小田博志研究室

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北海道の「民衆史掘りおこし運動」を掘りおこす(文献表)

2019-06-28 | 研究・教育

作成・小田博志,開設2007年2月2日,更新2024年8月24日

 北海道における「民衆史掘りおこし運動」は、北見の高校教諭・小池喜孝氏が中心となって始まり、のちに全道規模に広がりをみせた下からの歴史発掘運動です。この民衆史運動の大きな目的は、役所や主流アカデミズムが作成する「公式の歴史」では見落とされてしまいがちの「民衆」―そこには政治的抵抗者、囚人、タコ部屋労働者、女性、ウィルタ・アイヌなどの先住民族、中国人・朝鮮人強制労働犠牲者なども含まれます―がたどった歴史を目に見える形に記録し、そうした民衆の犠牲を追悼し、さらには彼ら/彼女らの功績を正当に評価・顕彰するということにあります。

 歴史学や文化人類学の近年の展開からこの民衆史運動をあらためてみてみると、それは方法論や実践形態などの点で非常に新しく、注目すべき点があると思われます。新しい研究分野「北海道学Hokkaido Studies」の可能性をも予感させます。むろん狭い意味での「研究」にとどまったのでは、民衆史運動を理解したことにはなりません。研究者が実践者となる。実践者が研究者となる。民衆・市民が主体的に研究する。こうした多様な可能性をまさに実現してきたのが民衆史運動です。

 現在のところ小池喜孝氏の著作をはじめ多くの民衆史運動の成果は残念ながら絶版になってしまっていて、一般の書店では手に入りません(図書館や古書店で見つけることは可能です)。このすばらしい運動を引き継ぎ、発展させるためには、まずこれまでの民衆史運動自体を“掘りおこす”必要があるのかもしれません。そこで民衆史運動に関連する文献を中心にリストを作ろうと思いました。

 このリストはこれから補充・修正してより完全なものにしていきたいので、もし洩れや誤りがありましたらぜひお教えください(メールはodahiroshi@hotmail.comまで)。これまで情報をお寄せくださった方々に感謝申し上げます。

北見

小池喜孝

書籍

1972『谷中から来た人たち―足尾鉱毒移民と田中正造』新人物往来社

1973『鎖塚―自由民権運動と囚人労働の記録』現代史資料センター出版会(2018 岩波現代文庫より再刊)

1974『秩父颪―秩父事件と井上伝蔵』現代史出版会

1976『伝蔵と森蔵―自由民権とアイヌ連帯の記録』現代史出版会

1977『常紋トンネル―北辺に斃れたタコ労働者の碑』朝日新聞社(朝日文庫1991)

1977 .「鉱毒移民━━鎖塚━━タコ労働━━民衆史講座」上田満男(編)『わたしの北海道━アイヌ・開拓史』すずさわ叢書14:179-190

1979(賀沢昇と共著)『雪の墓標―タコ部屋に潜入した脱走兵の告白』朝日新聞社

1980『平民社農場の人々―明治社会主義者のロマンと生きざま』現代史出版会

1982『北海道の夜明け―常紋トンネルを掘る』国土社

1994「オホーツク民衆史講座」『岩波講座 日本通史 別巻2 地域史研究の現状と課題』岩波書店:229-245

雑誌記事

1961 「あの頃」北見北斗高校八回生(編)『鼓動』四号:78-79

1962 「七草話」北見北斗高校八回生(編)『鼓動』五号:74-77

1963 「暗い谷間の読書」北見北斗高校八回生(編)『鼓動』六号:4-10, 50

1964 「私の戦后史」北見北斗高校八回生(編)『鼓動』七号:73-81

1971「井上伝蔵の足跡を追って」『文芸北見』創刊号:4-27

1975「愛は怒りをこめて━タコを救った民衆の思想━」『文芸北見』第6号:234-257

1976「「タコ」労働者の遺書」『文芸北見』第7号:260-276

1981「民衆史への旅」『文芸北見』第12号:298-316

1988 「秩父事件に学ぶ」(①二つの鮮烈な出会い)『冬扇通信』13号(88年6月):3-5

1988 「秩父事件に学ぶ」(②加害の痛み)『冬扇通信』14号(88年8月):3-5

1988 「秩父事件に学ぶ」(③満州事変下の学生生活)『冬扇通信』15号(88年10月):3-5

1988 「秩父事件に学ぶ」  (④満州事変下の学生生活(つづき))『冬扇通信』16号」(88年12月):3-5

1989 「秩父事件に学ぶ」(⑤軍国主義教師だった頃)『冬扇通信』17号(89年2月):3-5

1989 「秩父事件に学ぶ」(⑥敗戦と教師の戦争加害)『冬扇通信』18号(89年4月):3-5

1989 「秩父事件に学ぶ」(⑦ 秩父事件との出逢い)『冬扇通信』19号(89年6月):3-5

2002「一庶民の思想史」(連載第一回:一、小学生のころ)『北方文芸』別冊5:70-77

2003「一庶民の思想史」(連載第二回:一、小学生のころ(承前)、二、川越中学のころ)『北方文芸』別冊6:50-57

2003「一庶民の思想史」(連載第三回:三、師範生のころ)『北方文芸』別冊7:84-93

2003「一庶民の思想史」(連載第四回:四、戦中教師の戦争責任)『北方文芸』別冊8:73-83(絶筆)

新聞記事

2002/01/04‐30「〈私のなかの歴史〉民衆史家 小池喜孝さん 心を掘る1‐18」北海道新聞夕刊

追悼文集

小池喜孝先生を偲ぶ会実行委員会(編)

2004『心を掘る 小池喜孝先生』私家版

民衆史研究家・小池喜孝先生ご逝去」ヌプンケシ(市史編さんニュース)No.62(平成15年12月15日発行),北見市企画部(市史編さん担当)

播磨秀幸

2012『荒井組 慰霊碑建立の歴史調査報告書』私家版

*常紋トンネル建設を荒井組が請け負っていないことを『湧別線建設概要』に基づいて検証

オホーツク民衆史講座(編)

1977『語り出した民衆の記録-オホーツク民衆史-』私家版

1978(小池喜孝 監修)『民衆史運動―その歴史と理論』現代史出版会

1982『名もなき民衆の証言―オホーツク民衆史講座100講記念』私家版

1977 特集「北海道における民衆史掘りおこし運動」『北海道経済』164

山田貞夫

1994「中央道路と地域住民の心」『文芸北見』第25号:252-265

佐藤毅(写真)

1975(小池喜孝 文)『写真集 野に祈る―秩父事件と北海道』北海道歴史教育者協議会

1977『写真集 鎖塚・常紋トンネル』オホーツク民衆史講座

1981(小池喜孝 文)『北の獅子たち』自由民権百年北海道集会実行委員会

北見女性史研究会

1974-78『北見の女』(1-4号)

扇谷チヱ子

1986『萩の根は深く:屯田兵の妻たち』ドメス出版

端野

中澤 廣

1966『開拓夜話』端野町開基70年記念事業企画委員会

端野町郷土読本編纂委員会

1977『端野町郷土読本 たんの』端野町教育委員会

端野小史編集委員会

1987, 89, 90『端野の夜明け』(第1-3集)端野町

留辺蘂

常紋トンネル工事殉難者追悼碑建設期成会(編)

1983『トンネルの壁のなかから―常紋トンネル工事殉難者追悼碑完成記念誌』私家版

中央道路開削犠牲者追悼碑建設期成会(編)

1990(2006第4刷・改訂)『ル・ペシ・ペの墓標』留辺蘂郷土研究会

中川 功

1974「タコ(他雇)労働の実態」『文芸北見』第五号(『新留辺蘂町史』1985に転載)

1990「北海道開拓と民衆史運動」(北の大地からくらしを拓く<特集>)『月刊社会教育』34(7):p19~24

2010『北海道の快男児と語る』(本多達太郎 対談シリーズ1)らぴす

2010『常紋トンネルを知っていますか?』(本多立太郎 対談シリーズ1 別冊)らぴす

網走

オホーツク女性史研究会

1976‐9『オホーツクの女たち』(4号まで刊行)

田中了、D・ゲンダーヌ

1978『ゲンダーヌ―ある北方少数民族のドラマ』現代史出版会

田中 了

1993『サハリン北緯50度線―続・ゲンダーヌ』草の根出版会

1994『戦争と北方少数民族―あるウィルタの生涯』 (母と子でみる20)草の根出版会

北川アイ子

1983(2001復刻)『私の生い立ち』(麦の風文庫2) ジャッカ・ドフニ

森亮一

1982-86「裏面史に哭く人柱(一~七)『文芸網走』第4号:54-79、第5号:146-161、第6号:134-156、第7号:139-163、第8号:46-163、第9号:198-213、第10号:167-196

斜里

知床の歴史を語る会・森 亮一(編)

1986『「釧路新聞」に覧るタコ労働の周辺』(肉筆)

2004「根北線:強制労働と登録有形文化財」『斜里町』(第三巻 交通篇):1053-1062

森亮一

1980「鉄道建設:根北線の記録」『斜里町郷土研究』第9号:1-4

1984「知床無残:知床硫黄山タコ労働の記録」『斜里町郷土研究』第10号:1-21

1989「「幻の鉄路」根北線鉄道建設の記録」『斜里町郷土研究』第11号:15-30

1995「「幻の鉄路」根北線鉄道建設の記録2:越川橋梁保存に向けて」『斜里町郷土研究』第12号:33-43

斜里女性史をつくる会(編)

1989-20016『語り継ぐ女の歴史』(1-6号) 斜里女性史をつくる会

阿寒

山本多助

1991『イタク カシカムイ(言葉の霊)―アイヌ語の世界』北海道大学出版会

中標津

なかしべつ町郷土研究会(編)

1975『草に埋もれた飛行場―郷土を語る集い「計根別飛行場の断面」収録―』

釧路

自由民権百年釧路実行委員会(編)

1981『北辺に立って―釧路の民権家たち』

「一枚の火葬認許証から」編集委員会(編)

1994『一枚の火葬認許証から―朝鮮人強制連行の軌跡』日韓・日朝の明日を考える「釧路かささぎの会」

松本成美・秋間達男・館 忠良(編)

1977 『コタンに生きる―アイヌ民衆の歴史と教育』現代史出版会

秋間達男

1985 『民族の復権―アイヌ連帯と教育の軌跡』あゆみ出版

松本成美・白糠地名研究会(編)

1983『アイヌ語地名と原日本人―先住者の心をたずねて』現代史出版会

釧路アイヌ文化懇話会(釧路生活文化伝承保存研究会)(編)

1992‐ 『久摺(クスリ)』(2010年までに13号と2005年の『山本多助エカシ生誕百周年記念特集号』を刊行)

1998『アイヌ・モシリ―幻のアイヌ語誌復刊』

松本成美(編)

1996『滑走路と少年土工夫―朝鮮人強制連行の掘り起こし』(母と子でみる 29)草の根出版会

白糠

畠山重義

1975『地域に根ざして生きるあるアイヌ人の半生―貫塩喜蔵氏の歩んできた道』

貫塩喜蔵

1978『サコロペ』白糠町

白糠先駆者アイヌ弔魂碑建立期成会(編)

1981『白糠の先駆者―白糠の歴史に一頁を刻んだ弔魂碑建立を記念して』

白糠アイヌ文化保存会

2007『「サコロペ」の研究』白糠生活館

日高

少数民族懇談会(編)

1980『民族連帯の輪舞―第4回民衆史道連日高集会集録』私家版

1999『ポロ リムセ―少数民族懇談会23年の歩み』私家版

旭川

民衆史道連旭川集会実行委員会(編)

1985『民衆と歴史―第7回民衆史道連旭川集会集録』私家版

空知

空知民衆史講座/東アジア共同ワークショップ ホームページ

空知の民衆史を語る会(編)

1978『民衆の歴史に光を―第2回 人権と民主主義を守る北海道集会 於深川から』私家版

「笹の墓標」編集委員会(編)

1986『笹の墓標―朱鞠内・ダム工事掘りおこし』私家版

空知民衆史講座(編)

1994『朱鞠内・韓国・民衆 和解のかけ橋―続 笹の墓標』私家版

1996『朱鞠内と強制連行・強制労働』(民衆史ブックレットNo.1)私家版

1997『21世紀への試み―日韓共同ワークショップ記録集』私家版

2005『2004年夏東アジア共同ワークショップ報告集』東アジア共同ワークショップ関西事務局

日韓共同ワークショップ委員会(編)

1999『出会う・掘る・学ぶ―‘97日韓共同ワークショップ in Shumarinai』(民衆史ブックレットNo.2)

森岡武雄

1982『はるかなる海峡―蔡晩鎮物語』空知民衆史講座

1985『霧の中の祖国』空知民衆史講座出版部(再刊:光陽出版社2000)

1993『将兵たちの証言―神話トンネル日・満・韓』共同文化社

森岡武雄・小野寺正巳(編)

1984『学習資料・北海道近代のあゆみ―民衆の歴史に学ぶ』空知民衆史講座出版部

植田ハル・森岡武雄

1986『北の春いくたび』空知民衆史講座出版部

殿平善彦

1992『念仏の鼓動』法藏館

2004『若者たちの東アジア宣言―朱鞠内に集う日・韓・在日・アイヌ』かもがわ出版

2006「土の中からの告発―北海道における強制連行犠牲者と遺骨問題」『戦争責任研究』(特集:朝鮮人強制連行・強制労働)51:pp.38-47

2013『遺骨―語りかける命の痕跡』かもがわ出版

金倉義慧

1992『遙かなる屯田兵―もう一つの北海道民衆史』高文研

2006『旭川・アイヌ民族の近現代史』高文研

賀沢昇

1988『続・雪の墓標―タコ労働―元棒頭自らの調査と記録』朝日新聞社

杉山四郎

1980『私の民衆史―倶会一処・芦別もう一つの歴史』みやま書房
1981『続・私の民衆史』みやま書房
1982『続々・私の民衆史』みやま書房
1985『古老が語る民衆史』みやま書房
1993『語り継ぐ民衆史―歌志内・赤平・芦別』北海道出版企画センター
1997『続・語り継ぐ民衆史―空知地方の開拓[開発]功労者の足跡を語る』北海道出版企画センター
2002『アイヌ民族の碑を訪ねて―権利の回復をめざす』(2005新版『アイヌ民族の碑を訪ねて―権利回復への道程をたどる』)
2003『武四郎碑に刻まれたアイヌ民族―民族の復権をめざして』(2006増補改訂版)
2010『アイヌモシリ・北海道の民衆史―人間回復を目指した碑を訪ねる』中西出版
2011 『空知・アイヌ民族の足跡―その素描の試み』自費出版
2012 『続  空知・アイヌ民族の足跡―その素描の試み』自費出版
2013 『眼で見るアイヌ民族の足跡―空知地方を歩く』自費出版
2014 『あるカッケマッのこと―空知・アイヌ民族の足跡』自費出版
2014 『南空知の人々ー空知・アイヌ民族の足跡』自費出版
2016 『続アイヌモシㇼ・北海道の民衆史:人権回復を目指した碑を訪ねる』中西出版

夕張

夕張働くものの歴史を記録する会(編)

1977『わが夕張―知られざる炭鉱の歴史』機関紙印刷出版企画室

1979『炭鉱(ヤマ)に生きる―第3回 人権と民主主義を守る北海道・夕張集会』

月形

熊谷正吉

1992『樺戸監獄』北海道新聞社

月形町役場

月形歴史物語

札幌

札幌郷土を掘る会

札幌郷土を掘る会ブログ

札幌郷土を掘る会(編) (札幌民衆史シリーズ)

1987『“体験者が語る”戦後も続いたタコ部屋労働―真駒内米軍基地建設工事』(札幌民衆史シリーズ1)

1988『今も聞こえる藻岩の叫び―北電藻岩発電所建設工事タコ部屋労働・朝鮮人労働』(札幌民衆史シリーズ2)

1989『海峡の波高く―札幌の朝鮮人強制連行と労働』(札幌民衆史シリーズ3)

1990『かたむいた天秤―「非国民」とみなされた札幌の弾圧犠牲者1100名』(札幌民衆史シリーズ4)

1991『戦争に反対した人たちがいた―弾圧に抗した青春』(札幌民衆史シリーズ5)

1993『戦争体験 庶民が支えたあの戦争は…』(札幌民衆史シリーズ6)

1995『証言 加害と被害 戦争を掘る―中国から東南アジアへ』(札幌民衆史シリーズ7)

1997『証言植民地体験 ポンソンファ―日本統治下の朝鮮・サハリンの生活』(札幌民衆史シリーズ8)

2001『憲法・平和主義を掘る―ベトナム戦争・コスタリカ・矢臼別』(札幌民衆史シリーズ9)

2009『さっぽろのタコ部屋―このままでは殺される』(札幌民衆史シリーズ10)

2010『小説『血の呻き』とタコ部屋』(沼田流人著、大正12年発行の小説『血の呻き』の復刻版)(札幌民衆史シリーズ11)

札幌郷土を掘る会(編)

2010『写真で見る札幌の戦跡』北海道新聞社

札幌郷土を掘る会(編)

2003『コタバル0215―アジア太平洋戦争のホントにふれる』(母と子でみる 39)草の根出版会

小松豊

2003『おれは、にんげんだ―タコ部屋労働・朝鮮人労働、そして今』(母と子でみる A33)草の根出版会

2012(改訂版)『おれは、にんげんだ―北電藻岩水力発電所の日本人・朝鮮人タコ部屋労働』自費出版

小松豊・清水功

2006『地域で憲法九条を学ぶ』(母と子でみる A46)草の根出版会

編集委員会(編)

2007『戦争体験 刻む 新しい語り部をめざして』(母と子でみる A47)草の根出版会

強制連行・強制労働を考える北海道フォーラム

浅茅野遺骨発掘ワークショップ(東アジアの平和な未来のための共同ワークショップ) ホームページ

2007年浅茅野調査チーム(編)

2008『2007年浅茅野調査報告書―北海道浅茅野飛行場、朝鮮人強制動員の歴史を掘り起こす』強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム

強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム(編)

2009『遺骨の声に応える』強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム

室蘭

室蘭民衆史の会・上野志郎

1994『室蘭における中国人強制連行/強制労働の記録』中国人殉難者全道慰霊祭事務局

2004『中国人強制連行問題研究の現場から語る 私たちの戦争記憶と戦後責任』撫順の奇跡を受け継ぐ会北海道支部事務局

今金

今金歴史を掘る会 北海道歴史教育者協議会今金サークル(編)

2015『この碑の向こうに―国鉄瀬棚線タコ労働の実態』今金歴史を掘る会 北海道歴史教育者協議会今金サークル

民衆史道連/北海道歴教協

北海道歴史教育者協議会(編)

1968『はたらくものの北海道百年史』労働旬報社

1977『掘る 北海道の民衆史掘りおこし運動』あゆみ出版

民衆史道連・掘る編集委員会(編)

1988『続・掘る 北海道の民衆史掘りおこし運動:地下伏流を源流に』民衆史道連出版部

北海道歴史教育者協議会(編)

1983『北海道歴史散歩―50コース』草土文化

歴史教育者協議会 第33回全国大会現地実行委員会(編)

1981『民衆史を掘る―歴史教育者協議会第33回釧路大会現地見学のしおり』私家版

人権と民主主義を守る民衆史掘りおこし北海道連絡会(民衆史道連)(編)

1980「雨竜川の祈り」(北海道民衆史シリーズ1)

1980「受難の記録」(北海道民衆史シリーズ2)

1982「治安維持法下の小樽」(北海道民衆史シリーズ3)

1978-90 『民衆史道連ニュース』1-14号

民衆史道連(再開)

2013 『樺太アイヌ対雁強制移住事件』(北海道民衆史シリーズ再刊第1号)

2014 『報告集-弾圧犠牲者相沢良の碑と朝鮮人強制連行による手稲鉱山選鉱場跡をFW』(第2号)

(発行予定)『アイヌ強制移住と弾圧犠牲者西田信春の碑』(第3号)

自由民権百年北海道集会実行委員会(編)

1981『凍原に挑む―北海道と自由民権』私家版

井上司

1978「民衆史掘りおこし運動論」『地域・民族と歴史教育』岩崎書店

教員組織

北海道歴史教育者協議会(編)

1973『民族の課題にこたえる 社会化教育の創造 愛国主義=国際主義の人間形成 道歴教協の20年』

1979『民衆史を掘る 第3回北海道民衆史掘りおこし運動見学のしおり』

1983(?)『地域に根ざす社会化教育をめざして 北海道歴教協の30年 付『北海道歴史教室』総目録』

1985「特集 北海道の民衆史運動と教育」『北海道歴史教室』148号

歴史教育者協議会(編)『歴史地理教育』にも民衆史関連の記事が掲載されている

女性史

高橋三枝子

1974『蜂須賀の女たち』(北海道女性史研究会叢書 第1編)

1976『北海道の女たち』(北海道女性史研究会叢書 第2編)

1981『続・北海道の女たち・ウタリ編』(北海道女性史研究会 第4編)

1978『小作争議のなかの女たち―北海道・蜂須賀農場の記録』ドメス出版

1983『戦争と女たち』ドメス出版

1985『大地に刻んだ青春-北海道を拓いた女たち-』(常民叢書9)日本経済評論社

関谷マリ子

1947『野幌部落史』北日本社

1977『のっぽろ日記―冬のたわごと』(北海道女性史研究会叢書 第3編)

駒井秀子

1988『いのちにやさしく―ある女性昭和史』(北海道女性史研究会叢書 第5編)

中山トミ子

1982『開拓農民記―北海道・砺波部落誌』日本経済評論社

北海道女性史研究会

1972‐2004 雑誌「北海道女性史研究」(39号で終刊)

札幌女性史研究会

1986『北の女性史』北海道新聞社

2003‐雑誌「女性史研究ほっかいどう」(現在まで4号刊行)

アイヌ民族

橋本進

(穂積肇 画)1981『南北の塔―アイヌ兵士と沖縄戦の物語』草土文化

1994『沖縄戦とアイヌ兵士』(母と子でみる19)草の根出版会(1981の「改訂要約版」)

中国人・朝鮮人強制連行

中国人強制連行事件資料編集委員会

1964『草の墓標』新日本出版社

金巻鎮雄

1975(佐藤幸子と共著)『中国人強制連行事件―北海道・東川事業場の記録』旭川富貴堂書店

1976『増補版・中国人強制連行事件―北海道・東川事業場の記録』みやま書房

北海道在日朝鮮人の人権を守る会(編)

1972『ホッカイドーッ!ホッカイドーッ!生キテ再ビ帰レヌ地―朝鮮人強制連行ノ記録―』(人権と民族パンフ第5集)

朝鮮人強制連行真相調査団(編)

1974『朝鮮人強制連行・強制労働の記録 北海道・千島・樺太篇』現代史出版会

北海道開拓殉難者調査報告書編集委員会(編)

1990『土工夫・強制連行者関係法規』

北海道開拓殉難者調査委員会(編)

1991『北海道開拓殉難者調査報告書』北海道総合文化開発機構

林えいだい(監修・責任編集)

1990-91『戦時外国人強制連行関係史料集』(全4巻:1「俘虜収容所」林えいだい 編/2上「朝鮮人」白戸仁康 編/2中「朝鮮人」加藤博史 編/2下「朝鮮人」守屋敬彦 編)明石書店

朝鮮人強制連行実態調査報告書編集委員会・札幌学院大学北海道委託調査報告書編集室(編)

1999『北海道と朝鮮人労働者―朝鮮人強制連行実態調査報告書』札幌学院大学生活協同組合/北海道保健福祉部保護課.

鄭 晢仁 (渡辺一徳 監修)

1999『当事者が書いた強制連行―北海道・闇に消えた十一人』彩流社

田中宏・内海愛子・石飛仁

1987『資料 中国人強制連行』明石書店

田中宏・内海愛子・新見隆(編)

1990『資料 中国人強制連行の記録』明石書店

田中宏・松沢哲成(編)

1990『中国人強制連行資料―「外務省報告書」全5分冊他』現代書館

早乙女勝元

2000『穴から穴へ13年―劉連仁と強制連行』草の根出版会

山田昭次・古庄正・樋口雄一

2005『朝鮮人戦時労働動員』岩波書店

大府飛行場中国人強制連行問題愛知対策委員会 中国人強制連行問題訪中調査団(編)

2010『愛知における中国人強制連行・強制労働―生存者と遺族を中国に訪ねて』

愛知・大府飛行場中国人強制連行被害者を支援する会(編)

2013『みかん畑の大きなテント―大府飛行場に連行された中国人』

2013『【調査報告書】愛知・大府飛行場における中国人強制連行・強制労働』

大学研究者

色川大吉

1991『民衆史 その一〇〇年』講談社学術文庫(「新たな民衆像の創出を―オホーツク民衆史講座に寄せて」を収録)

森山軍治郎

1974『民衆精神史の群像―北の底辺から』北大図書刊行会

1978『北海道民衆俳句の旅』日本放送出版協会

1981『民衆蜂起と祭り―秩父事件と伝統文化』筑摩書房

歴史科学協議会(編)

1981「<特集> 民衆史掘りおこし運動」『歴史評論』:2‐73

札幌学院大学(札幌商科大学)人文学部(編)

1982『北海道民衆のあゆみ』(公開講座 北海道文化論 第1集)札幌学院大学生活協同組合(札幌商科大学学会)

船津功

1994『歴史学と民衆史運動―地域からの発想と実践』北海道出版企画センター

札幌学院大学人文学部(編)

1986『北海道と少数民族』(公開講座 北海道文化論 第5集)札幌学院大学生活協同組合

桑原真人(編)

1987『開拓のかげに―北海道の人びと(1)』(日本民衆の歴史 地域編7)三省堂

榎森進

1987『アイヌの歴史―北海道の人びと(2)』(日本民衆の歴史 地域編8)三省堂(増補改訂版が2007年に『アイヌ民族の歴史』として草風館より出版)

網野善彦

1994「『運動としての地域史研究』をめぐって」『岩波講座 日本通史 別巻2―地域史研究の現状と課題』岩波書店:105-113

近藤和彦

1998「民衆史」『歴史学事典 第6巻』弘文堂

成田龍一

2012『歴史学のナラティヴ―民衆史研究とその周辺』 校倉書房

菊池勇夫(編)

2013『地方史・民衆史の継承: 林史学から受け継ぐ』 芙蓉書房出版

中谷いずみ

2013『その「民衆」とは誰なのか: ジェンダー・階級・アイデンティティ』青弓社

小田博志

2012「足もとからの平和―北海道の「民衆史掘りおこし運動」から学ぶ」越田清和(編)『アイヌモシリと平和―〈北海道〉を平和学する!』法律文化社:73-98

2015, Unearthing the history of minshu in Hokkaido: the case study of the Okhotsk People’s History Workshop. In P. Seaton (ed.): Local History and War Memories in Hokkaido. Routledge: 129-145.

2015「小池喜孝―〈痛み〉からはじまる民衆史運動」テッサ・モーリス=スズキ(編)『ひとびとの精神史 第2巻 朝鮮の戦争―1950年代』岩波書店:313-339.

阿知良洋平

2012「民衆史掘りおこし運動からみる共同探究者の条件 : 課題化の発展における加害の役割に着目して」『日本社会教育学会紀要』 (48): 1-10

2015 Unearthing takobeya labour in Hokkaido. In P. Seaton (ed.): Local History and War Memories in Hokkaido. Routledge: 146-158.

ウェブページ

ウェブマガジン「カムイミンタラ

1993年03月号/第55号[特集]札幌市:「札幌郷土を掘る会

2001年09月号/第106号[特集]幌加内町朱鞠内:「東アジア共同ワークショップ」(PDF版

演劇

矢作京介

1998『常紋トンネル』(劇団さっぽろ上演台本)

劇団さっぽろ

1998『劇団さっぽろ創立40周年記念公演 常紋トンネル』(パンフレット)

常紋トンネルを観る会

1999『常紋トンネルNEWS』(No.1-3)

小説

森村誠一

2000『笹の墓標』光文社

吉村 昭

1977『赤い人』筑摩書房 (1984講談社文庫)

その他関連文献

供野外吉

1972『獄窓の自由民権家たち』みやま書房

平澤是曠

1990『弾圧―北海道つづり方教育連盟事件』北海道新聞社(道新選書)

北海道新聞社(編)

2005『戦禍の記憶―戦後六十年 百人の証言』北海道新聞社(道新選書)

北海道高等学校日本史教育研究会(編)

2006『北海道の歴史散歩』山川出版社

三木健

1983『民衆史を掘る―西表炭坑紀行』本邦書籍

宮本常一

1962-68『日本民衆史 1-7』未来社


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