安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

だき山は曙躑躅満開

2014年04月28日 21時23分54秒 | 日記
 山友から「だき山」を誘って頂いたが、不覚にも私は上鹿川に「だき山」があることを知らなかった

 先日登ってきたという山友は、「今は三つ葉つつじと曙つつじの見ごろだ」と言って頂いたが、日程
調整ができなかった  だき山は1420mでそれほど高い山ではないが「久しぶりに大崩山に匹敵す
るほどに厳しい山に登った」という山友の話なので、格別にゆっくり、のんびり、ぼちぼちと慎重に登
る必要があると考え、単独で登ることにして4月26日に出かけた

 当日は4時前に起床し、祖父や両親、叔父の写真に、「山で遊んでくるよ」と声をかけながらお茶を
供えた  余り食欲がなかったのでヨーグルトを食べただけでトイレを済ませて自宅を5時過ぎに出た
途中のコンビニで菓子パンと握り飯を買い、朝食として菓子パンを食べた  ところが、有料道路を出
た後暫くすると体調がおかしくなり、次のコンビニのトイレでで腹を下した

 思い当たる節はなかったが、ともかく、歩けるところまで歩きながら体調を確認して、途中下山して
も良いと思ったので、そのまま進行した

 国道218号から県道上祝子綱の瀬線に入り、上鹿川小学校から凡そ150mほどの進行方向右側に
「だき山登山口」の案内板があった  情報によれば4輪駆動の車は登山口まで行けるので、途中の3
個所の分岐は全て左折して登山口に着いた

 ストレッチを済ませて8時43分に登山口へ  涸れ谷を渡って50mほど歩くと左折して登りが始
った  登山者が少ない関係か、登山道は一般の登山道のような踏み跡が殆ど見当たらない所があるが、
赤いテープやプラスチックの表示板( 赤色の→印 )が随所にあるのでこれらを確認しながら歩けば迷う
ことはなかった

 しかし、予想以上に厳しい登山道だった  体調が思わしくなかったこともあるが、「だき」とは地
元では「崖」のことではないかと思うほどに次々に岩場が出てきたので、緊張しながら歩いた  登り
初めて2時間ほどは、「今日は私の貸切だ」と思いながら歩き、「そろそろ、ここまでにしようか」な
どと弱気になった  それでも、5~10秒くらいの立休みを繰り返しながら歩いた

 そのうち、遠くで微かに人の声が聞こえてきた  間もなく、二人の登山者が追いついてきた その
後にも二人の登山者が登ってきた  不思議なもので、段々と元気が出てきたので、岩場の歩きを順調
に続けることができた  有り難い  さらに、暫くするとツアー登山者が追いついてきた

 ツアー登山者の中に私より3歳年配の女性がいたが、元気に歩いていた  私より年配の人が元気に
歩いているのを見ることは有り難い  「よし、私もその歳まで登れるぞ」と考えると元気がでてくる

 驚いたことに、その後話をした男性は80歳だった  私と同年の奥様も一緒に北アルプスの大キレ
ットを歩いたそうだ  この他にもツアー登山者の何人かの方と話をすることができた  有り難い

 お蔭様で、だき山の西峰まで歩くことができた  だき山の頂上は、西峰を巻いて歩けば、左程時間
はかからないと考えたが、傾斜の厳しい、しかも泥濘になる恐れがある鞍部に降る登山道を登り返すの
は大変だと思われたので、下りの体力を保持するために西峰までにした

 西峰で休憩し、慎重に下山を始めたところ、体調が回復したのか登りの時に「下山時は危険だ」と思
った傾斜の急な所や岩場を、容易に歩くことができた

 私が単独であれば西峰まで歩かずに途中下山したであろうが、途中で会った2組の登山者、ツアー登
山者の方たちのお蔭様で、元気に西峰まで歩き、無事下山し、帰宅できたことは有り難かった

  2014年4月28日
                                            風
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県道上祝子綱の瀬線から林道へ

だき山登山口

大きな岩の左側を歩く

白砂混じりの痩せ尾根

急傾斜の狭い登山道

鞍部へ降る

空き地から西峰(?)を遠望

鞍部の谷から急傾斜の登山道を登る

中央の岩を乗り越す

岩を乗り越すと、そのまま上に登る

ロープを握って登ってくる

長く急な傾斜の登山道

登山道の中ほどからはロープがある





曙躑躅

曙躑躅

急傾斜の岩場

前方に西峰  「だき山頂上」はここから右へ巻く

西峰頂上

曙躑躅

曙躑躅

曙躑躅

曙躑躅

曙躑躅

急傾斜の岩場

長い岩場の急傾斜

急傾斜の登山道を登る登山者
 
シッカリ握って!  

俵山の蕨と花と

2014年04月20日 17時18分08秒 | 日記
 予て熊本の山友に俵山の甘菜が咲いたら教えてくれるようお願いしていた  ところが、連絡を受
けたものの、4月の第2週は田野町と日南市での入学式、人間ドック結果説明、地区の花見会などが
あり、日程調整ができなかった

 熊本の山友が行った時には幾つかの花が咲き、蕾もあったそうだが15日に俵山に行くと、既に甘
菜は終わっていた  昨年は4月1日に行き、蕾を見たが、2004年4月11日は満開だった

 熊本県の山改訂版では萌の里からの登山口を「揺池コース」としていることを知らなかった  
 県道のトンネルが開通するまでは俵山峠コースから登っていたが、トンネル開通後は俵山交流館萌
の里から登るのが通例になっている  もっとも、一度俵山峠から登り、俵山交流館萌の里に下山し
たことがある

 今回は、「揺池コース」から登り、下りは熊本の山友が提案した頂上から南西に降り、鉄塔がある
林道出合いから西に降って萌の里に降りるコースで下山した  頂上からの西南方面への下りは、多
少のカーブはあるものの、ほぼ直線の急な坂道を15分ほど歩いた  山友は「この坂道は、登りに
は使いたくない」と言っていた  確かに、キツイ下りだったので、膝を痛めないように時々立ち止
まってストレッチをしながら歩いた

 例年、この時期の俵山では蕨(ワラビ)を採るのが楽しみだ  今回は、特に登りでは歩き初めて
暫くすると早速蕨採りが始ったので、草原から本格的な登山道に入るのが遅くなり、二の坂(防火帯)
を登った865mの尾根で昼食を食べた  

 下山では、トラックの通る展望の効かない広い林道を歩いて草原に出ると、また蕨を採りながらの
山歩きが始った  

 今回は、俵山の広大な草原を一周したことになり、蕨採りや昼食の時間などを含めて凡そ7時間半
凡そ2万1千歩余りで俵山交流館萌の里のトイレ裏に降りた

  2014年4月20日
                                          風
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早速ワラビ採りが始った

放牧の赤牛親子

牛にあまり近づかないように歩く

牛から5~6mの所を歩くと、ジィーと見つめられた

翁草は花が終わり、穂になっていた

猿捕茨(さるとりイバラ) 

猿捕茨の花径は凡そ4ミリ

春竜胆  春竜胆が一面に咲く群生地が4カ所あった

白花の春竜胆

一の坂(防火帯)に咲く山桜

一の坂を登りつめて振り返る

黄菫(キスミレ)

二の坂(防火帯)は急坂

叡山菫

肥後菫

肥後菫の群生

俵山頂上(1,094.9m)

林道出合の鉄塔

鉄塔から正面に一ノ峯、二ノ峯が見える

鉄塔から右折すると広い林道に出る 林道は工事中だった

俵山の谷コース登山道の標識

途中から涸谷に沿って歩き、「俵山交流館萌の里」のトイレ裏に降りた


開聞岳

2014年04月12日 14時16分46秒 | 日記
 以前は開聞岳に登り、砂湯温泉に入って帰るのが楽しみだったが、最近は霧島連山を除く鹿児島の
山に登っていなかった  そこで、開聞岳登山口付近の公園に桜の花が咲くころに登ることにして、
鹿児島の山友に好機を連絡するよう依頼した

 4月2日(水曜日)は、天気も良く、公園の桜も綺麗に咲いていた  
 駐車場でストレッチをして登山口に向かい、途中の管理棟でトイレを済ませた  管理棟の前にあ
る電柱に登山道の方向を示す表示があり、その下に新旧登山口の案内もあった  案内に従って階段
を歩いて広い芝生の公園に降りた  公園横の舗装道路を歩くと、右側に駐車場が2か所あった

 以前はこの駐車場に車を停めて登山道に向かっていたのではないかと思うが、今は2か所の駐車場
は鎖で閉鎖されていた

 駐車場の横を歩くと舗装道路から登山道に入る。そこは2合目になっており、ベンチが設置されて
いる  以前は閉鎖されている2か所の駐車場より下の駐車場に駐車して歩いていたのだろうか
舗装道路から未舗装の登山道に入る所に「2合目」の標識があるので、奇妙に感じた  暫く来てい
なかったことと、来月で73歳を迎える高齢者特有(?)の忘却係数高騰のためにかつての登山道を
思い出せなかった

 登山道は荒れていた  登山道沿いの大きな樹木の中には、登山道側の根が殆ど剥き出しになって
いるものがあった  また、侵食されたのではないかと思われる、狭く、深い登山道もあった  剥
き出しの木の根を踏んだり握ったりしながら、「ごめん。有り難う」と言いながら登った

 暫く歩くと比較的快適に歩くことができる登山道になり、最近できたと思われる石積みの登山道や
真新しい木製の階段などが設置されていた  しかし、その後はまた、転石や岩場等の登山道になり、
特に8合目あたりからは注意しながら歩いた  9合目付近からは更に慎重な歩きが必要だった

 2合目の案内では、標準登山時間は2時間半となっていたが、写真を撮りながら歩いたこと、ゆっ
くり、のんびり歩いたことなどで、凡そ3時間で頂上に着いた
 好天に恵まれたので、頂上からの展望は気持ちが良かった

 鹿児島の仲間が用意して頂いた昼食を頂きながら、「今日も山で食事ができることは有り難い」と
話しながら、食事を楽しんだ  何時ものことだが、健康な体に産んでくれた両親と、その体を大事
に管理してきたおかげで、今日も山を楽しむことができた  

 以前の私は山友と登るほか、気ままに単独登山を楽しむことが多かった  特にアルプスは殆ど単
独で楽しんだ  しかし、「高齢者」となった最近は低山や多くの登山者がある山には単独で登るが
比較的高い山や登山者が比較的少ない山、登山ルートの場合は単独登山はできるだけ控えることにし
ている

 今回は、鹿児島の山友のお世話で下山後は海岸沿いにある砂蒸温泉を楽しんだ

   2014年4月12日

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駐車場 荷物の整理をしてストレッチ

管理棟へ向かう 

管理棟玄関前の道路にある電柱に登山口案内 その前にも案内標識がある

管理棟を出て左に向かう

突き当りの階段を下りると広い公園

公園に入ると前方に開聞岳が見える

公園の横にある舗装道路を登ると直ぐに登山道  「登山口」と「ここは2合目」の案内がある !?

登山道横の巨木は、登山道沿いの根が剥き出しになっている 

登山道沿いの木で根が剥き出しになっているものが多い

平坦だが荒れている登山道

しばし、のんびり歩く

樹木に枯れ枝があり、落下のお恐れがあるので注意とのこと

2.5合目の標識 これは珍しい  ベンチがある

両側に壁がある狭い登山道を歩く

3合目標識

倒木が登山道を横切っている

4合目の標識

石造りの階段も新しい

展望台

展望台からの遠望

展望台からの遠望

救助第4ポイント  

小さな木造階段

白花猩猩袴

転石の登山道

頭上注意の真新しい注意書き

一部破損している木造階段

7合目の標識

救助第3ポイント

新しい木橋

仙人洞  山伏たちの修行場の跡

岩場が続く



黄緑の猩猩袴

木造階段

9合目の標識

金峰山、吹上浜方面の展望

厳しい岩場を登る

頑丈な木造梯子にはロープもある

薄紅色の猩猩袴

荒れた登山道

白花猩猩袴

大きな転石の坂道

頑丈な板で造られた階段はまだ新しい

急坂の岩場

開聞岳頂上手前の御嶽神社

開聞岳頂上の標識には924m 別の案内標識には922m さて・・・・・

白色猩猩袴の群生

猩猩袴



登山道沿いの樹木の長い根が痛々しい

無事下山して開聞岳を振り返る
                        

愛媛菖蒲と霧島水木

2014年04月06日 14時34分22秒 | 日記
 小林で愛媛菖蒲保護に関する全国大会が開催されたのをきっかけに、3月31日に小林の亀ヶ岡に
愛媛菖蒲を探しに行った  

 勧請亀ヶ岡神社をめがけて行くと、小林市有林にある丘に縄が張り巡らされていた  しかし、全
国大会の翌日大会参加者が鑑賞に来たことや、その後に一般の鑑賞者が大勢来たのか縄の近くは荒れ
ていた  所によっては明らかに囲いの中に入って撮影したと思われる跡や、花の撮影のために周囲
の草などを抜き取っていると思われる所が散見された

 全体として、個体数は少なかった  愛媛菖蒲保護のために活躍されている方たちの苦労は大変だ
ろうが、絶滅危惧種保護のため、所在地などを広報することの是非が気になる

 撮影後、小林市内の別の個所に行って観たところ、以前は愛媛菖蒲繁殖地の県道沿い部分には大き
な杉の木が在ったが、繁殖地全体の杉の木が伐採されていた  県道から大きな案内板が見えるよう
にしたのだろうか  繁殖地一帯の野焼き等のために伐採したのだろうか  

 えびの高原に上がり、霧島水木、キブシ等を撮影して帰宅した

   2013年4月
                                           風
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亀ヶ岡の愛媛菖蒲













2012年5月 九重連山の愛媛菖蒲

2012年5月 九重連山の愛媛菖蒲

霧島水木

霧島水木

霧島水木

キブシ

キブシ