小田博志研究室

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ベルリン便り

2008-03-11 | 旅行記

 ベルリンは天気がいい。春のようです。ちょうど復活祭(Ostern)の時期と重なって、町の商店は緑や黄で明るくデコレーションされています。

 まず、アレクサンダー広場に行ってみました。ここには戦争の被害を免れた古いマリア教会と、東ドイツ政府が西側にその力を誇示するかのように建設したテレビ塔が並び立っています。

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 調査のために訪れるのが和解NGO「行動・償いの印・平和奉仕」。歩いて行っていると、途中にユダヤ教の教会堂・シナゴーグが立っています。ここは1938年のポグロムで破壊され、使われなくなっていましたが、90年代に再建されたものです。それはドイツ社会とユダヤ人社会との和解の象徴と言えるのでしょう。しかし、表には常時警官が二人立って警備しており、中に入るには荷物検査を受けることになります。

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 昨晩、マリア教会の側を通りかかると催し物の掲示がありました。市民によるキリスト教とユダヤ教の交流グループの企画した講演会で、ドイツにおけるラビ(ユダヤ教聖職者)の養成をテーマにしたものでした。20人ほどの参加者がいました。こういう催しがキリスト教会の中で実際に行われているのです。あまり知られることのない、このような交流と和解の取り組みにもっと光を当てたいものです。


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