霧島連山でジオと自然(ネイチャー)を勉強している若い鹿児島の山友が、「 勉強のための山ばかりしていたことに気が付いた
自分が楽しまなくては、案内する人に霧島の良さを伝えることはできない 私はそれを忘れていた 時には、純粋に山を楽しみたい 」
と言って宮崎にやってきた また、一歩成長したことを感じた
大崩山に登りたいと言うので、大崩山に登るためには、まず双石山の「塩鶴登山口ルート」でロープ、樹木の枝や根などを利用しての岩
登りと下りの経験をする
次に、夏木山の「犬流れ登山口ルート」で更に高低差が高く、延長の長い岩の上下を経験し、更に長い鋭角の岩にまたがり、両手を使用
して前進し、最後は鋭角の岩の上部を握って岩の側面を進むという難所を経験する必要があると説明して、双石山に登ることにした
宮崎の山友2人を含めて4人での「混成登山隊」の最高齢者は70歳代の前半、平均年齢約59歳 平均年齢60歳未満の仲間との山
は久しぶりだった
双石山は、昭和40年に綾町の国有林に界在する民有林と等価交換する話があった これを知った当時の宮崎県議会議員川越石男
氏が、貴重な自然を守るために先頭に立って反対運動を行ったことなどから、熊本営林局は民有林所有者との協定を破談にし、双石山は
国有林として残された 昭和44年には原生的な照葉樹林が残る場所として国の天然記念物に指定され、昭和45年には、林野庁から自
然保養林 ( 宮崎自然保養林 ) の指定を受けた
双石山(509.3m)は、低山であるが、登山ルートが多いことや、その登山道が交差するところが多くあるなどの関係もあり、道迷いによ
る遭難が起きている
昨日は、広い駐車場がある丸野駐車場に集合し、1台の車に全員が乗って塩鶴登山口に向かった 塩鶴登山口は、山の案内本等で
説明している登山口だが、登山口付近に駐車場がないことや、第2展望台までの尾根筋は岩場が多く、危険を伴うことなどから、最近は駐
車場が広く、登山道も比較い的に容易で安全な小谷登山口を利用する登山者が多い
登山口でストレッチをして登り始めると、暫くは杉林の急な坂道を歩く 30分ほどで天狗岩の風化した砂岩に「針の耳神様」が祀られて
いる 暫く岩の間を歩いたり、木の根を使って登ったりして、岩のトンネルを超えると、四方を直立する巨岩に囲まれ、真上の空だけが
見える窪地(空池・カライケ)に着く カライケを出ると、そこから暫くは岩場になる
梯子とロープを使って尾根に出ると、巨大な岩の「大岩展望所」がある 大岩展望所の上部に大きなロープが設置されているので、
そのロープを握って岩の斜面を登る 展望所の北側からは、宮崎市内が展望できる ここで一人の男性が 「 私は、ここで留守番を
する 」 と言って、岩の下で佇んだ
大岩展望所から先は、階段状の登山道、巨木の根が張り巡り、滑りやすい坂道、岩場の登りなどの難所が暫く続く 岩を掴み、ロープ
を握り、木の根や枝を掴んで慎重に登ると、左手(西)に第2展望所がある ベンチとテーブルがある 水分を補給し、行動食を食べる
更に進むと、間もなく避難小屋がある 2階建ての避難小屋は、一部改修中で、寄付を募集しているそうだ 暫く進むと、右手の斜
面に奴草が咲いていた 11月の下旬になると、さすがに花の数は少なかった レポートに奴草のことを書いたことがあるという山友
が 「 生物の授業でレポートに奴草のことを書いたが、花を観るのは初めてだ 」 と言っていた
幾つかのピークを超えて、双石山の頂上についた 登山者が1人休憩していたので記念写真をお願いした すると、次々に登山
者が登ってきた
下山の岩場などは、慎重に、ゆっくりと降りた 滑り易く、長い岩場の下り等では、先輩が初心者に足の置き場を教示していた
お蔭で、全員無事で元気に、予定時間より少し早く下山した
丸野駐車場の横にある緑地帯の東屋でコーヒーを飲みながら、今日の山の反省会をした
コーヒーに添付されていた砂糖袋をマイクに見立てて意見を聞くと、全員 「 天気も良かったし、変化があって楽しい山だった 」
2012年11月25日
風 太郎
※ 写真は、クリックすると拡大し、もう一度クリックすると更に拡大する
自分が楽しまなくては、案内する人に霧島の良さを伝えることはできない 私はそれを忘れていた 時には、純粋に山を楽しみたい 」
と言って宮崎にやってきた また、一歩成長したことを感じた
大崩山に登りたいと言うので、大崩山に登るためには、まず双石山の「塩鶴登山口ルート」でロープ、樹木の枝や根などを利用しての岩
登りと下りの経験をする
次に、夏木山の「犬流れ登山口ルート」で更に高低差が高く、延長の長い岩の上下を経験し、更に長い鋭角の岩にまたがり、両手を使用
して前進し、最後は鋭角の岩の上部を握って岩の側面を進むという難所を経験する必要があると説明して、双石山に登ることにした
宮崎の山友2人を含めて4人での「混成登山隊」の最高齢者は70歳代の前半、平均年齢約59歳 平均年齢60歳未満の仲間との山
は久しぶりだった
双石山は、昭和40年に綾町の国有林に界在する民有林と等価交換する話があった これを知った当時の宮崎県議会議員川越石男
氏が、貴重な自然を守るために先頭に立って反対運動を行ったことなどから、熊本営林局は民有林所有者との協定を破談にし、双石山は
国有林として残された 昭和44年には原生的な照葉樹林が残る場所として国の天然記念物に指定され、昭和45年には、林野庁から自
然保養林 ( 宮崎自然保養林 ) の指定を受けた
双石山(509.3m)は、低山であるが、登山ルートが多いことや、その登山道が交差するところが多くあるなどの関係もあり、道迷いによ
る遭難が起きている
昨日は、広い駐車場がある丸野駐車場に集合し、1台の車に全員が乗って塩鶴登山口に向かった 塩鶴登山口は、山の案内本等で
説明している登山口だが、登山口付近に駐車場がないことや、第2展望台までの尾根筋は岩場が多く、危険を伴うことなどから、最近は駐
車場が広く、登山道も比較い的に容易で安全な小谷登山口を利用する登山者が多い
登山口でストレッチをして登り始めると、暫くは杉林の急な坂道を歩く 30分ほどで天狗岩の風化した砂岩に「針の耳神様」が祀られて
いる 暫く岩の間を歩いたり、木の根を使って登ったりして、岩のトンネルを超えると、四方を直立する巨岩に囲まれ、真上の空だけが
見える窪地(空池・カライケ)に着く カライケを出ると、そこから暫くは岩場になる
梯子とロープを使って尾根に出ると、巨大な岩の「大岩展望所」がある 大岩展望所の上部に大きなロープが設置されているので、
そのロープを握って岩の斜面を登る 展望所の北側からは、宮崎市内が展望できる ここで一人の男性が 「 私は、ここで留守番を
する 」 と言って、岩の下で佇んだ
大岩展望所から先は、階段状の登山道、巨木の根が張り巡り、滑りやすい坂道、岩場の登りなどの難所が暫く続く 岩を掴み、ロープ
を握り、木の根や枝を掴んで慎重に登ると、左手(西)に第2展望所がある ベンチとテーブルがある 水分を補給し、行動食を食べる
更に進むと、間もなく避難小屋がある 2階建ての避難小屋は、一部改修中で、寄付を募集しているそうだ 暫く進むと、右手の斜
面に奴草が咲いていた 11月の下旬になると、さすがに花の数は少なかった レポートに奴草のことを書いたことがあるという山友
が 「 生物の授業でレポートに奴草のことを書いたが、花を観るのは初めてだ 」 と言っていた
幾つかのピークを超えて、双石山の頂上についた 登山者が1人休憩していたので記念写真をお願いした すると、次々に登山
者が登ってきた
下山の岩場などは、慎重に、ゆっくりと降りた 滑り易く、長い岩場の下り等では、先輩が初心者に足の置き場を教示していた
お蔭で、全員無事で元気に、予定時間より少し早く下山した
丸野駐車場の横にある緑地帯の東屋でコーヒーを飲みながら、今日の山の反省会をした
コーヒーに添付されていた砂糖袋をマイクに見立てて意見を聞くと、全員 「 天気も良かったし、変化があって楽しい山だった 」
2012年11月25日
風 太郎
※ 写真は、クリックすると拡大し、もう一度クリックすると更に拡大する