安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

お化粧山~お姫山~乙女山~五葉岳~兜巾岳縦走

2013年04月28日 17時31分04秒 | 日記
 13日に日隠林道の状況を調べ、五葉岳周辺の山を歩いたところ、曙躑躅の木には見事な蕾が付いていたので、
「2週間もすれば見事に開花するだろう」と見当をつけていた

 偶々、26日は以前私が所属していた「のべおかロイヤル山岳会」会長が、47年間経営した小料理屋を閉店
した慰労会があり、延岡に宿泊したので翌27日に五葉岳に向かった  

 今回は、五葉岳~兜巾岳の登山道に咲く「曙躑躅のトンネル」が目当てだったので、お化粧山~お姫山~乙女
山~五葉岳から、通常は殆ど登らない兜巾岳まで足を進めた

 お化粧山の手前には三葉躑躅が咲き、ブナの三叉路の手前からは西斜面にちらほらと曙躑躅が咲いていた  
乙女山の手前になると、標高が低くなるので、登山道の両側斜面に曙が咲いていたが、大きな樹は、まだ蕾が硬
そうだった  乙女山周辺で、2~3分咲きだろうか

 乙女山では先客が昼食を食べていたが、私たちが昼食中にも次々にやってきた登山者が昼食を食べる場所を探
していた  近年はこの時期、五葉岳の周囲に緑が少なくなったことが関係しているのだろうか、以前と違い昼
食を五葉岳で食べている人を殆ど見かけることがない  鹿による篠竹の枯死だけでなく、葉のない灌木が黒ず
んでいるのが気になる

 五葉岳から兜巾岳に向かって歩き始めると、間もなく遠くの稜線に曙躑躅の淡い紅色の列が見えたので、歓声
があがった  夏木山への分岐辺りから、登山道の北側斜面に曙が咲き、次第に登山道沿いにも花が咲いていた
が、「ちらほら」だった  「トンネル」全体としては、1~2分咲きだろうか  登山道の両側には樹高が3
~5メートルの曙躑躅が長い列をなしているので、これが満開になれば、なんと表現すればよいのだろうか

 兜巾岳には、多分15、6年ぶりだったので、当時一緒に登った仲間を懐かしく思い出した
 兜巾岳頂上から500メートルほど五葉岳方面に引き返し、右折して登山口に向かった

 登山口の手前100メートルほどの杉林で、同行者が山芍薬を見つけた  時雨岳の山芍薬は5月上旬に鑑賞
に行く予定だったので驚いた  林道の斜面にも10株以上の山芍薬が咲いていた

 曙トンネルはもう一度行きたいが、夏木山、時雨岳、祖母山、大崩山等々、忙しくなりそうだ

     2013年4月28日
                                         風  太郎
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肥後菫

風露華鬘

黄金猫の目草

三葉躑躅

曙躑躅

手前の稜線中央部に薄紅色の曙躑躅の列が見える

青空に映える曙躑躅

花冠は直径が約5センチ 雌蕊が1個で雄蕊は10個

杉林の中に咲く山芍薬


 

庭の花々

2013年04月26日 10時45分08秒 | 日記
 3月下旬から4月中旬までは学校法人関係や自治会関係の用務が立て込んだ中で、ふとした不注意で
右手人差し指第一関節の靭帯を痛めたこともあり、山から遠ざかっていた

 昨年の春先に霧島からの帰途立ち寄った店の主から、「皆にやっておけば、枯らした場合に誰かから貰
えばよい」と言って貴重な睡蓮を頂いた  睡蓮を育てるのは初めてのことだが、緑色の藻が増殖して睡
蓮の茎や葉に「寄生」(?)することを知らなかった  当初は僅かな睡蓮の茎に付着した藻を撮るため
に、親指と人差し指で揉んでいた  暫くすると、睡蓮の葉が黄色に変化し、枯れていくようになったの
で、よく見ると葉の裏にも付着しており、これを取るのが日課になった  暖かくなるにしたがって睡蓮
の株が増えたので、毎日の日課が大変だが、最近は指で揉む代わりに歯ブラシと小さな網を使っている

 先日から、花経10ミリほどの花が咲くようになったので、毎朝の日課が楽しみだ  その花を撮影し
ているうちに、小手毬、桜、椿、ジャスミン、蜜柑等々の庭に咲く花の写真を撮っていないことに気が付
いた  今咲いている花を撮影してみた
  
 以前は山野の小さな花をマクロレンズで撮影し、ハガキの表に科名、属名、花名とその由来などを記載
し、裏面には花の蕊が見える写真を全面に印刷し、「花だより○○号」として山友などに送付していた
それを楽しみにしてくれていた歌人の母が亡くなってから、花だよりが途絶え、仏像の撮影が始まり、一
昨年は延岡の(株)虎屋の社長に勧めて頂き、虎屋ホールで仏像の個展を開催した  今年の秋には個展
を開催したい

 昨年、県外の山友から「花の作品を観たい」と言っていただいた   有り難いことで、以前から私も
花の写真集を個人用として作成したいと思い、整理をしていたが、いつの間にか仏像撮影と編集に没頭し
ていた
 以前の私は、花の撮影は山に限定していた  少し、考えてみよう
 
   2013年4月26日
                                       風  太郎

 付記  NHKラジオ朝の番組で、

       〝 朝、血の流れを良くし、自律神経の活力を高めるためには
           自然を感じることだ   そのためには、まず、風を感じるのが良い ”
   
     と言っていた  わが意を得たりと思った
 
     山で感じる風は気持ちが良い  私が山で「あー、いいなー」と時々叫ぶことは
     以前所属していた山岳会の仲間がよく真似をしていたものだ

     私のハンドルネームは「風」

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お姫山~五葉岳の曙躑躅はまだ蕾

2013年04月14日 22時09分28秒 | 日記
 今年は花の開花時期が分からない
 4月7日の行縢山では、既に曙躑躅は盛りを過ぎていた  
 夏木山とお姫山~鹿納山~五葉岳縦走ルートの曙躑躅は、4月下旬~5月中旬が満開だと思いながら、
山友から日之影町役場の情報として、中村橋からお姫山に向う日隠林道が昨年の豪雨のため荒れている
と聞いたので、日隠林道の調査も兼て13日に五葉岳周辺の曙躑躅開花状況を調べに行った

 国道218号の星雲橋から県道日之影宇目線に乗り換え、中村橋から日隠林道に入ると、路面の状況
は以前より良くなっていた   一部に最近簡易舗装したと思われる個所があったので、その工事関連
で路面の整地などを行ったのではないかと思いながら走ると、左側路肩の方に大きな落石があった  
右側(山側)にも落石があり、両方の落石の間を通行できるが、私の4輪駆動車(1,500cc)は、
両側に約20センチの隙間があった   車幅の広い車は通行に注意が必要だろう

 日隠林道は、五葉岳登山口まで、路面は昨年より整備されていると思われたので、落石の個所だけ注
意すれば問題はないと思った

 日隠林道のお姫山登山口から暫く登ると、山芍薬があるが、茎が折れて葉が枯れているのが目立った
谷間の強風に煽られたのだろうか  それでも、蕾をつけた山芍薬も散見された  花は開花できるの
だろうか

 曙躑躅は、お姫山~五葉岳縦走の間、開花は全く見られなかった  しかし、お姫山、乙女山と五葉
岳の曙躑躅には沢山の蕾が付いていたので、開花が楽しみだ   後、1週間か10日すれば開花する
のではないだろうか  

 ブナの三叉路で30歳前後と思われる爽やかな青年に会った   彼の話によると、五葉岳より低い
夏木山には曙躑躅が咲き始めているそうだ   さて、来週は夏木山だろうか   なお、夏木山の林
道は一部荒れているため、迂回路を通ったそうだ

  2013年4月14日
                                      風  太郎

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行縢山の曙躑躅と粉雪

2013年04月08日 13時15分10秒 | 日記
 3月末に山友からメールで「行縢山の雌岳で曙が満開」との情報を頂いた
 早速にでも行縢山に行きたかったが、31日は俵山の予約、4月に入ると自治会の監査、地区住民との花見会
等々の行事があり、第2週は学校法人の行事が立て込んでいることもあり、7日の日曜日に急遽行縢山に登った

 直前に情報提供者の山友から「雌岳は、もう遅いですよ」と言われたので、行縢山の頂上で昼食のあと、県民
の森方面への道を下った  このルートは本登山道より「素朴な」登山道なので、私はこのルートが楽しみだ 
途中、山友から教えて頂いた「 行縢山頂上から西に見える岩峰 」の手前に咲いている曙を観に行った  同行
者の一人が、「岩峰に行ったことがあるので案内する」と言っていたが、気が付くと岩峰への分岐は通り過ぎて
北岳への分岐に到達していた  止むを得ず、私が1人で引き返し、前夜2万5千分の1の地形図で確認してい
た方角を頼りに岩峰に向かった  岩峰の手前に曙躑躅が咲いていた  その中には、花の枝の間に昨夜来の強
風で飛んだと思われる凡そ1メートルの枯れ枝が引っかかっていた( 写真参照 )

 当日も、登山中「県民の森」への分岐辺りで粉雪が降りだし、急速に冷え込み、強い風も吹いたので合羽を着
用した  頂上に着くころには粉雪は止んだが、冷え込みは続いたので合羽は登山口まで脱がなかった  

 かつて所属していた山岳会の仲間と行縢山に登るのは久しぶりだった  当時、宮原ルートで祖母山に登った
折に私の前を必死になって歩いていた仲間が、昨日は随分と「成長」していたことに驚いた  彼女は、6月下
旬に北岳(北アルプス)のツアーに参加する予定で、登山中もしきりに他の同行者と北アルプスの話をしていた
私の夏を訊かれたので、「水晶岳という名前に憧れて、7月下旬に高瀬ダムから登る」と言いながら、今日の私
の足取りでは、まだまだ訓練が足りないと思った  昨年は計画倒れになったことを言うと「今年は大丈夫です
ね」

 下山後、靴を履きかえるときに先日の俵山で大分の山友達と足の小指の話をしたことを言うと、同行者の一人
が「私の小指もくっついている」というので皆で見ると、確かに小指の先が変形して細くなっているが、足の指
は全て広く開くことが出来るので、「立派だ」と言うと、「北アルプスの北岳に行けますか」「大丈夫だ 但し
足首の回転幅が狭いので、毎日、起床後と就寝前に踝から指先までを丁寧にマッサージした後、内果を手の親指
で抑え、足の指の間に反対側の手の指を挟んで足首をぐるぐる回すと良い」と勧めた

 ところで、登山口の近くに面白い形をした「さざれ石」がある( 最後の写真参照 )
国歌に歌われる「さざれ石」は、岐阜県揖斐川町の「さざれ石公園」にある  正確には「石灰質角礫岩」で、
長い年月をかけて小石の欠けた隙間を炭酸カルシュームや酸化鉄が埋めることによって一つの大きな岩の塊に変
化したものだが、その昔は「さざれ石(小さな石)が長年のうちに大きく成長して巌になる」とされていた
 近年は「パワースポット」として一部に人気があるそうだ

   2013年4月8日
                                         風  太郎

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行縢山登山口  写真の左側に行縢神社

滝見橋からの「行縢の滝」

雌岳への分岐(設置者は延岡市社会福祉協議会)

山の神(かつて所属した山岳会の会員総出で担ぎ上げた)

行縢山の頂上(829.9メートル)

西北側岩峰手前の曙躑躅

西北側岩峰手前の曙躑躅(枯れ枝が引っかかっている)

行縢山の北岳

登山口(行縢神社山門前)にある「さざれ岩」

甘菜は残っていた

2013年04月01日 22時38分26秒 | 日記
 31日は、和石地区の「オネッコまつり」に行く予定だったが、大分の山友から連絡があったので、熊本の俵山に行った
 俵山は「花の山」で、春先は翁草や肥後菫等々の花を観ることができると期待しながら自宅を5時に出発して俵山に向か
った  途中で熊本の山友に電話をすると、「早すぎるので、高森峠の桜を観て」とのことだった

 高森峠のトンネルを出て直ぐに旧道に入ると、桜は満開をやや過ぎているようだった   天幕を廻らした桜祭りの会場
辺りまで降ると、何本かの大きな桜の木は満開だったが、ここも、例年より桜が早く咲いたのだろう

 俵山では、「翁草は子供の頃はよく見た花だが、最近は全く見ない」と言う同行者たちのために翁草が咲いていることを
期待した   しかし、私の目的は2004年4月11日に俵山で初めて観た「甘菜」を探すことだった   2005年
以降、殆ど毎年俵山に行っているが、甘菜を見つけることが出来なかった   私の記憶では、甘菜は俵山の鞍部にある小
さな谷の周囲に咲いていた   2004年当時は谷に水があったが、その後は殆ど水がなかったので、「湿地を好む甘菜」
は、水流や貯水がなくなったので全滅したのかもしれないと考えていた

 暫く探して、諦めて先に進もうとしたとき、熊本の山友が「在りましたよ」と大声で呼んでくれた
 「有り難い」と私も大声で答えて傍に行くと、野焼きで高さが10~20センチの高さまでが焼け残った萱等の草の中に
甘菜の蕾があった   其処は、空谷から2メートル~3メートル離れた所だった   私の記憶違いの「間違った先入観」
のために、今まで甘菜を探すことができなかったのだろう

   百合科   甘菜属   甘菜

 日当たりの良い草地、林の縁などに生える多年草  葉の長さは15~20センチ、幅は0.5~1センチの線形で白緑色
花径は15~20センチで柔らかい   日が当たると花が咲く

 2013年3月31日
                                             風  太 郎  
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「蕨を入れる袋」を持って登る( ワラビは沢山採れた )



肥後菫

春竜胆

白花猩猩袴

甘菜の蕾

甘菜の花( 2004年4月11日撮影)

翁草の蕾

翁草

千本槍

葉場山火口

白花蒲公英(しろばなタンポポ)

一人静