安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

仰烏帽子山と隠れ念仏の里

2014年02月18日 15時51分07秒 | 日記
 先週の日曜日に元井谷から登った仰烏帽子山に、16日の日曜日は宇奈川林道から登った
 宇奈川林道に入るために、有料道路を人吉市で降りて熊本県道坂本人吉線を走り、有料道路沿いを北上
して山江村に入り、暫くすると有料道路の橋梁下に万江川(まえかわ)を渡る橋が進行方向右側に見える
 橋の欄干には「つりぼりセンター」と書いた大きな看板があるので目立つ  小さな「仰烏帽子山」の
看板もあるので、右折して万江川を渡り、支流の宇奈川に沿って上流に向かう

 途中に2か所分岐があるが、いずれも直進する  宇奈川林道の未舗装道路に入ると、道幅が狭くなり、
落石や崩土などがあるので慎重な運転が必要だ  昨夜か早朝に山の法面が崩壊したと思われる土砂が道
の中ほどまで流れていた所などは、車高の低い車は慎重な運転が必要だろう  なお、30メートル以上
高い急峻な法面に大きな砂袋で土砂流出をとめている所があるので、大雨の後に通るときは事前に関係機
関に確認しておいた方が良いと思った

 昨年まで登山口だった所から700メートル先まで林道が伸びているので、標識に従って前進すると、
広い駐車場がある登山口に着く

 駐車場端の右側にある標識に従って登山道に入り、いったん緩やかに降る  その後は、ほぼ平坦な登
山道を気持よく歩く  暫くして緩やかな尾根に上がると、そこから北側斜面を降る  某氏のブログに
よれば、アイゼンがなければ危険だと判断して北側斜面を降ることを断念し、引き返したそうだ 

 そのことを思い出しながら、雪が積もっている急斜面の細い登山道を慎重に降り始めると、同行してい
た山友が滑って転び、ストックを落とした  私の判断が間違っていた  早速2個のアイゼンを取り出
し、1個を山友の靴に着け、1個を私の靴に装着した

 アイゼンを装着した後は、一部凍結しているらしい雪道を慎重に歩いた  間もなく、登山道が尾根に
上がったので水分補給をして一息ついた

 その後も、ほぼ1日中アイゼンを着けたまま歩いた  登山口から仰烏帽子山頂上まで凡そ1時間10分
で登った  写真を撮影したあと、仏石に向かって1時間余りで下山した 

 快晴だったので、仏石の広場に咲く福寿草は凡そ10年ぶりの美しさだった  花弁はあたかも黄金色
のビロードのように輝いていた  福寿草は太陽の花  近年は、このような黄金色の福寿草を見ていな
い  有り難い  残念なことは、この華麗な花の姿を撮影するにふさわしいカメラを持参しなかったこ
とだ  

 随分以前にマクロレンズを持参して早朝に山に着き、10時頃から午後2時頃まで積雪の中の蕾が開花
するまでコーヒーを飲みながら撮影したことがあった  

 午後3時半頃に駐車場に着くと、私の車の隣に大きな宮崎ナンバーの車  挨拶をして雑談をすると、
以前私が所属していたガイドクラブの会長宅に近い方がいた  4人とも愉快な方で、「撮影して欲しい」
と言うので、「1回5百円」、「何方にピントを合せますか」と何時もの調子で撮影した  ついでに私
も一緒に、と言って頂いたので山友に撮影して頂いた  下山後に愉快な方々と話して有り難かった

 今日は、久し振りに何故か交差点を間違って左折したので100メートルほど走って引き返した  す
ると引き返す道の右側に「隠し念仏の里」の案内板があった  道端の駐車場に車を停めて案内板に従い
駐車場から細い橋を渡って岩の横にある道を進むと、「隠れ石仏」があった  いずれ、時間の余裕があ
る時に三脚を立てて撮影することにした
 
 山江村の温泉は駐車場が満杯だったので、久し振りに人里離れた「隠れ里の湯」温泉にした  広い湯
舟に他の入湯者はいなかったのでのんびりと体を休めた  夕食は「囲炉裏で焼く地鶏」に味噌汁とご飯
美味しかった  久し振りに来てみると、最近は日曜日だけの営業になっているそうだ (団体は別)

 白銀の山歩き、華麗な黄金色の福寿草、愉快な登山グループとの語らい、隠し念仏の里、隠れ里の湯と
囲炉裏で自分好みに焼く地鶏と美味しい味噌汁  

 今日も楽しい一日を過ごした  有り難い

    2014年2月18日
                                            風
※ 写真は、クリックすれば拡大する


熊本県道「坂本人吉線」から有料道路の橋梁下をくぐって万江川に架かる橋を渡る

万江川に架かる橋の欄干に「つりぼりセンター」、「仰烏帽子山」の看板がある

旧登山口の看板を通過して林道を更に凡そ700m進む

前方に仰烏帽子山登山口、駐車場が見える

駐車場の端から登山道に降る

これから先は北側斜面(日陰) 10メートル先から細い登山道の急坂を降るので慎重に

北川斜面をいったん下り、尾根に登ると大きな岩と、その前に広場

仰烏帽子山の頂上まで凡そ1時間10分

福寿草鑑賞のため、頂上から仏石の広場に降る

展望台への分岐

風穴

風穴を覗く かつては風を吹きだしていたが

崖を降って仏石の広場へ

福寿草の撮影はロープの外から

















隠れ念仏の里

岩の合間に隠し石仏 花や水を供養している  石仏は川を眺めているのか

隠れ石仏

厳しい山にも福寿草が咲いた

2014年02月10日 17時20分10秒 | 日記
 例年の福寿草鑑賞は2月中旬からだが、地元新聞に県北の保護地区に福寿草が咲いていると写真入りで
掲載されていたので、昨2月9日の日曜日、五木村に出かけた

 五木村では、福寿草が咲き始めるのは仰烏帽子山が早いが、岩宇土山の福寿草は花弁が大きく見える
岩宇土山の頂上からオコバ谷に降ると広い台地があり、かつては台地のほぼ全面が福寿草の「花畑」だっ
た  しかし、5~6年前の台風でオコバ谷の登山道が崩壊し、登山できなくなった  その後、登山道
の改修が終わったので登ってみると、台地には殆ど福寿草が見られず、スコップで掘削したと思われる跡
が散見された  登山者が来ない間に盗掘があったのだろうか

 最近は台地の福寿草も一部が回復しているが、往年の「花畑」に比すべくもない  それでも、台地か
らオコバ谷を降る斜面には福寿草が沢山咲いている

 仰烏帽子山も、2~3年前だったか、台風で椎葉谷登山口に至る林道が台風で崩壊した  五木村役場
に電話で確認すると、今年も椎葉谷登山口に至る林道は通行できないそうだ  「それでは、仰烏帽子山
には元井谷からですね」、「そうですね」とのことだった

 ところが、早朝5時に自宅を出て五木村に行き、県道宮原五木線の元井谷橋から林道にい入ると、間も
なく「通行止め」の甲板があり、車止めが施されていた  手前に林道の法面を埋めて作った10台ほど
の駐車場所があった  車を置き、ストレッチを済まして歩き始めると、今度は「完全通行止」の甲板
つまり、これから先は「何モノも通行を禁ずる」ということだろうか  役場の情報にはなかったことだ

 熊本の山友に電話で訊くと、昨日熊本の山友が所属する山岳会は宇那川林道を歩いて仰烏帽子山に行っ
たと教えてくれた  しかし、福寿草は蕾だけだったそうだ

 新・分県登山ガイドの岩宇土山・上福根山に関する頁に「距離が長く、岩宇土山は尾根の急登で、杣道
利用の難路である  読図と体力に自信がある人にすすめる」とあったことを思い出した

  昨日は一時雨が降る天候だったので、花が咲かないのは分かる  今日の天気予報は、曇り後時々晴
れだ  午後は花が咲くだろうと期待しながら歩いた  歩いた  遠かったが、歩いた

 12時半頃、今日も早めの昼を食べていると、ふと、福寿草の花が1輪咲いていることに気が付いた
撮影した後、あちこちを眺めると、咲いている  福寿草が咲いている  殆どが蕾だから先ほどまでは
気がつかなかったのだろうが、開きかけた蕾や開花した花などがあった  有り難い
 10時頃から時々太陽が顔をだしていたので、明るく、暖かくなったので福寿草が咲き出したのだろう

 花の咲く所までには崩壊の跡が多く、時折小さな落石があった  福寿草の咲く斜面には土砂の流失等
があるため福寿草の根が露出しているものもあった  

 近年、台風で山が荒れることが多くなったようで心配だ  人が山に入ることが、台風時などの災害の
拡大に影響を与えることがないように、慎重に山を楽しませて頂こう

 今月下旬か来月上旬の岩宇土山の福寿草が楽しみだ
 
    2014年2月10日
                                             風

※ 写真は、クリックすると拡大する


















天然の名工製作

鍾乳洞かもしれないが・・・立ち入り禁止  


ゆっくり、のんびり 残雪の傾山

2014年02月05日 19時39分22秒 | 日記
 2月1日の土曜日、雪山に行きたいという山友と三人で県北の傾山(1,602m)に行った

 午前3時半頃起床  白湯を飲んで生ロイヤルゼリー  お茶を入れて私の部屋に飾っている祖父、両親、
叔父の写真に供える  インスタント味噌汁に生姜、大蒜、乾燥若芽、乾燥蝦、韮、卵を入れて昨夜のご飯
にかけて梅干をかじりながら朝食  朝食後は泡盛百年酢を薄めて飲む

 予定の4時半を少し過ぎた頃に自宅発  途中で山友二人を乗せて国道218号~主要地方道の県道日之
影宇目線で日之影町水無集落から案内標識に従って左折して黒仁田林道に入る  黒仁田林道は途中から未
舗装道になっており、カーブが多い  未舗装部分には山側から谷側に雨水を逃す素掘りの溝があり、溝の
下流側だけに土留めがあるのでゆっくり、慎重に走らないと車がバウンドする  四輪駆動の車でないと大
変だろう  黒仁田林道を9.8km、凡そ26分で傾山登山口に着く   但し、帰路は降り坂の林道をゆっ
くり走ったので、凡そ35分かかった 

 9時15分頃登山口に着き、ストレッチをして9時38分頃登山口を出発した  日之影町内の登山道は
案内標識が良く整備されているので、途中で紛らわしい分岐があっても注意して標識を探せば迷うことはほ
とんどないだろう

 センゲン尾根の1,378mピーク辺りまでは殆ど残雪がなかったので順調に歩いた  しかし、その後
は登山道の一部に凍結した残雪があったので、ゆっくり、のんびり、慎重に歩いた 

 杉ヶ越分岐から先は日陰が多いので凍結した残雪が多いことが予想され、急傾斜の登山道や岩場などがあ
ることや、朝食の時間が早かったこと等を考慮し、杉ヶ越分岐(12時過ぎ)で昼食にした  「今日も山
で食事ができるのは有り難い」と言いながら、昼食もゆっくり食べた

 予想した通り、後傾から傾山に向かう降りの斜面や鞍部では広範に凍結した残雪があったので、東側の急
傾斜に滑落しないように格別な慎重さが必要だった  鞍部も西側から東側に傾いている個所では、狭い登
山道から急傾斜の東斜面に滑落しないように慎重に歩いた

 久し振りの傾山頂上を、今回は3人でゆっくり楽しんだ  しかし、西側の突端に続く細い登山道は完全
に凍結していたので行けなかった

 下りでも後傾までは慎重に歩き、予定より遅い午後3時半頃登山口に降りた

 今季は、本州や北海道などでは厳寒が伝えられているが、宮崎の山では雪が少ない  先日、1月19日
と1月26日に2週続けて霧島の山に登ったが、霧島連山には残雪すら殆ど見ることがなかった

 1月31日に祖母山に登った山友の話によれば、祖母山は5合目辺りまで殆ど積雪がなかったそうで、北
谷登山口への林道は車のチエンも必要なかったそうだ  

 今月の降雪を楽しみにしたい

 そろそろ、仰烏帽子山の福寿草が咲くころだろう

     2014年2月5日
                                               風
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