『借りぐらしのアリエッティ』を観た。
今回はヨメと一緒。
ヨメは「良かった!」と、鑑賞後に満足してましたが…。
もう僕個人としては、遂に今年度のワーストNo.1候補大本命が登場したか?!って感じです。

ジブリ作品が大好きな僕であっても今回ばかりは「退屈」とか「地味」、そして「駄作」という言葉しか思い浮かびません。
ジブリ作品として、これまで最も破壊力を持った駄作は、かの『ゲド戦記』だと言えます。
そして御大・宮崎駿が監督した世紀の珍作にして問題作は、例の『崖の上のポニョ』かと思います。

『ゲド戦記』は単にアニメや映画作りを全く理解していない素人が手掛けてしまい、素晴らしい素材を無駄使いした何の救いも擁護も不可能な最悪な駄作でした。
御大・宮崎の手掛けた、問題作『ポニョ』も大概酷い内容でした。
しかしアレは確かな破壊力(あの作品の中では軽く億単位で人が死んでいる筈:苦笑)を持ちつつも、それをネタに突っ込みまくりで笑える要素が満載でした。
敢えて言うならば、作り手側が真面目であるからこそ、「それはおかしいだろ?」と言いたくなる要素が満載でした。
観た後で、酷い映画ながらも“ネタ”として楽しむ事が出来た。
本作の場合は、先に挙げた2作品をはるかに凌駕する、ジブリ作品としては最悪・最凶の破壊力と殺傷力を持って観る側に襲いかかります。
とにかく「映画」として、長編アニメーション映画として、もうコレ以上無いってまでに退屈で悲惨な作品に仕上がっています。
アカンやろって突っ込む事すら出来ないまでに。

先に言わしてもらうが、マッドマウス絡みの効果か手描きによる美術の色彩の美しさや、膨大な労力が産みだす手描きアニメ描写ならではの滑らかな動き。
そして、自身がジブリ作品の大ファンとして自ら売り込んだという、セシル・コルベルによる音楽や主題歌と音楽は文句なしで素晴らしかった。
コレは素直に高く評価したい。

ただ、それ以外の要素があまりに壊滅的なまでにダメダメ過ぎる。
最近のジブリの“負”の特徴とも言える、完全な原作殺し、盛り上がりに欠ける平凡な脚本、一体何がやりたいのか意味不明でメリハリの欠ける演出。
コレを日本最高と名高いアニメ・スタジオとしてのジブリが、夏休みの大作として公開した事実が、自身のブランドとしての大きな没落と失墜を意味していると言いたい。
やたらと有名&演技派の俳優(三浦友和は凄い!)をズラリと揃えて声優陣として迎える事によって、妙に大作感を匂わせる手段も非常に胡散臭い。
何より企画と脚本を手掛けている御大・宮崎氏も、遂に致命的なまでに才能が枯渇したのを露骨に曝した作品としか言えない。

本作を手掛けた米林宏昌監督はアニメーター出身で、本格的な監督作はコレがデビュー作となる。
米林監督はアニメーターとしては非常に優秀な才能と技術の持ち主なのだろうが、監督としてはあまりに未熟としか言えない。
コレは今ジブリの中で、長編を監督出来るだけの人材が宮崎&高畑の大御所以外は居ない事実を意味している。
ジブリというアニメ・スタジオ自体が、健全な人材の育成が行われていない事の現れだろう。
ジブリをリスペクトしている、アメリカのピクサーと比較すれば一目瞭然だろう。
ハッキリ言うが、大御所頼りのままではジブリの未来は暗い。
他にも、作品自体に言いたい事はある。

原作はイギリスが舞台なのに、わざわざ日本を舞台に変更している。
何らかの意図があるのかもしれないが、物語や生活様式等の面で気持ち悪いまでの違和感を最後まで拭う事が出来なかった。

そして主人公とアリエッティの交流。
ヤマ無し・オチ無しの脚本のせいもあり、ラストになっても何の感慨を抱く事も出来なかった。
個人的には例のドール・ハウスや洗濯バサミ等を伏線として生かし、いくらでも面白く感動的な展開と結末を演出する事も出来たと思う。
何よりメインである「カリ(狩り?借り?!)」のシーンも、もっとワクワクして楽しいシーンになった筈だ。

もう何度も言うが…とにかく退屈で酷い映画だった。
この程度の作品をあたかもファンタジーの傑作、感動出来る大作としてプロモーションする日本映画とジブリこそ劇中の台詞の通り「滅びゆく種族」だと言っても過言ではないと思えて仕方ない。
今回はヨメと一緒。
ヨメは「良かった!」と、鑑賞後に満足してましたが…。
もう僕個人としては、遂に今年度のワーストNo.1候補大本命が登場したか?!って感じです。

ジブリ作品が大好きな僕であっても今回ばかりは「退屈」とか「地味」、そして「駄作」という言葉しか思い浮かびません。
ジブリ作品として、これまで最も破壊力を持った駄作は、かの『ゲド戦記』だと言えます。
そして御大・宮崎駿が監督した世紀の珍作にして問題作は、例の『崖の上のポニョ』かと思います。

『ゲド戦記』は単にアニメや映画作りを全く理解していない素人が手掛けてしまい、素晴らしい素材を無駄使いした何の救いも擁護も不可能な最悪な駄作でした。
御大・宮崎の手掛けた、問題作『ポニョ』も大概酷い内容でした。
しかしアレは確かな破壊力(あの作品の中では軽く億単位で人が死んでいる筈:苦笑)を持ちつつも、それをネタに突っ込みまくりで笑える要素が満載でした。
敢えて言うならば、作り手側が真面目であるからこそ、「それはおかしいだろ?」と言いたくなる要素が満載でした。
観た後で、酷い映画ながらも“ネタ”として楽しむ事が出来た。
本作の場合は、先に挙げた2作品をはるかに凌駕する、ジブリ作品としては最悪・最凶の破壊力と殺傷力を持って観る側に襲いかかります。
とにかく「映画」として、長編アニメーション映画として、もうコレ以上無いってまでに退屈で悲惨な作品に仕上がっています。
アカンやろって突っ込む事すら出来ないまでに。

先に言わしてもらうが、マッドマウス絡みの効果か手描きによる美術の色彩の美しさや、膨大な労力が産みだす手描きアニメ描写ならではの滑らかな動き。
そして、自身がジブリ作品の大ファンとして自ら売り込んだという、セシル・コルベルによる音楽や主題歌と音楽は文句なしで素晴らしかった。
コレは素直に高く評価したい。

ただ、それ以外の要素があまりに壊滅的なまでにダメダメ過ぎる。
最近のジブリの“負”の特徴とも言える、完全な原作殺し、盛り上がりに欠ける平凡な脚本、一体何がやりたいのか意味不明でメリハリの欠ける演出。
コレを日本最高と名高いアニメ・スタジオとしてのジブリが、夏休みの大作として公開した事実が、自身のブランドとしての大きな没落と失墜を意味していると言いたい。
やたらと有名&演技派の俳優(三浦友和は凄い!)をズラリと揃えて声優陣として迎える事によって、妙に大作感を匂わせる手段も非常に胡散臭い。
何より企画と脚本を手掛けている御大・宮崎氏も、遂に致命的なまでに才能が枯渇したのを露骨に曝した作品としか言えない。

本作を手掛けた米林宏昌監督はアニメーター出身で、本格的な監督作はコレがデビュー作となる。
米林監督はアニメーターとしては非常に優秀な才能と技術の持ち主なのだろうが、監督としてはあまりに未熟としか言えない。
コレは今ジブリの中で、長編を監督出来るだけの人材が宮崎&高畑の大御所以外は居ない事実を意味している。
ジブリというアニメ・スタジオ自体が、健全な人材の育成が行われていない事の現れだろう。
ジブリをリスペクトしている、アメリカのピクサーと比較すれば一目瞭然だろう。
ハッキリ言うが、大御所頼りのままではジブリの未来は暗い。
他にも、作品自体に言いたい事はある。

原作はイギリスが舞台なのに、わざわざ日本を舞台に変更している。
何らかの意図があるのかもしれないが、物語や生活様式等の面で気持ち悪いまでの違和感を最後まで拭う事が出来なかった。

そして主人公とアリエッティの交流。
ヤマ無し・オチ無しの脚本のせいもあり、ラストになっても何の感慨を抱く事も出来なかった。
個人的には例のドール・ハウスや洗濯バサミ等を伏線として生かし、いくらでも面白く感動的な展開と結末を演出する事も出来たと思う。
何よりメインである「カリ(狩り?借り?!)」のシーンも、もっとワクワクして楽しいシーンになった筈だ。

もう何度も言うが…とにかく退屈で酷い映画だった。
この程度の作品をあたかもファンタジーの傑作、感動出来る大作としてプロモーションする日本映画とジブリこそ劇中の台詞の通り「滅びゆく種族」だと言っても過言ではないと思えて仕方ない。