安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

行縢山の笹百合

2015年05月31日 11時25分29秒 | 日記
 延岡市2年間単身赴任のお蔭で、当時結成したばかりの山岳会に加入した  山岳会は、小料理店客の有志
達が会員となって結成し、女将が会長に就任していた 

 私は平成4年4月に単身赴任を終えて宮崎に帰ったが、延岡市在住中にお世話になった謡曲倶楽部会長の好
意で誘って頂いた平成4年度の発表会終了後に兄弟子から2次会に同行を求められて女将が経営する小料理店
に行った  小料理店では大勢の客が騒いでおり、女将から「山岳会を結成した祝いだ」と聞いたので、先輩
と共に私も山岳会に加入した

 その後、20年以上その山岳会に加入し、毎月の山岳会例会の他に某リーダーが数名を連れて鳥取県の大山
や四国、大分、福岡、熊本等々の山を楽しませて頂いた  学生時代に始めた本格的な山遊びが今日まで続い
ているのは、同山岳会、某リーダーのお蔭だと感謝しながら山を楽しんでいる

 霧島連山のガイドを始めた頃に延岡の山岳会を退会したが、女将や山岳会の仲間とは個人的に一緒に山を楽
しんでいる

 ところが、私より高齢の女将が山岳会の例会には登ることが出来なくなったことなどで、今回会長を辞任し
たと聞いたので、先日仲間数人と昼食会で女将の慰労をした

 高齢と足の骨折などが会長辞任の意向を固めた理由だったと聞いていたが、笹百合が咲くこの時期、行縢山
なら、ゆっくり、のんびり、ぼちぼち登れば何とか途中まででも行けるだろうと誘うと、「長い間山に登って
いないので、久しぶりに山に行きたい」とのことだったので、5月27日に行縢山に行った

 女将のザックには飲み水と軽い行動食だけを入れ、昼食などは私のザックに入れた
 行縢山の駐車場は平日にも関わらず、ほぼ満杯状態だったが、私は女将の足の状態も考慮して上の駐車場に
車を置くことにしていた  途中の林道が一部崩壊しかかったいたり、林道の中央付近に深く広い窪みがあっ
たことが影響していたのか、上の駐車場には1台の車が駐車していただけだった

 念入りにストレッチをして登り始めた  女将は、両手にストックを持って歩いたが、行縢山のような登山
道では、ストックを使わずに岩や木、木の根などを掴んで登ることが安全な場合が多い  そのような場合、
その都度ストックをザックに収めることはわずらわしいので、私がストックを預かることがたびたびだった

 暫く歩くと、後ろから追いついてきた元山岳会の会員などが、「大丈夫ですか 気を付けて下さい」と女将
が登っていることに驚きながら、皆さん一生懸命に注意していたが、女将は元気に歩いた

 当日は、小学校の子供たちが集団で登山をしており、その中に山岳会の会員がボランティアで世話をしてい
たが、それらの会員も「大丈夫ですか」と驚きながら、心配してくれていた

 小学生の団体が3組通過するときには、登山道の横で休憩しながら先に登ってもらった
 
 当初は、吊橋の所まで登る心算だった  吊橋を渡った所の行縢山雌岳の岸壁には2か所に笹百合があるが
、今年は既に花が終わり、雌蕊が剥き出しになっていた  女将はまだまだ元気だったので、「次の目標は滝
まで」ということにして、ゆっくり、慎重に歩いた  その途中で下山してきた男性が、「滝の2本の水流の
間に笹百合が1本咲いている」と教えてくれたので、ますます元気になった

 滝の分岐に着いたが、登山道から滝に向かう道は危険な個所があるので、私だけが滝壺まで歩いた
 滝を見上げると、2本の水流の中ほどに窪みがあり、草が生えているように見えたので、300ミリの望遠
レンズに替えて撮影し、これを拡大してみると笹百合が見えた

 滝から登山道に還ると、女将は元気に「山ノ神峠まで行こう」と歩き出した  次の目標が決まったので、
慎重に、ゆっくり、のんびり、辺りの景色を楽しみながら歩いた

 山と渓谷社が発行している「宮崎県の山」によれば、登山口から山ノ神峠までの所要時間は70分  上の
駐車場からの登山道では凡そ10分の短縮になるとおもわれるので、凡そ1時間  今日は、ゆっくり、のん
びり登山で、滝の壺までの往復時間を加算すれば1時間半だろうが、上の駐車場から1時間40分ほどで山ノ
神峠に着いた

 山ノ神峠の祠は、私が山岳会在会の時に会員を中心に寄付を集め、会員の大工が作成した祠を、会員が揃っ
て峠まで担ぎ上げた  

 祠の近くで女将は休憩し、その間に私は笹百合が咲く谷まで行ってみた  危険な個所であり、一般の登山
者は近寄らない所だが、以前は凡そ30メートルにわたり笹百合が咲いていたが、その後盗掘にあって殆ど無
くなったことがあった

 その後、徐々に回復していたが、当日はまた寂しい状況になっていた  

 山ノ神峠で十分な休憩をとったので、再びのんびり、ゆっくり歩きながら下山した  下山中に、小学校の
児童が下山してきた  登りでは随行者の指導が行き届き、団体としてまとまって歩いていたが、下山ではそ
の「まとまり」が見られなかったのは残念だ

 1人の児童が単独で降りてきたので、周囲を見渡したが、他の児童は勿論、引率者も全く見当たらなかった
その後にも、また1人の児童が単独で歩いてきた  朝の気合が入った団体行動からは、信じられない行動だ
った

 引率者が5~6人の児童と歩いてきたが、これもおかしい  朝の集団は、少なくとも1組が20名以上だ
ったのではなかったかと思ったので、一桁の児童と引率者が歩いているのが不思議だった

 私が数人の山友と登るときは、必ず私の目の届く範囲で行動するように要請する  足腰の強い山友が先に
歩いて私の見えない所に行った場合、次回からは山に同行しないことにしている  その山友が転落などの事
故にあったことが後で判明しても、事故の生じた個所が分からないので、捜索が困難になる

 同行者の一人が、「疲れたから歩けない ここで待つから皆さんは頂上に行って」ということがある  そ
の場合は、全員がその場から下山をする  

 無理をして歩けば下山が困難になるか、事故を起こすかもしれないし、単独で待っている時に心臓発作など
の急変や、歩き回って事故を起こすかもしれないので、頂上に行けないことより、もっと大変な「迷惑をかけ
るかもしれない」ので、「疲れて歩けない」と早めに申告したことで、他の同行者に迷惑をかけることが避け
られるのだから、そのことに関しては心配しないように、以前から仲間には話しているので、一昨年1度、昨
年は2度途中で下山したが、何ら問題なく無事に全員下山した   

 登山は、「無事に帰宅した時に安全登山が終わる」とし、「頂上にはこだわらない」のが私の山遊び 

 登山口に降りて、女将をマンションまで送り届けたあと、女将に喜んでいただいたことを有り難く思いなが
ら、帰宅した

   2015年5月
                                              風

※ このブログは、途中で「中休み」をした

 仏像撮影で多忙を極めているのが原因だが、先日、偶然の機会を得て私が初めて見る「塗装石像」の仁王像
に出会った  その仁王像は、寺が移転した跡に、僅かな仏像と共に残されている  地域の人が植林したの
であろう10本ほどの樹木の前に、阿吽の2体の仁王像が立っている

 塗装した石像の仁王像は、かつて見たことがない  昨日、久し振りに「炭化した観音像」撮影に行き、お
世話になった高齢の女性に話したところ、「ベンガラ」を塗っているのだろうとのことだった
 この写真は、8回撮影に行ったが、まだ満足のいく撮影ができていないので、今日もまた撮影に行く 
 
 しかし、先日妻の友人を入院先に見舞いに行った時に携行したところ、「ぜひこの写真が欲しい」と言って
頂いたので、A4版に額装して差し上げた  有り難い

 以前、第1回の個展を開催した時に、闘病中の山友が観音像の写真ををみて、「この写真を観ていると慰め
られる 傍に置いておきたい」と言って所望して頂いたので差し上げたことがある  喫茶店を経営していた
山友が、重い病で闘病中の中で喜んでいただいたことは、私にとって、写真に関する初めての感激だった 

※ 写真は、クリックすると拡大する  もう一度クリックすると更に拡大する


写真向かって左が行縢山の雄岳、右が雌岳  両岳の間から「行縢の滝」が落ちている  日本の滝百選

登山口の横に「ストック」として使う棒の杖置がある  

登山口から本登山道へ向かう

本登山道の手前の谷に立派な木造の橋がある

本登山道に合流すると、山岳会の会友などと出会った

小学校の児童たち3組が次々に追い越して行った  身元が確定出来ないようにぼかしている

谷の中に2本の橋 手前の橋は水流が多いときには「沈み橋」になる

頑丈な吊橋 「滝見橋」

滝見橋から「行縢の滝」が見える

写真右側で水流が林に隠れる辺りに崖の窪みがあり、その草の中に1本の笹百合が咲いている

滝見橋を渡った所の雌岳岸壁に笹百合があるが、既に落花していた

巨大な岩の登山道には鋼鉄製の滑り止めが設置されているなど、登山道は、ほぼ全線整備されている

二本の水流の間にある岩の窪み

上の写真の拡大

更にか拡大すると、下の窪みの右側暗いところに笹百合が見える

谷の対岸に咲く笹百合  以前はこの周囲凡そ20メートルに笹百合がたくさん咲いていた

笹百合の葉は、竹の葉に良く似ている



延岡の喫茶店ママに差し上げた写真

妻の友人に差し上げた写真


甑岳から白鳥山

2015年05月28日 14時30分39秒 | 日記
 5月17日の日曜日、早朝グランドゴルフは久しぶりにホールインワンが3回だったので気分が良かった
その勢いで、霧島連山中岳に深山霧島を観に行こうと出かけた

 ところが、県道小林えびの高原牧園線で高原を登っている途中で、久し振りに甑岳に登ってみようと考え
た霧島連山のガイドを辞めて以来、甑岳、白鳥山には登っていないと思うので、自宅を出たのが10時過ぎ
だったことも考えれば、時間的にも甑だけ~白鳥山の方が良いと思った

 甑岳には、市営露店風呂あと近くの登山口から登った  このルートは、入山後しばらくは緩やかな下り
になり、身体が温まったところで登り坂になるので、快適に歩くことが出来る  凡そ40分ほどで甑岳の
頂上に着くが、途中にはその地点から頂上までと登山口までの所要時間や距離が表示されている

 登山道も良く整備されているので、快適に歩いた  以前は甑岳の火口内に降ることが出来たが、今は火
口の途中まで降りるだけで、池塘には近ずくことができない  貴重な植生の保護のためにはやむを得ない

 甑岳から見る韓国岳の遠景を楽しんで下山し、途中から六観音御池方面に向かって歩いた  随分久しぶ
りのことで、登山道周辺の植栽などを楽しみながら歩いた

 六観音御池の水は青々としていた  展望台から池に向かうと、かつては枯れ木の枝の一部が馬の肩から
頭部にかけての姿に見えていたが、その姿は消えていた

 白鳥山に向うと、懐かしい登山道、樹木と共に、山学校一期生の皆さんたちと一緒に歩いたことなどを懐
かしく思い出した  

 途中で、元ガイド仲間が下山してきた  例年、仰烏帽子山や岩宇土山に同行して福寿草を楽しんでおり、
今年も日程を決めていたが、家族の病のために中止したことを「残念でした」と言っていた  いずれ、宮
崎の大崩山や夏木山に案内したいと思っているので、日程を調整するように話している  楽しみだ

 白鳥山から白紫池、六観音御池の「二湖展望台」で展望を楽しみ、エコミュージアムセンターに着いたの
は午後5時を過ぎていた  元気に歩くことが出来て、有り難い

 その上、元ガイド仲間にも会えた 
 
 早朝のグランドゴルフから霧島連山の山歩きまで、快適な1日を過ごすことが出来た
 70歳代前半の日々を健勝に過ごすことの有り難さを楽しもう

      
    2015年5月
                                            風
※ 写真は、クリックすれば拡大する もう一度クリックすれば更に拡大する
※ 写真は減衰しているので、拡大しない場合がある


市営露店温泉跡近くの県道から甑岳へ





甑岳まで0.4kmの表示

赤色テープはえびの市が設置

坂道は良く整備されている

韓国岳が見える

甑岳まで50mの表示

甑岳頂上





石畳の登山道



六観音御池







白鳥山頂上

深山霧島

二湖展望台

エコミュージアムセンターへ25分


時雨岳と白鳥山の山芍薬観賞

2015年05月14日 14時22分50秒 | 日記
 5月8日の金曜日、椎葉村の時雨岳と白鳥山に山芍薬の鑑賞に行った

 以前、時雨岳に行った時に柿渋を塗り込めた真新しい竹編の背負籠を背負って地下足袋で歩く高齢の
女性がいたので、「顔は写さないから後姿だけでも撮影させてください」とお願いすると、心地よく了
解して頂いた。

 その上で、坂道を登る姿勢になり、「これでよいか」とモデルの姿勢をとって頂いた  山里に溶け
込んだ、漆にも似た色の背負籠姿の老女の姿は、素晴らしい写真になった  

 所属写真倶楽部の作品展では好評を頂き、その後時雨岳登頂の時に写真を届けて喜んでいただいた

 ところが、昨年久しぶりに訪ねてみると、娘さんが応対して頂き、老女は物忘れが多くなったので
娘さんが勤めを辞めて介護しているとのことであった  
 
 8日も帰途に立ち寄ると、たまたま老女が庭に出ていたが、村道から居宅に通じる橋には厳重な金
属製の扉が設置されており、私が庭に立ち入ることはかなわなかった

 扉越しに声をかけたが、私のことは分からず、会話も殆どできなかった  しかし、足取りは悪く
ないので、健勝だろうと思われたのが救いだった

 宮崎市内の廃仏稀釈時に破壊された仏像を修復したり、火災で延焼して炭になっている観音像に着
衣と帽子を自らの手で作成したり、観音堂の清掃などをしている高齢の女性にもたびたびの仏像撮影
でお世話になったので、先日久し振りに訪問したところ、足に多少の不自由はあるものの健勝だった

 最近、廃寺になって仁王像など、ごく一部の仏像だけが残されている「仏石塔群」に撮影に行って
いるが、近隣の高齢者に経緯などを訊いても、今の所詳しいことは分からない  

 この他にも仏像撮影で高齢者の方々にお世話になることが多く、また、以前撮影した仏像の損傷が
厳しいこと等があり、廃仏稀釈時に痛められた仏像等の撮影は、今のうちにしておかなければ、撮影
が出来なくなるのではないかと考えている

 私が撮影する仏像は、山の帰途に偶々巡り合うことが多いので、山の楽しみは、山紫水明や花木、
奇岩にとどまることなく、道中にも楽しみが多い

 さて、時雨岳登山口では連休明けの金曜日ということが関係しているのか、駐車場には車が1台し
か駐車していなかった  

 ダムの横からの登山道は、一部付け替えが行われていた  また、最近は登山口から20分ほど登
った所に林道が横切っている  この林道は時雨岳から白鳥山に登る途中で登山道を横切っている

 頂上付近を含めて、ネットで囲みこんだ地域が拡大されていた  以前、綺麗な「赤筋」の山芍薬
が咲いているのを見ていた周辺も、今はいけなくなっている  「赤筋の花が咲く山芍薬」は観るこ
とができなくなった、とがっかりしていたところ、一部の登山者が別の赤筋を見つけて撮影していた

 赤筋の咲いている所を教えて頂いたことは有り難かったが、例年見ていた赤筋に比べると、少しも
の足りなさ感じた

 山芍薬の花時は丁度8日がよかっのだろう  猫の目草、一輪草、二輪草、和田草等々例年楽しん
でいる花も咲いていた

 保護のためにドリーネに立ち入ることが出来なくなったことは寂しいことだ

 しかし、来年もまた、山芍薬を楽しみに行くことにしよう

   2015年5月14日
                                          風
※ 写真は、ポイントすると拡大する  但し、拡大しない写真もある


時雨岳登山口

谷沿いの登山口を登る

一輪草

黄金猫の目草

黄金猫の目草

和田草

時雨岳の山男

時雨岳頂上

山芍薬

頂上付近で昼食

広い、広い山芍薬畑

薄い「赤筋」山芍薬

薄い「赤筋」山芍薬

薄い「赤筋」山芍薬

「御三池」登山道入口の石碑

山延胡索

風露華鬘


五葉岳~兜巾岳の曙躑躅

2015年05月10日 13時11分17秒 | 日記
 5月4日の連休中に五葉岳から兜巾岳を歩いた
 連休の中日なので混雑するかもしれないと思い、一般的な縦走ルートである「 御化粧山 ~ お姫
山 ~ 五葉岳 ~ 兜巾岳 」の一部を省略し、五葉岳に直登した  五葉岳から兜巾岳に向かう途中
の「 曙躑躅のトンネル 」(アケボノツツジ)観賞を目的にした

 県道日之影宇目線から中村橋を渡って日隠林道に入ると、間もなく舗装道路から未舗装道路に変わ
る  未舗装の林道には以前から排水溝の代わりに「水切り」があったが、今回はその数が以前とは
比較できないほどに多くなっていた  

 水切りは、雨天時に林道が谷になり、上流から下流に水が流れ、林道の土砂も流れることによる林
道破壊を予防するため、林道の山側から谷側に向かって雨水を流すための溝を掘り、溝の下流側には
水が溝から溢れて下流に流れないように小高い堤防(?)様の土盛りをしている  

 今回は、以前より大量の水切りを作ったため、中には車の通行にに支障がないように、善意で溝を
埋める人が生じたのか、数個所に「水切りの溝を埋めないでください」との真新しい案内板が設置さ
れていた 

 水切りを通るときは、ゆっくりと徐行する必要があるので中村橋から登山口までは30~40キロ
の速さで走るので、以前より相当長時間を要した  なお、乗用車での日隠林道通行は避けた方が良
いだろうと思った

 案の定、御化粧山登山口周辺には多くの車が駐車していた
 しかし、五葉岳登山口(大吹登山口)の広場には数台の車が駐車しているだけだった

 谷沿いの登山口から五葉岳に向かい、対岸に渡ると五葉岳とブナの三叉路への分岐があるので、左
斜面に向かって登る  斜面には若い山芍薬の群生があちこちにあった  来年以降は多くの花が咲
くと思われた

 斜面の林から伐採地に出ると、荒れた登山道を登ることになる  かなり傾斜のキツイ荒地の登山
道の上方に見える林に向かって、滑らないように注意しながら歩く

 林内に入るとホッとする  但し、今日は時折太陽がさすが、曇りと霧が繰り返すので、写真撮影
に条件が良くない

 五葉岳頂上の近くにある岩場の曙躑躅は、綺麗に咲いていた  ここから頂上は遠くない
 途中では登山者に出会わず、五葉岳頂上の直ぐ下方で、頂上から降りてくる5~6人の集団に会っ
ただけだった


 頂上で遠望を楽しんでいると、兜巾岳方面から数人のグループがやってきたので、昼食は途中で食
べることにして、兜巾岳に向かった

 途中で兜巾岳手前の「曙躑躅のトンネル」が微かに見えるが、生憎霧がかかるため撮影条件は良く
なかった  しかし、アケボノツツジと三つ葉ツツジが咲いていることは分かったので、安心して昼
食を食べた

 昼食中に一人の高齢男性が五葉岳方面から歩いてきた  彼は、夏木山に行くので道を教えて欲し
いとのことだった  夏木山への分岐は兜巾岳方面に向かうと、間もなく新しい案内板が進行方向右
手の樹木にかかっているので直ぐに分かるだろう  次回は、私も夏木山に行ってみたい

 兜巾岳に向かう登山道では、登山道沿いや左右の林内に曙躑躅、三つ葉躑躅が沢山咲いていたので、
疲れを感じることはなかった  惜しむらくは、殆ど曇天か霧で、何回か、一瞬の間、太陽が輝いた
だけだったので、写真撮影は旨くいかなかった  しかし、霧の中の曙を観るのは楽しかった

 五葉岳から兜巾岳までの間に出会った登山者は、6人だった  静かな山を楽しむことが出来た
有り難い  

 兜巾岳からの下山は、直進して「見立て」へ下る登山道もあるが、五葉岳登山口と同名の「山吹登
山口」に降りた  登山口から暫く歩くと五葉岳登山口(山吹登山口)に着く

 2015年5月10日
                                        風
※ 写真は、クリックすると拡大する  もう一度クリックすると更に拡大する
※ 掲示するために画素数を落としているので、過大減数した写真は拡大しないことがある


日蔭林道に咲いている霧の花

林道の斜面に咲く山芍薬

山吹登山口(五葉岳登山道)

五葉岳とブナの三叉路との分岐

斜面に山芍薬

荒れた登山道

林内に霧

三つ葉躑躅と曙躑躅

荒れた登山道

登山道沿いの曙躑躅

登山道沿いの曙躑躅

五葉岳頂上

五葉岳頂上からの遠望

アケボノツツジのトンネル方面斜面

夏木山への分岐(右手に緑色の案内板)

アケボノツツジのトンネル

アケボノツツジのトンネル

アケボノツツジのトンネル

登山道沿いのアケボノツツジ

登山道沿いの曙躑躅

下山路分岐の案内

登山道の曙躑躅

兜巾岳頂上

頂上付近に咲く石楠花

大吹登山口(兜巾岳登山道)


霧島の熊谷草と野海棠

2015年05月09日 20時00分29秒 | 日記
 5月1日の金曜日、早朝グランドゴルフを終えた後、霧島に向かった
 先週の新聞報道で高千穂町の熊谷草が満開だと写真が掲載されていたので、霧島の熊谷草はもう遅いかも
しれないと思いながら、野海棠はまだ間に合うかもしれないと期待した

 幸い、昨日のニュースでえびの高原に通じる県道「小林えびの高原霧島線」の不通個所について、今日関
係機関が協議することになっているので、協議の結果によっては小林からえびの高原への県道が全線開通す
るかもしれないと思いながら熊谷草の繁殖地へ向かった

 繁殖地に着くと、熊谷草は殆どの花が終わっており、僅かに3~4輪の花が鑑賞できた  それでも、繁
殖地が存続していることで安心した  高千穂町の熊谷草は管理されており、鑑賞者は料金を支払っている
が、霧島の熊谷草は人知れず咲いているので、盗掘が心配される

 午前11時に県道の不通個所が開通したので、えびの高原までは迂回路を通ることなく行くことが出来た
 有り難い

 かつてホテルがあった広場の近くには大勢の観光客が車を停めていた  
 広場の北側にある沢沿いの野海棠はすでに満開だった  野海棠は、蕾が赤色で、次第に色が桃色になり、
満開になると白色になり、格別な趣を失うので咲き始めの頃が「見頃」だと思うが、当日は既に見頃は終わ
っていた  しかし白色の花が野海棠の木を埋め尽くすほどに咲いていた

 南側の沢沿いに行くと、花も蕾もやや小さいが一部に赤色の蕾が膨らんでいた  やはり、蕾から開花す
るまでの色々な段階が集合しているのが美しい

 近くの堤防や草原には春竜胆や雉蓆が咲いていた

 霧島から降りて有料道路料金所跡近くの喫茶店に立ち寄ると、昨日までストーブを焚いていたが客は殆ど
なかったそうだ  今日の県道全線開通で今後えびの高原への観光客が増えれば、喫茶店の客も以前のよう
に多くなることだろう

   2015年5月9日
                                            風
※ 写真は、クリックすると拡大する  もう一度クリックすると更に拡大する


熊谷草

野海棠

野海棠

雉蓆(キジムシロ)

雉蓆

春竜胆

日陰躑躅


祖母山風穴コース                                                                                                                                                                                                                                                       

2015年05月03日 15時09分48秒 | 日記
 昨年6月25日に風穴コースから登って以来ほぼ1年ぶりに4月26日、風穴コースから登り、北谷コー
スから下った
 北谷登山口の駐車場は大型バス1台のほか、乗用車などで満杯だったので、黒岳登山口近くまで引き返し
て路側帯に駐車した    

 風穴コースの案内柱から谷に降りると、渡渉箇所に昨年6月に設置されていた丸太の橋がなく、岩と岩の
間にロープが張られていた  当日は、昨年と違い谷の水流が余り多くなかったが、渡渉箇所の凡そ10メ
ートル下流には深い淵があるので、ロープを握っての渡渉は慎重に行った  

 ストレッチは、少し歩いて体が温まり、身体の動きがスムースになったところで行うことにしているので、
今日も渡渉した後暫く歩いて、登山道の平らなところでストレッチをした  ストレッチの主導は参加者が
交互に行うので、その都度若干の違いがあって面白い

 小さな沢を超えて僅かな登りで、昨年鍾馗蘭の花を観た所を歩いて行くと、倒木を削って作成したと思わ
れる角材を用いて丁寧な造りの階段が出来ていた  この後も、風穴コースの登山道は良く整備されていた
かつてはスズタケを掻き分けて歩いていた所は、登山道沿いの竹が切り払われており、快適に歩くことが出
来た

 風穴ルートの前半では、凡そ30分ほど涸れ沢を歩くが、登山の常道である「時々10~20メートル先
を見る」ことが特に必要だ  涸れ沢から離れたり、涸れ沢に戻ることがあるので前方のテープなどで進む
方向を確認しておく  前方のテープには直進しないで左右を迂回して行くことがある

 風穴の手前で沢登りが終わるので、小休止する  もっとも、私は「立休み」の回数が多い  ザックは
背中のままで凡そ10~20秒立ち止まり、深呼吸をして呼吸を整えると、そのまま歩く

 風穴を覗くと、入り口付近に白い冷気(霊気?)が漂っていた  以前は必ず洞窟の奥深く入って氷を見
ていたが、この10年くらいは何故か洞窟の中に入っていない  いずれ夏に風穴コースを登り、洞窟の中
を歩くことにしよう  

 風穴から登山道に戻ると、遠方に「天狗岩」が見える  このところ、天狗岩にも行っていない  7月
の北アルプス訓練を兼ねて別ルートから天狗岩に行きたいと思った

 祖母山では風穴コースが「曙躑躅の鑑賞路」と言われており、登山道の近くに曙躑躅(アケボノツツジ)
の大きな樹が沢山あるが、いずれも今はまだ蕾だった  1週間乃至10日ほどすれば満開になるのだろう
か  

 のんびり、ゆっくり登山で凡そ3時間半、12時40分頃に祖母山頂上に着いた

 下山は国観峠のお地蔵様に挨拶とお礼をして登山口に向かって歩いた
 この登山道が荒れていることに驚いた  特に、頂上から国観峠までの登山道では大きな根が固まって剥
き出しになっている所が多かった  痛ましい限りだ  登山者が増加すると急傾斜地の巨木の根本が荒れ
てしまうのだろうか  何か出来ることはないのだろうか

   2015年5月3日
                                               風
※ 写真は、クリックすると拡大する  もう一度クリックすると更に拡大する

駐車場は満杯

駐車場から少し歩くと風穴コースの登山口 右の谷へ下る

渡渉箇所

小さな沢を渡る

面白い作りの階段

沢登りが始まる











沢登りは疲れる





案内標識の中央に番号が記載されている  事故などの場合この番号の近くであることを連絡すると場所の目安が判明する

涸れ沢登りが終わる

風穴の手前で休憩

風穴に向かう梯子を登る

風穴を覗く 左側に冷気が漂っている

風穴の案内板

天狗岩 ぽっかり空けた口、顎、鼻の他に「耳」が見える

木の根を握って登る

岩登り

岩登り

岩を迂回する

ムシカリ

誰の宿 ?

崖を梯子で登る

狭い岩場の登り

頂上手前の「花道」

祖母山頂上