そろそろ

路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信のブログ

「弾いて気持ちよい音」のギターばかりを買ってきたけれど、それって正解?

2009-04-23 22:26:37 | お茶の水博士と歩く楽器街


 このブログをはじめた頃だっけ?「キャベツみたいな紫陽花」っ
て書いた(そう。6月21日だ)。写真の花は、特別にはやいのだけ
ど、また雨の季節がやってくる。彼らが「もうすぐ雨です」って本
格的に歌い出す前に、遠くの街に行きたいな。気が遠くなる程、遠
くの街に。

        路上音楽情報紙「ダダ」編集発行人・青柳文信

追記・よく鳴るギターとか、よい音のギターと言うけれど、そこに
は、弾き手にとってとか、聴き手にとってという要素をはさむ必要
があるのではないか。例えば、私は他人様が弾くマーチン社のギタ
ーの音ならウットリしながら聴くだろうが、自分で弾きたいとはな
かなか思わない。あの甘ったるい低音が馴染まない。やっぱり、ガ
リとした低音弦のギルドが弾いていて気持ちがいい。

 あのデザインにあごがれて、いつかはチェリーのものを見つけ出し
てやりたいと思っているJ-200も、現代の音楽シーンにとって必要な
音かと疑問をはさみたくなってしまう。最近の200は、側板、裏板が
メイプル材のイメージがあるから、「カリーン」として腰のある音と
とらえる事もできるけれど、「よく鳴る」と弾かせてもらったJ200
の多くは、その驚くべきヒップサイズのせいか、低音がボンと出て、
「牛の泣き声」とか「くじらの呻き」のようだった。こんな低音は、
音響技術の発達した今の音楽シーンに必要な音と言えるのか(ある意
味、音響環境の悪い路上での演奏に適したギターとも言える。しっか
りとベースを感じながら弾き語りができたら、気持ちいいかもしれな
い)。まぁ、私が使うのなら、優秀なJ200と言えないだろうが、あえ
て低音の出ない、ハイに音が片寄った個体がいい。それでも、他の小
さいボディのギターに比べたら低音が出るはずだから(あるいは、そん
な鳴りのを探して)よい気持ちで演奏ができるだろう。

 プレイヤーでありながら、人に音を聴かせる器としてでなく、「自
分にとって気持ちいい」楽器選びばかりしていたようで、ちょい恥ず
かしい。さて、アチキのギターの音って、みんなに、どう聴こえてい
るのか?

追記2・テンポテンツのジャンベ・おとうさんに、池袋の石橋で会っ
たっす。彼の周囲には、パーカッションの修行のために、アフリカや
世界一周の旅に出る人が多いのだという。よいな、そういう若者は。
あちきも、もう少し若ければ・・・。トホホ。だからと言って、適当
な道を歩んできたわけではないが、「自分も、若いうちにパーカッシ
ョンの世界に踏み入っていれば」とうらやましい。