安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

韓国岳の頂上で凧揚げ

2015年12月31日 18時18分12秒 | 日記
 年末の片づけをしていたが、どうしても「登り納め」をしたいと思い、午前8時過ぎに自動車
で1時間半ほどのえびの高原に向かった

 途中で考えた  来夏の北アルプス復帰のためには高千穂峰に皇子原登山口から登ることが適
切だ  そのために今日も大きな水筒と小さな水筒2本に白湯をたっぷり入れるなど、ザックの
重さを調整してきた

 しかし、このところ山から遠ざかっており、心身とも疲労感を感じているので、ここは無理を
しないで、韓国岳で山の感覚を取り戻した方が良いと考えた  

 不動池の駐車場には車が殆ど駐車していなかったので安心して登山口前の路側帯に行ったとこ
ろ、駐車可能な路側帯は車で埋まっていた  やむを得ないので不動池まで引き返そうと車の向
きを変えていると、その間に1台の車が移動したため、1台の駐車場所が空いた  有り難い 

 今日は快晴で気持ちよく登れそうだと思いながら登山届を書いた  この時、筆記用具がなか
った  止むを得ず私のボールペンを使用した  しかし、記載間違いのためもう一度用紙をと
ろうとして棚を引き出して用紙をとろうとすると、用紙が棚の奥の方にあり、棚の手前の隙間を
探ると、ボールペンがあった  広い棚の中に小さな用紙を沢山入れているので、棚の手前には
隙間ができており、その隙間にボールペンが転げ込んだのだろう  筆記具の置き方に注意して
頂きたい

 登山届については、冊子にしているものがあるが、この場合は住所氏名、年齢などを記載した
登山届を誰でも見ることが出来るので悪用されないように、私はそのような場合は住所を市町村
名までにしており、詳細は書かない  勿論、年齢なども書かない

 韓国岳は5合目までは登山道の傾斜がきついので、以前よりゆっくりと歩いた   途中で4
歳の女児とその祖母の2人組に追い越され、次の休憩で追いつき、追い越した  追いつき追い
越し、追いついて追い越すことを繰り返したが、頂上には二人組が先に着いた

 頂上で自作の握り飯を食べていると、若い男性と女性の3~4人の中の一人が凧揚げを始めた
なかなかうまくあげることが出来なかったが、そのうち短い時間だったが3~4回凧揚げに成功
した  写真撮影とブログ掲載を了解してくれたので嬉しかった

 韓国岳の頂上で火口跡に向かって凧揚げをすることは難しそうだった  仲間の一人が、「今
度は凧揚げを極めないといけない」と言ったので、恐らく彼らは海で波乗りを楽しんでいるのだ
ろうと思って訊いてみると、その通りだった。

 韓国岳の頂上で凧揚げを見るのは初めてのことだった   有り難い

 但し、山での凧揚げが多くなると、糸の切れた凧が手の届かない所に残り、山の景観に影響を
与える恐れがあるのが心配だ

 30日は子供の登山者が多かった  下山してくる子供たちに年齢を訊き、「すごい!  が
んばったね」と言うと皆喜んでいた  

 中に、頂上の手前で三人の幼児を連れてそのうちまだ3歳前後と思われる幼児を抱いて歩いて
いた60歳前後の男性が、「ここに道を作りたいね  でも、道を作ると自然がおこるだろうね」
と何度も言っていた  小さな子供に「自然の大切さ」を話している男性は素晴らしい  幼児
の時に自然を大事にすることを教えている男性が頼もしく思えた

 それにしても、幼児の登山者が多かった  お蔭で、楽しい山登りが出来た  有り難い

     2015年12月31日
                                         風
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韓国岳登山口

登山届箱

5合目広場

右手(南側)に大浪池が見える

頂上手前で左側(北側)の木柵に沿って歩くことは危険だ  右手に登山道がある

昼過ぎに韓国岳頂上に着いた

若者が凧揚 「写真撮ってよいですか」「いいですよ」「ブログに載せて良いですか」「いいですよ」

遠くに桜島が見える

硫黄山

硫黄山に登っている人があちこちにいた


霧と霞の九住山

2015年12月15日 19時13分21秒 | 日記
 今年は山遊びが少なかった  
 今年中に格別に重い病を得たことはないが、30歳の時に職場の健康診断で行った背筋力テスト
で、準備不足のため「椎間板ヘルニア」を発症したことがあり、その後遺症が70歳を超えた今も
時々私を苦しめる

 退職後も足腰の痛みや痺れがあるが、対応措置としては運動して筋肉を強化した方が良いと考え
ているので、「少なくとも80歳までは北アルプス、少なくとも90歳までは九州の山に登る」と
公言しながら山を楽しんできた  

 ところが、今年の春先辺りから「なんとなく」山から遠ざかっている   山友から「最近、慎
重になりましたね」と何度か言われたことがある   山友は、私に配慮して「遅くなった」とは
言わずに「慎重」になったという言葉を使ってくれたのだろう   勿論、私の山登りは「ゆっく
り、のんびり、ぼちぼち」登るのが基本だが、それを承知で同行してくれている山友があえて「慎
重」という言葉を使うのは、何か私の山を心配してくれているのだろうか

 雪の大船山で、頂上の手前で引き返したことがあった

 今年1月の九重連山最高峰の中岳では、凍った御池の手前でザックを「デポジット」した上で凍
結した池を歩いて渡り、頂上までたどり着いたことがあった

 しかし、秋の紅葉観賞では「ゆっくり」と楽しみながら大船山を歩いたことを思い出し、一念発
起、久し振りに九住山に登ることにした

 午前4時前に起床してストレッチ、祖父や父母、叔父にお茶を供えて軽い朝食をとり、5時過ぎ
に家を出た   

 大分県から熊本県を僅かに横切る坂道の曲がり角で阿蘇山を眺めるのが習慣になっている  今
朝は霞がかかっていたが、阿蘇山の中岳からは白い噴煙が噴出していた

 牧ノ戸登山口の駐車場はほぼ満車だった   

 9時22分に登山届を提出して歩いた   ゆっくり、のんびり歩いた    牧ノ戸登山口は
直ぐに舗装道で、一部は階段になっている   急な階段を登るのでこの舗装道はゆっくり、呼吸
を整えながら歩いた方が良い  ここで十分な「ならし運転」をしておけば、その後の山歩きが楽
になる

 高度が高くなると霧がかかり、展望が効かなくなったり、晴れたりした   しかし、「ならし
運転」の効果が出たのか、順調に歩くことが出来た   途中では霧を楽しむ余裕が出てきた
振り返ると、瞬時、阿蘇山が見えた   この道で阿蘇山を遠望するのも何時もの楽しみだ

 体調、体力によっては九住山を止めて、その手前にある扇ガ鼻に登ろうと考えていたが、不思議
なくらいに足が軽かった    

 避難小屋を見下ろすところまで来ると、避難小屋はかろうじて見えるくらいに霧がかかっていた
以前の避難小屋は良く整備され、冬季はほぼ一日中ストーブが燃えていたが、近年は殆ど整備が行
われていないので、テーブルは板が痛み、室内は異臭がするので、利用する人はいない

 訓練と考えて、ザックにはザイルなども含めて重い荷物を詰め込んでいたが、殆ど重さを意識し
ないで歩き、ほぼ予定通り12時25分頃に九住山の頂上に着いた

 霧のため頂上での昼食を止めて、避難小屋まで降りて、避難小屋の軒先で食べた  
最近は何時も持参の握り飯2個の内1個だけを食べていたが、今日は2個とも美味しく食べた   
最近は、疲労のため2個の握り飯を食べることが出来なかったのかもしれないと思うと、今日は久
しぶりに以前の元気な頃の山になったのだろうかと考えた   有り難い

 九住山を楽しんだ翌14日は、先日偶然に出会った日南市の山にある仏像を撮影に行った   
カメラと3本のレンズ、照明等々を詰めたカメラザックと重量のある三脚を担いで270段余の石
段を登ったが、3時間余の撮影を終えて無事に帰宅した  有り難い     

    2015年12月15日
                                          風

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08時38分 阿蘇山の遠望

牧ノ戸登山口の登山届提出箱

09時53分 振り向けば阿蘇山  中岳から白い噴煙が噴き出ている

09時57分 前方に霞が架かっている

11時07分 九住山と扇ガ鼻との分岐案内

11時38分 避難小屋を見下ろすが、霧のためうっすらと見える

11時48分 避難小屋前の広場は通過

11時50分 大きな岩に九住山への案内   ガスの中では赤色ではなく黄色が目立つ

12時27分 途中で出会った愉快な若者グループ  「ブログに載せて・・・」 「いいですよ」
       → 若者のスマホで撮影してあげると言いながら、誤操作で迷惑をかけた

13時03分 避難小屋まで降りてくると、霞んでいた   軒先で昼食

13時40分 愉快な若者たちが降りてきて避難小屋の外で昼食


南の山にも雪が降った

2015年12月02日 10時26分33秒 | 日記
 11月24日頃だったと思うが、九州最南のスキー場・五ヶ瀬町のスキー場支配人が人工雪を放
出して12月の開場準備をしながら、「例年は11月に雪が降るが、今年は11月下旬になっても
雪が降らない」と嘆いていた

 ところが、26日の夕方から県内の山間部では降雪があった   霧島連山にも降雪があったの
で、翌27日、早朝のグラウンドゴルフが終わったあと、握り飯を作ってタイヤチェーンを車に積
み、えびの高原に向かった

 予想した通り、県道1号「小林えびの高原牧園線」の旧有料道路料金所(えびの高原進入口)近
くに「チェーン必要」との規制看板があった   しかしその辺りには積雪がなかったので、その
ままえびの高原に向かって走行した   

 途中の展望所辺りから道路横に僅かではあるが残雪があった  しかし、路面には積雪がなかっ
たので、タイヤチェーンをつける必要はなかった  市営露店風呂跡付近で車のメーターを見ると、
外気温度は1度だった  早朝は恐らく零度以下になり、積雪と併せて車の走行はタイヤチェーン
が無ければ困難だっただろうと思った

 不動池の駐車場には車がなかった  周囲を見渡すと濃い霧がかかっており、視界は凡そ50メ
ートル乃至100メートルくらいだっただろう

 韓国岳登山口には3台の車が駐車していた  既に午後3時をすぎていたので、持ち主たちも下
山して来るだろうと思った

 準備を整えて、取りあえず硫黄谷まで歩いて見ようと考えた   登山口から石段を登りながら
振り返っても濃い霧のために駐車場から先は殆ど見えなかった   しかし、石段からおりて旧ホ
テル跡からの登山道と合流して先に進むと、霧が流れて見通しが良くなってきた  

 暫く歩くと2人組と単独の登山者1人が下山してきた   硫黄山と韓国岳への分岐案内板を撮
影していると、2人の登山者が下山してきた  これで今日の登山者は全て下山したのだろうと思
った   私も、登山届箱の所から下山した

 えびの高原駐車場まで降りてみると、2台の車が駐車していた  売店には5~6人ほどの客が
休んでいた  売店入り口で「暖かい蕎麦ですよ!」と声をかけてくれたが、遅くなると温度が下
がり、車の運転が危険になると思ったので、トイレを利用しただけで駐車場に向かった

 韓国岳方面を見ると、霧が流れており、韓国岳の一部が見えた  その後、韓国岳登山口までの
間に、霧が流れて北峰が見え隠れした

 赤松千本原を過ぎて暫くした頃だったと思うが、右手に夷守岳~丸岡山~大幡山の縦走連山に夕
陽が当たっているのが見えた  車を停めて撮影する場所がなかったのでそのまま進み、展望所か
ら撮影したが、そこからは夷守岳しか見えなかった  それも、柵の外から転落しないように注意
しながらの撮影だった

   2015年12月2日
                                         風
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県道1号「小林えびの高原牧園線」の旧有料道路料金所

県道横に残雪

韓国岳登山口

韓国岳と硫黄山の分岐案内標識

硫黄山

えびの高原駐車場から韓国岳

左側は韓国岳北嶺

韓国岳本峰

県道小林えびの高原牧園線の道路上に「スベリ止め必要」の表示

展望所から夷守岳