NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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フリーセミナー「管理会社と賢く付き合う方法」

2010-07-02 11:35:23 | フリーセミナー
NPO 集改センターの第82回フリーセミナー報告です。

 開催日 : 2010年(平成22年)6月15日
 開催場所: 大阪建築会館 3階
 参加者 : 35名
 テーマ : 管理会社と賢く付き合う方法
 講師 : 榎本和裕 集改センター管理運営事業部長 マンション管理士



榎本さんは、建築の現場監督、ディベロッパーのマンション企画営業、管理会社の代表など、マンションに関する様々な仕事の経験をお持ちです。今回は、そんな多彩な経験をお持ちの榎本さんに「管理会社と賢く付き合う方法」というテーマで講義をしていただきました。

講義は、「管理組合は管理会社を崖っぷちに追い込め!」という話で始まりました。管理会社に絶えずプレッシャーを与え続けた方が業務の手抜きを防げるだけでなく、前向きに良い管理をしてもらえるという意味だったのですが、ちょっと刺激的でした。

管理組合は、「管理は管理会社に任せて安心」という気持ちだけで管理会社に丸投げしてしまうのは確かに避けた方が良さそうです。管理会社はあくまで営利企業という認識が必要です。

その上で、榎本さんは「管理を委託する管理組合と受託する管理会社は契約当事者として対等な関係でないと信頼関係は生まれない」と断言されます。そして、管理委託費だけの比較で管理会社を替えた管理組合で実際にあったトラブル事例を紹介されながら、「管理組合が対等な関係を築くためには委託契約の管理内容を確認すること、これが出発点であり最も重要」と話されました。管理会社が①「どんな業務を」②「どの部分で」③「どのような方法で」④「どこまで」管理するのかは、全て契約書の中の業務仕様書に書いてあります。管理組合は、委託契約の仕様書をちゃんと確認して把握する必要がありそうです。

また、管理会社と交渉する理事会の心得として、委託契約の金額だけにこだわるのではなく、管理組合が望む管理委託内容に近づけるために「如何に管理会社から有効な提案を引き出せるか?」の取組みが重要だ、とお話されました。そして「若いフロントマンは管理組合が育てるつもりで接して欲しい。その方が管理組合にとって結果的に質の高いサービスが得られると思う」と結ばれました。管理会社には業務を「やらされている」という意識ではなく管理組合を「積極的に支援している・されている」という意識で業務に取り組んでもらうことが重要で、管理組合が管理会社と賢く付き合うポイントはそこにある、ということでしょう。

今回のセミナーは、管理組合が①管理委託契約書の中身(業務仕様書)を把握すること、②管理会社と対等な立場であるという認識を持つこと、③契約金額だけではなく管理会社からの提案を引き出す発想をもつこと、以上三点がより良い管理に必要な管理会社との信頼関係に重要なことだと分かりました。

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