こんにちは! 新日本婦人の会 王寺支部です

お知らせや日々の活動などを、皆様にお届けします。

学校給食への事故米使用・・メタミドホス、アセタミプリドなどの残留農薬での被害は

2008年10月01日 00時24分56秒 | 奈良県での命の重さは、どうなってるの?
王寺町美しが丘住宅地内「畠田公園」、初冬の情景
 

9/5に農水省が、事故米の発表をしてから、約一ヶ月が経過。
事故米に含まれる残留農薬などが、人体にどのような影響・被害を及ぼすのか。
奈良県の関係当局、教育委員会・健康安全局・総務部・商工労働部・農村部などが一体となり、
各課横断の特別チームを作った対策が必要でしょう。

なぜなら、私たちのこの「新婦人王寺支部ブログ」で指摘してきましたように、
奈良県は全国的に見ても、事故米の被害が大きく、今後の調査いかんでは関係当局への責任所在が、
各部局で求められ・その広がりが予想されるからです。

マスメデイア・新聞では、三笠フーズ・島田化学工業などが一斉に取り上げられています。
しかし、奈良県民にとって切実なのは、全国で20業者いるうちの実に全国の1割を奈良県が占めている、
事故米を農水省から買い入れた、奈良県内の2業者の情報公開です。

その2業者とは、 東伸製糊(有)御所市 ・ 三喜精麦(株)大和高田市で、
農水省の調査を受けることになっています。
これら業者は、 「農水省の調査前でもあり、話せない」としています。

この2業者の調査結果次第では、奈良県の事故米情勢が、もっと深刻な問題に発展することの予想も。

政府、文部省・厚労省・農水省から、奈良県の各部局に指示・通達・調査・回答を矢継ぎ早に、
求めて来ている状況にもあります。

さて、最新の事故米ニュースから。

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事故米給食40都道府県、860万食に拡大 
朝日新聞 2008年9月30日3時2分

事故米が混入したおそれがある学校や幼稚園の給食は29日現在で、
40都道府県の約860万食に広がっていることが朝日新聞の集計で分かった。
学校給食会経由で食材を仕入れたケースが多く、
子どもたちの食の安全を確保する仕組みが結果的に、
事故米を全国にばらまいてしまう事態になっている。

事故米を含むおそれがある食品の大半は、
すぐる食品(東京都目黒区)が調理した卵焼きやオムレツなど卵の加工食品で、
京都府を除く39都道府県の給食に出された。
政府からカビの生えた米を購入した島田化学工業(新潟県長岡市)製のでんぷんが、
つなぎとして使われていた。

このほか、京都府では、浅井(名古屋市)が出荷し、農薬メタミドホスが検出された
もち米が赤飯に使われた。
岡山県では、三笠フーズ(大阪市)からの事故米を使った疑いのあるもちも使用された。

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給食に事故米でんぷん44万食? 奈良県教育長「あってはならない」
産経新聞 2008.9.26 03:57

でんぷん製造会社「島田化学工業」(新潟県長岡市)による事故米使用の米でんぷん転売問題で、
県教委は25日、県内14市町村の小中学校などの給食で平成17年以降に出されたオムレツなど、
卵加工品計約44万1000食に、事故米の米でんぷんが使われていた可能性があると発表した。
これまでに健康被害は報告されていないが、冨岡将人教育長は「あってはならないこと」と憤りを示した。

県教委によると、問題の卵加工品は、食品加工会社「すぐる食品」(東京都)が製造した
オムレツや厚焼き卵など5品。同社は島田化学工業から仕入れた米でんぷんなどを使って5品を作り、
給食用食材販売会社「松並」(奈良市)に納入。松並は県内の給食センターなどに納めていた。

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王寺町美しが丘住宅地内「畠田公園」、初冬の情景

事故米の真相は、全容解明には程遠いといわなければならないでしょう。
事故米の販売ルートが解明され、どのような事故米食品が誰の口まで運ばれたのかが明確にされ、
そして人体への影響・被害の予想と実態調査までもが、求められるからです。

事故米の残留農薬・カビなどの毒性に関して、これまでのマスコミ報道から解かることは。

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農林水産省の中間報告書で三笠フーズによる汚染米の流通先が明らかに、全375社リスト付き
2008年09月17日12時09分 / 提供:GIGAZINE


世間を震撼させている三笠フーズによる事故米(汚染米)の不正転売問題で、
農林水産省が不正規流通に関する調査結果の中間報告を行いました。

これによると、三笠フーズの転売したメタミドホス残留米アセタミプリド残留米カビ米合計の
約1400トンは中間流通業者50社を経て製造・販売業者320社に流通していたことが明らかになりました。

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事故米より怖い「国産」
AERA 9月16日(火) 13時 5分配信

このたび関係方面から次のメールを入手した。
2007年7月31日付で、宛先は厚生労働省医薬食品局審査管理課化学物質安全対策室、
差出人は群馬県前橋市の青山内科小児科医院の青山美子医師と、
東京女子医科大学東医療センター麻酔科の平久美子医師である。
「群馬県内で診療にあたっている開業医と共同研究者です。

当院外来患者に、食品由来のアセタミプリド中毒が疑われる患者が、
平成18年8月から19年3月までの間に少なくとも500例以上来院し、
加療が必要だったのでご報告申し上げます」・・・・・

・・・・患者の症状も明記されている。頭痛、めまい、吐き気、下痢とかは有機燐など他の農薬と同様だが、
「胸痛、動悸、胸部苦悶、しばしば筋脱力、短期記憶障害、小児の異常行動(多動、易興奮性)、
心電図で数日から1週間の頻脈、数週間続く徐脈」などが特徴的だ。

短期記憶障害とはつい今の事をもう忘れているという症状で、
頻脈、徐脈とは脈拍がやたらに激しかったり逆にゆっくりし過ぎていることを指し、
命にかかわる場合もあるという。平医師によれば、ウイルス性の感染症疾患が治りにくくなる免疫異常が、
アセタミプリドの作用で起きることを示した他の研究者の論文も相次いでいるという。

しかし、とりわけ気持ちを暗くさせられるのはメールに「異常行動」と記されている患者の暴力衝動だ。
小児に多いがそれだけに限らないようで、特段理由もなくすぐかっとなる。
暴力の相手も選ばない。発症の機序は異なるが、人の人格を変える点は有機燐と同じで、
青山医師は、「有機燐との掛け算になる」と、みる。人の体質によって違いは大きいものの、
すでに有機燐によって大きな影響を受けている日本人はアセタミプリドが加わることにより、
相乗効果を受けるのだ。汚染輸入米からほかに検出された有機燐農薬メタミドホスも他人事ではない。

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王寺町美しが丘住宅地内「畠田公園」、初冬の情景
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汚染米転売問題 奈良に流通のもち米「残留農薬なし」
2008.9.13 03:41

米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)の事故米を含むもち米が、
給食大手「日清医療食品」(東京都千代田区)を通じて食用として流通していた問題で、
県内でも事故米混入の疑いがある米が計7施設に99キロ納入され、うち約9割がすでに食べられ
ていたことが12日、県の調査で分かった。検査の結果、残留農薬成分は検出されず、
これまでに健康被害などは報告されていないが、県では今後、ほかに事故米の流通がなかったか
どうかについても調べる。

県食品・生活安全課によると、問題のもち米が納入されていたのは、
県内の1病院と、高齢者福祉施設など6つの施設。
県では11日、三笠フーズの工場がある福岡県からの通報を受け、調査を開始。その結果、
今年5月14日~9月5日の間に米国産として計99キロが納入され、うち87・94キロが
赤飯などにしてすでに食べられていたという。

残量11・06キロのうち、6~7月に精米調整された3施設の2・36キロについて、
県は保健環境研究センター(奈良市)で、メタミドホスアセタミプリドの残留濃度のサンプル検査を実施。
いずれも農薬成分は検出されなかった。残る8・7キロは返品される。

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残留農薬やカビ毒は、人体に蓄積されていくものでは?
中国産ぎょうざ問題などで、残留農薬が世間を騒がせました。

しかし中国の陰に隠れていますが、事故米の輸入ルートには、
アメリカ産米の事故米に占める比率が非常に高く、タイ・オーストラリア・ベトナムと続きます。

今回事故米から見つかった、残留農薬・カビ毒の成分や人体への影響について、
チェックしてみたいと思います。

メタミドホスについて

農業用の有機リン系殺虫剤で、日本では使用は禁止されている。
中毒症状としては、コリンエステラーゼ活性阻害により、嘔吐・下痢・頭痛・神経症
状などが起こります。

残留農薬の規制値は、「米」には暫定基準が設定されておらず、ポジティブリスト制
度によって一律基準(0.01ppm)が適用されます。

アセタミプリドについて

ネオニコチノイド系の殺虫剤で、野菜・果実等に幅広く使用されています。昆虫神経
のアセチルコリン受容体に結合することで殺虫活性を示します。

大量に摂取すると、頻脈・血圧上昇・吐き気・嘔吐・けいれんなどが起こります。
穀類の暫定基準として「大麦」「ライ麦」「とうもろこし」「そば」「その他の穀類」
について0.2ppm。なお、「米」には暫定基準が設定されておらず、ポジティブリスト
制度によって一律基準(0.01ppm)が適用されます。

アフラトキシンについて

かびが産生するかび毒で、主にナッツ類等の食品及び飼料中から検出されます。
アフラトキシンB1は強い発がん性を有するとされ、食品衛生法により全食品を対象
とし、検出されてはならないとされています。


王寺町美しが丘住宅地内「畠田公園」、初冬の情景

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