書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

お稽古納め。みんなよく頑張りました。

2012-12-30 14:55:41 | 習字教室

4日間の条幅特訓終了→お寺さんの大掃除→ぜんざい会(五福亭子ども寄席ビデオ鑑賞会)

毎年12月29日はしゅんけい教室のお稽古納めと大掃除そしてぜんざい会。

もう約10年続いている。

いつも利用させて頂いているお堂と机とシート、

そして窓ガラスを全員で掃除して、

お団子がいっぱい入ったおぜんざいを前に

ご住職から

「いただきます」のお話と、お寺にあるお経のお話をしていただき

みんなで手を合わせて

「いただきます!」

 

大鍋いっぱいあったおぜんざいも2~3杯おかわりして完食。

 

今年はしゅんけい教室から五福亭子ども落語のメンバーが出来、3回ものイベントに参加し、テレビでも話題になった

指導をしていただいた愛橋師匠にもぜんざい会に参加して頂き一緒に五福亭の子どもたちが出たイベントのビデオを鑑賞した。

 

無事に一年間のお稽古が終了した。

 

専立寺さん、関わって下さった多くのみなさんありがとうございました。

感謝です。

 

 


自分の作品をよりよくしていく練習。

2012-12-28 18:32:24 | 習字教室

しゅんけい教室は毎年年末は条幅の特訓をする。

今年は幼稚園から中学2年生までの11人(選抜に選ばれた子どもたち)

お正月の書き初め席書会(その場で書きあげる大会)に向かって4日間の特訓、

まずは新聞紙に何度も何度も練習して、紙に書く。

紙に書いたら、じっくり見て、どこをどうすればいいか各自考えさせる。

筆使いがわからない時は一緒に筆を持って体の動かし方から教えるが、できるまで何度も何度も自分で訓練する。

「考えて書きなさい!!!」と言っているから、できるかできないか、書けるか書けないかが本人たちは理解している。

 

自分の弱点が克服できたら自分が一番わかる。

「できた!!!」という喜びが生まれる。

できるまで書く。

1日目、2日目、3日目と次第に自分の目も肥えてくるし、もっとうまく書きたい!と思うようになる。

練習時間内、お寺さんのお堂の中に頑張っている「気」がみなぎってくる。

 

休憩時間にはおやつや差し入れを頂き、楽しく、にぎやかな時間

 

また練習時間に入ると、真剣そのもの。

自分の書いた作品を更新する事を目標にしているので、

「もっとここをこうしたいとか、もっとうまく書きたい。」とか自分の前の作品を超える事が目標だから真剣に取り組む。

 

明日が特訓最終日。

そしてお寺さんの大掃除をしてお楽しみの「ぜんざい会」。

今年もこうして一年が終わる。

 

子どもたちの頑張りと成長が楽しみ。

 

 


アートポリス

2012-12-26 23:51:49 | 思う事

器季家カフェがアートポリスで賞を受けた。

 

設計は長野聖二氏(4年連続の受賞だそうだ)

大正時代の商家を活かしたつくりにリノベーション。

器季家のオーナー東久美子さんは、“つくるdeつなぐ”というアンテナショップにと

昨年の秋の器季家のオープンにあたり、たくさんの異業種野人が関わった。

 

1年経ち、「器季家カフェ」は地域のみんなのアンテナショップとして確実に進化している。

そしてここ「器季家」に関わった人たちはそれぞれの分野での出会いを発展させてきた。

私も7月にはここ器季家で来民の渋団扇展を、

9月には器季家で繋がった各分野のジャンルを刺激し合ったコラボレーション展を白水郷美術館で開催できた。

「器季家で打ち合わせね。」

ここで、出会い、何かが生まれ、育つ!!!そういう場所だ。

 

こうして新町古町の建物が、そしてここの人々が、生き生きしている事が嬉しい。

 

焼く100年前の建物に抱かれて、ランチ、スイーツ。

お土産には五福団子、そしてあめ芋ステック(わたしのお薦め)、お芋のプリン、スイートポテト。

熊本の選りすぐりの作家さんの陶器や雑貨をプレゼントに・・・。

 

わが古町散策の時には「器季家カフェ」へどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 


中林梧竹記念展(佐賀へ行く)

2012-12-25 12:18:38 | 書について

明治の三筆の中林梧竹の記念展が佐賀県立美術館と小城市梧竹記念館と小城市公民館の3会場で開催中。

昨日、恩師と佐賀に向かった。

クリスマス寒波?

という予想に心配しながら高速で佐賀へ!

鳥栖ジャンクションをクリアーすればあとは佐賀大和で降りれば大丈夫!!!

金立SAあたりで雪に合う。

駐車場では、子どもらが大騒ぎしていた・・・。

私は・・・・さむ~い!!!と。

 

梧竹のレポートは

 

また次回に・・・。

 

 


人柄に惹かれて

2012-12-23 07:23:55 | 思う事

(沢畑館長直筆)・・・館長勝手に掲載しましたごめんなさい。

21日は水俣の愛林館にお邪魔した。

愛林館の館長沢畑さんは中学の同窓生

中学時代はいつも成績はトップ。

かなり彼のファンも多かったようだが、私はクラスも違ったし、ほとんど話す機会もなかった。

ところが、

17・8年前子育てのために「食」「環境」などに興味を持っっていたころ、新聞の記事が目に留まった。

それは水俣の愛林館の館長をやっている人の記事だった。名前に記憶がある。

いつも中学校の廊下にテストの成績貼り出しでトップの沢畑亨さん。

 

それから彼の記事を楽しみに拝読させていただいていた。

 

共通の友だちSさんとFbで繋がった事がきっかけで、一度愛林館に遊びに行き、愛林館がグッと近くなった。

11月には愛林館が器季家にやってきて、3日間のイベントを開催(クリックすると大きくなります)。

私もその期間の日曜日、器季家で「手ぶらで書道」を担当し、中学時代の共通の友だちも集まってくれた。

 

そういうご縁で、愛林館のパーティーによばれて、水俣愛林館に行ったのだった。

 

愛林館に集まった人は「館長の人柄に惹かれて・・・」(館長直筆)

と言う言葉でそれぞれが自己紹介をした。(というお決まりスタイル(笑))

集まった方々ならではのプレゼント交換。ユニークなものが披露された。

私はここの地域のお米とお野菜(お正月準備セット)が当たって大喜び!!!

地元のフォレストモンキーバンドのみなさんと

沢畑ご夫婦と

昭和の歌を次々に歌い・・・

 

マヤ歴地球滅亡説もなんのその・・・深夜まで・・・。

 

楽しい時が流れた。

ここの愛林館前には鉄道がとおっていたらしい。

この信号機は昔のままのだそうだ。

愛林館も19年目だそうで・・・。

「館長の人柄に惹かれて」・・・人と人がここで繋がる不思議な空間「愛林館」

人の縁とは不思議なものだ。

 

 

 

 


青銅器。書の周辺。

2012-12-19 06:03:00 | 思う事

中国で、青銅器がいつのころから使用され始めたのかは明確な回答は出ていないが、

現在までのところ紀元前2000年ごろだといわれている。

 銅は錫を混ぜることによって銅のみよりも硬度を増す。さらに融点が低くなるので溶かして加工しやすくなる。
加えた錫の量によって、硬度と色が変化する。錫の量が多くなるほどに硬度は増し、赤銅色から白銀色に輝くようになる。
錫の割合は器物の用途によって決められる。硬度を求められる武器や輝きを必要とする鏡には錫が多く用いられた。

 青銅器には大きく分けて容器として用いるもの、楽器として用いるもの、武器として用いるものの3種類が存在する。

 

その青銅器には文字が鋳込まれていた。この金属(青銅)に鋳込まれた文字を金文という。

金文(きんぶん)とは、青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字のこと(「金」はこの場合青銅の意味)。中国のものが有名。年代的には甲骨文字の後にあたる。と言う。

青銅器の中でも神殿に祀る酒器が一番多い。

この形の酒器を爵(しゃく)という。

容器には、穀物や生け贄やお酒を入れるものがあってそれぞれ特徴のある形をしている。

器の表面には、魔よけとしての様々な文様饕餮紋

(とうてつもん)というもの(空想上の動物)が鋳込まれとても興味深い。

そして中には文字が鋳込まれている。これらの文字はとてもデザイン性があって面白い。

楽器としての青銅器は紀元前200年ごろの楚の国で使っていた

編鐘(へんしょう)という楽器の演奏を湖北省博物館(武漢)で見た。

これが日本に渡って梵鐘の元となった?のではないか?

大きいものは鐘つき用の棒?で突くと太く低い音が響き、小さいものは可愛いベルのような音がした。

鋳造技術の高さに驚く。

 

文字を知るためには、その周辺の事を知らないといけないし、その周辺がとってもおもしろい。

殷、周、の時代はどんな時代だったのかどんな国家だったのか?

中国のとてつもない長い凄い歴史を想像し・・・・

 

今を想う。

 

 

 

 


仙涯和尚さん。。。

2012-12-18 11:09:34 | 思う事

「堪忍 気に入らぬ風もあらふに 柳哉」

 

 

仙涯(クリック下さい)さんの書と画を知ったのはもう15年ぐらい前、何とも飄々として、ユーモアがあって、ひねりがあって面白い。

「生かそふと ころそふと」

 

 

もうずいぶん前に東京の出光美術館に「仙涯展」を見に行った。


かもめ

2012-12-15 23:28:09 | 思う事


 

 白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ  若山牧水

 

熊本から雲仙にフェリーで渡った時は空も海も青くはなかった。

 

フェリーには、かもめが、そして海には沢山の渡り鳥が居た。

 

決して生ぬるくない厳しい自然界の中で鳥たちもたくましく生き抜いているのだろうな。

 

 


ベンシャーンの線。

2012-12-14 11:50:56 | 思う事

いろんな線を追求していると「線」に、魂が宿るということに気づいた。

 

去年行ったベンシャーン(クリック下さい)展の本を見て、言葉で表現できない事をこの「線」はきっと語っているのだろうと思った。

 

白と黒の境界。

やわらかい≒優しい・あたたかい

とがった≒ 気品がある・冷たい

 

白と黒の配分

白と黒のリズム

紙に筆が入るタイミング

紙から筆が離れるタイミング

 

線の追求は無限


草枕より。

2012-12-14 07:28:19 | 思う事

山路を登りながら、こう考えた。
 智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。
 

住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。

どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。

やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。

ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。

あれば人でなしの国へ行くばかりだ。

人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 

越す事のならぬ世が住みにくければ住みにくい所をどれほどか、寛容て束の間の命を束の間でも住みよくせねばならぬ。


ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。