安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

雲ノ平はドクターストップ

2012年08月20日 17時56分01秒 | 日記
 モートン病
 高齢の女性に多い病気

 いつの頃か思い出せないが、足裏の親指と人差し指の間に違和感を感じることがあった
 歩行困難になるほどではないし、2~3日すれば忘れてしまうほどだったので、病院には行かなかった

 ところが、最近登山中に軽度の痛みになることがあり、その後も暫く違和感が続いたので、6月頃整形外科に
行くと、「骨に以上はない  しかし治癒には時間がかかる 」 として、湿布薬を頂いた  湿布薬を貼ると痛みや
違和感がなくなるので、登山を続けていた

 17日の高千穂峰では、登山中に痛みや違和感はなかったが、帰宅後に痛みと、その後に違和感が続いたの
で別の整形外科に行くと、「 モートン病ですね  ハイヒールを履く女性がかかりやすい病気です   暫くかかりま
す」 としてメチコバール錠500ug 0.5mgの投薬を受けた  この錠剤はビタミン12

 最初の受診後は、かつてテレビで見た「 両足の爪先立を繰り返すと良い 」 運動をを暫く続けたのが原因だっ
たのかもしれない、無理な運動を続けすぎたと反省した

 しかし、今回、インターネットで調べると、「 足に合わない靴を履く 」ことが原因になることが多く、ハイヒールに限ら
ないことが分かった  足幅に合わない靴等を履くことによる圧迫もモートン病の原因なる   放置すると手術が必
要になり、早期の治療が肝要だと分かった

 気が付いた  20代の終わりに体力テストの「背筋力検査」で椎間板ヘルニアを患い、長期間治療を行い、50歳
代の後半にやっと痛みは取れたものの、左足に痺れが残り、60歳代の半ば頃から登山靴を履くのが辛いことが続
いた  そのため、何足か登山靴を買い求め、今は5足の登山靴を持っている

 原因は、つま先立ちではなく、多分足の幅、甲の高さが合わない靴を履いて長時間山を歩いたことだろう 
 最近購入し、昨年薬師岳で使用した、「 安価な 」 登山靴が今の私には最適なようだ   しかし、暫くは静養が必
要だろう  90歳代まで山を楽しむために、雲ノ平は暫くお預けだ
 
 秋の紅葉を楽しむことができれば幸いだ  

 つれづれに、昨年撮影した鏡蓋(ガガブタ)の撮影に行った   
 広い池に咲く1.5センチほどの花を道路から撮影するのは大変だったが、今日は慎重に水門の近くに降りて撮影し
た  そのため、昨年は分からなかったことが分かった  鏡蓋の花の中には、葉を突き抜けて咲く花がある  
「 花は午前中に咲き、午後は水中に没する 」 という説明がある  葉の横に咲いている花は水中に沈むことが可能
だが、葉を突き抜けて咲いている花はどうするのだろうか  いずれ確認に行こう

     2012年8月20日
                                        風  太郎
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 葉の横から咲いている花

落ちた花と思って触ったが、動かなかった

葉を突き抜けて咲いている

葉を横にしてみると、花が突き抜けているのが分かる

 某郵便局長から頂いた鷺草が咲いた

 

登山道は40年前に還っていた

2012年08月18日 11時36分30秒 | 日記
 高千穂峰の入山規制が7月15日に解除されて1か月が過ぎたので、そろそろ登山者も落ち着いただろうと昨日、
高千穂河原登山口から登った  午前9時半過ぎの高千穂河原の駐車場には、40台ほどの車が駐車していたが、
駐車場や広場などには殆ど人が見当たらなかった

  林内の登山道に入ると、「 砂道 」だった。石段の石が見えないくらいに砂が堆積している所もあった
  林が終わるところで、先日韓国岳に同行した山学校1期生のRさん夫妻が休憩していた  早朝に高千穂峰に登
った二人は、これから帰宅して一休みし、午後は畑仕事とのことだった  夫君は私と同年

  途中で、幼い子供を連れた「青年」がいた  かつては岩と固い地面の上を歩いて登った登山道には小石混じり
の砂が堆積しているので、足が砂に埋まり、歩行が困難だった   そんな急坂の登山道を、幼児が一生懸命に歩
いていたので、父親に「写真を撮らせてください」 「いいですよ」

 大勢の登山者が登った登山道は、一面に穴ができているので歩きにくいと考えたか、3歳の恋華ちゃんは、小高
い岩に向かった  これは正解  ズブズブめり込む砂の登山道を歩くより、岩伝いに登る方がはるかに楽だ  
私もわずかに顔を出している岩で、歩きやすい所を見つけながら登っていた

 自分で頃合いの岩を見つけて、両手で岩を掴んだ   次に、左足を岩の上に上げた 心配そうに見守る父親に
構わず、顔をあげて上の方を確認すると、あっという間に岩の上に登った  

 鹿児島市の住吉恋華(すみよしれんか)ちゃん3歳  一服の清涼剤を頂いた  有り難う

  お鉢に着くと、「 馬の背 」も以前のような「 固い道 」ではなく、「 柔らかな砂道 」になっていた  しか
し、鞍部から頂上へ向かう登山道の砂の堆積は深かった  訓練のためザックに水を沢山詰め込んでいたので、体
重とザックの重量の影響で、歩く度に足が登山道の砂に沈み込み、前に進むためには並大抵ではない力を要した
やむを得ず、途中でサブザックを取り出して水筒と弁当など最低限必要なものを詰めた  ザックはその場に
「デポジット」し、サブザックを背負って頂上に登頂した

 食事を済ませ、休憩して下山を始めたところ、恋華ちゃんが食事をしていた  恋華ちゃんの一行も無事頂上ま
で登っていた  恋華ちゃん、万歳!

 下山後ビジターセンターに立ち寄ったところ、「馬の背などの登山道は固くなっていたが、今回の噴火によって、
私が子供の頃登っていた40年前の登山道に還ったようだ」と女性職員が話してくれた

      2012年8月18日
                                      風  太郎 
 
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鞍部から頂上に向かう登山道の砂




ボルタ判カメラからデジタルカメラまで

2012年08月15日 16時15分51秒 | 日記
 最近、中学生の時に隣町の雑貨店で買った「 ボルタ判カメラ 」で撮影し、自宅で現像したことを頻繁
に思い出す  そのたびに、「 田舎の農家の3男で、2年後の高校時代に女性に映画鑑賞を誘われた
時 、入館料がないので断った私が、何故カメラを買ったのか 」と疑問を感じていた

 有り難いことに、今はインターネットで検索すれば色々な疑問のヒントが得られる  
 「 ボルタ判カメラ 」で検索すると、1950年頃は、子供の玩具用としてボルタ判カメラが製造・販売さ
れており、中には現像液と定着液のセットもあったそうだ  価格も、300円~500円程度だったこと
が分かり、納得した  当時、我が家の山に行き、「バイラ」(竈で煮炊きに使う小さな枯れ枝)や「杉の
葉」(枯れた杉の葉で、焚き付けに使う)を集めてくれば、1束10円で母が買ってくれた 

 1956年(昭和31年)に中学2年生の私が購入したカメラが何であったか記憶にないが、当時のボ
ルタ判カメラは、エボニー35デラックス、リッチレイ、スタート35kなどがあったそうだ   玩具屋、電
気店等で販売されていたそうだが、当時の私は玩具とは思っていなかったし、今回の資料を見るまで、
本物のカメラだと思っていた

 カメラで撮影し、現像する 
 
 昼間、座敷の廊下の雨戸を締め切り、裸電球に菓子を包んでいた赤いセロファンを巻きつければ暗室
になる  洗面器に水を入れ、現像薬を溶かして現像液を作る  この中にフイルムを漬けると、間もなく、
うっすらと画像が浮かび上がる  ワクワクする瞬間だ  しかし、直ぐに水洗いして定着液に漬けなけれ
ばいけない  現像液に漬ける時間を間違うと、フイルムは真っ黒になる   水道がなかったので、手押
し式の井戸から何回か水を運ぶ  

 24×24ミリのボルタ判カメラは、高校時代まで使用したが、フイルムもカメラも残っていない
 
 その後、フイルムカメラからデジタルカメラまで、大きな乾燥器に納めきれないほどのカメラを使用した
 写真集を4冊世に問うている先輩から「 風さん、カメラは何でもよい  使いこなしなさい 」と言われ続け
ながら、「 もっと良いカメラを買えば・・・」、「 これが最後だ 」と言って来た

 私の人生も終章を迎えつつあることを感じながら、「生きている間に、生きているからできることをしたい」
と思いながら、のんびり、ゆっくり、ぼちぼち山に登り、仏像写真撮影等を楽しんでいる

 団地住まいの私にとって有り難いことは、自治会長を務めたお蔭で地域住民の皆さんとの交流が深まり、
週3回の早朝グランドゴルフ、カラオケ同好会、地区公園清掃、里山づくり等々を楽しんでいる   遊び好
きで遊び上手な皆さんのお蔭で、私も楽しく遊んでいるので、「少なくとも80歳までは日本アルプス、少なく
とも90歳までは九州の山に登る 」 ことは、達成可能だろう

 ボルタ判カメラからデジタルカメラまで、56年間続いた写真遊びは、何時まで継続できるだろうか

     2012年8月15日
                                    風  太郎 

絶滅危惧種の花と忘却係数高騰男

2012年08月13日 22時39分07秒 | 日記
 俵山に咲く絶滅危惧種「野姫百合」の撮影を5~6年以上続けている
 熊本市の山友に教えて頂いたころに比べると、野姫百合に限らず、翁草なども年々咲いている個所が
減少しているようだ  

 昨日も野姫百合は、昨年撮影した個所の周辺にはその痕跡すら全く見当たらなかった  
 昨日は、山と写真撮影を続け、ご主人がブログを開いている山友を誘っていたので、約束の時間より
速く俵山の登山口に着き、昨年撮影した個所から離れたところに咲いている野姫百合を見つけて、山友
の到着を待った 

 三人で野姫百合を一時間ほど撮影し、一ノ峰に向かった
 一ノ峰は、夏に咲いた花に秋に冠毛が広がる「千本槍」、平江帯、葉場山火口、翁草などを観に行って
いたが、最近は登っていない  今春、久しぶりに登ろうと思ったが、途中で道を間違えた   10回以上
登った山の登山口を忘れていた   集落の中の細い道を左右に何回か曲がる個所があるが、最近、そ
の他の登山口に向かう途中の国道、県道で迷うことがある   幸い、国道か県道からの進入を間違えな
ければ、林道は勿論、登山道で迷うことはない   

 登山家の田部井さんが、「60歳を過ぎても筋力は維持できるが、平衡感覚などは維持が困難だ」と言っ
ていた   私は「 筋力と平衡感覚はある程度維持できるが、記憶力の維持は非常に困難 」だ

 一ノ峰で撮影を終えたころ、雲の動きが怪しくなったので下山を始めた  山友は早足で歩いたが、私の
習慣で、10分ほど歩いたところで立ち止まり、ストレッチをした  その後はゆっくり歩き、駐車場で靴を履
きかえていると、ぱらぱらと小雨が降りだした  車が走りだして5~6分すると大雨になり、暫くすると雷鳴
が轟き出した  有り難い  他の登山者は一ノ峰から二ノ峰に向かったが、無事下山されただろうか

 午後9時過ぎに帰宅すると、山友のご主人は既にブログに写真を取り上げたと携帯電話にメールが届い
ていた  野姫百合、細葉の母子草の写真が綺麗だった   取りあえず、写真だけを取り上げたとのこと
なので、完成が楽しみだ

   2012年8月13日
                                   風  太郎
※ 写真は、クリックすると拡大し、もう一度クリックすると更に拡大する
       ※ 1枚目と2枚目の写真が絶滅危惧所の「野姫百合」