安らぎと戒め

仏像と花と山と写真を楽しみます

登山道は40年前に還っていた

2012年08月18日 11時36分30秒 | 日記
 高千穂峰の入山規制が7月15日に解除されて1か月が過ぎたので、そろそろ登山者も落ち着いただろうと昨日、
高千穂河原登山口から登った  午前9時半過ぎの高千穂河原の駐車場には、40台ほどの車が駐車していたが、
駐車場や広場などには殆ど人が見当たらなかった

  林内の登山道に入ると、「 砂道 」だった。石段の石が見えないくらいに砂が堆積している所もあった
  林が終わるところで、先日韓国岳に同行した山学校1期生のRさん夫妻が休憩していた  早朝に高千穂峰に登
った二人は、これから帰宅して一休みし、午後は畑仕事とのことだった  夫君は私と同年

  途中で、幼い子供を連れた「青年」がいた  かつては岩と固い地面の上を歩いて登った登山道には小石混じり
の砂が堆積しているので、足が砂に埋まり、歩行が困難だった   そんな急坂の登山道を、幼児が一生懸命に歩
いていたので、父親に「写真を撮らせてください」 「いいですよ」

 大勢の登山者が登った登山道は、一面に穴ができているので歩きにくいと考えたか、3歳の恋華ちゃんは、小高
い岩に向かった  これは正解  ズブズブめり込む砂の登山道を歩くより、岩伝いに登る方がはるかに楽だ  
私もわずかに顔を出している岩で、歩きやすい所を見つけながら登っていた

 自分で頃合いの岩を見つけて、両手で岩を掴んだ   次に、左足を岩の上に上げた 心配そうに見守る父親に
構わず、顔をあげて上の方を確認すると、あっという間に岩の上に登った  

 鹿児島市の住吉恋華(すみよしれんか)ちゃん3歳  一服の清涼剤を頂いた  有り難う

  お鉢に着くと、「 馬の背 」も以前のような「 固い道 」ではなく、「 柔らかな砂道 」になっていた  しか
し、鞍部から頂上へ向かう登山道の砂の堆積は深かった  訓練のためザックに水を沢山詰め込んでいたので、体
重とザックの重量の影響で、歩く度に足が登山道の砂に沈み込み、前に進むためには並大抵ではない力を要した
やむを得ず、途中でサブザックを取り出して水筒と弁当など最低限必要なものを詰めた  ザックはその場に
「デポジット」し、サブザックを背負って頂上に登頂した

 食事を済ませ、休憩して下山を始めたところ、恋華ちゃんが食事をしていた  恋華ちゃんの一行も無事頂上ま
で登っていた  恋華ちゃん、万歳!

 下山後ビジターセンターに立ち寄ったところ、「馬の背などの登山道は固くなっていたが、今回の噴火によって、
私が子供の頃登っていた40年前の登山道に還ったようだ」と女性職員が話してくれた

      2012年8月18日
                                      風  太郎 
 
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鞍部から頂上に向かう登山道の砂




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2 コメント

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高千穂峰 (住吉 恋華)
2012-08-18 15:47:22
かわいい写真ありがとうございました。
今後も娘をつれていろいろな山々を挑戦しようと思っています。
また何処かでお会いできれば宜しくお願い致します。
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コメント有り難うございます (風  太郎)
2012-08-18 22:31:29
喜んで頂いて有り難うございます  
可愛らしい恋華ちゃんの顔としぐさに疲れを癒されたおかげさまで、無事に高千穂峰登山を終えました 重ねて有り難うございました
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