく仏教の「今日の標語」のような題名をつけてしまった。

 実は先日、「馬鹿な雌どもお前等人間か」という題名で「静岡新聞の投書」についての日記を書いたことがあった。そこで私がもった感想は「よくもこれほど馬鹿な母親とそれに呼応する学校があったものだ」という驚きと怒りでしたが、同じ投書欄に「あの投稿」に対して応えられた掛川市に在住の37歳主婦の方の記事があった(11月11日広場欄より)、とても心に浸みる文章である。紹介しよう。

 「命をいただく食事に感謝を」

 投稿「感謝の心表わすいただきます」を読んで驚きました。給食費を払っているのだから「いただきます」を言わせないで欲しいという親の考え方があるとは驚きです。
 夕べ、我が家では食事の姿勢が悪くて小学二年生の息子をしかりました。お皿にのっているものには、それぞれに大事な命があったのだと話しました。そして自分の口に入るまでには、たくさんの人たちが働いていることも話しました。
 給食だって調理してくれる方、給食費を払ってくれる人にも感謝しなくてはいけないと思います。
 そういえば、と言って息子が差し出した学校のお便りに「アフリカでは食べ物が無くて、二人に一人が栄養失調で苦しんでいる。そして五百万人の子供たちが、食べるものが無くて死んでいる。私たちは、たくさんの動物・植物から命をもらています。食べ物を残す前に、もう一度考えてみましょう」と書いてありました。
 今一度、一日三回食事のたびに命の尊さ、食事のできるありがたさに感謝し、心から「いただきます」「ごちそうさまでした」と言える人間でありたいです。
 (全文をそのまま写させていただきました)

 一読して、この文章にどのような感想をもたれるであろうか?
 私などはこの方のまっとうな「母性」を受け取ります。こういう方の家庭と言うのは、いつも「母性」に満々とした母親、妻である「主役」がいて上手に家族をコントロールし、同時に地域社会にしっとりと溶け込んでおられるのだと想像します。それに掛川にはまともな教育を行う小学校もあるのですね。
 『素晴らしい文章をありがとうございました』

 来年のNHK大河ドラマは「山之内一豊」だそうですが、掛川市にはその山之内一豊縁の掛川城が本格的純木造歴史建築物として当時の面影のまま再建されています。この城の再建にあたっては一老婦人の浄財寄付が発端となったと聞き及んでいます。再建後十何年になるのか記憶にないのですが、当時の金額で三億円を寄進されたと聞いた覚えがある。
 また、前任の新村純一市長は「アンティーク」好みで掛川駅も往年の木造建築を今に残していますし、駅から掛川城にいたる道筋もアンティークないでたちである。城郭の下にある「掛川御殿」は重要文化財となっています。
 ところで、私が以前、「命なりけり小夜の中山、西行法師」で紹介した「峠の寺」も山之内一豊縁の真言宗の寺坊である。