書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

文字集め・二玄社(大書源)

2008-05-25 15:43:33 | 書について
二玄社の大書源(21万文字)でいろいろな書体の中から文字集めをする。

書道字典はいくつも持っているが、21万文字(書体)とは凄い数だ。

楷、行、草、篆、隷、金文、甲骨・・・。

書体の変遷は楷書から行書へそして草書へという昔学んだ流れではなく、書かれた材料、書かれたものによって書体も移り変わっていった。
大まかな流れは古い時代から(私の大まかな解釈ですのであしからず)

甲骨・青銅器(篆書や金文)先の細いもので引っ掻いて彫ったり、鋳込だりした。
木簡・竹簡(隷書、篆書)竹や、木に竹筆や動物の毛を使って書いた
帛(隷書)楼蘭の発掘で絹に筆で書かれたものが見つかった。
石(楷書、行書)皇帝たちは自分の功績を後世に伝えたいために頌碑などを建てさせた。
紙(楷、行、草・・・・)

秦の始皇帝のときに始めて文字の字典というものが出来たといわれている。
紀元前の話だ。
篆書を字典としてまとめた『説文解字』といわれる字典。
始皇帝は度量衡の統一と文字の統一が国としての統一とした。
それまで、少数民族がそれぞれのはかりを使い文字を使っていたが、国として統一されたというわけであった。

書体は時代により変わりながら、そして何度も流行を繰り返しながら現在に至る。
紙の発達、筆の発達。
帖学、碑学・・・。

文字ひとつとってもとっても面白い。

ちなみにこの画像は「雷」
もとの字は雨冠に田が4個だったようだ。
太鼓のような象形もある。
ひとつの文字を繰っても文字の起源をまた調べたくなり、本を引っ張りだす、
その辞典は『字統(平凡社)白川静』これは、私のバイブルかも知れない。

また、この大書源はDVD付きで、あらゆる文字を検索できる。
うまく使うとパソコンでいろいろ出来るようだ(私が出来るかどうかは別)
本も大きく3冊ある。
いろんな文字や書体をながめるだけでも楽しい!!!

昨日のしゅんけい教室では、小学校、中学校、高校のお友だちにこの書体の話をした。T君(5年生)は私が書いた六体千字文の一部をまねして書いた。
「おもしろかった!」
って嬉しそうに書いたものをもって帰っていた。
知るっていう事は本当に楽しい事だ。

やっぱり、書道は楽しい。


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