のんびり、ゆっくり、ぼちぼち登りながら、花や樹木、奇岩、それらが一体となった景色、鳥の囀り、小川や谷のせせらぎ、
風のそよぎを感じながら写真を撮ることなどを楽しむと言ってきたが、先日から読んでいる三浦雄一郎さんの本には
「 ゆっくり時間をかけて登ることで気づく風景がある。風のそよぎ、季節の移ろい、変わりゆく自然の色彩など・・・」
はっ!とした そうだ 私は「季節の移ろい、変わりゆく自然の色彩」を楽しんでいたことに気付いた 三浦雄一郎さんの表
現の的確さ、語彙の豊かさを知った 今後はこの言葉をかみしめながら、ゆっくり、のんびり、ぼちぼち登ることにしよう
水木科 花筏属 花筏
添付した最初の3枚は、昨18日と今日、双石山で撮影した花筏(ハナイカダ)
葉の表面の主脈中央に淡緑色で4弁の小さな花をつける 花径は約2~3ミリで、果実は直径7~9ミリの黒い球形
茜科 薩摩稲森属 薩摩稲森
次の3枚は、昨日撮影した薩摩稲森(サツマイナモリ)で、薩摩に産する稲森(イナモリ) 稲森は、三重県の稲森山で発
見されたため名づけられた
薩摩稲森を見ると、故大谷優さん(大谷路山)の歌を思い出す
木漏れ日に
わが身ゆだねて咲き誇る
双石山のサツマイナモリ
大谷さんは、元日本山岳会宮崎支部長 県庁食堂で一人座っている姿は威厳があり、近寄りがたかった ところが、山友
が恵送してくれた大谷さんの歌集「山の鼓動」を読んで感動した 大谷さんは歌集「山の鼓動」のあとがきに次のような言葉
を記している
「自然に親しみ観察し自然と語ることは、深遠でしかも神秘的で、その心理を言葉で表現することは不遜に思えてならない
『山へのつぶやき』の巡礼ともいうべき道は遠いが自然への感性を大切にしながら、この宇宙に光さす場所があるかぎり
『山の鼓動』に接するために一歩一歩の山行を重ねたい」 (抜粋)
大谷さんの遺徳を偲び、感謝の言葉を贈りたい
2012年4月19日
風 太郎
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