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ダンナのぼやき

あられダンナの日々のぼやきです。
色んな事を思い、考えぼやいてます…。

ホットドッグは飲み物でした

2014-01-09 17:39:40 | アニメ・コミック
『銀の匙』、10巻を読みました。

ここ数巻。
主人公・八軒くんを含めて、主要キャラが様々な局面を迎えてのヘヴィな展開が多かったです。
そして今回。
また一つの大きな区切りを前にして、久々に可愛いユルさと強烈なギャグが満載の展開が嬉しいです。

いや~爆笑しました。

おバカな常盤くんの活躍(?)は少なかったです。
しかし、随所でしっかり笑いを誘ってくれるし、彼の優しさは相変わらず随所で発揮されています。
本当に愛すべきキャラです(笑)。

本巻の最大のツボは西川くんと大川先輩でしょう。
クールながら友達思いの良いヤツである西川くんですが、一方で重度のオープン・ヲタだったりします。
そして大川先輩。
自称“器用貧乏(実際に何でも出来るが性格に問題有り:笑)”の大川先輩、就職先が見つかる事なく新年を迎えます。
そんな中、ある“事故”が起きてしまいます。
事の発端は大川先輩の悪フザケだったのですが、それにより西川くんより激しい怒りを買ってしまいます。
それ以降の西川くんの大川先輩への“報復”がメチャクチャ笑えます。
西川くん、メチャクチャ良いヤツなんですが怒らすとエゲツナく怖いのが判ります(苦笑)。

新たな年を迎えた事により、八軒くん達もまた新たなステージに進む事になりました。
次、一体どんな展開を迎えるか楽しみであり目が離せない作品であります。

『パシフィック・リム:イヤーゼロ』を読んで

2013-12-07 12:54:20 | アニメ・コミック
当ブログで熱狂的プッシュ継続中の『パシフィック・リム』。

映画の前日譚である『パシフィック・リム:イヤーゼロ』を読んだ。

怪獣の初めての人類への襲撃。
ドリフト・システムとイェガー・プロジェクトの誕生、その開発。
初めてイェガーによる、怪獣からの勝利。
そしてヤンシー&ローリー兄弟のパイロットとしての歩み。

もう滅茶苦茶面白かった!!

特に読んでいて一番心に残ったのは、やはりペントコスト司令でありました。

本作の主人公はペントコスト司令と言っても過言ではない。
彼の持つ屈強な信念と闘志、そして彼につきまとう苦悩と孤独。
幼いマコとの出会いが、ペントコストにとって救いであったのが判ります。

本作を読んで映画を観ると、ペントコスト司令の姿にはまた別の意味で感動させられると思います。

映画を観た方なら、是非読んで欲しい一冊です。
まだ『パシフィック・リム』を観てない方。
間もなくソフトが発売されますが、その前に本作を読んでおくと『パシフィック・リム』という作品の持つ面白さは倍増します。



「何故、我々は戦うのか?」


冬、ヨーグルト、クリスマス、豚肉ファンド、そして雪。

2013-10-27 12:58:14 | アニメ・コミック
『銀の匙』、第9巻を読みました。

少しヘヴィで重たい話題がメインだった前巻までに対して、相変わらず様々な葛藤や思いを秘めつつも軽快なギャグが満載で楽しいです。

再び繰り広げられる、八軒くんと父親との対立。
そして息子の変化に気付き、遂に自ら行動を起こした母。
変わらぬ御影ちゃんの天然ぶりや、七転八倒し苦悩しつつ成長する八軒くん。
そして彼らに巻き込まれつつ、共に他のキャラ達も変化していく様子は「青春群像劇」として秀逸です。

個人的に大好きな常盤くん。
そのおバカさが良い意味で、この作品における緩衝材的役割になっていてます。
本巻での「豚肉ファンド」、その発起人は常磐くんの一言だったりします(副ぶちょーからの借金ですが:苦笑)。
その流れで常磐くんらしいのが、豚の解剖に必死に向き合おうとする相川くんへの対応。
今にも倒れそうな彼にイスを差し出す心配りが出来る辺りに、常磐くんの「良いヤツ」ぶりが滲み出ています(その割には劇中での扱いが酷いのも笑えます)。

あと最近の展開でキャラが立ってきた西川くん(微笑)。
そのヲタぶりは前からだったものの、とある“事件”を通しての他の男子生徒との争い(?!)は爆笑モノ。
「くそっ、冤罪はこうして作られるのか?」は今回最大の名台詞であり、その後の別府くんのフォローもサイコーでした。

とにかく本巻も滅茶苦茶楽しいです。
ただ、現在進行している原作コミックではまた新たな展開を迎えそうな気配です。
目が離せないです。

TVアニメ版『銀の匙』(1stシーズン)を観て

2013-09-28 22:42:57 | アニメ・コミック
荒川弘先生による大人気コミック『銀の匙』。

その人気により当然アニメ化されました。
原作コミックのファンの方々の中にあって、今回のTVアニメシリーズに関しては様々な思いを抱いているかと思います。

もう最初から告白しますが、今回のTVアニメ化に関して個人的にはかなりネガティヴな見解を持っていました。
そんなネガティヴな見解を持ちながら、結局最終回まで観たのでTVアニメ・シリーズに対する個人的な意見を言いたいと思います。

あくまでも個人的な意見ですが、結局アニメ化決定から抱いていたネガティヴな印象を最終回まで拭う事を出来なかったのは事実です。

個人的には脚本と演出が今一つでした。
ソレが原作コミックの持ち味を見事に殺していたと思います。

比較するのは少し違うかと思いますが、同時期にTVアニメ化された『進撃の巨人』(2作とも「食べる」って要素は共通か?:苦笑)。
アチラはTVアニメ化されて大正解だったと思います。
この2作品の違いは一体何か?!
ソレは「アニメ補正」の度合いかと思います。

良くも悪くも荒々しい要素が強い諌山創先生による『進撃の巨人』の原作コミック。
そこに「アニメ補正」が原作コミックに加わった事により、TVアニメ・シリーズとして見事に融合して素晴らしい作品に昇華していました。
原作コミックでは判り難い要素が、コレってこんな風になるのか?!と言う驚きの演出が満載でした。
観ていて素直に面白かったです。
作り手側が、しっかり原作コミックのツボを理解していた演出の効果かと思います。

では荒川弘先生による『銀の匙』は?!
もう原作コミックが完成され過ぎてます。
そんな原作コミックをTVアニメに、どう「アニメ補正」を加えてアレンジするのかが重要なポイント。
結果的に、この「アニメ補正」のアレンジが上手く効いてなかったと言えます。
観ていて楽しくなかったです。

まず、原作コミックのミソであるコメディ要素。
コレが見事にツボを外しているのが致命的。
原作では笑える要素が、TVアニメ版では全く笑えない。
このTVアニメ・シリーズでは「生き物が食べ物になる」と言うヘヴィな要素を打ち出していたが、余計にソレだけが際立てているように思えてしまう。
原作コミックではその要素を巧みに下敷きにして、笑いとヘヴィな要素の両立に成功している。
そして読む側に「考える事」余白を与えてくれる。
しかし、このTVアニメ・シリーズではソレが見事に失敗している。
何か妙に説教臭い印象が抜けないままだった。
荒川先生の持つ原作の魅力に、このTVアニメ・シリーズは追いついていないまま最終回を迎えたと思います。
何か楽しさや爽やかさの無いまま、ヘヴィで消化不良(主人公・八軒くんにも何も共感出来ない描き方は痛い)のまま最終回を迎えたと思う。
『鋼の錬金術師』では、こう言った事を感じる事は無かったと思うのですが…。

来年、1月から2ndシーズンが始まります。
原作コミックでも様々な要素が入り込み、今まで以上に読む側にとって一段とドラマチックに物語が展開します。
あくまでも個人的な感想ですが、次の2ndシーズンではソレが改善されるのを期待しておきます。

ウルトラマンと言う“呪い”

2013-09-07 19:58:43 | アニメ・コミック
『ULTRAMAN』の第3巻を買いました。

いや~今回も滅茶苦茶面白くて、燃える展開があって読んでいて鳥肌が立ちました(笑)。

「ウルトラマン」になる事に苦悩する主人公・進次郎。
ドラマは彼の周りで次々と展開してゆき、彼自身の知らない世界を知った事により後戻りが出来ない状態に追い込まれます。

そこで効いてくるのが父・早田進との、新旧ウルトラマンの対話。
父親として人類を守ると言う重すぎる責務を、まだ17歳の自分の息子・進次郎には背負わしたくない。
出来れば普通の人生を歩んで欲しい…。
しかし、「ウルトラマン」になる事が自身にも流れる血が求めてしまう。
早田はソレを“呪い”と言います。

そして未だ真相は謎のままの異星人による連続殺人事件。
そこにベムラーまで関与します。
混迷を極める事件において、科特隊の諸星弾(やはりダンでしたか:笑)は遂にウルトラマンとなります。
モロボシ・ダンの名の通り、その姿は「セブン」を彷彿とさせます。

異星人街で遭遇した情報屋ジャック(あのブレスレット!)、そして諸星からも進次郎はウルトラマンの存在が他にもいる事を匂わされます。
迷う進次郎よりも先に、諸星自身が自ら「ウルトラマン」であると名乗りました。
この“セブン”の姿がかなりカッコ良いのも大きなポイントです。

求められる、「ウルトラマン」と言う存在。
異星人だけでなく、人類自身も関与していると思われる連続殺人事件。
そして暗躍するベムラー。
物語が今後、どんな展開を迎えるのか全く予想出来ないです。
今から来年・春の次巻の発売が楽しみです!!

「僕の名は諸星弾…ウルトラマンだ。」

風立ちぬ

2013-08-24 22:20:57 | アニメ・コミック
『風立ちぬ』を観た。

日本が世界に誇るアニメ映画監督の巨匠・宮崎駿の最新作。
近年のジブリ作品の没落ぶりは酷かった。
「日本最高のアニメ・スタジオ」と呼ばれたのは遠い昔、作品の完成度の低下は明らかに著しかった。
そのハッキリした原因はアニメの技術的な事ではなく、優秀は脚本家や監督が出来る存在の育成に失敗した事が大きい。
結局、「スタジオ・ジブリ」の体質として良くも悪くも巨匠・宮崎駿と言う絶対的な存在が大きく影響しているからだと思う。



しかし、その巨匠・宮崎駿の前作『ポニョ』を観た時。
あの“問題作”により「巨匠、衰えたり」と思った。
同時に、その天才的な才能も遂に枯渇したとも感じた。
ジブリ産のアニメはその後も何本も公開されたが、全盛期のような血湧き肉踊るような躍動感、瑞々しいまでの美しさによる感動に欠ける凡作ばかりだった。



僕が歳をとったから?
それも事実だと思う。
今の若い世代が観れば、今のジブリ作品を観ても良いと思えるのかもしれない。
そんな僕には、もうジブリ作品を楽しめないのか?
それは「NO」だった。



本作に対して賛否両論が激しいとは聞いていた。
しかし、個人的には傑作だと思う。
正直に告白すると…泣いた。
素晴らしい作品だと思う。
やはり巨匠・宮崎駿は凄かった!!



本作の公開前。
これが宮崎駿の“遺書”であると言われた(後にジブリ側が否定)。
更に試写にて、巨匠自身が完成した本作を観て号泣したと言う。



正直な話。
巨匠の年齢を考えれば、本作が長編アニメ映画を監督するのは本当に最後になるかもしれない。
あと当初は巨匠の新作は、従来通りファンタジー系の作品だったらしい。
しかし、あの「3.11」を目の当たりにして巨匠は「今、この時代に何を作れば良いか?」と悩みスランプに陥った話も聞いた。
そして巨匠自身が出した答えは、他でもなく「自分自身」を描く事だった。



本作の主人公・堀越二郎は零戦を開発した人物(正確にはモデルにしている)。
だが、アレをアニメ作りに置き換えれば良く判る。
「堀越二郎=宮崎駿」である。



本作は簡単に言ってしまえば、未曽有の大震災に遭っても。
祖国が戦争を起こしても、自分の作り出した零戦により多くの命を奪う事になっても。
最愛の人が病に冒されて、その最愛の人を失う事になっても。
自分の描いた夢を追う事しか出来ない、不器用で哀れな男の物語だ。



でも、だからこそ魂を揺さぶるような衝撃と感動を呼んだのかもしれない。
ひょっとしたら自分も、この二郎のような男なのかもしれないと思ってしまった。
エゴイスティックで、大人になりきれないバカな男なのかと思えた。



批判が多い二郎役の庵野秀明の起用。
個人的には「他人の作品に出てる暇があったら、サッサと「劇場版エヴァ」を完結させろ!」と思った(笑)。
だが、コレが見事にハマっている。
あの『トトロ』における、お父さん役の糸井重里氏起用の奇跡の再現だと言える。
浮き世離れしていると言うよりも、自分の狭い世界の中で生きている男の“声”にハマっている。
ただ二郎自身のあまりに「いい男」描写が多いのは、巨匠のナルシズムとしか思えなかったが(苦笑)。



ある意味、本作にジブリのブランドとしての命運がかかっていたのかもしれない。
でもジブリは本作で自らの「殻」を破った、今後もソレを作品作りに反映出来るかに成否が出るだろう。
あと巨匠自身、自らの後継者に庵野秀明を指名したって印象も更に強まった(息子ではないのね)。
ジブリ側からのスタジオ・カラーへの懐柔は、今後更に強まるのは間違いない。



その辺りの事は抜きにして、僕個人としては本作を傑作だと評価したい。
夢溢れるファンタジー系の作品を期待すると「?」となるが、先に言ったように巨匠自身が開き直って自身を主人公にした作品だと思えば作品に対する見方も変わると思う。
巨匠・宮崎駿、老いてもその刃は未だに観る者に強烈な傷跡を残す程に鋭利であると痛感しました。

「少年よ、まだ風は吹いているか?」


PS:エンディング、この主題歌で涙腺が完全崩壊してしまいました…。



高いあの窓で あの子は死ぬ前も
空を見ていたの 今はわからない
ほかの人には わからない
あまりにも 若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ

正に“怪獣映画”の如き激闘!!

2013-08-08 22:36:16 | アニメ・コミック
『進撃の巨人』。
その最新刊である11巻を買って読みました。

アニメ化をキッカケに、ここまで『進撃の巨人』が大ヒットするとは思いませんでした。
決して「万人ウケ」する優しい内容ではありません。
逆に好き嫌いをハッキリさせつつ謎が謎を呼ぶ、無慈悲で残酷な物語が今の若い世代にウケたのか?…と推測しています。

ヒロイン・ミカサが言う、例の名台詞「世界は残酷だ、でも美しい。」と言うのが効いているのかと思えます。

僕のようなオールド・ファンにすれば、本作に対する印象は全く異なります。
以前にも言いましたが、本作から感じるのは古き「東宝怪獣映画」からの影響です。
この11巻を読んでも脳裏をよぎったのは、『フランケンシュタイン対地底怪獣』や『サンダ対ガイラ』等と言った傑作であります。
決して「ウルトラマン」でも、「エヴァンゲリオン」でもないのがポイント。

今回は主人公エレンは仲間だったライナーとベルトルトが、実は裏切り者であり人類にとって最大の敵である事。
そして自身の運命に大きな影響を与えた、悲劇を招いた存在である事を知ります。
衝撃の事実を前巻でエレンに明かした時、もう何かの悪い冗談みたいな雰囲気でした。
激昂したエレンは、巨人化してライナーとベルトルトに戦いを挑みます。
ライナーは“鎧の巨人”、ベルトルトは“超大型巨人”。

そしてエレン(と調査兵団)対鎧の巨人&超大型巨人との死闘が描かれます。
エレンと鎧の巨人の戦いは、正に「怪獣映画」であります。
ただエレンが使う格闘術を教えたのは、同じく敵であったアニである事実も皮肉です。
あと失礼な言い方ながら諌山先生の画力の向上が、本作をよりドラマチックにさせます(笑)。
死闘の果てに訪れる、また新たな展開を呼ぶ終盤には唸りました。
諌山先生、憎いくらいに巧いです。

物語はより核心に迫っている筈なのに、何故かその謎が更に深まっていく不可思議な展開こそが本作の魅力とも言えます。

いや~凄い漫画だと思います。
色々言われますが、根底に流れるのは古き良き日本産怪獣映画であります。
あと実は青春群像劇であるのは次で、より明確になるかと思います。

「農学は楽しい、美味しい」だけじゃない?!

2013-07-13 21:36:10 | アニメ・コミック
『銀の匙』、8巻を買いました。

毎回、サイコーに楽しい本作。
そんな中にあって、本作は今までと異なり最もヘヴィな展開となりました。
それは前巻のラストを読めば予想出来る訳ですが…。

今回はメイン・キャラであった駒場くんの“退学”、その退学の理由が過酷な農業が抱える問題である事実が胸に刺さります。
駒場くんの退学をキッカケに、幼なじみである御影ちゃんの抱える葛藤も更に深まります。

何も出来ない自分に落胆しながらも、必死にあがく主人公・八軒くん。
その八軒くんの必死さが御影ちゃんに変化を呼び、結果として彼女に大きな“決断”をさせる勇気を与えます。

未だ将来の目標や夢を持てない八軒くん。
しかし、自分の前で次々起きる出来事に対して心の変化と成長を見せ始めました。
今後、彼がどんな風に変わっていくか楽しみです。
あと御影ちゃんとの関係も気になります(笑)。

個人的にツボである常盤くん。
今回も良い味を出してくれてます。
あと毎回楽しい、巻末の「おまけ」。
その中の“休日”は大爆笑。
「あの人」が、実はこんな人物だったなんて…(爆)。

季節は「冬」に変わり、エゾノーの面々も新たな展開を迎えます。
本当に見逃せないマンガであります、未読の方には是非おススメです!!


「必ず生き残って、いつか心から笑おう。」

2013-05-30 21:34:16 | アニメ・コミック
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』の第2巻を買った。

コレが凄かった。
読んでいて、鳥肌が立つ様な感覚を味わった。
ガンダム好き、まして「一年戦争原理主義」の方々。
コレを読まないと絶対に損をする!!



前巻以上に、今回は更に硬質でザラついたハードコアさが増量している。
それは前巻以上に、無慈悲で凄惨な戦いに突入していると言う事。
良い味を出している主要キャラ、そして学徒動員でムーア同盟団に配属される幼きパイロット達。



もう片っ端から、情け容赦なく死んでいく。
そのあまりの呆気なさには、戦場という地獄にあって「英雄」という言葉が戯言であるのを物語っている。
この無慈悲さは「ガンダム」と言う作品が、本来持っていた残酷かつ陰惨な要素と言える。



前巻ではFAガンダム投入、今回は圧倒的な物量の前に苦戦するリビング・デッド師団。
今回は遂に、新型MS:サイコ・ザクが投入する。
しかしソレは戦争と言う極限状態が生み出した、過酷な事態と冷酷な判断、更には個人のエゴが生み出した産物でもある。



そんな理不尽過ぎる状況の中、ジオン側の主人公であるダリル少尉とカーラ教授のシーンはあまりに素晴らしい。
ここで一番泣きたいのは、他の誰でもなくダリルの筈。
しかし自分を責めるカーラに対して、こんな風に言えるのは…。
はい、ワタシは泣きました(苦笑)。
あまりに多くの犠牲を出しながら、戦争の狂気により戦いが止められない中。
ムーア同盟団/連邦軍側の主人公イオは、その異常さと狂気を自嘲気味に罵り、自ら地獄へと飛び込んで行きます。



ダリルとイオ。
もはや連邦もジオンも関係ない戦い。
果たして生き残るのはどちらか?
両者の宿命の戦いは、いよいよ次巻で決着が付くと思われます。
それを震えながら待ちたいと思います。

「あばよ、同じ消耗品の弟妹達!!」

実りの秋から寒い冬へと…。

2013-04-21 21:12:02 | アニメ・コミック
体調が回復傾向にあります…。
未だにスッキリしないのですが、仕事はそれ以上に困難の連続に死にそうな状況にあるのは変わりないですが(苦笑)。

そんな中、仕事の帰りに『銀の匙』第7巻を買いました!

例によって今回もサイコーに面白かったです!!

前巻で過労で倒れた八軒くん。
学園祭、そして彼の“心の闇”に大きく影響する父との再会が描かれます。
笑いを交えつつ、各キャラクターの内面を描く展開は実に巧みだと唸ります。
今回は季節の移り変わりと共に、主要キャラクターの内面的な苦悩や変化を描いているのもポイント。
連載マンガもしっかりフォローしているので、「あるキャラ」に訪れる変化は今の日本の“農業”が抱える問題とも言えるかと思います。
でも、それを押しつけがましくしないのが大きいです。

暗く硬い展開になるのを救っているのが、他でもなく常盤くんの存在かと思います。
学園祭での副ぶちょーとの関わりや、空気を読めずに他の女子から袋叩きに遭ってしまうのは笑えます。
「おバカ」な常盤くんではありますが、実に友だち思いの“いい奴”であるのも事実です。
今後の展開でも常盤くんの存在は、良い意味で物語を支える存在になるかと思います。

8巻はTVアニメ放送に合わせて7月発売。
冬に向けて怒涛の展開を迎える『銀の匙』、ますます目が離せないマンガになってきました。

明るくて楽しいだけでなく、ピリッと捻りを効かせている本当に面白いマンガです。
まだ未見の方は是非読んでみてください!!


「おかげでたんまりだ!!!」