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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

TVアニメ版『進撃の巨人』を観て

2013-04-07 22:57:27 | アニメ・コミック
4月、新年度です。
年度末からの怒濤の如き多忙さを上回る、殺人的な状況の中で仕事をしてます。
とりあえず、まだ生きてます(苦笑)。
そんな中、TVアニメ版『進撃の巨人』第1話を観ました。



良くも悪くも期待していた実写版が、事実上オクラ入りした今。
やはり本作はアニメ化するのが、一番無難なのかと思ってもいました。
ただ最近では深夜枠のアニメであっても、その「規制」が非常に厳しくなった現状があります。
その凄まじく無慈悲なグロ&残酷描写が満載である、この『進撃の巨人』をどうアニメ化するか興味深かったです。



第1話を観た印象は…。
コレは見事に「怪獣映画」のアニメ的解釈で、巧みに様々な要素を「緩和」しているなと思いました。
充分にショッキングなシーンは満載ながら、そこにアニメ的なディフォルメと怪獣映画的演出がソレを巧くフォローしていると感じました。
まだ第1話なので、コレ以降の阿鼻叫喚な地獄絵図をどう描くか興味深いです。
現時点で、グロ&残酷描写から逃げる事なく上手く演出した作り手側の心意気に唸りました。



今回のハイライトは、間違いなく「超巨大巨人」のシーンでしょう。
原作と同じく、やった事は一蹴りで壁に穴をあけた事です(笑)。
しかし50m以上の巨人が、あんな強固な壁を蹴り破ると言う事の凄さが良く演出されてました。
その凄まじい衝撃波、飛び散った壁の破片による被害。
あれだけの巨大なモノが動く、その脅威を見事に描いていたと思います。
ただ劇中、モロに『クローバーフィールド』を意識したカットがあったのは言わないでおきます(苦笑)。
原作のマンガと違い、コレはアニメならではの大惨事の演出だったかと思います。



更に何と言っても、主人公エレンの母親が巨人によって「喰われる」シーン。
予備知識や、こう言ったシーンに“免疫”が無い人にはあまりに凄惨なシーンだったかと思います。
ホンマに「サンダ対ガイラ」でしたね。
2話以降、こう言ったシーンが情け容赦無く叩き付けられます。
原作を読んでいた者でも、このシーンは目を覆いたくなる感じがしました。
この辺りの描写に、本作に賭ける作り手側の「本気」を感じます。



現在、連載中の原作コミックは文字通り「大変な事」になってます。
このTVアニメ・シリーズが、一体原作の何処までをアニメ化するのかも注目です。
演出・作画・声優陣の演技・音楽等、どれを取っても現時点では完成度の高さに感銘を受けました。
特にOP、あの主題歌も相俟って鳥肌の立つカッコ良さでした。
今後、主人公エレンがたどる壮絶な運命と戦いをどう描くか目が離せません。
毎週観る、その楽しみが出来ました。



「その日、人類は思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を…。」


「ウルトラマンになって欲しい」

2013-03-07 19:41:16 | アニメ・コミック
『ULTRAMAN』の第2巻を買いました。

前回も最高に面白かったのですが、今回も更に燃える面白い内容になっていって嬉しい。

作者チームが明言している。
「初代ウルトラマン以降の作品は、基本的に無かった世界観。
でも微妙にソレ(後のウルトラマン・シリーズ)が絡む物語」と言う意味深な発言の一端が判った。

謎が謎を呼ぶストーリー展開だが、幾つかのヒントが提示されている。
本作を読むと、一瞬「メン・イン・ブラック」的な設定かと思う。
ただ敵が怪獣ではなく、宇宙人であると断定した時点で世界観的には「ウルトラセブン」と言える。

それを象徴するかの如く、今回から科特隊所属の謎めいた“諸星(モロボシ)”なる人物が登場する。
“諸星”と言う名前を考えると、今後主人公と大きな関わりを持ってくるのは明白だろう。
更にゼットン星人の“エド”により、宇宙人同士による星団評議会なるものが存在する事も明らかにされる。
しかし平和的な評議会に、何故ウルトラの星はそれに加盟していないのか?(ゼットン星人エドは他の宇宙人にウルトラマンの力を示す必要があると言う)。
そもそも“仕掛け人”であるゼットン星人エドを、人類は全面的(地球の政府規模での策略があるのも判る)に信頼して良いのか?
様々な大きな問題を抱えると言う星団評議会にあり、突如「個人的な理由」により攻撃を仕掛けてきたベムラーの真の目的は何か?!
謎はより深まり、どっぷりと作品にハマってしまう展開は巧み(笑)。

今回の敵である人喰い極悪宇宙人・エイダシク星人。
そのルックスがセミ男と言うか、バルタン星人的なデザインは秀逸。
ただコイツ、良く見れば警官の制服を着てますよね?
と言う事は、コイツは人間態の姿もしていたって事でしょ。
おまけに警官という「表の仕事」もしていた可能性も高い訳で…恐ろしい感じもします。
地球に存在する宇宙人の脅威、予想以上に凄まじいのかと思われます。

何より「ウルトラマンになる宿命」に戸惑い、苦悩しながらも戦い続ける主人公・進次郎が良い。
自らの運命が突然大きく変貌し、その持て余していた力により重大な選択を迫られる。
だから苦境に陥りスーツのリミッターを解除した時のウルトラマンの強さ、文句無しのカッコ良かはあまりに鮮烈だった。
今回はそんな彼にヒロインとして関わるであろう存在も登場し、人間サイドのドラマもよりディープになるのも予想出来る。

ただ心配は…本作を掲載している掲載誌(苦笑)。
ここまで盛り上がって来たのに、掲載誌の休刊により作品も中途半端な形で終わってしまわない事を心から願います。

「俺はウルトラマンだ。」

「聾の形」

2013-02-22 20:41:54 | アニメ・コミック
「聾の形」と言う漫画を読んだ。

今週発売の「週刊少年マガジン」に、“読み切り”で掲載された作品。
マガジン編集部内でも、掲載するか否かで凄まじい議論を重ねたと言う。

ホンマに凄い漫画を読んだと思いました。

予備知識は何も無し。
オマケにコンビニでの立ち読み(笑)。
そんな状態で、この作品と遭遇しました。

そして全身に鳥肌が立つような衝撃、更にコンビニの立ち読みながら号泣しそうになりました(苦笑)。

自分が子ども(小学生)の頃に、障害を持った子が友達(自分のクラス)にいた事。
次に自分自身が転校生となって、その学校で担任教師が先導したイジメを受けていた苦い過去。
そして今、自分がいわゆる「福祉」と言う現場で働いている事。
色んな想いや感情が一瞬にして溢れ、爆発してしまい自分でその感情を抑える事が出来なかった。

「マガジン」と言う週刊漫画誌に、コレを掲載するのに躊躇した事実も判ります。
コレは賢明な「英断」であったと心から思います。
この作品で描かれているのは、キレイ事ではありません。
ハッキリ言えば、エグい現実です。
だからと言って、あの無責任な担任教師やクラスメート達を一方的に責める事も出来ないです(ただ激しい怒りは持ちますし個人的には絶対に許せません)。



もう一人の主人公である少女。
その親御さんも最初から、「支援学校」と言う選択肢もあったかと思います。
敢えて非常に繊細かつ多感な時期に、普通学級に入れた事。
それが結果的に、自分の大切な子どもが背負うリスクを考えなかったのか?と言う疑問もあります。
これも親御さんの自身のお子さんに対する、愛情とエゴの裏腹な事実と指摘できます。
ただ一方で少女が幼くして出来た人格者であった事は、親御さんの立派な躾による賜物かと思います。
でも、そんな中でもこんな辛く悲しい事が起きてしまう。
ソレが昔も今も変わらぬ教育、そして福祉の現状であり問題点なんだと思います。

劇中に登場する彼らは「知らない」、別の言い方をすれば「理解出来ない」。
もっと言えば「理解しようとしなかった」と思います。
付け加えるなら、あまりに利己的で無責任です。
それは自分たちと違う者を、普通に受け入れて理解するのは非常に難しい事だから。



僕も偉そうに言える立場にいる訳ではないです。
でも常に「理解しよう」と言う気持ちは絶対に持ち続けています。
そして自分の狭い価値観の中に、全てを当てハメるのは避けようと努力しています。
主人公の少年も、ある意味立場の逆転により初めて「理解しよう」と努力し、少女と向き合う事が出来た。
5年もの時間がかかって…。

今、この作品で描かれるような現実はゴロゴロしていると思います。
でも、そんな状況でも勇気を持って「理解しよう」と言う気持ちを持ってくれる人たちが増えれば、この不幸な現状に変化を与える事が出来ると信じています。
何の理解も支えも無いまま、あまりに悲惨で不幸な現状に陥ってしまう現実を今も自分に突きつけられるからです。
そして「理解しよう」と思う存在があれば、その状況が変わる事も自分が知っています。
理解しようと努力するよりも、一方的に拒絶する事は凄く簡単で楽です。
更にそんな厄介で面倒臭い事には最初から関わらない、関わりに無関心でいる事はもっと容易い事だと思います。



でも…そんな中であっても少しでも「理解しよう」と言う気持ちを持って欲しいと心から願います。
本作で描かれる主人公の少年と少女の様に、そこに互いにとっての「救い」と「希望」が生まれると信じています。
障害や病気は関係なく、誰もが「声に出来ない思い」を持っています。
その“言葉にならない思い”を聞ける人、そして聞こうと努力する人、そんな人が1人でも増えてくれれば良いのに…と痛感しました。

この世の中は実際には冷淡で、残酷であるのが現実です。
毎日のようにイジメや体罰、そして虐待や差別と言った事がTVや新聞にネットといったメディアで飛び交う今。
是非、多くの方々に読んで欲しいと思う作品です。

PS:勿論、読んでいた「週刊少年マガジン」は買いました(笑)。

実りの秋、そして…。

2013-01-19 23:02:50 | アニメ・コミック
『銀の匙』、最新の6巻を買いました。

今回も帰りに電車の中で読むと言う“苦行”をしてしまい、道中「不審者」のオーラをプンプンさせてしまいました…。
笑いをこらえる僕の顔は、さぞ異様に歪んでいた事でしょう(自嘲)。

まず最初に「祝・TVアニメ化!」であります。
まだ詳細が明らかになってないですが、今回のTVアニメは本作のどの辺りまでやるのか注目です。
夏からの放映みたいで、続報を楽しみに待ちたいと思います。

そして6巻。

今回もサイコーに面白かったです!!

今回はこれまでの農業&学園生活だけでなく、馬術部の大会参加を通して「スポ根」的要素を追加されてます。

相変わらずの主人公・八軒くんとマロン号の組み合わせには笑かして頂きます。
御影ちゃんとの対比と言い、マロン号の八軒くんに対する態度と視線は最高です。

新キャラ・南九条あやめちゃんの天然なおバカぶり(ある意味常盤くん以上:笑)。
そして学園祭の食券五千円分で取引し、変貌したタマコちゃんの美少女ぶりも緩~い笑いを誘ってくれます。

今回のクライマックス。
「断ら(れ)ない男」である事が災いして、過密スケジュールにより血の涙を流して崩壊寸前に追い込まれた八軒くんと学園祭。
それが結果的に八軒くんの深層部でトラウマの要因となったであろう、「父親」との対面につながってしまいます。

笑いを誘いつつ、何気なく人の心理を深く抉る様な描写があったり。
内包するテーマが実は深刻であったり、作者の荒川弘先生の鋭く卓越したセンスには感銘するばかりです。

いや~ホンマに凄いマンガだとつくづく思いました。

“宇宙の狼”出陣!!

2012-12-16 17:15:51 | アニメ・コミック
宇宙戦艦ヤマト2199 第四章「銀河辺境の攻防」のPVが公開されました。
今回の目玉、何と言っても“宇宙の狼”ドメル将軍の登場でしょう!



ドメル将軍の登場によって、更にヤマトは過酷な戦いを強いられます。
今回のリメイク版にあって、前作から色濃くなって来たオリジナルの要素も今回のPVで感じます。



やはり何と言っても、ガミラスと地球の「過去」です。
オリジナルでは一方的に、ガミラスが地球に対して宣戦布告してきました。
このリメイク版では、新キャラ・メルダより「先に攻撃を仕掛けて来たのは地球」と語られます。
動揺するヤマト・クルー。



一体、ガミラスと地球の“ファースト・コンタクト”で何が起きたのか?!
沖田艦長や、一部のクルーはその「真実」を知っているようです。
その「真実」によって、またヤマト・クルー達はどう変化するのか?
リメイク版スタッフの腕の見せ所です。



刻々と変化する状況の中で、主人公・古代はどうするのか?
更に一瞬チラっと映った艦隊戦、アレってガミラスではなくて…意味深です。
来年、1月12日の劇場公開が楽しみになってきました。



「さあ、狩りを始めよう…。」



「ただいま」

2012-12-10 19:49:57 | アニメ・コミック
「進撃の巨人」、最新刊の9巻を読んだ。

謎が謎を呼ぶ展開の本作。
この9巻からは、いよいよ物語の持つ“謎”の核心部分に迫る展開になってきたが…。
だが一つの“謎”に迫る一方で、また異なる“謎”が生まれてしまう展開は巧みに読み手を焦らす。

コレは原作者・諫山創氏による確信犯だ(笑)。

諫山氏はあまり物語を引っ張るつもりは無いようなので、この9巻以降は物語は本当に急展開する可能性も高い。
それは同時に発売された「別冊月刊マガジン」の連載を読んでも、正に驚愕の展開でたまげた(笑)。
まさか、そんな展開になるとは?!

エレンだけではない、巨人化現象という“謎”。
人語を操る“獣の巨人”の存在。
今まで具体的にその存在について語られてこなかった、世界を支配する「王制度」。
そして異端として語るのを避けられ来た“外の世界(壁の向こう側)”との関わりが、本作において重要な要素になる予感がする。
今後の展開に目が離せない。

あと余談だが、本作は遂にはTVアニメ化が決定しました。
内容が内容だけに、深夜枠でのTV放映かと思います(苦笑)。
早速、その一部が公開されています。
コレが非常に完成度が高い。
やはり立体起動装置を使ったアクションや疾走感は、アニメでないと体感出来ないものかと思いました。
一方では往年の特撮映画っぽい雰囲気も充分に感じました。
アレ? そう言えば実写映画化の話はどうなったのでしょうか?!

何はともあれ、これからの急展開に期待したいです。


「オ…アエリ…。」




薬局、アイドル、ボウリング、沖縄リゾート、そして10回ローン

2012-12-05 20:10:21 | アニメ・コミック
体調を崩しました。

怒涛の忙しさはピークを過ぎたものの、その反動のせいか体調がずっと悪いです。
それでも映画だけはしっかり観に行くので、ヨメから嫌味&皮肉を言われますが(苦笑)。

そんな中、仕事帰りに『聖☆お兄さん』の最新刊8巻を買いました。

劇場版アニメ化が決定(予告篇を「ヱヴァQ」で観た:笑)したので、今回は一部を特別収録したDVD付きの豪華版も併せてリリースされました。
当然、通常版を買いました。
案の定、ヨメからは「このチキン野郎!」と罵倒されましたが…。

さて『聖☆お兄さん』。
今回も滅茶苦茶面白かったです!
サイコーです!!
電車の中で読みながら帰る“苦行”に挑み、あえなく自爆する事態に陥りましたから。

イエス様とブッダ様は変わらないのですが、周りの天界キャラが回を増す毎に段々濃くなっていくのが笑えます。
大天使4人衆、天部界の皆さん、そしてイエスとブッダの弟子たち…キャラが立ち過ぎでしょう。
今回、何気に気に入ったのはモーゼさん。
「じゅっかい」と言う言葉によりノイローゼ気味になり、遂には逆ギレして開き直ってしまう様は気の毒だが爆笑してしまった。

あと超過保護(お子様扱い)なイエスに較べて、何をしても“苦行”の新たなバリエーションとしか受けて捉えないブッダ様の被虐ぶりも大好きです。
特に「沖縄リゾート」の回、最高でした。
一時帰郷させたいガブリエルの地味な嫌がらせも楽しいですが(笑)。

今回も楽しい一冊になってます!!

『ヱヴァQ』、2回目鑑賞

2012-12-01 22:41:46 | アニメ・コミック
今日は「映画の日」。
ってな訳で『ヱヴァQ』を再び劇場で観ました。



「映画の日」って事もあるとは思いますが、劇場は一杯でした。
そして、その大半が僕と同じくリピーターだったかと思います(笑)。
初見ではあまりの衝撃的な展開と、凄まじいまでの情報量に圧倒されたのは事実です。
しかし今回、2回目の『ヱヴァQ』により更に作品の持つ魅力も判ったし、自分なりに凄まじい膨大な情報も整理する事が出来ました。
前回もそうでしたが、今回も本作を観た事を前提にダラダラと感想を書いて行きます。





やっはり2回目観ても、否、2回観たからこそミサトの極悪な変貌ぶりが酷い(苦笑)。
アレじゃ、シンジ君にとっての「ゲンドウ」化でしかない。
前回、シンジ君が暴走した原因は自分にあり、それが結果的に“二ア・サードインパクト”を起こしてしまった自戒があるのかもしれない。



“空白の14年”の間に彼女は自分自身を責めただろう、そして同じ過ちを犯すまいと言う気持ちも判る。
だが結局、彼女は何も学んでいない。
「ヴィレ」と言う組織において指揮官としてのミサトではなく、少なくともシンジの保護者(理解者)としては…。



今回も彼女の言動によりシンジは混乱し、結果的にまた暴走して人類を窮地に追い込んでしまっている。
何故、しっかりシンジと向き合おうとしなかったのだろう?!
「エヴァ」シリーズにおける、“大人”の身勝手で理不尽な在り方(作り手側も含む:笑)が負の特徴として目立つ。
ミサトの変貌に対して、あのアスカの人間的な成長は印象的。



見た目は14歳の頃と変わらないかもしれないが、彼女は実年齢は28歳と言う事になる。
一見冷たく見える彼女の言動だが、そこにはシンジへの変わらない想いが込められている。
初見でも感じたが、やはりソレを象徴するのが本作のラスト。
しっかりとシンジの手をつなぎ歩きだし、仮称アヤナミ・レイも受け入れる人間的な余裕と器の大きさは非常に印象的だった。



そして今回最も印象的だったのはマリ。
彼女の言動は、ある意味カヲル君以上に意味深だったかと思う。
ある種、達観して状況を見極めている。
“エヴァの呪縛”で見た目が変わらないのであれば、彼女はユイの友人であり冬月の教え子の一人である可能性が俄然高くなった。



仮称アヤナミに「あんたのオリジナルは可愛げがあった」と言い。
シンジに説教(「少しは世間を見ろ!」)垂れながらも助けたのも、ユイとの関係があるからかと推測出来る。
って事はマリは何歳になるんだろう?!
ゲンドウと同じ歳って事に…“エヴァの呪縛”は怖い(苦笑)。



あとシンジ君。
本作でのあまりの不憫さは気の毒としか言えないが、この被虐ぶりと鬱展開こそ「エヴァ」シリーズの真骨頂と言えるのかもしれない(笑)。
次回作の『シン』の予告篇において、新たな救いにより復活を匂わせます。
庵野氏にエンターテイメント志向で今回の『新劇:ヱヴァ』を完結させるなら、シンジ君に救いを与えて終わらせて欲しいと思えて仕方ない。
そのヒントとなるのは放浪の果てに出逢う“希望”だろう。



本作では主要キャラ以外の人類は登場しないが、「ヴィレ」のメンバーの発言等から僅かながらも生き残った人類がいるのが判る。
ここで重要となるのは鈴原サクラの存在。
兄トウジやケンスケが今も生きているのでは?
サクラがシンジの前で鼻の下をかく仕草を見せたが、アレは兄トウジではなくケンスケのクセだったと思う。
幼かったサクラが兄トウジだけでなく、ケンスケとも長い間交流があったと思わせる。
彼らとの再会が、シンジに再び生きる力と希望をもたらすのでは?…と思えてしまう。
そうあって欲しい。



さて、次で完結となる『シン』。
TV・旧劇場版と違い、仕切り直して「エヴァ」を終わらせるつもりならド派手な展開を希望したい。
ハッキリ言えば「ゲンドウ対シンジ」の直接対決を観たい。
例の“ネブカドネザルの鍵”により怪物化したゲンドウ。
そして復活したシンジは、ヴンダーから変形して覚醒したスーパー・エヴァンゲリオンに搭乗して戦う位の「サービス」を見せて完結して欲しい(ベタベタだが:自嘲)。
まぁ~全てはシンジ君の「選択」にかかっているのですが…。



何はともあれ、ホンマに次の『シン』まで3年も待つって事は止めて欲しいと思いました。
ここまで来たら、最後まで「エヴァ」と言うシリーズの“真”の最期まで見届けたいと思っています。
この「新劇」が始まった時、庵野氏は「責任を持って“エヴァ”と言う作品を終わらせる」と明言した。
変に作家性を出したり投げ出さずに、多くのファンが望む完結を迎えて欲しい。
その為に、この『Q』と言う作品が大きな意味を持つと思っています。
ただ一応「2013年公開」ってあったけど、公式HPからソレも消えちゃったから先行きは怪しくなる一方なのが不安ですが(笑)。



「エヴァで壊されたものは、エヴァで再び変えたらいい。」

「まさに悪魔か…。」

2012-11-24 23:55:47 | アニメ・コミック
『ヱヴァQ』が日本映画の興行成績No.1を獲得した。

単純にコレは凄い事だ。

確かに『破』の公開時よりも公開規模は拡大されたとは言え、メジャーの超大作との公開劇場数の違いを思うと正に驚異的な記録だと思う。
僕も早く2回目の『ヱヴァQ』を観たいが、相変わらず仕事が鬼の様に忙しくて時間が無い…(涙)。

そんな絶妙なタイミングで『新世紀エヴァンゲリオン第13巻』が発売された。

特典付きの豪華版は11月早々にリリースされていたが、コレにお金をかけるなら『ヱヴァQ』のチケット代に回した方が良いので通常版を買った(笑)。
それに『ヱヴァQ』を観賞後の方が、マンガ版「エヴァ」の楽しみ方も違うとも思っていた。

結果的にコレが正解だった。

今の“新劇版”は原作者である庵野氏の「やりたかった事」のやり直し、本当に文字通りの「リメイク」であると言って良い。
しかし、このマンガ版は「エヴァ」シリーズの重要なスタッフでもある貞本義行氏による、彼が描きたかった「エヴァ」が現在進行形で続いている。

ハッキリ言ってしまえば、あの『E.O.E』の“本来在るべき姿”として物語を終わらせようと言う意図を読んでいて感じる。

それが顕著なのがエヴァ量産型の猛攻に絶体絶命の危機に陥ったアスカ&エヴァ弐号機に、颯爽と駆けつけるシンジと初号機のカッコ良さが象徴している。
シンジの奮闘虚しく、遂に「儀式」は始まってしまう。
ここからの展開もシンジの内面世界に深くエグっていくが、そこに母・ユイの存在が大きく影響している。

シンジが出す「願い」とは一体何か?
人類はサード・インパクトを防ぎ、滅亡を免れる事が出来るのか?!

次で、いよいよマンガ版「エヴァ」も完結でしょうか?
本音を言えば次の『シン』が公開される前には、14巻を発売してマンガ版を完結させて欲しい…と願ってますが(苦笑)。

まぁ~気長に待ちますか。


「なにを願うの?」

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』

2012-11-17 17:07:54 | アニメ・コミック
ここ最近、仕事が鬼の様に忙しい。
毎日が、ある意味で修羅場…。
一週間と言う時間が、もう怒濤の勢いで過ぎていく。
心折れそうになりながらも、コレを観る為に何とか頑張って来ました。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』!!

もう無茶苦茶楽しみでした。
この日を、2年以上も待っていたのだから…。



先に言ってしまいますが、本作は何をどう語っても「ネタバレ」は避けれません。
それは鑑賞して頂くと、良く判るかと思います。
「ネタバレ」が嫌な方はコレ以降は読まないでくださいね。







(注意;ネタバレ大暴走!!)







正直、前作の『破』が素晴しい傑作だったので、今回の『Q』への不安はありました。
実際、一度出来上がっていた脚本を総監督である庵野秀明氏が完全に「破棄」したとも聞きました。
それは昨年のあの未曾有の大震災を目の当たりし、作り手側が時代と向き合って「相応しくない」と判断した為とも聞きました。
本当に世界が終わってしまうような現実に襲われた今、アニメの作り手として何を観る側に提供するのかで激しい葛藤があったそうです。
それで結果的に公開延期となり、今こうして「Q」という作品として提示されました。



本作は傑作『破』以上に、もう我々が知る『エヴァンゲリオン』という作品ではありません。
何と言っても舞台は、いきなり14年後からスタートします(!)。
初号機&シンジ君奪還作戦から、一連の序盤の展開は従来のロボット・アニメと言うよりも、正に「ハードSFアクション」と言った雰囲気。
そして徐々に明らかになる世界。
そこは『破』のラスト、6号機によって食い止められたと思われたサード・インパクト。
実際に止める事が出来ず発生、人類は今正に滅亡の危機に曝されていたのです。



お馴染みのキャラ達が登場し、主人公シンジと再会します。
そして自分に対して、明らかに「敵意」を抱く見知らぬ人々とも。
シンジは、またここで残酷な現実と大人たちの理不尽さと直面する事になります。
それを象徴するのがミサト。
彼女は対ネルフの武装組織「ヴィレ」を率いる指揮官となっていた。
再会を喜ぶシンジを前に、彼女はシンジを冷たく突き放す。
そのシンジが、自分の取り巻く現実を知るキッカケとなるのが新キャラ・鈴原サクラの存在。



彼女こそ、あのトウジの妹でありサード・インパクトの生き残り。
その彼女達から、既にアレから14年もの月日が経っている事。
自分という存在が、今は人類にとって破滅を招く忌むべき脅威の存在である事を思い知らされる。



ミサトから冷酷に「何もしなくて良い」と言い捨てられ、サクラからは「絶対にエヴァに乗らないで」と言われるシンジ。
彼自身の存在意義は、またここで見事に消滅してしまう。
今まで散々怖い思いやイヤな思いをして、エヴァに乗って来たシンジ。



人類を救う大義名分なんかよりも、彼が求めていたのは誰かに必要とされる事によって生まれる自らの存在価値だったと思う。
突きつけられた現実を前に、取り乱すシンジにアスカは「単なるガキ」とまで吐き捨てます。
14年も眠ったままだった14歳の少年に、突きつける変貌と現実は残酷過ぎます。
文字通り「成長しない主人公」と言われるシンジ、本作で初めてその不憫過ぎる境遇に共感出来ます(涙)。



もし、あそこで「ヴィレ」の誰かがシンジにしっかりと向き合って話し合っていれば。
エヴァ9号機の急襲に遭った時、シンジはアヤナミ・レイ(仮称)の誘いにホイホイ乗らずに「ヴィレ」に留まっていただろう。
ただシンジの首に取り付けた自爆装置のスイッチを、押すのを躊躇して出来なかったミサトにかつての面影を見ました。



余談ですが、「ヴィレ」の最大の兵器である「ヴンダー」。
コレ、何か「ヤマト」を彷彿とさせます。
もし仮に噂通りに庵野氏がリメイク版「ヤマト」を手掛けていたら、こんな感じになっていたのかも?!



ネルフに帰還して待っていたのは父ゲンドウ。
そして渚カヲルという少年。
シンジが救いも求めたレイは、もう自分の知っているレイではなかった。
ゲンドウは「エヴァに乗れ!」と再び命令します。
更に混乱するシンジ。
その混乱の中、唯一自分と向き合い理解を示すのがカヲル君。



ピアノの連弾を通して、彼らの距離が縮まって行き、シンジはやっと心の安らぎと癒しを見つける事が出来ます。
安らぎと癒しは同時に心の余裕となり、シンジは何が起こっているか知りたくてカヲル君に懇願します。
そしてカヲル君は優しく、そして淡々と全てをシンジに見せます。



シンジ自身の手によって、サード・インパクトが起きて世界が滅びかけていると言う現実を。
更に冬月からは、自身の母ユイと「綾波レイ」、そしてエヴァ初号機の真実まで告げられます。
全てに絶望するシンジ。
しかし自分と一緒なら、世界を再び「再生」させる事が出来るとカヲル君を言います。
そう「僕だけは信じて欲しい」と言う言葉と共に…。



自分が信じていた者、全てに見棄てられて自暴自棄になっていたシンジにとって、それは「救い」でもありました。
神経をリンクしタンデム仕様となったエヴァ13号機に乗って、ドグマに降下するシンジとカヲルくん。
その前に立ち塞がるのは、他ならぬアスカとマリ。
彼らは激しく戦いを繰り広げます。



しかし、その中で仕組まれた陰謀にカヲル君を気付き、戦意を失ってしまいます。
全てを悟ったカヲル君はシンジを守る為、シンジの目の前で自ら爆死を選びます(!!)。
再び儀式の為に暴走するエヴァ13号機は、それによって何とか停止。
フォース・インパクトは何とか未然に防げました。



しかし、後に残されたのはカヲル君を失って廃人同然となってしまったシンジ。
そんなシンジを、アスカは再び叱咤します。
しかし今度を見棄てる事なく、その手を取って歩き始めます。
かの『E.O.E』においてミサトが、シンジとそう接した様に(年齢もあの時のミサトに近いし)。
そして来るべく人類の存亡を賭けた、最終決戦に向けての始まりであるかのように…。



凄まじい情報量、そしてテンションの高さで観る側に緊張感を与える作品でした。
正直、凄いとしか言えません。
コチラの予想を遥かに超越した展開に、ただ唖然となりました。
エンド・ロールの時、異様な緊張感から解き放たれて観客席からドッとため息が漏れました(微笑)。
『破』以上に、明確に賛否両論が分かれると思います。
僕個人としては、この『Q』を気に入りました。
素直に、素晴しい作品に仕上がっていると思います。
次の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、重要な鍵となるのは「綾波レイ」の存在でしょう。



一応、本作にもアヤナミ・レイ(仮称)は登場します。
しかしシンジやマリとの関わりや発言から、自身が何なのか?と彼女は迷い始めます。
彼女もラスト、アスカやシンジと共に行動を共にします。
運命を翻弄される「あの3人」が揃った事実、それが明るい未来と幸福に繋がって欲しいと願ってしまう。
それが今と言う時代に『Q』と言う作品が誕生した、大きな意義があると思います。



アスカから「コネメガネ」と呼ばれるマリ(彼女はアスカを「お姫様」と呼ぶ:笑)。
そんなアスカとは、実は良いコンビになっているのが判ります(怒るアスカに「そんなワンコくんに逢いたかったんでしょ?」と嫌味も言う)。
あのゲンドウを「くん」付けした時点で、彼女もユイとの関連性が匂わされます。
そして謎だらけの「空白の14年間」。
一体その間に何が起きたのでしょうか?
アスカやマリと言ったエヴァ・パイロットは、「エヴァの呪縛」によって何故歳を取らないのか?
台詞の中だけしか登場しなかった、加持は何をしているのか?



エヴァらしき機体の亡骸が大量に街に散乱し、人類は物語の登場人物以外は全く登場しません。
生き残った人類は、一体何処にいるのか?
シンジが着ようとした制服が、かつての友人の物であったシーンも怖かったです。
オマケにエヴァ初号機は、「ヴィレ」の最終兵器“ヴンダー”にコアとして内蔵されています。
あの形態から見て、シンジとのシンクロ率が復活すれば…ソレは非常に燃える展開になるのかも?!って期待してしまいます(笑)。
「エヴァンゲリオン」ではなくなってしまったかもしれないけど、本シリーズの持つ「謎」は逆に更に深まりました。



あとエンディングの後の予告篇。
シンジの復活を匂わせますが、あのエヴァ8+2号機の姿を見て絶句しました。
き…キカイダー? あしゅら男爵?!
エヴァ量産型(?)を相手に大活躍してました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、2013年公開と言います。
ホンマかいな?!と心の中で100回は突っ込みました(苦笑)。
とにかく一見の価値はある、凄まじい作品であると思います。
是非、劇場でこの衝撃を体感してください!!

「そんな顔しないで、またすぐに会えるよ…。」

PS:この主題歌、もう滅茶苦茶良かったです。



PS:多分、もう1回観に行くと思います(自嘲)。