書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

追悼、松原泰道先生

2009-08-31 23:51:46 | 思う事
松原泰道氏死去(臨済宗妙心寺派龍源寺前住職)松原泰道氏(まつばら・たいどう=臨済宗妙心寺派龍源寺前住職)
7月29日午前11時28分、肺炎のため東京都内の病院で死去、101歳。

先日このニュースを知ってがっくりした。
松原先生の事を知ったのは、約15年前に知り合った上田さんのおかげ。
先生の本を何冊も貸してくださった。
そして私が時々開く座右の銘の一冊の本
『今日の杖言葉一日一言・百歳の人生の師から あなたへ』松原泰道著
迷ったり、悩んだ時には今日の杖としてお言葉を読む。

100歳を過ぎられても尚お元気でおられた様なので先生の命は永遠なのではないかと思っていた。

しかし・・・。

8月31日の杖言葉は
「かかわらざるに、まさらざるらん」
三匹の猿、(見ざる、聞かざる、言わざる)「三猿」
三猿をふまえた八田知紀の短歌で
「思わざる 見ざる 聞かざる 言わざるも かかわらざるに まさらざるらん」
六猿を詠んだ。
と書いてあった。

そして、
9月1日は・・・。
「今日のつとめに田草とるなり」
遠い将来をかってに決めずに、今日なすべきことを確かにするとともに、厄にあってもたじろがない心構えを養おうではありませんか。
と書いてあった。

毎日の杖言葉は、不思議とそのときの自分の心の奥底に響く有り難い言葉だ。

本を通してではあるけれど、先生のお考えに巡りあえてよかった。
お亡くなりになられた事は悲しいけれど、この世でのすばらしいお仕事を終えられた先生のご冥福を祈って先生に感謝したい。        合掌

個展・岩本竹田先生。

2009-08-29 00:41:51 | 書について
県立美術館分館に行った。
岩本竹田先生の個展。

作品は漢詩の楷書、行書、一字書、調和体(漢字仮名交じり)作品はバラエティーに富んでたのしかった。

そして、作品の横には作品解説と作品を創ったときの想いが一つ一つつけられていて、それらを読んでいくうちに私はとってもうれしくなった。

私がこれまで試行錯誤しながら、やってきた事、そしてこれからもやっていこうとする事と同じだ。と。
先生のところに歩み寄り、自己紹介をした。
先生は私の名前はご存知だったので話は早かった。
解説に載っていない作品秘話も話して頂き、とても楽しい時間がすごせた。

作品を創る前の資料集め、そして、作品創り、表装、解説。どれも楽しいと言う事だった。
作品展では、いろんな方と出会えるし解説や想いを解りやすく付けると、お客様方々が身近に感じてくださって、話しかけてくださるからとても嬉しいと話されていた。
「先生、お好きな作品の前に立っていただけませんか?」と。
ハイ。ぱちり。
先生は白隠禅師みたいな墨蹟っぽい作品の前でとってもいい笑顔を見せてくださった。
先生ありがとうございました。

私も今後もいろんな方が来られて楽しんでいただける作品展を目指していきたい。

紀子さんの作品。

2009-08-28 07:09:40 | 寧々塾(ねぇねぇ)塾
筆を替え、紙を替えていろんな模様を書いて自由に・・・。

紀子さんは金色の入ったわんぱうを刷毛で一気に。

裏から墨を塗って・・・。

裏返すと、見事な模様。

みんなで拍手。

裏打ちをしたら更に素敵なものに。

紀子さんはこれをモダンな額にいれられる。ということだった。

みなさんとっても楽しんでもらえた。

筆、紙の違いでいろんなバリエーションが出来る。

文字を書く書道とは角度がちょっと違うかも知れないが、紙、筆とも随分仲良くなってくれているようにおもう。

今回も楽しい時間だった。
皆さんお疲れ様でした。

来月はいろんな素材に書く。
木、布、石。

宿題は書きたい文字や言葉を考えてくると言う事と、書きたい石をさがしてくること。

さて来月はどんな作品と出会えるかワクワク。

寧々塾 わんぱう(はんてん剤)を使ってアートの時間

2009-08-28 06:52:28 | 寧々塾(ねぇねぇ)塾
寧々塾では反転剤を使ってブックカバーを作ってもらった。

1.わんぱうをお湯でよく溶かし、水彩絵の具に混ぜ半紙に文字や模様を書く。
2.ドライヤーで乾かして裏から墨を塗る。
3.生乾きの状態で裏打ち紙をアイロンでつける。

それぞれ構想を練りながらいろんな色の水彩絵の具にわんぱうを溶かし、できる作品に出会う期待でわくわく。

器季家の東久美子さんも一緒に農業体験。

2009-08-25 01:59:08 | お友達
いつもお世話になっているギャラリー器季家の東久美子さんを今回のイベントに誘った。

久美子さんは阿蘇に土地を買われて娘さんご夫婦とスローライフを始めようとされているからだ。
無農薬で自給自足をしたいとか・・・。

久美子さんは農育の小山先生との話も弾んだ。
彼女の頭に中には小山先生を交えての新しい企画が湧いたらしい!!!

このわんこは小山先生の愛犬「とろ」。
「とろ」は阿蘇の久木野の校舎に小山先生と暮らしている。
最近は校舎に迷い猫が住み着いて今まで先生を独占していた「とろ」はライバルの出現にピリピリしているとか。

そして今日はさらに沢山のこども達が小山先生を囲んでいる様子にちょっとさびしそうに遠くを見つめながら先生の帰りを待っていた。

今日の午前中はとても有意義な贅沢な時間をすごすことが出来た。
午後からは書道Ⅰの講義を済ませてスクールバスで阿蘇を後にした。

今日の様子は、久美子さんの「器季家」のブログに紹介されている。


雑草に負けないで活きいき育ったフルーツトマト。

2009-08-25 01:42:23 | 思う事
植物の生命力は凄い。

学校の農園のビニールハウスの中には、トマトと同じぐらい育った?雑草もあった。
お互い牽制しあいながら逞しく育っている。

農育担当の小山先生に尋ねたら、もとこの土地は蕎麦畑だった。とか。

土壌を変えるには化学肥料を使わないといけないが、今回はあえて自然のままに痩せた土壌にトマト、フルーツトマト、ナス、ピーマン、キャベツを植えたということだった。

その中で、トマトと、フルーツトマトは大豊作。
キャベツは、雑草と虫にやられたとか・・・。

自然界も共存共栄、そしてある意味戦い?

生命力のある野菜はエネルギーを持っている。