二日間ある「厳原港まつり・対馬アリラン祭」の今日は初日。
港の横にメイン会場が設えられていて、「ゲキレンジャーショー」だとか「ビール早飲み大会」だとかをやっている。舞台の前にブルーシートを何枚も広げて、そこに自由に座って見るという、かなりくだけた雰囲気。
夜はユン・ヘヨンさんのミニ・コンサートを聴いた。
在日三世の若い女性歌手。夏川りみさんにも似た透明感のある歌声の持ち主。いいお声で . . . 本文を読む
今、対馬の厳原にいる。
台風の影響だろう、たいへん蒸し暑い。札幌も昨日から湿度が高かったが、こちらはそれに輪をかけた感じだ。空港バスから降りた途端、メガネが湿気で曇ってしまった。冬のラーメン屋じゃあるまいし、こんなこと初めてだ。
福岡から対馬まで飛行機で30分。飛行機から見下ろすと、ここは山がちの島だなあと改めて思った。
島民にとって飛行機は船と並んで福岡に出るための日常的な交通手段 . . . 本文を読む
四国の地図を見ると、西側に半島がグーッと延びている。これを佐田岬という。この端まで行ってみたいものだとかねがね思っていた。さらに、その先から船で九州に渡れないものだろうか。調べてみるとその航路はあった。それに乗ってやろう。
正月休みの間、少し時間が取れたので「瀬戸内海」をテーマに旅をした。四国とか、九州とか、本州とか、こうした名称はみんな土地を基準にした区分だ。しかし現地の人間の生活圏は土地 . . . 本文を読む
ブリストルという町で開かれた学会に参加してきました。
ロンドンからずっと西に進んで海に突き当たった所にある港町がブリストル。奴隷貿易の中継港でもあったという歴史があるそうです。
ヨーロッパ社会人類学会という名の学会の、2年に1回催される大会に行ってきたのでした。前回はウィーンが会場。このように国を超えたリージョナルな単位で交流の機会がもてることはうらやましいと感じました。(日本を含めた「 . . . 本文を読む
出張でベルリンに来ています。
こちらは雲一つない青空。実に気分がいい、さわやかな天気です。
写真:ベルリン一美しいと言われるジャンダルメンマルクトの広場
日曜日に街を歩いていてデパートが閉まっていました。「日曜日なのに」と怪訝に思ったのは、日本の感覚に慣れてしまっていたせいで、ドイツでは「日曜日だから」商店は閉まるのでした。
ベルリンではこの春に鉄道の中央駅が開設されました。 . . . 本文を読む
対馬は暑かった。(そう思って帰ってきたら、札幌もかなり暑いのだった、、、)
8月の5日、6日と対馬で「厳原港まつり・対馬アリラン祭」が開かれた。
そのメインイベントは「朝鮮通信使」行列の再現。その模様を実際に見ることと、それが実現に至った経緯について調べるために、現地に飛んでいった。
対馬に僕がはじめて行ったのは、今年の3月。そのときは博多から船で行ったのだが、今回は全部飛行機。福岡 . . . 本文を読む
韓国から帰ってはや3ヶ月が経った。
その間にちょっと不思議なことがあった。
一月ほど前、大学の研究室に電話がかかってきた。知らない男性の声だった。
「私は東京の山川という者です。ユジェファンさんという韓国人をご存知でしょうか。私はユさんと10数年の付き合いがありました。先日の朝日新聞にそのユさんが亡くなったという記事が出ていたのをお読みになりましたか。」
僕は最初よく話が飲み込め . . . 本文を読む
札幌では、ようやく春が来た、という陽気になりました。円山公園の桜も1分咲きから5分咲きになっています。このままいけば今週が桜の見ごろになるでしょう。梅園の方が出だしが遅いようです。
萱野茂さんが昨日亡くなられました。アイヌ民族の権利回復の道を歩みぬかれた、偉大な人物でした。合掌。
さて、韓国旅行の続き。釜山からソウルへは、KTXという超特急で行きました。約2時間40分の快適な旅。釜山駅も . . . 本文を読む
対馬行きの船は博多港から出ている。
ジェットフォイルという高速船を使うと2時間ほどの船旅だ。
厳原(いずはら)の港に着いてから、地理の見当がまったくつかないのでタクシーで宿まで行った。しかし5分くらいしかかからなかった。厳原町は対馬の中心地だが狭い。そもそも対馬は平地というものに恵まれていないから、山の合間にようやく町や村が作られている風だ。
厳原の町を歩いてまず目につくのは石垣 . . . 本文を読む
エアランゲンはドイツ南東部にある小都市。観光客を惹きつけるようなこれといったものはないけれど、大手電機メーカーのジーメンス本社があって、全体的に豊かな雰囲気の住みやすい町だ。このエアランゲンがブラジルへとつながっていた。 もう10年も前になるだろうか、僕はこの町に住んだことがある。留学準備のためだった。当時ここの大学で教鞭を執っておられた日系の社会学者島田さんのお世話で、部屋を借りた。その部屋と . . . 本文を読む