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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

EVANGELION 1.0 :You Are (Not) Alone

2009-09-02 18:11:27 | アニメ・コミック
全米で、やっと公開される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。

既にソフトでのリリースはされていた様ですが、ファンからの要望もあって正式な劇場公開となった様です。

しかし、台詞が英語になっただけで、こんなにも印象が違うもんでしょうか?!(笑)



実写のスーパー・ロボットちっくなポスターの雰囲気といい、ミサトの威勢の良い「Move Out!」という掛け声といい、予告篇の編集の仕方といい、より明確にハリウッド的なSFアクション映画っぽい感覚を持ちました。



主人公のシンジ君なんて、「Angel(この響きは最高!)」と呼ばれる凶悪な謎の巨大生物と、人類の運命を賭けて戦う宿命を背負ったヒーローっぽい雰囲気(設定としては正しいのですが:苦笑)すら漂っています。

しかし、コレを観て、次の『破(2.0:You Can(Not) Advance)』を観た世界中のアニメ・ファンは一体どんな反応をするんでしょうか?!
きっと度肝を抜かれる事でしょうね。

あっ、早く『破』がDVD化される事を願います!!(微笑)






サマーウォーズ

2009-08-28 21:12:53 | アニメ・コミック
今更ながら、『サマーウォーズ』を観た。

「理屈抜きで面白い」や「素晴らしい」という前評判は高かったが、その前評判通り、いや観る前に思ったよりも素晴らしい傑作だったので、もう素直に感動するしかなかった。



原作・監督に細田守、脚本が奥寺佐渡子、キャラクター・デザインには貞本義行という、あの傑作『時をかける少女』を作ったクリエーター達が再集結している。
コレで本作が面白くない訳ないが、前作の成功があるだけに、クリエーター達にかかるプレッシャーは並大抵のものでは無かっただろう。

それを前作に勝るとも劣らない、新たな傑作を作り出した所に、監督・細田守の確かな才能と実力を感じる。



物語は…都内の高校に通う主人公・小磯健二(実は数学の天才だが数学オリンピックは僅差で日本代表になれなかった)は、憧れの先輩である同じ物理部の篠原夏希がいきなり提案した里帰りの“バイト”に同行する。
何も知らぬまま夏希の故郷・長野県に行った健二だったが、実は夏希の実家は戦国時代より続く由緒正しき武家の血をひく一族の末裔・陣内家である事を知る。
そこで待っていたのは、今年で90歳になる曾祖母・陣内栄だった。



曾祖母・栄は今も一族にあって絶対的な存在であり、その人脈は今の政財界にも繋がっている。
そんな栄に、夏希は健二を「自分の婚約者」として紹介してしまう。
事態が飲み込めず混乱する健二、しかし陣内家の人々は健二をあたたかく迎えてくれる。

夏希より、病により最近元気の無い祖母を励ます為に、本家にいる4日間だけ自分の婚約者の振りをして欲しいと、“バイト”の真相を知り更に混乱する健二。
混乱したまま夜を迎えた健二のケータイに、正体不明の暗号のような謎のメールが送信される。
つい発作的に、そのメールの数式を解いて返信する健二。
翌日、そのメールがキッカケとなり世界中が大混乱に陥っている事を知り愕然とする。
だがコレは、人類の運命を左右する壮絶な戦いの始まりにしか過ぎなかった…。








(注:以下ネタバレ炸裂!)









かの傑作『時をかける少女』も、SFに青春群像劇をプラスした内容だった。
更に本作はハードSFに家族ドラマを強引に融合させている。

ネットに依存した社会、そんな社会に軍事目的で作られた「知りたい」と言う欲求を持ったAI(人工知能)が放たれ暴走したらどうなるか?!…と言うハードSF的な要素。
そんな未曾有のサイバー・テロによるパニック状態の中、世界崩壊の危機に立ち向かうのが、所謂日本古来の伝統的な一族と、婚約者として間違われたひ弱な高校生と言うドタバタな家族ドラマの様な登場人物達。



この全く不釣り合いな要素を、絶対的な権威を持ちつつ、厳格ながら非常に懐が深く優しい慈愛に満ちた存在であった祖母・栄の急逝によって、人々が「つながっていく」事の大切さを問いながら融合していく展開は見事だ。

下手すれば、この類のベタベタな家族の在り方を問う「家族愛」的な物語は、何かと説教臭くなりがちだが、本作が秀逸なのは適度に笑いを交えた演出と、サイバー・ワールドでの“アバター(分身)”達のユルい可愛さが良いバランスとなり、全く説教臭くならずに観る者を感情移入させて、爽やかな感動を呼ぶストーリー展開の巧さには何も言えない。
個人的には、祖母・栄(声を担当した富司純子さんの演技が絶品!)の家族に宛てた“手紙”のシーンにおいて、木っ端微塵に涙腺は見事なまでに破壊された(苦笑)。



典型的な田舎の大きな一族である陣内家の個性豊かな面々、そして栄との触れ合いにより、人間的に成長していく典型的な現代っ子の主人公・健二の姿も嫌味が無くて素敵だ。
最後の最後、健二の数学における天才的な才能が発揮されるの描写には、正にアクション映画的な躍動感とカッコ良さに溢れていた。



あと、何よりも凄いと唸らされたのは、今や日本が世界に誇る最上級のアニメ・スタジオと言って過言ではない、「マッド・ハウス」の驚異的な技術力。



適度にCGIを導入しながらも、その大部分は今時「手描き」によるセル・アニメという凄さ!
特に、あの親族が揃った「食事シーン」!!
コレこそ「手描き」アニメにしか出せない独特の演出であり、このシーンの為にどれだけのアニメーターが血と汗と涙を流したかと思うと…もう圧巻としか言えない。

「手描き」のアニメにしか出せない味と温かみが、作品の持つテーマと見事にシンクロしているのも素晴らしい。

終盤のあまりにヒューマニズム溢れるベタ過ぎる展開に、ありがちだと批判する事も出来るだろうが、あそこはベタ過ぎる展開こそが王道であり燃えるのだ(事前に花札のルールを知っておくと更に楽しめます:笑)。



そして訪れる結末、その直球とも言えるハッピーエンドが実に心地良い。
もう、ここまで日本人的なベタベタベタな“泣き”の要素は逆に清々しい。

敢えて文句を言うならば、「夏と言えば山下達郎」なのかもしれないが、本作での山下達郎の主題歌は…あまりに大人びていて、正直ちょっと暑苦しかったも?!(爆)。

いや~コレは老若男女問わず、家族揃って誰もが観て楽しめる、新たな長編アニメ映画の傑作として金字塔になるでしょう。


「一番いけないのは、お腹が空く事、そして独りでいる事…。」




MW

2009-07-08 14:36:46 | アニメ・コミック
日本が世界に誇る天才、故・手塚治虫氏のマンガ『MW』が映画化され話題となっている。

劇場で本作の予告篇を最初に観た時、「巨匠・手塚治虫、禁断の問題作、遂に映画化!」と謳われていた。

まだ映画を観ていないので何とも言えないが、原作のマンガが未だに“トラウマ”である僕は今回映画化された作品は観ないだろうし、全く興味も無い。
もし仮に観たとしても、拒絶するかもしれない。

そもそも故・手塚先生の数多いマンガの中にあって、何故『MW』が“禁断”にして最大の“問題作”だと言われるのか?!

手塚先生と言えば、『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』、『ジャングル大帝』に『リボンの騎士』等と言った代表作を思い出す。

正に大人から子どもまで楽しめるマンガの代表だと言える。

だが、先に挙げた氏の代表作とも言えるマンガの中でも、時折理不尽な差別や社会悪への糾弾、また問題提起的な深く難解なテーマを扱った話は多かった。

それに、一時「マンガは子どもに有害だ!」と社会から批判された事がある。
今でもその風潮は強いものの、そんな中でやれ「有害」だの、「所詮マンガは子どもの読むもの」だと批判された氏の作品の傾向が、あからさまにダークで重い作風に変わった時期がある。

そんな時に発表された作品の中に、この『MW』と言う傑作も生まれた。

他にも、このダークで重い作品の中には『きりひと賛歌』(怖い!)や『奇子』、『黒の旋律』に『日本発狂』等と言った作品がある。

さて、この『MW』の何がそんなにも“禁断”にして“最大の問題作”なのか?

本作に描かれているのが、誘拐、連続猟奇殺人、同性愛、強姦、小児性愛、生物兵器、そして国家へのテロだからだろう。

随分と刺激的かつ過激な言葉が並び、今でも上記の言葉の一つをマンガのテーマにするのはタブー視する傾向があるだろう。

それを70年代に発表した手塚先生、世間からの反響と批判は凄まじいものがあったに違いない。

この『MW』の物語は…15年前、ある島にやって来た不良グループの一人だった賀来。
不良グループの目的がその島にある、某国(どう見たって米軍:笑)の基地に侵入して、そこにある“お宝”を奪おうと計画する。
同時に、その島にやって来たのは有名歌舞伎家の息子・結城、不良グループは結城たちに暴行を加える。
そして、賀来は何も知らない美少年の結城をそこで犯してしまう。

一夜明けて、島の様子がおかしい事に気付く賀来。
仲間を捜して島の町に戻ると、例の基地から漏れた生物兵器“MW”により仲間も島民も皆が悶絶して死んでいる地獄絵図を目撃する。
更に、島に残っていた“MW”を吸ってしまった結城は体調の異常を訴え始める。
命からがら何とか島から脱出した賀来と結城、しかし島で起きた生物兵器の漏洩と島民の壊滅は、某国と日本政府により闇に葬り去られてしまう。
成人となった結城はエリート銀行員に、島での悪夢を忘れる事の出来ない賀来は神父となっていた。
結城は“MW”を吸った後遺症により発狂、エリート銀行員の仮面を被ってはいるものの、自分をこんな体にした世界に対して“MW”を使い復讐しようと企てる。
賀来は罪の意識に苛まれながら、結城の妖しい魅力に翻弄され、更に泥沼の地獄に巻き込まれていく…と言う感じです。

主人公の2人がホモ・セクシャルな関係(結城はバイ・セクシャル)と言うだけでセンセーショナルだろうが、やはり結城という男が連続猟奇殺人鬼であり、国家だけでなく人類そのものも抹殺しようとする狂気は今読んでも充分に衝撃的。



物語の中では冷酷非情な悪魔の如き「絶対悪」の様に描かれる結城だが、彼が加害者であり同時に“MW”によって身も心も犯された被害者である事実を忘れてはいけない。

“MW”は彼の人生を狂わせ、その人格すら破壊し、いずれは後遺症によって死んでしまうと言う事実。
それが彼自身の狂気を、更に増幅させていく…。

もう一人の主人公・賀来だが、彼は自分のおかした罪の重さを神に救いを求める一方で、妖艶な結城との愛欲に溺れていく姿は人間らしくもあり、人間の持つ“業の深さ”を思い知らされる。

欲望と狂気の果てに訪れる結末。

そこに手塚先生の本作に込められた思いを感じる。
結局、最後に勝つのは正義ではなく悪である…と。

そう、悪は決して滅びはしない。

それは世界の破滅を企む狂人であろうと、“MW”という大量殺戮を目的した生物兵器を作る国家であろうと、世界から悪は滅びる事などないのだ。

今回の映画版(結城役に玉木宏はピッタリだが、賀来の配役が…:以下自粛)がどうなってるか知らない、ただ故・手塚先生が本作に込めたメッセージが消されていない事だけを願う。


「悪徳と虚栄に満ちた人類の歴史は、僕の手で永遠に閉じるのだ。」


『ヱヴァンゲリヲン:破』からの“胎動”

2009-07-01 20:55:59 | アニメ・コミック
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、日本の映画興行成績で第1位に輝きました。

いや~これはスゴい事になりました。

同じく邦画で大規模公開中の『ルーキーズ』、洋画の『ターミネーター4』や『トランスフォーマー:リヴェンジ』とは、公開劇場数が圧倒的に少ないのに1位。

コレは快挙だと言えます。

おまけに、今週の金曜日には前作『序(TV放映特別版)』がTV放映され、この週末また劇場に人が殺到する事が予想出来ます。

熱狂的エヴァ・ファンだけでなく、一般の観客からも珍しく絶賛される今回の『破』、今後どれだけ興行成績が伸びるか興味深いです。

さて、本日は「映画の日」。
たまたま仕事も休みだったので、『ヱヴァ:破』の2回目を観に行ってきました(笑)。

平日の午前中なのに、劇場はほぼ満員だったのに驚きました。

前回は予備知識ゼロ(パンフも封印されてたし:笑)で『ヱヴァ:破』を観て、あまりの驚愕かつ怒濤の新展開に興奮し、ラストで号泣してしまっただけに、2回目となる今回は比較的冷静に本作を観る事が出来ました。

本作の持つ強烈な衝撃と完成度の高さは相変わらず凄いとしか言えませんし、いずれ“伝説”として語り継がれるであろう終盤からの怒濤の展開には鳥肌が立ち、やはりグッと来るものがありました。

前回は「翼をください」にヤラれ、号泣してしまい良く判らなくなってしまった、初号機覚醒によるサード・インパクト誘発の理由もリツコによる解説(「この世界の理を超えた新たな生命の誕生、代償として古の生命は滅びる!」)で、今回はよ~く判りました(笑)。

そして思った事があります。

あっ、前回もネタバレ爆裂でしたが、今回も本作を観ている事を前提に話すので、滅茶苦茶ネタバレしまくりますので充分に注意して下さい。





(ネタバレ発動!)







以前、『ヱヴァ』の新しい劇場版を作る事になった時、本作の総監督である庵野秀明が言っていた事が重要になります。

彼は言いました、「『エヴァ』は繰り返しの物語」であると。

それを踏まえると、ラストにカヲル君が登場して言った台詞にも納得が出来ます。

コレはあくまでも個人的な予想ですが、やはり今回の『新劇場版』シリーズは、『END OF EVANGELION』からの“続き”ではないかと思えて仕方ないです。

赤く染まった死海と化した海、TVシリーズよりも生々しい破壊された都市(前作には巨大な巨人の跡まであった)、月面にある赤い跡(リリスによる血の跡)、L.C.Lの匂いがするシンジ、そして時代設定が不鮮明な世界観…『E.O.E』との関連性が脳裏をよぎります。

前回(TVシリーズ・旧劇場版)において、ゲンドウによってゼーレの企んだ人類補完計画は不完全なものとなりました。

あの時、神に等しい存在となったシンジは、自らの選択により世界が変わる可能性を知ります。

その良い例がTVシリーズの最終回にて、「また別の可能性(世界)」としてメイン・キャラクター達による一昔前の様なベタベタなラブコメ学園ものが展開しました。

本作も、その一環ではないのか?…と言う疑問が浮かびます。

さもなくば、あの海岸でのラスト以降、何千年を経て「輪廻転生」により、再生した世界でまたゼーレにより仕組まれているか?!
前作にてアダムの化身であるカヲル君に対して、キール議長は「コレはリリスによる契約の一部にしか過ぎない」と言う。
神との「契約」の為に、何度も繰り返される“儀式”である可能性もある。

アダムが覚醒した南極は、誰も立ち入る事の出来ぬ地獄と化していた。
ミサトの回想では、アダム(?)は4体、そしてロンギヌスの槍らしき十字架が4本立っていた。
コレは一体何を意味するのだろ?!

今回、地下に幽閉されているリリスは本当にリリスなのか!?

そして、今回から登場したマリ。
彼女もまたアダムより生まれし者、又は南極で覚醒したアダムの1人であって、次回作『Q』において「全て集う運命を仕組まれた子供(適格者:チルドレン)達」の一人である可能性は濃厚だ。

彼女が連絡を取っていた相手も、英語であった事を思うと同じく別の“チルドレン”の一人であるのは間違いない。

バチカン条約により2号機が封印される際に、「私しか乗れない!」とゴネるアスカに、リツコは「全てのエヴァ・パイロットにはバックアップ(予備パイロット)がいる」とさり気なく言い放ちます。

3号機にあっさりとアスカが乗れた様に、初号機以外のエヴァにはサルベージュされた魂が宿っていない可能性も高い。

それを踏まえるとこの『破』に登場したアスカは、「式波」と名前が変更になっていました。

彼女自身がバックアップであったのなら、『破』におけるアスカも綾波同様にクローンであり、予告篇に登場した眼帯をしたアスカこそ“オリジナル”の「惣流・アスカ・ラングレー」である…という大胆な予想も出来ます。

ではシンジくんは?!

案外、地下に幽閉されているリリスこそシンジであり、カヲル君はそれを解放する為に、月面にてアダムをベースに改造されたエヴァ6号機(他のエヴァとは建造方法が違うと言う言葉も引っかかる)と共にドグマに入っていくのかも…。
だって、いくらサード・インパクトを未然に防ぐ為とは言え、普通「幸せにする」と言った相手を、ロンギヌスの槍で問答無用で貫くかね!?

そうなってくると、月の巨人もアダムであるか怪しくなる。

しかし、今回の予告篇も随分と思わせぶりだ。

シンジと綾波を取り込み、ロンギヌスの槍が刺さったまま放置・封印される初号機。
廃墟と化したネルフ本部。
国籍不明の軍艦。
ドグマに降下するエヴァ6号機。
メガネを取るマリ。
誰かに語りかけるカヲル。
そのカヲルの前に集う、いくつもの影。
自らのクローンである小さい綾波達を、何者からか庇う綾波。
儀式に使われるエヴァ8号機。
叫びながら、銃を突きつける加持。
何処かの山を登るゲンドウと冬月。
眼帯をしたアスカ。

記憶してるだけで、これだけの映像が一気に流れた。
パンフにもあったが、前作も予告篇を製作した後に、大幅な脚本の改訂があったという事実が判明しているので、この予告篇も鵜呑みには出来ないのが厳しい(爆)。

何はともあれ、今回の完結となる『Q(Quickening)』が、全ての謎を解き明かしてくれるのを期待します。
でも、公開までまた2年待つのは勘弁して欲しい!!(苦笑)。

「いいんだ、もう…これでいいんだ。」



PS:宇多田ヒカルの主題歌、別ヴァージョンでしたが最高でした。
最後まで、この曲でシリーズをやり通して欲しいです。

『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』

2009-06-27 19:31:20 | アニメ・コミック
6月、怒濤のロボット映画大戦争のトリを飾る、『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破』を観てきました。

とにかくビックリ!
コレはアニメ史に残る最高傑作の登場ではないでしょうか?!

凄いです、最高です、カッコ良いです、そして…切なくて泣けました。

もう何をどう書いても、本作を語る時はネタバレになるので、コレ以降の感想は激しくネタバレ、映画をこれから観る人は絶対に読まないでください。









(注意:ネタバレ覚醒!!)












前作の『序』がTVシリーズでいう第1クールの新解釈だったのなら、この『破』は第2クール以降、下手すれば劇場版2部作の新解釈とも言えます。

逆の言い方をすれば、我々が知っている『エヴァ』とは全く違う、完全に“似て否なるもの”として『ヱヴァ』の新たな物語が展開します。

前作が比較的アップ・テンポな作りだったのに対し、本作は「群像劇」として実に重厚なドラマ作りと、スーパー・ロボットもの豪快なカッコ良さと、日本の怪獣映画的要素とマニアックなSF映画的描写を加えたと言う印象が強い。


冒頭、いきなり第3使徒と仮設エヴァ5号機との激突からスタート。

本作の目玉である新キャラ、真希波・マリ・イラストリアスが早速登場、鼻歌混じりに5号機を操縦し、第3使徒撃破に出動します。



舞台はユーロ圏(北極?ロシア?)が舞台で、マリと加持の会話は日本語ながら、他は全て英語と言う洋画テイスト(笑)。
急建造の5号機は使徒に苦戦しつつも、自爆し使徒と共にあっさり消滅(マリは負傷しつつ脱出)。
ドリルによる大活躍を期待しただけに、可哀想な5号機(合掌)。

このオープニングだけで、本作が従来のTV・コミック・映画版とは全く異なる事が良く判ります。

空から華麗に登場し、あっさりと第7使徒を撃退してみせるアスカとエヴァ2号機。
本作では、式波・アスカ・ラングレーと名前が変わったアスカ。
2号機の強さ、そしてパイロットとしてアスカがいかに優秀かが判る秀逸さ。



登場シーンでこそ綾波を「依怙贔屓」、シンジ君を「(親の)七光り」と見下した態度を取り、言動も高飛車でワガママである。
しかし、基本的には他人との接触を嫌がり(独りで携帯ゲームをしている)、エヴァ・チームで第8使徒を撃退した時も何も出来なかった自分の虚無感と孤独をシンジ君に救いを求め、それが何時しか恋心に変わる可憐な少女になっています。

それ故に、海洋研究所(死海と化した海の再生と生物の保護が目的の施設)見学以降、互いに急速に距離を縮めるシンジ君と綾波に激しい嫉妬心を抱きます。

キャラの変化は綾波も同様。
ヤシマ作戦以降、先の海洋研究所にてシンジの手作りのお味噌汁の美味しさに感動し、シンジや周りの人間に対して急激に態度が変わり、より人間らしくなっていくのが判ります。



シンジ達に喜んでもらおうと、自分の手作り料理で皆をもてなそうと、密かに料理の特訓に励む姿は可愛いです(笑)。

そんな確かに芽生えだした人とのつながる事の喜びも幸福への予感も、エヴァ4号機の消滅、そしてネルフ本部に輸送される3号機によって儚く壊れていきます。

綾波主催のお食事会の目的が、実はシンジとゲンドウの親子の仲直りである事を知ったアスカは、3号機の起動実験のパイロットに志願します(ミサトに「気に入ったら赤く塗って」と言うシーンがアスカらしい)。

それを知った綾波は、アスカに「ありがとう」と不器用ながらもお礼を伝えます。
そして起動実験前のミサトとアスカの会話、アスカも素直に誰かに心を開き、笑える自分に驚きます。

しかし、コレが悲劇の幕開けとなります。

既に3号機は第9使徒に浸食されており、アスカも3号機に吸収されてしまいます。

何も知らず撃退に向かったシンジは、アスカを吸収した3号機との戦いを拒否します。
でも、ゲンドウの命令によってダミー・システムが発動、エヴァ初号機は3号機を残虐に撃退します。

初号機対3号機の時に流れる「今日の日はさよなら」は、体液や内臓をぶちまける凄惨極まる残酷・グロ描写によって、より虚しく悲しく鳴り響き印象的です。



救出されたものの、かろうじて「人」の形は留めているだけで、使徒による精神汚染によって隔離されるアスカ(この時のリツコの「貴重なサンプルだから」と言う台詞は非常に冷酷に聞こえます)。

この事件がキッカケとなり、シンジ君は心に癒せぬ大きな傷を負ってしまいます。
彼の内面描写によって、シンジが何故あのヘッドフォン・ステレオをいつもしていたかも判明(涙)。

本作でのシンジ君は、実に生き生きとした表情を見せます。
ミサトやアスカ、そして綾波の為に食事を用意したり、トウジ(初登場の可愛い妹さんへの溺愛ぶりが微笑ましい)や相田といった友人達との何気無い日常のシーンを通して、「彼」という弱くも優しいフィルターを通して、人々が確実につながっていくのが良く判ります。

個人的には、シンジにとって良き兄貴の存在である加持とのやりとりは印象的。
ちょっとホモっぽく「デートをしよう」と言って誘い、自らの趣味だと言う畑仕事を手伝わせるシーンは爆笑。
ここでの少々説教臭い加持とのやりとりが、実は後に重要になってきます。

そんなシンジ君は、ゲンドウ(「大人になれ!」と引き止める)やミサト(ネルフ志願の動機を加持から聞き「僕と同じだ」と共感する)との説得を振り切って、自分の居場所を捨てようとします。



この時の「もう、僕は誰とも笑いません」という台詞は、彼の開いた心が再び硬く閉ざされ、やり場のない痛みにさらされているのが判ります。

加持がよく口にする台詞に「子ども達に大人の都合を押しつけている」があります、ミサトもそれを充分に理解しながらも、生きていく為にはそれも仕方ないと割り切れない苦悩が見えます。

それに対して、「自分たちの目的の為に大人を利用するのは抵抗がある」と言ったのは新キャラのマリです。
彼女は何らかの明確な目的で動いている様ですが、現時点では今一つ明確にはされません。

そんな時、遂に最強の第10使徒が襲来します。

あっと言う間に壊滅状況に陥る新東京、ネルフ本部。

先にも言いましたが本作は重厚なドラマと、笑いとアクションとのメリハリが前作以上に効いており、終盤に向けて劇的な盛り上がりを見せます。
序盤の明るく和やかな雰囲気から、一転して中盤からは悲壮感漂うダークでブルータルな物語へとシフト・チェンジします。

ネルフの許可無く、バチカン条約(一国で保有するエヴァは3体まで)により封印されていたエヴァ2号機に搭乗するマリ。
第10使徒対エヴァ2号機の決闘は、今までのロボット・アニメ以上に凄まじいアクション描写の連続です。



しかし、そんなマリと2号機すら、最強の第10使徒の前では全く歯が立たず窮地に追い込まれます。

そこにN2ミサイルを抱えた、零号機に搭乗した綾波がシンジの捨てたヘッドフォン・ステレオを足に付けて出撃。
この時、綾波が「もう碇君がエヴァに乗らなくても良い様に!」と言います。

前作から続き、「何故エヴァに乗るのか?」と言うテーマが再び持ち上がります。
エヴァに乗る事が苦痛なシンジ、名誉と自分の為に乗るアスカ、それしかないと言う綾波、エヴァに乗る事を楽しむマリ…「エヴァ」という究極の兵器を操るのが子どもと言う過酷過ぎる現実。

マリはエヴァの事を知り尽くしているのか、意図的にエヴァを暴走させる「裏コード、ザ・ビースト」を発動させます。

自ら拘束具を解除して、醜悪で、まるで怪獣の様な姿に変貌するエヴァ2号機。
もう、この辺りの描写はまんま怪獣映画であります。

N2ミサイルの直撃とA.Tフィールドにも全く寄せ付けない第10使徒。

2号機を庇った事により、何と零号機は綾波と共に使徒に食われてしまいます。

吹き飛ばされた2号機により、その惨状を目撃したシンジ。
この時、初めてシンジの中でエヴァに乗る明確な理由が生まれます。

ダミー・プラグを拒絶し続けてきた初号機に乗り込むシンジ、彼の自分の大切なものを守る為に壮絶な戦い身を投じます。
その姿が何とも痛ましく、観る者の心を締め付けます。

本作では、前作以上にCGIにより使徒の姿がより非生物的かつ、禍々しい凶悪な姿にモデル・チェンジしています。

初号機でも第10使徒の前に苦戦を強いられますが、「綾波だけは守る!」と言うシンジの思いが初号機の“覚醒”を促します。

遂に本当の姿を現した初号機(光る左腕の復元は傑作『ガメラ3:邪神(イリス)覚醒』を彷彿とさせる)。
それは神に等しい存在であり、無敵を誇った第10使徒も覚醒した初号機を前にしてあっさりと消滅します。

この時のシンジ君の絶叫、神々しくも邪悪なまでに無敵な初号機、バックに流れる「翼をください」…何と感動的なシーンなんでしょう。

もはやヒトすら凌駕した存在であり、翼を持つエヴァの姿を見て、ミサトは戦慄します。
南極での、忌まわしき過去の思い出が蘇ります。

覚醒し、神の領域に踏み込んだエヴァによってサード・インパクトが誘発され、人類が滅ぶ…とリツコは言います。

そう誰もが思った瞬間、月面よりカヲル君が乗った「真のエヴァンゲリオン」と呼ばれる6号機が飛来する…で映画が終わります。

あと劇場で、泣いている人(自分を含む:自嘲)が多かったのに驚きました。

それはラストにおける、シンジと綾波の魂の交流があったからでしょうか?!

大切なものを失いたくないと言う悲痛な絶叫、硬く閉ざされていたシンジと綾波の心が文字通り結ばれたのが感動的に描かれていたからでしょう。
「私は死んでも代わりがいるから」という綾波、それを「代わりなんて居ない!来い!!」と叫ぶシンジ。
シンジが、守るべきものの為にエヴァに乗り、戦う明確な理由が生まれました…逃げる事なく彼はそれを受け入れます。
そこに絡む宇多田ヒカルの主題歌、その歌詞もあって更に泣けます。

本作はまだ謎を多く孕んだままです。

月の巨人が改造され、「真のエヴァンゲリオン」という6号機とカヲル君の目的は?!
加持がユーロより持ち出して、ネルフ本部に届けた「ネブカドネザルの鍵」とは?!
シンジと綾波により、初号機は覚醒すると知っていたゲンドウの本当の狙いとは?!
「死海文書・外伝」に掛かれている、新たな契約とゼーレの「人類補完計画」の意味とは?!

謎が謎を呼んだまま、物語が完結する『Q(“急”ではなくなった)』を待つしかない様です。

ここまで広げた謎と伏線の大風呂敷、以前のように途中で逃げ出す事なくしっかり完結して欲しいです。


「…シンジ君、今度こそ君を幸せにしてあげるよ。」



Angel Of Doom

2009-05-27 13:50:26 | アニメ・コミック
昨日のショック(自嘲)から、仕事帰りに衝動的に『ヱヴァンゲリオン 新劇場版:序(1.11)』のDVDを買いました。

『新劇場版:序』公開後、リリースされた「劇場公開版」のDVDとは違い、本作は新作カットにプラスして、映像をデジタル・リマスターと再調整を施した『完全版』だと言える。



「新劇場版」シリーズにあって、より注目を集める『破』の公開を目前にして、この『完全版』とも言える本作のリリース。

これまで脈々と続く、あこぎな「エヴァ商法」にまんまと乗った結果となりました(苦笑)。

さて、そんな未だに続く「エヴァの呪い」から解放されないまま、本作を観た訳だが…ハッキリ言って先の「劇場公開版」よりも完成度が高い。

注目の新作カットだが、非常に細かいカットが挿入されている。
一体、どれが新カットなのか…本作をかなり観た者でないと判別出来ないのでは?!



最も違いを感じるのは、主人公シンジくんが初号機に乗り込むまでの展開だろう。

「一見さんお断り」的な「新劇場版」シリーズだが、冒頭の追加シーンにより多少説明不足感は払拭出来ている。

新作カットよりも、個人的には庵野監督による、デジタル・リマスターと映像の再調整の方が非常に印象的だった。
前作はやたらと画面が「暗い」と思ったが、今回はより画面が鮮明となり、しっかりと画的にメリハリが付いている様に感じる。

だから、全く違う作品を観ている様な気になるのだろう。



先の話だが、『破』が劇場後にソフト化された時には、時間が掛かっても構わないので、リリースするソフトが『完全版』である事を願います。


「僕に…守る価値なんて無いよ。」





『ヱヴァンゲリオン 新劇場版:破』予告篇、解禁!

2009-05-11 09:10:38 | アニメ・コミック
遂に『ヱヴァンゲリオン 新劇場:破』の予告篇が、ネットでも解禁となりました。

以前、このブログで紹介したものは「特報」であり、今回の予告篇では更に大量の情報が盛り込まれています。

前回では正確な名前が伏せられたままだった、新キャラの「マリ」の名前(真希波・マリ・イラストリアス)も発表となり、彼女はどうやら異形のヱヴァンゲリオン五号機に搭乗する事になりそうです。



前作の『序』もそうでしたが、この新劇場は「エヴァ」のロボット・アニメとしての格好良さが強調されていますね。
今回は、ファン待望の登場となるアスカが乗り込む、エヴァ弐号機の豪快な格好良さが非常に印象的です。

でも、この予告篇を観た限りは使徒に浸食されるのは3号機の様ですから、一体4号機はどういう位置付けになるのかも非常に興味深いですね(やっぱり消滅するんでしょうね)。

しかし、タイトルに「破」とある様に、本作は従来のTV版・コミック版とは大きく異なるのは予想出来ます。

さて、今回はどんな「仕掛け」が仕組まれているか、観る前から凄く楽しみでもあります。






「僕はもう、誰とも笑えません」

2009-04-02 19:51:54 | アニメ・コミック
何の予備知識も無かったので、劇場で『ヱヴァンゲリオン 新劇場版・破』の特報が観れたのは素直に喜んだ。

特報や劇場のポスターを観る限り、TVシリーズの第2シーズンから物語はスタートするとみて間違いないでしょう。
しかし、今回はタイトルに『破』と入れているだけに、従来のTV/コミック・シリーズや劇場版により大胆なアレンジが加わるのは間違いない。

最初の『破』の予告篇にいきなり登場した、メガネの美少女は「マリ」と言うらしい(正式な本名はまだ伏せられている:笑)。

彼女もヱヴァ・パイロットの一人であり、「大尉」と言う階級にあるアスカのライバル的な存在と言うのがもっぱらの噂(でも、この娘ってコミック版のアスカの回想シーンに登場してますよね)だ。

新たに公開されたポスターを見ると、またシンジ君との関わりの中で、また彼を精神的に追いつめていくキャラになるんでしょうか!?

出来ることなら、極限状態の連続により精神世界が崩壊しそうなシンジ君にとって“癒し”と“共感”がし合えるキャラであって欲しいとは願いますが…。



しかし、この『破』には計5体ものヱヴァ・シリーズが登場する…様だ(笑)。

『破』における汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン3号機局地仕様ってのは、『序』の予告篇にも登場した、ネルフと戦自が共同で開発した実験機で綾波が搭乗するのだろう。

そして、ファンには待望だったアスカが搭乗する汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン弐号機(正規実用型:先行量産機)。



今回の特報でも一瞬しか登場しないが、従来の弐号機とは異なり、今回は「角」が付いたのが大きな変更ポイントだろう(他は両肩の武装)。

しかし、他にもあと3体ものヱヴァ・シリーズが登場する。

従来のTV/コミック・シリーズ通りなら、4号機はアメリカでの起動実験中に、大爆発をおこしネルフ・アメリカ支部と共に消滅している。

この新劇場版にあって、ヱヴァ・シリーズの順番も、それの持つキャラも、従来のシリーズとは大きく異なる解釈した方が良いだろう。

『破』の予告篇では、月面から飛来する最強のヱヴァンゲリオン6号機とある通り、コレにはカヲル君が搭乗しているのも間違い。

やはり、パイロット候補の被験者としてトウジが乗り込む汎用ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン・次世代試験4号機は、使徒に浸食されて大暴れするのは特報を観れば判る。



と言う事は、人が搭乗するヱヴァ・シリーズとの戦いを拒否したシンジ君は、ダミー・プラグにより凶暴化した初号機による大殺戮を目撃する事になる。

もしコミックの設定が生かされたら、シンジ君はコレにより「親友殺し」と言う悲劇により、精神的に癒す事の出来ない大きな傷を負ってしまいます。

正体不明の封印監視特化型限定兵器・人造人間エヴァンゲリオン仮設5号機か4号機のどちらかには、マイが搭乗するとみて良いのか?…毎度の事ながら謎だけが深まりますね(笑)。

さて、気が付くと公開まで約3ヶ月となった本作。

今度は一体どんな「衝撃」が待ち受けているのか?…今から鮮やかな「仕組まれた裏切り」を期待したいと思います。





魔王ダンテ

2008-10-18 20:56:07 | アニメ・コミック
今、『魔王ダンテ』を読み直している。

“収納の鬼”と化したヨメが、棚を購入して、押し入れに眠っていたマンガや書籍等の整理をしていて、久々に手に取ってペラペラと見たのがキッカケ(笑)。

やっぱり最高に面白い!

以前、巨匠・永井豪氏自ら語っていたが、「『ゴジラ』みたいな怪獣映画を漫画でやってみたかった」と言っていたのを記憶している。



不幸にも掲載誌の休刊(打ち切りやったかな?)により、本作はこれから面白くなる!って所で未完のまま終わってしまいました。

本作が後に『デビルマン』という日本が世界に誇る、漫画の最高傑作の“原型”となった…と今更言うのは野暮か?!

永井先生の中でも思い出深い作品だったのか、平成に入ってからリメイク(今度はしっかり完結)、アニメ化もされました。

個人的には、この“昭和版”の方が断然好きですね。
この頃の永井先生のタッチは、良い意味で荒々しくて、「ダンテ」という作品の持つ世界観にもピッタリだと思います。

しかし、キリスト教圏内の欧米では、敬虔なキリスト教信者が憤怒するから絶対に発売出来ない内容ですね。

「悪魔=正義」、「神=悪」。
この見事な「正邪」逆転の発想、単純な「悪魔VS神」ではない素晴らしいアイデアだと思います。

我々が「神」と思う存在こそが、太古の地球に宇宙より襲来した侵略者である事。

「悪魔」と呼ばれる存在こそが、実は地球の先住人類である事実。

正体が“精神エネルギーの塊”である「神」が、そのパワーを分散させて誕生したのが「人類」である事。

「神」と「悪魔」との戦いは数千年にも渡り、侵略者である「神」が敵である「悪魔」に“悪”というイメージを「人類」に植え付けた事。

悪魔崇拝者(サタニスト)こそが真の世界の救世主であり、キリスト教徒がテロリストの様に描かれる。

そもそも「神」の子孫である「人類」こそ、美しい地球を汚す“害虫”であり、「悪魔」の敵であり、抹殺されるべき存在である事。


いや~凄い!!

こんな事を既に30年以上も前に思いついた、永井先生はそれだけ神懸かっていた事の現れでしょう。

しかし、「悪魔」側であろうが、「神」側であろうが、己の信じる物の為なら倫理観や道徳等はあっさり放棄して、宗教の名の元で人命・人権お構い無しに大虐殺を始める展開は今も充分に衝撃的。
オウム事件や9・11等といった大きな惨劇があった今現在だからこそ、本作が内包するテーマが重く感じますね。

さて、視点をガラっと変えて、本作を実写版『デビルマン』の悪夢は忘れて、今こそ怪獣映画的なノリで映画化すれば結構面白いのではないでしょうか?!




(韮澤氏のデザインは秀逸ですね、こんな風にダンテが実写化されると良いですね…)

内容が内容だけに、ハリウッドでの映画化は不可能でしょう。
やれるのなら、宗教観に疎い、というか無頓着な日本映画しか有り得ないですな。
もしホンマに映画化されたら…と妄想は膨らみますが、その時には監督・脚本・キャスティングには慎重になって欲しいですね(苦笑)。


「全世界の人間が敵だ!」



来年の夏か…(吐息)。

2008-10-06 20:32:54 | アニメ・コミック
やっと『ヱヴァンゲリオン 新劇場版:破』の公開が発表になりました。

何と…来年の夏。
いや~思ったよりも随分待たされるのね、それも仕方ないのかな…『ヱヴァ』の場合は(自嘲)。

具体的な公開日は未定ながら、新しい『破』のポスターが発表されました。



ちなみに、前作の『序』は…。



なるほど。
今回の「基本構図」はコレで、シリーズを重ねる毎に、お馴染みのキャラや新キャラが追加されていくのね。

『破』は、既にオリジナル(TV・劇場版)とは全く違う作品になるのは明白です。
一体どんな「サプライズ」と衝撃が待っているのか、来年の夏まで気長に待ちますか…。