昨年6月以降山から遠ざかっているが、現在登山が不可能な体力ではない。
山だけでなく、読書や仏像の写真撮影からも遠ざかっていた。これは、80歳を目前にした高齢ゆえのこと
かと考えたこともあり、運転免許証更新のための「認知機能検査」に戸惑った 妻が購入してきた認知機能
検査のために事前学習を行う書籍を読んで勉強を始めたのは、これも購入後3か月、検査日の凡そ1カ月前から
だった
学習の効果か、認知機能検査は良好な成績(試験担当職員談)で合格し、その帰途、何故か自宅から試験場
に行く時と違う道を進んだ。暫く走行すると、左側にある山の斜面にガードレールが見えたので左折して山の
斜面のガードレールに沿った道に進入した。狭い坂道を曲折しながら進むと、右側斜面に小さな階段が見えた。
このような場合、階段を上がるとその上部に仏像があることがあったので、その時も階段を登ることにした。階
段の近くに大きなカーブがあり、駐車可能と考えて停車した。
幅が狭い階段を登ると、狭い敷地に小さな寺があった。ガラス戸に鍵はなかったが外から中を見ると幾体か
の仏像が見えた。有り難い。走行中に仏像に会ったのは久しぶりだった。
狭い敷地の中にも巨大な仏像があった。これは珍しい。いずれ近日中に三脚やレリーズ、照明などを持って
撮影に来ようと考えていると、寺に隣接する住宅から住職が上がってきた。仏像撮影を楽しんでいるので、室
内の撮影をお願いすると、快く了解して頂いた。その上、室内の諸仏像について説明をして頂いた。有り難い。
2007年の冬、私の誕生後40日で戦地に向かい、その後帰宅しない父の傍に母が逝った。その後、法事
のために帰省する時、ある所を走るとブルブルと身震いをした。この経験が2度続いたので、2度目の時に周
囲を見渡すと、右側凡そ300メートルの所に神社があった。小学校~高等学校に通学の時には立ち止まって
礼をしていた神社に久しぶりに参拝した。
神社を一周すると、床下に仏像があったので屈み込んでその仏像を撮影した。その後、神社の近くを走行し
ても身震いはしなくなった。そして、十分に認識している道路を通行している時に、気がつくと道を間違えた
ことに気がつくことがあり、その道を走っていると道端などに仏像があった。
毎週の登山を楽しんでいる頃は、その行き来の道端にある仏像撮影も楽しみだった。有り難い。このように、
私は有名な寺の仏像などではなく、路傍などにある野仏を中心に撮影している。個展を鑑賞して頂いた方から、
「世に埋もれた仏像を、良くぞ世に出してくれた」と言って、「この本は私より貴方が持っている方がよい」
と「廃仏稀釈百年」という重厚で貴重な書籍を持参して頂いた。
尤も、作品展を鑑賞して頂いた方から「あそこの寺に良い仏像がある」と教えて頂いたり、霧島連山から下
山したときに立ち寄る喫茶店の親父さんから、「 西都市の寺に古い木像がある.」と教えて頂いたりした。西都
市の寺では、末寺を移転させた時に一緒に移転させたと言う阿形と吽形の仁王像を撮影に行った。凡そ10回は
撮影に行った。1回の撮影に1~2時間かかったが、暫くすると住職のお母様がお茶を出して頂くようになった。
その後は、お茶とお茶菓子まで出して頂いたこともあった。有り難いことだった。古く、全身ボロボロになって
いる木造の仁王像、阿形と吽形は、ともに公募展で入賞した。
当時所属していた職場OBの写真クラブ発表会に作品を掲示すると、全国組織の写真クラブ宮崎支部の幹部
の人から称賛して頂いた。また、単身赴任時代に所属していた山岳会の20周年記念日に掲示した写真2枚を
延岡市の「虎彦」上田社長さんに見て頂くと、直ぐに「作品展を」と言って頂いた。しかし、初心者で全紙サ
イズに印刷した作品は5~6枚しか持っていなかったこともあり、有り難いことだったがお断りした。。
しかし、その後上田社長さんから電話で作品展開催を勧めて頂いたので、2011年に第1回作品展「安ら
ぎと戒め」を開催した。その後、2週間の作品展を3年置きに第2回、第3回と開催させて頂いたことは、身
に余る光栄だ。
また、作品展開催について無知な私のために、第1回作品展では全紙サイズ、A3ノビサイズ等の作品22
枚の展示を上田社長さんと男性職員だけで展示して頂いた。更に上田社長さんは個展を「安らぎと戒め」と名
付けて頂いた。これは、「安らぎと戒め」は、私の心に強く響いた。私のブログは「安らぎと戒め」と決めた。
第3回個展の最終日、上田社長さんに「有難うございました。長年お世話になりましたので、今回で個展を
終わることにします」とお礼の挨拶をした。すると、上田社長さんは「何を言っている。第4回、5回と続
けなければいけない」と言って頂いた。有り難い言葉だったが、このように行って頂く時に止めるべきだと考
えた。
ところが、今年の1月2日に帰省先の佐伯市からの帰途、「虎彦」に立ち寄って社長さんに新年の挨拶をした
ところ、「もう4月まではサロンの日程が決まっている」と言って頂いた。上田社長さんは、私の作品展開催を
前提として頂いていることを知って、有り難すぎる言葉だと思った。
作品展については、鑑賞者の50代の女性から「一人で子供を育てているが、毎日苦しいので、あの写真を毎
日拝みたい」と言って頂いた。また、70代と思われる女性が、「子供が延岡に転勤したが、孫の守が必要だと
いうので宮崎からやってきたが、大変だ。あの写真を毎朝拝みたい」と別の写真を指差して頂いた。有り難いこ
となので、後日、二人の方にはそれぞれA3サイズにプリントした写真を差し上げた。
このように私の写真を鑑賞して頂く方がいることを有り難いことだとと思いながら、上田社長さんのご配慮
を頂いて今年も「安らぎと戒め」を開催させて頂きたいと考えている。
今回の運転免許更新に係る認知知能検査に合格したこと、その帰途に不思議な行動を取ったために仏像に会
えたことは、私の行動に力を与えてくれた。このブログ更新を手始めとして、私は以前の私に帰ろう。
2020年4月25日
風
※ 久しぶりの更新で、ブログ作成方法を忘れていたために、操作間違いで1枚の大きな仏像写真が一番
先頭に掲示されました。削除しようとしましたが、できません。近日中にパソコン習熟者に問い合わ
せて修正します → このことについては、「このままで良い」との意見を頂いたので修正しません
※ 写真をクリックすると拡大します。.
※ 仏像の写真と併せて、近くの池に住む亀(銭亀)の写真を貼付しました。この写真撮影は、池の近く
に住む方の協力を頂いて、その方の庭から撮影しました。
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