安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

氷瀑と下弦の月

2014年01月23日 13時09分15秒 | 日記
 今季は全国的に寒さが厳しいと言われており、宮崎県北部も低温が続いている
 一部のマスコミ報道によれば、1月中旬に落水の滝が全面凍結したとのことだったので、昨22日
に氷瀑鑑賞に行った

 県道から町道、林道を走ると、段々道が狭く、路面が荒くなった  昨年に比較し、林道の路面は
窪みが多く、崩壊で道幅が狭くなっている所もあったので、慎重に走った

 8時30分過ぎに登山口の駐車場に着くと1台の乗用車が駐車していた  車を降りて遠くの山を
眺めると稜線に樹氷があるようで、白く輝いていた  その上空には白い雲が浮かび、その横に下弦
の月が見えた  先日の夜、窓越しに「1年間で一番小さく見える月」を観たばかりなので、下弦の
昼の月を見ることが嬉しかった  今日は幸先がよい

 登山靴を履き、ストレッチをして登山口に向かう  登山道は駐車場から真っ直ぐ林の中に進むが
左手に下る広い林道がある  山友が単独で来たとき、間違って道を左に取り、谷に降りたと聞いた
ことを思い出した  登山口から30分ほどは、殆ど坂らしい登りはないので、身体が温めるまでの
準備歩きができる  これは山登りとしては有り難い  しかし、途中には道を塞ぐ大きな岩が1カ
所、道を横切る倒木が3~4カ所ある  山の斜面からずり落ちたと思われる大きな岩は、山の斜面
から道の端まで斜めに被さっているので、その岩の下を腰を曲げて潜り抜けるか、岩と道の端までに
30~40cmほど残っている狭い隙間を注しながら歩くことになる

 30分ほど歩くと、大きく右にカーブしている所で左側の木に「落水の滝」と書いた案内板が取り
付けられている  ここで、テープに沿って左から谷を渡ると、やっと「登山道」らしい急坂になる
途中で谷筋を歩く道が分かれているが、今は丸太を横に置いて通行止めになっている  

 先の案内板には「ここから滝まで30分」と書いてある  この板書は一般登山者が書き加えたも
のだが、私も凡そ30分(正確には32分)で滝に着いた  谷の渡渉地点までは43分だが、殆ど
坂がなかったので、大股で軽快に歩いた

 谷を渡渉するといきなりの坂道で、歩く速度は一気に落ちるが、暫く辛抱すればまた軽快に歩くこ
とができる

 但し、滝が近づくとまた急坂になり、大きな岩をよじ登ることになる  特に、滝の直前では谷の
岩場を何回か短足で苦労した  この辺りの岩場は、下山時に私のような短足は岩を下るときに「岩
を向いて降る」原則を忘れないようにした方が良い

 滝は凍結していたが、昨年同様、水量が少ない関係と思われるが全面凍結ではなかった
 以前は全面凍結した青白い氷瀑を楽しんだが、私は近年青白い氷瀑を見ていないので、やや寂しか
った  

 それでも、アイゼンを着けて滝壺を渡り20mほど滝を登った  私の名刺に使用している写真は
2008年にこの付近で撮影した写真だ

 昼食後、40代と思われる延岡の「やんちゃぼーず」が滝壺を渡っていたので、嫌がる彼を囃し立
てて滝を登らせ、滝の上方から落ちてきたと思われる大きな氷の塊を移動させた

 私もまた登って氷を投げて遊んだが、その時はアイゼンを着けなかったので降りるときは危険だっ
た 

 氏名不詳の「やんちゃぼーず」氏は、一緒に下山したが、彼は私が130歩歩くときに凡そ100
歩しか歩いていなかった  しかし、行縢山の登山道などに関する情報を幾つか教えて頂いた  有
り難い  今日は、やはり良い登山だった

 下山後、延岡市の(株)虎屋のホールで開催されている写真展を鑑賞に行った  会場で挨拶する
と、「写真を撮っている人ですね」  そうだと言うと、「このサロンで仏像の個展をした方ですね」
びっくりした  私は彼女を知らないが、彼女は私のことを知っているようだった

 写真展は、朝の海に浮かび出る太陽が主だったが、私は「広角レンズで撮影した」という小さな白
い花が印象的だった

 主催者は、鑑賞者の一人で日向市の男性と私にコーヒーと虎屋の菓子をだして頂き、3人で暫く談
笑させて頂いた  お二人の貴重な話を聞かせて頂いた  有り難い

 その後、馴染みの喫茶店に行くと、20年来の山友でカメラの先輩でもある仕出し店の経営者が来
ていた  予て会いたいと思っていた山友に逢うことができた  なんという好日だ

 有り難い気持ちを持ち続けながら、(株)虎屋の「リンゴパイ」を妻と近くに住む孫たちへの土産
に、普段より注意しながら運転して帰宅した

    2014年1月23日
                                            風


青空に浮かぶ下弦の月は、5分もたたないうちに山の端に沈んだ

左手に広い道があるが、滝へは直進する

狭い道を歩いて林の中へ

倒木が道を横切っている

滝には突き当たりを左に進んで谷に降り、対岸へ渡る 右に行けば林道

谷に降る案内板には「滝まで30分」と書いてある

林道から谷を渡ると、登山道は急な坂道になる





滝は凍結しているが、凍結の幅が狭く、凍結した氷の厚さが薄い

アイゼンを着けて滝を登った

・・・・・

今日は生卵とネギを持参したが、「うどん」を忘れたので途中のコンビニでラーメンを買った

滝の直前では、このような岩場を手と足を使って登り、下る

100歩の男性が岩場を降った

100歩の男性がまた岩を降る
  

韓国岳の深山霧島

2014年01月21日 11時32分52秒 | 日記
 19日は晴天だった
 今夏のアルプスに向けた訓練のため、久し振りに韓国岳に登った  登山口に向かう県道小林えびの高原
霧島線の凍結が気になるので、タイヤチエンを載せて8時半過ぎに自宅を出た  有料道路料金所跡付近の
外気温は2度  暫く走ると0度になった  赤松千本原付近でも0度だったが、市営露天風呂跡付近では
マイナス1度になり、不動池付近ではマイナス2度になった   しかし、路面の凍結などは全くなかった
ので、安心して走行することができた  通行する車はなかった

 登山口の駐車場(路側帯?)には、9時半過ぎに着いたが、不動池横の駐車場には駐車可能なスペースが
7~8台分は空いているようだった  登山口付近の駐車場(路側帯)にも3台分の駐車スペースがあった

 アイゼンを持つか否か考えたが、韓国岳を含めて周辺の山並みには積雪が殆ど見られなかった  しかし
念のためアイゼンは持参した  

 韓国岳は、5合目までは急登があり、路面には大小の転石があるので、丸木を使った階段などの整備は行
っているが足元に注意しながら歩く  特に、下山時は大きな石が階段状になっている場合や丸木を使った
階段の土が流失して段差が大きい所では、足に負担がかかりにくいような歩き方が必要だ

 2合目からは、その場所の標高や今まで登った距離、これから頂上までの距離等を記載した標柱があるの
で、見逃さないようにすると、安心できる

 登山道には、ごく一部を除いて凍結はなかった  アイゼンは使用しなかったが、冬山ではさほど荷物に
ならない用具だから、ザックに入れておくべきだと思った

 有り難いことに、5合目からの展望はよかった  5合目から先の登山道は開けているので、大浪池の凍
結も確認できた  下山時は大浪池に下りて凍結した池まで行って観ようと思った  以前は、池まで降り
て水辺で昼食を楽しんだことがある

 7合目から8合目に向かう途中で、深山霧島の枯れた株があった  その後、注意して登山道の左右を見
ると、白骨化したのではないかと思われる深山霧島の大きな株が幾つかもあった  元気な深山霧島には密
に小さな葉がついているが、白骨化しているのではないかと思われる深山霧島には全く葉がついていない

 深山霧島ではない木かもしれないと思ったが、葉のついた深山霧島の複数の株の中に同じ高さ、同じ形の
株が根元から白色乃至灰色になっていたので、深山霧島に違いないだろう  下山後、環境省保護官事務所
に問い合わせた   調べてみるとのことだった  私の間違いであればよいが 

 頂上からの展望も良かった  鹿児島湾などもよく見えた  新燃岳~高千穂峰も綺麗に見えた

 昼食は今日も「うどん」を煮た  しかし、生卵とネギを持参しなかったので、質素な昼だった

 頂上の岩場でうどんを食べながら大浪池に向かう登山道方面を見ていると、随分前から座ったままだった
単独の女性が立ち上がって、フラフラと歩きだした  私が頂上の岩場にに向かう時から座っていたので、
不測の事態が生じているのだろうと考えた  ザックを片付けて傍まで降りて声をかけると、「足が攣って
痛い」

 70歳を超えている私とあまり変わらない高齢者で、今日は何回か足が攣って動けなかったそうだ
 手当をして暫くすると落ち着いたので、ザックを私が背負って、ゆっくり、ゆっくり歩いた  途中で一
人の女性が追い付いてきて、同行した  昨年は、行縢山で2人分のザックを背負って登ったが、今回は下
山だから、それほどきつくなかった

 山の登り方は、殆ど知らないようだった  韓国岳の登山道では、中心部は段差が大きいのだが、彼女は
その段差が高い所を歩くのが癖になっているようだった  登山道を良く見て、段差が低い所を探して歩く
ように度々説明したが、その後も段差が高い所を降りて、転びそうになることを繰り返した

 ゆっくり歩き、たびたび「立休み」を繰り返しながら下山した  4合目付近からは自分でザックを持つ
元気が出た  

 3時間ほどかけて3人とも無事に登山口に降りたところで、「解散します」と言って別れた

    2014年1月21日
                                             風

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韓国岳登山口にある案内板

2合目

5合目までの登山道は転石が多い

5合目の休憩所  前方に白鳥山

7合目の標柱

標柱には、現在地の標高、登山口までの距離、頂上までの距離が書いてある

8合目







頂上付近の岩場

韓国岳の頂上

韓国岳の頂上から大浪池

昼食のうどんつくり

調理科卒業作品発表会と熊野山大権現

2014年01月20日 09時57分28秒 | 日記
 中学校、高等学校、看護専門学校を経営する私立学校の高等学校調理科卒業作品発表会が17日開催された
32名の3月卒業予定の生徒が和洋の作品を展示し、試食会も行われた  この作品発表会には、近在の職場
に勤務している卒業生や経営者のみならず、遠く関東や関西に就職している先輩の方々が例年応援に参加して
いる  今年も、前日から来南し、夜遅くまで手伝いをした先輩がいたそうだ

 テーブルを巡り歩いて作品を鑑賞し、生徒に話を訊くと、卒業後は短大に進学して栄養士の資格を取得する
そうだ  栄養士の資格を取得した後は、学校の給食を担当したいと話してくれた生徒が複数いた  管理栄
養士の話をすると、栄養士として就職後、経験年数で受験資格を得た時には管理栄養士の試験を受けると言っ
ていた  頼もしい  

 試食もあったが、私は日南では行きつけの店で鰻を食べることにしているので、当日も挨拶が終わると退席
して食堂に向かった  

 帰宅は日南高岡線で帰るつもりだったが、久し振りに「大迫寺跡」に行って観た  平成12年6月に大迫
寺跡について書いたが、その後も何回か訪れている  今回は、神社の正面にあった大きな鈴が取り外されて
いた  修理のための取り外しだろうか

 広域農道に設置されている凡そ縦13cm、横が25cmの標識には「大迫寺跡」と記載されているが、建
物の中には「熊野山大権現」の板書がある  今回、小さな照明を使用して撮影したが手持ちだったのでピン
トが甘い  近日中に照明と三脚、レリーズを持参して撮影したい

  2014年1月20日
                                               風

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登り始めは九重連山・扇ガ鼻

2014年01月08日 23時28分48秒 | 日記
 昨年暮れから3日まで、小学校3年生の孫を連れた長女が帰省していた
 元旦は長男夫妻と双子の山ガール、長女夫妻と3年生を伴って青島神社に参拝し、鬼の洗濯岩で蟹や小魚、小
さな海老などと遊んだ  濡れた洗濯岩を歩くのは疲れる  浜辺で貝殻を探す頃には風が出てきた

 帰宅した後、長男の家族と長女の家族は凧揚げに出かけたが、私には付き合う元気がなかった

 2日は、長女の家族と平和台公園で遊んだ  長女夫妻は途中で休憩したが、私は3年生の男の子と公園内を
歩いたり、走ったりして遊んだ  幾つかある階段の上り、下りでは3年生に負けなかったが、平地で走ると、
3年生に追いつけなかった  最近は軽いジョギングをするが本気で走ることはなかったので、3年生に追い越
されたことに驚愕した  最後に、156段の正面階段では、「疲れた」と言う3年生を置いて一人で下り、登
りを楽しんだところ、最後の踊り場から長女が疲労した私を動画で撮影しているのが見えたので、やむを得ず駆
け上がった

 3日に広島に帰る長女の家族を宮崎駅に送る車の中で、誰かが孫に「疲れたか」と訊くと、孫は「誰かさんの
お蔭で疲れた」

 4日は休憩日 
 5日は「一球会」の打ち始めで、5ゲームを楽しんだ  正月休みの疲労の影響はないと思うが、ホールイン
ワンは出なかった

 6日は予定がなく、インターネットの天気予報では九重連山地区は晴天とのことだったので、久住山に登るこ
とにした  登山口は赤川を考えたが、先般大分の山友が赤川登山口からの登山路で迷い、「関係機関のお世話
になったので、暫く謹慎していた」と聞いていたので、牧ノ戸にした  
 
 同行した山友には、予め「 積雪の状況によっては九住山の予定を変更して扇ガ鼻にする 」と話しておいたが
自宅の出発は午前4時が恒例であったが、6日は午前5時にしたため牧ノ戸登山口に着くのが遅くなったこと、
積雪が予想より深かったこと、私の体力が十分でなかったことなどで、登り始めは扇ガ鼻になった

 昨年頃から天気予報の信頼性が薄らいでいるが、6日もどんよりと曇り、視界が悪いため周囲の山姿が見えな
かった  しかし、樹氷等を眺めて感嘆したり、登山道脇の深い積雪に足を踏みこんで撮影したり、シートを尻
に敷いて積雪の坂道を滑ったり、雪山を楽しむことはできた  何より、健康で、仲間と山に登ることができる
有り難さを十分に堪能した 

    2014年1月8日
                                                風
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牧ノ戸峠の駐車場

駐車場の敷地は積雪が凍結







            



扇ガ鼻頂上(1,698m)

プリムスのウルトラ・バーナーで生卵入りのうどんを作った













沓掛山(1,503m)

展望台まで降りてくると三俣山が見えた