安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

加江田渓谷

2012年10月29日 21時41分36秒 | 日記
 宮崎日日新聞と朝日新聞の切抜き、その要約のパソコン入力に疲れて、10時過ぎに握り飯を作り、加江田渓谷に向かった  
 平日の加江田渓谷は、暫くの間誰も通らず、鳥の囀りと渓谷のせせらぎを楽しみながら歩いた  キバナノホトトギス等の花が
終わった渓谷沿いにも、まだ所々に小さな花が咲いていた   双石山頂上の手前には、多分奴草が咲いているだろうと思った
が、小さな花をマクロ撮影しているうちに午後1時を過ぎた  今日は孫の送迎のため、午後4時までには生目台に行くことにな
っているので、奴草は次回の楽しみにした

 帰途、以前から気になっていた清武の「黒坂観音の仁王像」を撮影することにした   生目地区の仁王像撮影のとき、雨後に
濡れた仁王像を撮りたいと思ってことを思い出した   しかし、普段は午後3時前後に黒坂を通ることはないので、今日は取りあ
えず晴天の仁王像を撮影することにした   仁王像の阿形は周囲に植込みがあるため脚立を使用できなかったので、思うよう
な構図で撮影できなかった   仁王像撮影の後、神社の周囲を廻ってみると、小堂に仏像があった  神仏習合の名残だろう

 小堂内には、廃仏毀釈によって破壊されたと思われる頭部がない仏像や、朽ちかけた仏像もあった  そして、何れの仏像に
も水と花が供えられていた  信仰心の篤い方たちによって懇ろに祭られている様は清々しい

   2012年10月29日
                                                    風  太郎

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亀甲白熊の蕊

2012年10月23日 21時43分32秒 | 日記
 早朝ゴルフを楽しんだ後、亀甲白熊撮影のため霧島に向かった  途中は雨が降らず、天気予報では午後は晴れるとのことだっ
たが、市営露店風呂跡付近から霧がかかり、不動池からは視界が10メートル程になった  しかし、県境を越えて鹿児島に入ると
太陽が眩しくなった   何時ものことだが、霧島の北側(宮崎方面)と南側(鹿児島方面)とでは、こんなにも天候が違う 

 亀甲白熊の頭花は3個の小花からなる 小花の花冠は白色で細く長く5裂しているので、頭花には15個の花弁があるように見える
が、雌蕊は1つの小花に1個あるので、頭花には3個の雌蕊が花冠の外に飛び出している   この雌蕊を撮影したかったが、前回
までの撮影時は花の咲いている個体数が1本~3本だったので、雌蕊を撮影できる花がなかった    今日は、沢山の花が咲いて
おり、その中に雌蕊が花冠から飛び出している花があった   その花は花径(花の直径)が7ミリ程度と小さいので、90ミリマクロを
使用してマニュアルフォーカスで撮影した  雌蕊は肉眼ではよく見えないほどに小さいので、全体を鮮明に撮影することは出来なか
った

 ともあれ、1個の亀甲白熊が15個の花弁であるように見えるが、実は5個の花弁を持つ小花が3個集まっている頭花だということ
は分かる程度に撮影できたので、今年の亀甲白熊撮影は今日で終わることにした

  2012年10月23日
                                                            風  太郎
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今年の九重連山紅葉は素晴らしい

2012年10月22日 20時38分39秒 | 日記
 先日、旧友から「16日に大船山に行った。例年にない綺麗な紅葉だった。早く行った方がよい」とメールを頂いていたので、
昨日、午前3時起床で九重連山・大船山で頂上と頂上直下にある池の紅葉を楽しむ心算だった  しかし、土曜日に双子の
山ガールが泊まっていたこともあり、目が覚めたのは午前5時過ぎ

 牧ノ戸登山口の周辺道路には延々と車が駐車していた   大曲登山口の周辺にも前後2キロくらいはあると思われるほど
に路上駐車の車があった  私が駐車したところから大曲登山口までは、歩いて10分あまりだった

 ストレッチを済ませて歩き始めると、間もなく三俣山北嶺の見事な紅葉が観えた  昨夜は6時間だったがぐっすり寝たお蔭
で、体調がよく、何時もは「のんびり、ゆっくり、ぼちぼち」歩く私は、他の登山者に追い越されていたが、昨日は何故か足が軽
く、何人か、何グループかを追い越しながら軽々とスガモリ峠まで登った

 水分補給をして法華院山荘に向かう坂道を下りながら、時間計算をしてみた    この分では、大船山から下山するときに
は5時を過ぎるかもしれない   何分、大曲登山口に着くのが遅かった   秋の陽は「釣瓶落とし」だから、5時~6時の下
山は避けたい  

 思い出した   旧友は先のメールの後、再度のメールで「三俣山も素晴らしいので、一泊して両山に」と連絡してくれた 
 安全第一で変わり身の早い私は、スガモリ峠から法華院に向かう坂道から引き返して三俣山に向かった   途中で延岡ロ
イヤル山岳会の定例会参加者に声をかけて頂いた  「去年も10月21日に風さんと来たが、その時よりきれいだった」

 三俣山の大鍋、小鍋、北嶺の西斜面等の紅葉は確かに綺麗だった   巨岩に登り、静かに、十分に紅葉を楽しんだ 
 遠くに見える大船山も赤く染まって見えた   少し遅くなるが、来週の24日にでも、大船山を予定しよう

 下山後は、「うぶやま山野草園」に急行した   ひごたい公園の近くにぽつんと建っている「草原の一軒家」は、山野草の販
売と定食などを食べることができるが、午後4時閉店なのであらかじめ電話で「遅れるけれど食事を」と予約したうえで、急行す
る  ここの定食は「山野草の天麩羅」が美味しい   春に行ったときは、藤の花を揚げてくれた   昨日は、小鉢6個の他に
今の時期にとれる筍など8種類の野草をを揚げてくれた   揚げたての新鮮な野草天麩羅は、心を豊かにしてくれる 

  「宮崎まで帰るので、食べておかねば」
  「途中には、あまり食べるところがないですね」
  「食べるところはある   しかし、『これが食べたい』んだ」

 女将さんが出してくれたコーヒーを飲み、「途中で食べて」と蜜柑と山栗を頂いて帰途に就いた   有り難い

 入湯し、途中で休憩してストレッチをしながら午後10時20分頃帰宅した  今日の走行距離 419.7Km
 
 今日も、楽しい一日を過ごすことができた  有り難い
 
     2012年10月22日
                                                         風  太郎
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戴帽式

2012年10月20日 21時01分25秒 | 日記
 
 二人の山ガールの母親が一念発起、職を辞して今年の4月、看護専門学校高等課程に入学した
7か月を経た今日の午後、厳かに戴帽式が行われた    二人の山ガールを伴って戴帽式を参観した

 厳しい教育内容について行くのは大変なことと考えてはいたが、既に二桁の生徒が今日の戴帽式に参加できなかったことを聞き、
看護職の厳しさを再認識した   若い生徒の中に、社会人として一時期を過ごした山ガールの母親と同年齢の生徒も何人かおり、
皆さんキリリとした面持ちで戴帽式に臨んでおり、その姿は頼もしく、尊いものに見えた
 いずれ、私たちはこれらの看護職の皆さんのお世話になるかもしれないと思うと、「頑張ってください」と応援したくなった

 机上学習に加えて病院での実地学習が始まるに従い、専門的な科目履修でさらに困難になるだろうが、努力している母親の背中
を見ながら育つであろう二人の山ガールの成長が楽しみだ   勿論、母親は看護職たる社会人として、妻として、母親として計り知
れないほどの成長をすることだろう  楽しみだ


 山ガールは今夜我が家に泊まっているので、明日は午前3時に起床して九重連山・大船山に行こうと考えているが、さて、どうなる
ことやら  

    2012年10月20日
                                                    風  太郎



戴帽式を終えて、ホッと一息


生目神社近くの個人住宅の道路沿い安置されている地蔵様


かつて生目神社境内にあった寺の仁王像は、道路反対側の山に安置されている




天下大明神(アマフルダイミョウジン)

遅すぎた

2012年10月16日 20時55分58秒 | 日記
 9月30日に大浪池で亀甲白熊の蕾を見た後、1週間ほど後に確認に行くつもりだったが、大浪池に行ったのは11日になった
案の定、目的の亀甲白熊は無くなっていた  日光を遮らない程度の枯れ枝を被せておいたが、その枯れ枝は離れた所にあった

 やむを得ず開花していた他の個体を撮影したが、すでに午後4時半を過ぎていたことと、霧雨が降りだしたことなどで鑑賞に堪
える写真を撮影できなかった  原因は、照明器具の使用方法を間違えたことにある

 そこで、15日に亀甲白熊と高千穂峰・夢が丘登山口の丹那鳥兜撮影に行った  
 10月~11月に咲くといわれている亀甲白熊は、幾つか咲いていた  花茎約10センチ、花径(花の直径)8ミリ~1センチ
もっとも、1個の花に見える頭花は3個の小花からなっているので、拡大してみると1個の頭花に3個の雌蕊が見える

 今回の亀甲白熊も、納得のいく作品にはならなかった  蕊の長い小さな白い花の撮影については、使用レンズ選択等について
更に研鑽が必要だと反省した

 丹那鳥兜については、蕊の形が面白い  五葉岳等の鳥兜を沢山撮影してきたが、今回は蕊の形をよく捉えることができた
 それぞれの形の蕊について、内容を調べてみたい

  土鳥黐 (ツチトリモチ) 別名「山寺坊主)は、林内に降り積もった新燃岳火山礫のなかに顔を出していた
 
 11日に大浪池で会って話し込んだ方は熊本と聞いて、先日俵山に行ったことを話すと、俵山の近くの方で「一ノ峰、二ノ峰も花が
沢山咲く 熊本に来たらよってください」とのことだった   有り難い   俵山に隣接する一ノ峰、二ノ峰には今年も夏に行ったが
今後も何度か出かけることがあるだろう   再会が楽しみだ

 15日に大浪池で登山道に腹這って撮影しているときに話しかけてくれた方は、私の山友の同級生   自称「花キチガイ」で霧島
の貴重な花を沢山撮影しているそうだ   心臓を病んで長期療養し、奥様同伴で久しぶりに山に来たそうで、花の話をすると止ま
ることを忘れてしまった  楽しい時間を過ごさせて頂いた   有り難い

    2012年10月16日
                                                          風  太郎

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亀甲白熊の蕾


亀甲白熊


亀甲白熊


丹那鳥兜


丹那鳥兜


丹那鳥兜


土鳥黐   ( 山土鳥黐か? )   

ふと、気が付いた

2012年10月08日 23時50分30秒 | 日記
 夕食後、両足に5百グラムの錘をつけて公園で速歩とスロージョギング、ダッシュを繰り返していたときに、ふと、気が付いた
 昨日は熊本の俵山で、俵山峠~頂上~萌の里を歩き、今運動をしているのに、足裏に違和感や痛みが全くない   
 オーエン病は治癒したのだろうか  

 ブログに「ドクターストップ」などと強烈な表現を用いたために山友に心配をかけ、「安静が第一」などと諭していただいたり、
「その後、経過は?」と心配して頂いた    有り難く、申し訳ないと思いながら、以前から「整形外科では治らない」と考えて
いるので、若いころから実施している気功とヨーガ、スポーツマッサージ等を組み合わせた「自己流手当」をしている  
 最近、足指裏の「ツボ」と思われる部位が分かったので、対応した「自己流手当」をしてきた効果があったのだろうか

 まだ、完治ではないと思われるので、自己流手当を続けながら、山を楽しむことにする

 俵山は、季節を過ぎたと思われる叡山菫や、まだ早すぎるだろうと思っていた梅鉢草などの花が随所に咲いていた   
小さな花の蕊をマクロで撮影して、ハガキ全面にプリントし、宛名書きの下に科名、属名、花名と花名の謂れなどを記載し、花
全体の姿を小さく映した写真を挿入し、「花だより」として山友など37名に送付していた頃は、「花の山」俵山によく通った

 母がいなくなった後、「花だより」は休止になり、仏像撮影に動き出した   そして、延岡の虎屋社長のお蔭で昨年秋に仏像
の写真22点を掲示して個展を開いた   有り難い

 しかし、仏像撮影の機会が増えたことに伴い、山遊びの機会が減った
 
 そろそろ、両立しようと考えるようになった 

 折しも、紅葉の季節   久しぶりに愛媛県の石鎚山に行こうと考えて、登山口近くの民宿に紅葉の状況を伺うと、今週の初
めが頂上付近の紅葉が見ごろとのことだった   間に合わない  今年の紅葉は、九重連山・大船山と由布岳を主にして近
場の山で楽しむことにしよう   21日の週に法華院温泉山荘に泊まり、早朝に大船山に登るのはどうだろうか   楽しみだ

    2012年10月8日
                                                         風  太郎
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葉場山火口  正面


葉場山火口  横顔


ハバヤマボクチの群生  葉場山(ハバヤマ:草刈り場のある山) 火口(ボクチ:火打ち石で出した火花を移しとるもの)


松虫草


千振 (漢方薬)


火口薊(ホクチアザミ) 


曙草


鵯草(ヒヨドリソウ)


梅鉢草  ( 私の家紋 )


都草


矢筈母子


秋丁字


筑紫薊


蔓竜胆


釣舟草


叡山菫 花期は3月~5月


現の証拠 (下痢止めの民間薬) 関東周辺には白色のものが多い


先に立ち上がった右のススキの穂に続いて、左側の穂が立ち上がろうとしている (ススキの穂は、最初は折れ曲がっている)


亀甲白熊

2012年10月01日 20時28分16秒 | 日記
 天気予報によれば、台風17号の影響で30日の午前中は降雨との予想だったので外出の予定はなかった
 しかし、30日は朝から台風一過の晴天だった   
 以前から運動不足で体脂肪増加が気になっていたことと、霧島の亀甲白熊の開花も気になっていたので午前9時過ぎから
山の準備を始めた  大きな握り飯に梅干しを2個入れ、ニンニクの味噌漬け3個、生姜の酢漬けを少々包んで熱い湯をポ
ットに入れる   コーヒー、水、ガスボンベ等を持って10時過ぎに自宅を出た

 小林の街中までは晴天だったが、県道小林えびの高原牧園線で旧有料道路料金所を過ぎた辺りから曇り出した   展望
台を過ぎた所から霧が出て視界が悪くなった   不動池では前方10メートルがやっと確認できるほどの濃霧になり、環境庁
の森林管理保護官事務所はやっと見えるほどになった    時速20キロ~30キロほどで走った   しかし、鹿児島県側に
はいると霧が晴れた

 大浪池登山口には5台の車が駐車していた   
 大浪池に向かい、亀甲白熊を探しながら歩くと、高さ3~8センチの亀甲白熊は沢山あったが、まだ花は咲いていなかった
昨年は10月10日に花を頃撮影したので、多分、蕾だろうと思いながら1時間ほど探してやっと幾つかの蕾を見つけた   
ところが、葉は亀甲白熊と殆ど同じと思われる株に、全く違うと思われる「蕾」があった

 亀甲白熊は、葉の形が亀の甲羅に似ており、花は白熊の毛に似ていることから名づけられたといわれている   面白いの
は、一見して一輪の花と思われる菊の花のような円形の1~1.5センチの白い花が、実は3個の花の集合体であることだ 
 
 昨日見た蕾の中で、一般に亀甲白熊の蕾として発表されているものと違う「蕾」は、3番目と4番目の写真
 「蕾」の大きさは、2~3ミリ未満だが、よく見ると3個に分かれている    前述の3個の花の集合体になるように見えるが、
「蕾」の付き方は1番目と2番目の蕾とは違うようだ   しかし、葉の形は亀の甲羅であり、資料によれば亀甲白熊の葉の形
は変形が認められるそうだ  

 いずれ、あと1週間もすればどちらの蕾も花が咲くだろうから、確認するのが楽しみだ

 下山するときも、宮崎県側の旧ホテル近くに来ると霧が深くなり、韓国岳登山口の辺りでは視界が5~6メートル
 不動池駐車場で休憩しようとすると、バスがライトを点滅しながらやってきたので、その後について時速20~30メートルで
走行した   そして、15分ほど走ったころから霧が晴れ、最初の集落まで下ると晴天だった

 最初の集落にある喫茶店に立ち寄り、以前、店主から西都市の寺院に保存されている仁王像の所在を教えて頂いて撮影
に行った写真が、今回宮日総合美術展に入選したことを伝え、お礼を言った    店主は喜んでいただき、県立美術館に行
くのが楽しみだと言っていただいた   有り難い

   2012年10月1日
                                                  風  太郎