安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

天孫降臨登山口から高千穂峰

2013年07月31日 21時21分56秒 | 日記
 7月25日、鹿児島と宮崎の有志が結成した「三州山の会」の皆さんと高千穂峰に登った
 高千穂河原方面からの登山道は、登山口から歩くと直ぐに樹木がなくなり、「テンコロボシ」に
なる  他県出身の私には「テンコロボシ」の意味が理解できなかったが、「天」と「乾す」の漢
字が当てはまるのではないかと想像し、「遮るものがなく、太陽に乾されてしまう」ということだ
ろうと思っている 
 
 今年の宮崎南部地域は晴天が続き、連日の猛暑なので、比較的に樹木の多い高原町の天孫降臨登
山口から登れば、1時間以上は緑陰の中を歩けるだろうと考えていた

 三州山の会の6人は、皆さん元気だった  70歳を越えた私は、密かに「私は元気だ」と自負
しているが、三州山の会には私より1歳若い男性と1歳上の男性がいた  2人とも元気だった
多分、私より元気ではないだろうかと思った  最近、ともすれば「自主トレーニング」を怠りが
ちな私には、今日、この二人と同行したことは有り難かった  お蔭様で、明日からのトレーニン
グの励みになった

 「ゆっくり、のんびり、ぼちぼち」登山の私は、歩き始めて30分頃に給水、衣類の調整を兼ね
た休憩をとり、その後も時々1~2分の「立休み」をしながら歩くことにしているが、三州山の会
の皆さんは、殆ど「立休み」はしなかった  約1時間毎の休憩の他には、ただひたすら歩いた

 そこで、私は縦走路との合流点で休憩した時に皆さんと分かれた  皆さんが合流点を出発した
3分後に私は頂上に向かって歩き始めた  その後は、3回の「立休み」をして頂上に着いた
先に頂上に着き、遠望を楽しんでいた三州山の会の皆さんが私を見つけて、「早かったですね」と
言って頂いたが、後で確認すると私は皆さんより余り遅れずに頂上に着いたようだった

 昼食には驚いた  以前、九重連山の頂上などで延岡のグループに会うと、ご馳走を並べた皆さ
んが「一緒に食べましょう」と誘って頂いていた  グループの女性たちはそれぞれ1品のご馳走
を持ち寄ることになっていたそうだ  前回、韓国岳に案内した延岡のグループの女性たちもご馳
走を沢山用意していたが、三州山の会では、男性もご馳走を持参していた  私は、皆さんのご馳
走を頂いたので、自分で用意していた握り飯を食べることができなかった 

 下山中は、「二つ岩まで行こう」との意見もあったが、二つ岩の手前のピークまで歩き、久し振
りに二つ岩を目前に眺めた

 登山口では、三州山の会会長の指示で十分なストレッチを行って解散した  楽しい山だった

   2013年7月
                                          風

9時18分 ダムの湖底を対岸に渡る

9時19分 対岸の登山道を登る

9時40分 補水

標高、頂上までの距離など案内標

10時01分 第二展望所で休憩

11時03分 縦走路との合流地で休憩 此処から頂上までは「テンコロボシ」

11時48分 頂上で記念写真

記念写真を撮って頂いた「カゴンマのヨカニセドン」

ご馳走の山々

二つ岩を展望

15時13分 ストレッチ
  

黒金尾根は遠かった

2013年07月27日 14時42分03秒 | 日記
 7月21日の日曜日、15年ほど前に登ったのを最後に、その後は行かなかった祖母山の黒金尾根
を歩いた  当時は、学校跡の教室に畳を半分ほど敷いた簡易宿泊施設に泊まり、自炊して早朝に登
山口に向かったが、今回は早朝に自宅を出発し、尾平トンネルを超えて駐車場に着いたのは既に9時
を過ぎていた

 先日調査に来た時に登山口周辺を歩いてみたが、駐車している車は少なかった  21日も3台の
車が駐車しているだけだった  季節外れとはいえ、これでは宿泊施設は成り立たないだろうと思っ
た 

 ストレッチをして「川上渓谷入り口」の案内板から登山道に入って歩いた  鉱山跡からは祖母山
に連なる山脈の眺望が楽しい  昨夜の予報では午後は天気が下り気味だとのことだったことと、出
発が遅いことがあり、今日は普段遠くから眺めている「天狗岩」まで歩くことにして、いずれ尾平近
くに泊まり、早朝に出発して黒金尾根コース~祖母山~宮原コースを歩くことにしたい

 先年の大雨で流された後に架設された立派な橋の下を通って黒金尾根に向かうと、登山道は以前に
比べてよく整備されていると思われた  しかし、暫く歩くと長短2つの梯子が続く所では、二つの
梯子がいずれも斜めに傾いたままになり、大きく迂回して渡渉するようになっていた  対岸側は一
部苔が付いたなめら岩なので、注意しながら歩いた

 黒金尾根コースでは、100メートル毎に標識が建っているので、標識を見ながら歩くのは楽しみ
だ  しかし、30分ほど歩くと急登になるので、息がはずむ  

 また、急登の坂道の途中で90度ほど右に曲がって登る所では、多くの先人が右折しないでうっか
り直進したらしく、直進の道が100メートルほどは幅の広いしっかりした踏み跡があったので、我
々の先頭を歩く仲間も直進した  暫く歩くと「登山道」が狭くなり、「獣道」であることが分かっ
た  これをそのまま歩くと尾根から谷に降ることになる  

 坂道の右折個所では、倒木を拾い集めて通行を遮断したので、今後は道迷いはなくなるだろう

 黒金尾根は、聞きしに勝る手ごわい登山道だった  15~6年前は淡々と歩いたと思ったが、今
回は「立休み」が普段の山より多かった  

 登山道は殆ど忘れていたが、記憶違いもあった  「天狗の水場」は岩の傍に梯子があると思って
いた  

 空は11時頃からどんよりと曇り、水場を過ぎた辺りでは降雨が気がかりになってきた   天狗
岩の手前で午後2時近くになったので、このまま歩けば下山時間(約3時間)と降雨があれば渡渉箇
所で苦労することが予想されることを考慮し、今回は「天狗岩」を断念して引き返すことにした

 午後4時46分、鉱山横の広場について祖母山に連なる山脈に挨拶をした

「また来るよ」

 温泉に向かう途中で、道路端に淡い桃色のグラジオラスが1本咲いていた  既に盛りは過ぎてい
たが、そのさまは見事に目に染みたので車を止めて引き返した  すると山友が「仏像があるから停
まったのですか」  私は7~8体の仏像が安置されている小堂には気が付いていなかった

 グラジオラスのお蔭で、仏像の安置されている小堂で仏像の撮影をすることができた  木像と石
像が安置されていたので、道路拡張工事などで整理され、小塔に集められたものだろう  30cm
~1mほどの仏像だが、相当な歴史を有するものと思われた   取りあえず、小型のカメラで撮影
したが、いずれ一眼レフカメラ、三脚などを用意して撮影に行きたい  

 先日は祖母山の別コースからの帰途に偶然に仏像を見つけ、今回はまた偶然にグラジオラスに導か
れて貴重な仏像に会えた  有り難い

   2013年7月27日
                                           風
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川上渓谷入り口

鉱山跡から祖母山に連なる山脈

黒金尾根コースと宮原コースの分岐 黒金尾根は橋の下を通る

次の橋を渡る

左側の大きな岩を廻りこんで橋を渡る

長い橋を渡り、前方で登る

長短2本の橋が斜めに傾き、通行不能なので左に迂回して渡渉する

渡渉

渡渉した対岸の岩は苔で滑る

此処から急な坂道になる

最初の岩場

ロープに頼らず、岩や木の根を掴む

痩せ尾根で補水

突き当りからは獣道 手前の二つの石から右に登る

標高1300m

標高1400m

天狗の水場

道端の小堂内に安置されている木像

道端の小堂内に安置されている石像

道端の小堂内に安置されている木像

道端の小堂内に安置されている木像

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祖母山風穴コース

2013年07月10日 10時21分09秒 | 日記
 6月22日は2~3日前までの降雨のために大野川源流の谷が増水しており、林道から登山道への
渡渉が危険だと思われたので、風穴コースを断念した

 7月8日(月曜日)は、谷の水流が先月22日より少なくなっていた  林道から登山道に入る最
初の谷は、大小入り混じった岩や石を踏んで渡るので、苔のついてない岩や石、水流などを考慮しな
ければいけない  私は、場合によっては水中を歩くことを覚悟をしながら、慎重に谷を渡ったが、
予想したより安全に谷を渡ることができた  

 久し振りの風穴コースは、一部登山道の付け替えがあったようだ  また、坂道には丸太を使用し
た階段ができていたり、風穴近くなどには梯子が幾つか設置されており、岩場には大きなロープがあ
り、随所に標識が設置されているので、比較的に安全な登山道になっている

 全くの初心者が単独で登ることはやめた方が良いだろうが、多少の経験がある登山者が複数で登る
ことは、それほどに危険なコースではないと思った  勿論、谷を渡るとき、岩場を歩くとき、梯子
の上り下りなどには慎重な行動が必要であり、頂上が近くなると、2~3カ所、枝道があるので、下
山時に間違わないように登る時に枝道の確認をしておくことも必要だろうと思った

 なお、風穴コースに入って30分ほど歩くと、暫くは狭い空谷を歩くので、赤いテープや標識を注
意深く見ながら谷から出るところを見つけなければいけない  また、空谷の中に巨岩があり、その
上部からは伏流水と思われる水が滝のように流れているので、岩の横にある大きなロープを握って登
った  好天が続いた後には、多分、伏流水と思われる「滝」はないのかもしれない

 途中の登山道脇に、2003年6月に祖母山の別コースで観た「鍾馗蘭」が咲いていた  有り難
い  2003年に観た鍾馗蘭の咲く場所を先日確認したが、今年は咲いてなかった

 下山中には、昨年の親父山米軍機墜落慰霊登山でお世話になった「小笠原仙人」に会うことができ
た  仙人は、何時ものように「白い長靴」で登っていた  当日は、祖母山、親父山などを周回す
るとのことだった  仙人と分かれて暫く歩いていると、登山道に真新しい「水の逃げ道」ができて
いた  多分、仙人が作ったものだろう  8月下旬の慰霊祭で会うのが楽しみだ
 
 7~8年ぶりに風穴コースを通ることができて有り難かった 

    2013年7月8日
                                           風


最初の谷渡り

蘭科 鍾馗蘭属 鍾馗蘭 深山の樹林下や笹原に生える「葉のない蘭」

2003年6月 祖母山で撮影した鍾馗蘭

空谷を歩く 正面左に赤いテープ

小さい、小さい滝の横をロープを使って降る

竹のトンネル

風穴に登る梯子

風穴に降る梯子

さて、何者か?