安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

潜水橋

2012年09月26日 21時40分31秒 | 日記
 高鍋町内にある写真教室の作品展鑑賞のため、高鍋美術館に行った   講師の組写真が印象に残った  
 帰途、先日「売り切れ」だった露店販売の蕎麦を買いに行った   丁度最後の蕎麦を整えているところだった
 少し大きめに切断して頂き、2人分を7百円で買い求めた  勿論、夕食で美味しく頂いた

 今日は時間に余裕があったので、一ツ瀬川に架設されている「潜水橋」を見に行った   橋はコンクリート製で、
対岸は 「 中州 」 だった    男性が釣りをしていたので話を聞くと、一ツ瀬川には、上流の西都市にも潜水橋が
あるそうだ

 佐土原町で、大光寺と鬼子母神に立ち寄った  
 大光寺本堂の仏像については、後日改めて撮影の許可を得たい  楽しみだ 

2012年9月26日
                                              風  太郎



















2012年09月21日 16時26分03秒 | 日記
 山は、「 ゆっくり、のんびり、ぼちぼち 」 登ることにしている
 これは、登山道周辺の花や樹木、奇岩、それらが一体となった景色、沢のせせらぎ、鳥の囀り、流れる風を楽しみながら
歩くこともあるが、近年は、呼吸器の経年劣化が生じていることも関係している

 71年使用すれば、各器官に経年劣化が生じることは受け入れなければならないので、これも当然のこととして山登りの楽
しみ方を工夫している   「 ゆっくり、のんびり、ぼちぼち 」 は、このことからも理を得た登山術の一つだと言ってよいだろう

 ところが、仏像撮影に 「 ゆっくり、のんびり、ぼちぼち 」 を取り入れたことは誤りだったかもしれない 

 2009年10月に撮影し、当時活動していた写真倶楽部の作品展に出展した作品 「 喝 」 を宮日総合美術展の応募最終日
の締め切り2時間半前に会場に持ち込んだ    昨年は、先輩から強く勧められたので、プリントしなおして用意していたが、
気が付くと応募期間が終了していた   今年は、応募最終日に、ゆっくり、のんびり、ぼちぼち応募した

 今朝の宮崎日日新聞で写真部門の審査結果発表があり、「 喝 」 も入選していた  

 2007年暮れに母が94歳で逝去した後、法事で大分に帰省した時の経緯から仏像撮影を始めた   当時は、写真倶楽部
の大先輩が健在で、 「 土門拳を目指せ 」 と「乗せて」頂き、指導して頂いた  お蔭様で土門拳の写真集や著作を購入して読
み込んでいた   各所の寺院を訪ねて仁王像や薬師像、廃仏毀釈により破壊された仏像などを撮影していた  

 写真倶楽部に加入して1年~2年の間に大先輩の二人が亡くなり、その後間もなく写真倶楽部の作品展もなくなったころから、
私の写真撮影が 「 ゆっくり、のんびり、ぼちぼち 」 になったようだ   

 今回の出展作品が 「 喝 」 であることに、何かを感じる   
 
 母が、私に喝を入れてくれたのか
 二人の大先輩が 「 何をしちょるか! 」と喝を入れてくれたのか

 宮崎県立美術館で10月13日から開催される美術展に行き、作品を眺めながら考えよう

    2012年9月21日
                                                  風  太郎

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いつか来た道

2012年09月20日 21時32分21秒 | 日記
 高鍋湿原に行った帰途、国道10号に出る前の交差点で南に向かう道がある
 この道は、山越えで国道10号とほぼ平行に走ることになるようなので、南進した  高い台地を走ると黄金色の
稲穂が揺れ、農家の佇まいが散見される   長閑な田舎を走るのは心地よい   暫くすると、坂を下り、川を渡
る    先日、行縢山の帰途に久しぶりに渡った「沈み橋」が少し上流に見えた  私の田舎の番匠川にも沈み橋
があった   大雨で川の流量が多くなると、沈み橋は水中に沈むが、欄干などの施設がない「1枚板」なので流さ
れることはなく、川の流量が減ればまた通行できる   日本人の生き方を思わせる橋ではないだろうか

 川を渡って間もなく、道端に「新蕎麦」の昇旗を立てた机に男性が座っていたので、引き返すと「すみません、売
り切れました   お詫びに蕎麦茶を差し上げています」  3回分の蕎麦茶を頂いた   机の横に「売り切れ」と
張り紙があったが、「広告していたので、暫くはお詫びをします」と何人分かの蕎麦茶を用意していた  律儀な人
だろう  後日、改めて蕎麦を買いに行くことにしよう

 暫くすると、曲がり角の向こうに見慣れた交差点が見えた  「何時か来たことがある」と思った   T字路の正
面は航空自衛隊新田原基地だった   以前、山からの帰途に通ったことがある   このT字路を左折して東に
向かうと、広大な茶畑が広がり、その中に以前立ち寄った喫茶店があることを思い出した   「喫茶店」だが、コ
ーヒーはない  「夢茶房」は、茶葉の栽培~加工~販売をしており、広大な緑の茶畑を眺めながら抹茶をのむこ
とができる  抹茶を飲みながら心地よい時間を過ごし、自宅用に抹茶を購入した

 店主と仏像の話などをしていると、「ぜひ読んで頂きたい」と新富町の観音山、久家神社などの観光施設や食事
処、商店、運動施設等の案内冊子を頂いた   夢茶房店主など、男女5人の若者が企画・編集したそうで、ユニ
ークな内容   市町村の観光案内パンフレットとは違い、「手元に置いておきたい」斬新な内容だ

 今日は、高鍋湿原の花を楽しみ、蕎麦老人に会い、いつか来た道を通って夢茶房でくつろぎ、安積店主から楽し
い冊子を頂いた   
 
 よい時間を過ごしたことに感謝しながら帰宅した

    2012年9月19日
                                                風  太郎

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子持羊歯


鷺草


鷺草の群生


姫野牡丹


胡麻草


水蜻蛉


水蜻蛉の蕾


長葉水擬宝珠(ナガバミズギボウシ)


這蓍萩(ハイメドハギ)


野小豆


蔓豆

行縢山の羚羊

2012年09月13日 14時12分12秒 | 日記
 山友のご主人のブログを観た  九重連山肥前ケ城~扇ケ鼻の深山霧島が見事だった  
 1月3日が登り始めで、12月27日が登り納めだった頃の私は、赤川登山口からもたびたび扇ケ鼻~久住山に
登っていたものだが、このところ、殆ど赤川から登っていないので、懐かしかった  毎週の登山が毎月何回の登
山になって久しい  急に、登りたい山が次々に脳裏に浮かんできた  その中で、手じかな行縢山に昨日登った

 駐車場には2台の車が駐車していたので、今日は静かな山を楽しめると思って準備をしていると、「密猟監視」
の車がやってきた   「 カモシカを見ましたか 」「 いいえ、随分前に滝の近くの岸壁下で死んでいるのを見て以来、
羚羊はみません   私がそのことを人に話すと、『 行縢には羚羊はいない 』と言って信用しませんでしたよ まだい
るんですか 」 「 いるのではないかと思いますよ  桜ヶ丘には2頭の羚羊が出てくるそうです 」

 密漁監視員は、密猟監視だけでなく、羚羊の生息確認のため、登山者から情報を収集しているのだろう 
 祖母山の登山口には、「 熊に注意 」の張り紙などがあり、最近は監視カメラを設置しているそうだ   
 北アルプスでは、何度か羚羊を見たことがある   行縢山で羚羊を見ることができれは、楽しいことだ

 滝を眺めていると、若い女性2人がやってきて、写真を撮ってほしいという   先日、日南の道の駅で3人の若者
から撮影依頼があった   スマートホンでの撮影は〝初体験″だったので、困惑した   昨日の2人もスマートホン
だった  高齢者であることに加えて「武骨」である私には、画面上のカメラの絵を押すだけというのが難しい  画面
構成のためスマートホンをポケットに入れて岩の下に降りて撮影した   確認していただくと、暫く時間をかけた上で、
「 撮れています 動画で撮れています 」  私は移動後、何かを触ったらしい   撮影しなおしたところ、「 頂上まで登
るのか 」と聞かれたので、そうだと言うと、同行するというので、「私は高齢だ  ゆっくり、のんびり、ぼちぼち登る」と
いうと、納得したようだった   

 滝から登山道に出ると、中学校の生徒が賑やかに登ってきたので、山の神の裏に出て、展望台で静かに昼食を楽
しんだ  食事後、県民の森に行くと、ここも「貸切」だった   東屋で暫く横になって休んだ

 三脚を車中に置いて登ったので、やや不満足な写真になったが、帰途は、私は飲めない「地ビール」を土産に買う
など、心地よい1日を過ごした  

      2012年9月13日
                                             風   太郎

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四国飯子菜


四国飯子菜


松風草(花径3~4mm)


松風草


万年杉の胞子嚢穂


万年杉の群生


金水引


傍食(カタバミ) 

盗人と問うた人に導かれ

2012年09月11日 10時32分11秒 | 日記
 神社に安置されている仏像について話を聞くため、日南の古老を訪ねた帰り道、山手に向かう道
があったので、「山越えで帰れるだろう」と考えて、山に向った   2キロほど走ると、道路脇に鳥居
があった

 鳥居の奥に小さな小屋があり、仏像が見えた    中央に観音様と思われる立像があり、傍の壁
に朽ちた仏像が立てかけられていた  中型の三脚では立像を撮影するのは難しいので、後日改め
て出直そうと思いながら、朽ちた仏像を撮影していると、人の気配がしたので振り返った   小柄な
私より、もう一回り小柄な老人が私の後ろに立っていた   「 何をしよっとな? 」 「 写真を撮らせて
頂いています 」 「 そうな  この前仏像が一つ盗られたつよ 」

  心配かけたことをお詫びして、車から私の仏像写真集を取り出して見て頂くと安心して、観音堂等
の説明をして頂いた    仏像は馬頭観音像で、隣に小さな子安観音像があったが、先日持ち去ら
れたそうだ  また、観音像などは別のところにあったが、耕地整理を行った時に今の場所に観音堂
を建てたそうだ

 小さな石像も幾つかあったので、樫木などが数本並んでいるところに集めたと言って、そこに案内し
て頂いた   乱雑に置かれた石像には、1体を除いて殆ど頭部がなく、上半身がない石像もあった

 老人は、観音堂から2百メートルほど離れた所にある自宅から、稲穂が実る田の中を歩いてきたそ
うで、「 家に古文書等がある  県にも見せたことがあるが、私には何が書いてあるのか分からん
何時か、家に見に来なさい 」と誘っていただいた  心配をかけたにもかかわらず、有り難いことだ

 次回、撮影に来るときには老人の家に伺って仏像などの話を聞き、故文書などを見せて頂く

 日南では、地元の人たちが毎年4回行う神社や周囲の道路等の清掃を行っていた  「 もうすぐ掃
除が終わるから、その後で撮影しなさい」と言っていただき、「 撮影は終わったので、仏像について教
えて 」というと、 「 私たちは何も知らん  あんたが分かったら、私たちに教えて 」と言われた

 今日は、素晴らしい人たちにお会いできた 有り難い

    2012年9月11日

                                   風   太郎


日南市の大迫寺跡にある仁王像・吽形


日南市の大迫寺跡にある仁王像・阿形


北郷町の馬頭観音立像







ふと、通りかかった

2012年09月07日 21時30分05秒 | 日記
 昨日の午後、かつて2年間務めた職場に隣接する歯科病院に行った   ところが、途中で道を間違えた
広い県道を外れて、狭い市道を何度か紆余曲折した   気が付くと、歯科病院の川向こう側を走っていた
そこで、小さな橋を渡るとその先は車1台が通る道になっていた  橋の袂に市指定の巨木があり、空き地
に小さな小屋があった   覗いてみると、地蔵尊だった   下車してみると地蔵尊を安置する小屋の中に
2体の仏像が安置されていた   境内には廃仏毀釈により傷つけられたと思われる仏像等があった

 常用のカメラで撮影し、今日、改めて三脚、レリーズ、照明などを持参して撮影した   境内の仏像の中
には、首のない仏像、顔が判明できないほどに傷んだ仏像などがあった   それでも、花が供えられてい
るので、幾分慰められた    先日撮影に行った新富町では、小堂の中に何もないところが幾つかあった
盗難にあったのか、腐食してしまったのか   小堂内の破れた箱に、無造作に放置された、朽ちた仏像も
あった

 今日撮影した地蔵尊の地元の方々は、保存会を結成して活動をされているのだろう 
 
   2012年9月7日
                                        風   太郎
[ 追 記 ]

足指の痛みについてブログに書いたところ、心配された方から見舞いのメールを頂いた    北アルプスに
ついては、最悪の場合、歩行困難になった所から下山するために10時間以上 歩くことも考えられるので、
今夏の北アルプスは延期したが、日帰りの山には出かけている    帰宅後は、十分な手当が必要だが、
3~4日すれば落ち着いている  
 それにしても、心無いことを書いたためにご心配いただき、恐縮するとともに、有り難く思った
 今後は、肝に銘じなければいけないと反省した














  

前夜の天気予報は外れた

2012年09月03日 15時56分18秒 | 日記
 親父山方面(高千穂町)9月2日の天気予報は、午前の降雨確率40%、午後は降雨確率60%だった
午前8時過ぎに集合場所の公民館に着いたときは、薄曇 

 終戦直後の1945年8月30日、アメリカ軍のB29が親父山の山頂近くに墜落した
 地元の住民による「 平和記念碑奉賛会 」は、例年夏に慰霊祭を行い、翌日は親父山の墜落現場に慰
霊登山をしている

 5年前の8月、大崩山に向う途中の車内で「 今日、慰霊登山がある 」とのニュースを聞いたので、予定
を変更して親父山に向った   公民館には、ラジオで聞いたという熊本の男性もやってきて、奉賛会の工
藤さんと3人で親父山の墜落現場に向かった    工藤さんの話によると、奉賛会の会員が高齢化し、慰
霊祭には参加するが、慰霊登山に参加する人は少なくなったとのことだった

 その後、毎年私の山友を誘って慰霊登山に参加している  今年は大分の山友2人が参加して頂いた
 昨年の参加者は私の山友と地元住民などの6人だったが、今年は8人  
 慰霊碑と周囲に飛行機の機体の一部や遺品などが散乱する所に掲示している日本とアメリカの国旗を、
持参した国旗と取り替え、花を供え、焼香して供養した

 私の父は、私の誕生後2か月足らずで出征し、その後二人の叔父とともに戦没死した
 3人の子供を戦争で失った祖父の心中を察しながら、二度と戦争があってはならないと平和を祈念した 

 昼食は、慰霊碑近くの巨木の傍から湧き出る大野川の源流で工藤さん持参の素麺を茹でて食べた 
 巨木の傍から湧き出る水は冷たく、美味しい  

 今回の参加者の中には、昨年の参加者で私が「仙人」と呼ぶ飄々とした口髭の老人Oさん、高千穂町出
身で県外在住者のKさんがいた  来年も会えることが楽しみだ

 1日夜の天気予報では、2日の高千穂方面は午前、午後とも降雨予想で、夕方は雷雨も予想されていた
しかし、登り始めたころは登山道脇の笹などが濡れていたものの、終日雨は降らず、下山するころは晴天
になった  有り難い   

    2012年9月3日
                                            風  太郎

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 機体の部品や遺品などが散乱している広場


 供養の準備中



 広場での供養後


 慰霊碑での供養後
 

 素麺を源流の水で茹でる


 茹でた素麺を源流の水で洗う


 3か所の渡渉で一番水流が多かった谷