書とお寺が大好きな春逕の「日々是好日」

日々思うこと、感じた事をつづります。

物は言葉を持つ。

2012-05-31 08:50:13 | 思う事

上通り大宝堂ギャラリーにてローゼンクレイスタジオ陶展が開催中。

 

ローゼン先生の素敵な花器。

すごい存在感。

 

今回はお話をいただき、私も「書」ではなくカリグラフィーとして、壁面に協力させていただいた。

私の線にローゼン先生のアート感覚、そして現代美術家の林先生のパネル加工。

3人のコラボレーション。

 

出来上がるまではドキドキワクワクだった。

 

これらの作品がどこかの空間で常設されたら本当に嬉しい。

 

ぜひ会場で、作品を見てください。

 

 


草枕より、どこへ越しても住みにくいと悟った時・・・

2012-05-30 06:58:32 | 思う事

今週からイベントの目白押し。

今日からローゼンクレイスタジオ陶展(上通り大宝堂)

分館では、昨日から三嶋天鴻先生のグループ展浮島館の日本画展

県伝統工芸館では、ジョージM・マッコリー&出口文教 作陶2人展モヒカンポシェットさんと宮部さんの Le Salon展。


草枕より

山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。

 智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。

意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。
 住みにくさが高(こう)じると、安い所へ引き越したくなる。

どこへ越しても住みにくいと悟(さと)った時、詩が生れて、画(え)が出来る。

 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。

やはり向う三軒両隣(りょうどな)りにちらちらするただの人である。

ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。

あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
 

越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束(つか)の間(ま)の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降(くだ)る。


あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故(ゆえ)に尊(たっ)とい。


 住みにくき世から、住みにくき煩(わずら)いを引き抜いて、ありがたい世界をまのあたりに写すのが詩である、画(え)である。

あるは音楽と彫刻である。


そんなことを私は「草枕」に教えられた。

 

 

 


素敵な予感・・・。

2012-05-29 02:05:09 | 思う事

ローゼンクレイスタジオ展(下線をクリックください)の搬入がいよいよ今日。

 

ローゼン先生から数カ月前に

「今回のクレイスタジオ展の発表に壁面をアート作品として、しゅんけいさんに協力お願いしたいんだけど・・・」

ローゼン先生のスタジオに道具を持って伺った。

「書」じゃなくて「カリグラフィー」

 

「(文字)じゃなくて(線)なのかな!」

あえて、線を書く、面白い線を引くとなると手が止まってしまった。

 

・・・・・(悩)

 

時間はどんどん過ぎる。

 

で、

 

結局は・・・

いろんな文字を自由に書いてみた。

自分が楽しく書き始めたときに気付いた。

 

書こうと思ったら書けない。夢中に書いていたら出来ていた!!!

 

書いた文字、書いた線を、ローゼン先生と現代美術家の林先生の技術で加工され、搬入される。

上通り大宝堂ギャラリーにて5月30日~6月4日まで。

 

3人のコラボレーションという今までなかったスタイルでの壁面アート。

どのようなことになるかわくわくと不安がいっぱい。

 

 


まねぶ。

2012-05-28 09:24:54 | 思う事

最近、物を創るってなんだろう?って考える機会が増えた。

 

いろんな創りびとと会う機会が増えて、いろんな話をすることが多くなった。

いろいろ感じて、いろいろな人のいいところを取り入れて、自分の仕事を見直したい。と思う。

 学ぶは、「まねぶ(学ぶ)」と同源で、「まねる(真似る)」とも同じ語源である




ドールハウス。

2012-05-27 19:06:04 | 思う事

これは、ご近所万町の川上酒店。

来月4日から「渋団扇展」を開催予定のお店。

 唐人町の森本襖紙やさん。

古いお店のつくりがそのままミニチュアお店に。

 

新町の「森からし蓮根屋さん」のからし蓮根も並んでいる。

 

 

はきもの屋さんに武蔵屋さんも・・・。

 

 古町、新町の町並みや水道町のお店もつくられていた。

びっくり!!!

 

 

 

 


書は一生の友になる。

2012-05-26 08:58:09 | 思う事

筆を持ってもうウン十年。

なぜ思うような「線」が引けないのか・・・と悩んだり、

なぜ思うような「形」が書けないのか・・・と悩んだりして

ウン十年。

 

筆と墨と紙といつも仲良くけんかしながら・・・。

 

先人が残した「書」

歴史に残った「書き文字」

 

「線」「形」

 

の向こうにはその人の「心」があるはず。

 

 

「心」を読み取るには、

 

読み取れる、響き合うための能力が必要だと思う。

 

感じる力、見えないもの、さりげないものや、事の中に

とてつもない大きなメッセージが隠されている。

 

「書」は時に私を苦しめ、時に私を励まし、時に私を喜ばせてくれる。

 

「書」は私の一生の友。

 


今月のねえねえ塾

2012-05-25 07:50:48 | 寧々塾(ねぇねぇ)塾

今月のねえねえ塾は、「墨染めのタペストリー」

紙をいろんなテクニックで染め上げて、オリジナルのタペストリーを作るという講座だった。

刷毛を使っていろんな模様を描き墨で染める。

 

いろんな段階で悪戦苦闘しながら、ユニークな模様のタペストリーが出来上がってきた。

 

来月は、中島屋さんで、「ロウケツ染め」のTシャツ・手ぬぐい作り。

皆さん、次回まで図案を考えてきてくださいね。

 


昨日のしゅんけい教室もなごやかに!!!

2012-05-24 08:00:34 | 習字教室

水曜日のしゅんけい教室。

 

夕方6時半からのスタートに子どもたちが「専立寺」さんに集まってくる。

畳の広い本堂にブルーシートを敷き、教室が始まる。

年長さんから大人の人まで、縦割りのみんなはとても仲良くなごやかに時がながれ・・・。

 

お稽古時間はみっちり2時間、お迎のお母さんを待つ時間は、交代ですすんでいろんな手伝いをしてくれる。

学年が上がると下の学年の人のお世話を自発的にし、微笑ましい。

みんなのいい笑顔が集まる場所。

 

カルチャーセンターとは一味もふた味も違った素敵な空間だと思う。

 

昨夜は、お花が特にたくさん飾られていたので、お迎えに来られたお母さんたちと一緒に写真をパチリ!!!

みんなとってもいい笑顔!!!

 

阿弥陀如来様も後ろで微笑まれていると思う。

 

 

 

 

 


渋団扇展のご案内。

2012-05-23 10:06:15 | 季節物

 

私の住む古町(下線をクリックください)において「渋団扇展」を開催します。

今古町が 面白い!!!

この機会に古町散策はいかがでしょうか?

会場は、

          万町    川上酒店  (下線をクリックください)

      西唐人町 器季家カフェ(下線をクリックください)

 

熊本の暑い夏を涼しいうちわでおすごしください。

       


今日は一日阿蘇でした。

2012-05-22 21:54:47 | 思う事

昨日とは違って、今日はさわやかな風が吹くいい朝を迎えた。

今期最初のくまもと清陵高校のスクーリングの講義に阿蘇の校舎にスクールバスで向かった。

回ってる回ってる!!!西原の風力発電の風車

 

学校に着いたら、校舎から、阿蘇の五岳が見える。

「なんて素晴らしい景色なんだろう」

 

1年生の生徒たちにとってはスクーリング初日ということもあって、多少緊張気味。

硬い表情でのスタートだった。

 

書道の時間は講義と実技。

筆を持っていざ書き始めたらみんな集中して、よく授業を受け入れてくれたようだ。

「楷書」と「行書」「漢字仮名交じり文」

「漢字のお話」

「かなのお話」

「硬筆」

 

一日通しての書道の授業に何か感じてくれたら嬉しい。

帰り際に、ある女の子が

 

「先生、授業面白かったです。ありがとうございました。」って頭を下げて挨拶してかえってくれた。

私もとっても嬉しくなった。

 

一期一会。

良い一日だった。