安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

大賀ハスと我が家の鷺草

2018年07月22日 19時33分27秒 | 日記



 巨田の大池に咲く大賀ハスはまだ早いかもしれないと思いながら、16日に出掛けてみた
 ところが、最初の看板があるところから池の堤防に上がってみると、既に大賀ハスの花は過ぎ
ていた   

 駐車場の方に行ってみると、昨年より開花した大賀ハスは少なかった   今年は色々な花が
早く開花していると聞いているが、この分では椎葉の花も早く観に行かなければならなと思った

 鑑賞者も昨年に比べると大幅に少なかった   その中に、80歳代と思われる女性とその娘、
孫がいた。やや歩行が困難ではないかと思われる女性を、二人の、多分娘さんとお孫さんが労わ
りながら異動しているのをみていると、祖父に育てられた私にはその姿がうれしかったので、写
真を撮らせて頂いた

 翌日、手帳に書いていただいた住所に大賀ハスの写真と三人の写真などを届けると大変喜んで
頂いた

 私より2年先輩のご主人が、風さんに見せたいものがあると言って、自家用車の所に行き、後
部のドアを開けると、そこには畳が敷いてあった   奥様と二人で北海道などに車中泊で何度
も行ったそうだ

 奥様が「上がって下さい」としきりに言っていただいたのでお邪魔すると、またご主人が2階
に連れて行ってくれた  

 なんと、2階の部屋の周囲には凡そ30センチと思われる棚が4~5段以上設けられており、
その棚には自動車、電車、人形その他貴重な品物が収められていた   ご主人の話によれば、
高価なものではなく、中には故障した自動車や電車などを自分で修理したものがあるそうだ

 蓄音機も大小4個(?)、レコードは1千枚持っているそうで、そのうちの2個でレコードを
聞かせて頂いた

 私は、1年の浪人後東京で大学の夜間部に入学したとき、直ぐに秋葉原の電気店でアンプ等の
部品を買い、ベニヤ板でボックスを作って長さ2メートル、高さ60センチ程のレコードプレー
ヤーを作り、ベートーベンの第九を聞いた時の感激を思い出した

 残念なことに、レコードプレーヤーは、大学休学、夜間部から中間部への転向などを経て6年
後に卒業して就職した時までは使用していたが、結婚後は・・・・・
  
 階下に降りて、青森県から取り寄せたリンゴジュースを頂きながら話をしているうちに、やっ
と興奮から覚めた

それにしても、ご主人の趣味の深さに感嘆した
 前日の大賀ハス鑑賞の時の楽しさに続いて、また楽しい日が続いたことは、有り難い

    2018年7月22日
                                         風
※ 写真は、クリックすると拡大する











【 我が家の庭に咲く花 】


ハチミツ欄

カサブランカ

ガガブタ  関西から地震のあとで宮崎に来て野菜作りをしている方から5~6年前に頂いた
 
鷺草  グラウンドゴルフ仲間に差し上げた鷺草も咲いたそうだ                                                                                          

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西郷どんと薩摩藩の宗教

2018年07月02日 13時42分57秒 | 日記

 2007年11月に母が逝った後、二度に亘る不思議な体験をきっかけとして、私は2008年1月から
仏像撮影を始めた

 その後、十分に知識を持った道を車で走っていると、何時の間にか道を間違えていることに気が付くこと
があり、暫くすると道端に仏像がある、ということを度々経験した

 当時参加していた退職者組織の写真クラブが開催する作品展では、私は仏像写真のみを2~3点展示して
いた    すると、鑑賞者の中に、「 古い仏像がある寺 」を紹介してくれる人があり、寺の金剛力士像
( 仁王像 )を撮影することが多かった   有り難い

 このように、高名な仏像ではなく、人目につかないところでひっそりと「 安らいでいる 」仏像のみを撮
影してきたところ、県美術展、市美術展、宮崎日々新聞総合美術展などで入選、入賞するようになり、励み
となった

 更に有り難いことは、在職中にお世話になった会社のサロンで、3年毎に私の仏像のみの写真を展示する
個展を開催させて頂いており、昨年が3回目の個展だった

 これらの作品展示が有り難いのは、鑑賞者の一人が「 良くぞ世に隠れた仏像を世に出してくれた 」と言
って、「廃仏希釈百年 」という貴重な書籍を持参して頂いたことや、ご主人を亡くし、子供と二人で過ごし
ている母親が、「 苦しい毎日を過ごしているので、あの写真を毎日拝みたい 」と言って写真提供を要望さ
れたこと、お孫さんの守に疲れた方も、同様に写真が欲しいと言っていただき、癌闘病で余命を宣告された
女性が、「 この写真を観ていると、慰められる この写真が欲しい 」と言っていただくこと等があること
が有り難い  

 私が美術展に応募したり、個展を開催するのは、これらの方たちに仏像を観ていただきたい、写真を観て
安らぎを感じていただきたいとの思いがあるからだ

 私の個展のタイトルは、個展会場の社長が第1回個展の時に決めて頂いた 「 安らぎと戒め 」 だ
 
 ブログのタイトルも、同様に「 安らぎと戒め 」にした  サロン経営の社長に感謝


 ところで、2014年に南郷町のジャカランダ鑑賞に出掛けた時、途中で気が付くと日南市付近から国道
220号から大きく離れて、西側に入り込んでいた   未だに、そこがどこだったか思い出せないが、と
もあれ、南郷町に行くためには東側の海岸沿いに出るべきだった   しかし、ふと、この先に行けば鹿児
島県で、山の仲間がいる   その仲間が「 近くに古刹があり、古い仏像がある 」と言っていたことを思
い出したので、カーナビに鹿児島方面を設定した

 山友の近くに着くと、土産がないことに気が付いたので、店を探すために自宅の周囲を通り過ぎようとす
ると、緑色の苔に覆われたような金剛力士像( 仁王像 )が見えた

 有り難いことに、鹿児島の古刹で凡そ4百年前の金剛力士像を撮影することが出来た   その仁王像の
「 吽形 」は、その後県美術展で入選した   

 今回は阿形を雨中で撮影するために何度か出掛けたが、最近は天気予報のズレが多いので思うような状況
で撮影することが出来なかった

 先日は、予報によれば二日間の降雨に続いて、午前中は降雨だが午後は晴天だとのことだったので出かけ
たが、古刹に着く頃は快晴で、仁王様も雨の跡さえ見えなかった

 帰路は、思いついて今まで通った道ではなく、凡その検討をつけて北に向かった   暫く狭い道を走る
と、道端で水を汲んでいる老人がいた   老人は堅牢な箱2個に5リットルは入ろうかと思われる大きな
ペットボトルを30本ほど入れていた   話を訊くと、「 山向こうにも谷がある しかし周囲に水田
があるが、こちらは水田がないので毒薬が浸透していないと思われる 」

 私は、小さなペットボトル1本に水を汲んだ  美味しかった  有り難い

 更に北進すると、右側の高台に寺があったので立ち寄った   本堂横に住職の奥様と思われる女性がい
たので、挨拶をして話をしながら私が以前撮影した仁王像の写真を見せると、「 これは真言宗の寺ですね
 あの寺は古刹だから古い仏像や資料があるでしょう 」と教えて頂いた

 更に、「 薩摩藩は廃仏希釈が終わる頃までは浄土真宗は禁じられていたので、浄土真宗の古い寺や仏像
などはない   薩摩藩では浄土真宗を信じた者は、見つかると捕えられて処分されていた 」と教えてくれた
 
 別れを告げて車に乗る前に、庭で剪定をしていた高齢の女性に浄土真宗の禁教について話をすると、
「 私の祖母に聞いた話では、祖母の母は浄土真宗の信者として捕らわれ、正座した足に石を載せられた
「 石積みの刑 」で処罰されたそうだ 」と言っていた

 帰路、薩摩藩が琉球王国を占領していた経緯から、学生時代に、沖縄県の友人は鹿児島県の仲間の隣に
は座ろうとしなかったことを思い出した

 帰宅後、忘れかけていた「隠れ念仏」について調べた

         2018年7月2日
                                                 風
※ 写真は、クリックすると拡大する


















   

 





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