NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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マンションなんでも事件簿(使えない助成金?)

2010-06-09 13:51:50 | マンション事件簿

下記はNPO 集改センターの伊々田副代表が、見聞き&体験したマンション事件(?)とその解決法を分かりやすく解説したものです。皆さんのマンションにこんな事件が起きたら……。ぜひ、参考にしてください。

使えない助成金?(国、地方公共団体がマンション管理組合にたいへん「ありがた~い!」助成制度を考えてくれております。)


マンションには、盛り沢山の助成制度があります。「アスベスト」「屋上緑化」「防犯カメラ」「耐震診断・改修」「太陽光発電」「雨水タンク設置」「バリアフリー」・・・など!
① ××市では、H21年度で「耐震改修工事の助成制度」があります。 

管理組合の理事長が役所に相談したところ、耐震改修工事の計画書、構造計算書、工事見積書、総会決議の議事録・・・等の提出書類が必要であることが判明。早速、専門の設計事務所に相談したら書類作成で約200万円の費用が掛かると言われたそうです。助成金の年度予算は総額500万円、複数申し込みがあると、要件を満たした管理組合に配分されるとのことでした。つまり、2件の申し込みがあった場合2分の1の250万円、3件だと166万円・・・200万円の申請費用をかけて助成金をもらっても意味がない?」と理事長は考えて、助成金申請は行わずに耐震工事を進めることにしました。


② △△市では、「バリアフリー改修助成事業」を4月中旬に公募。
募集期間は5月末迄ということで、申請には工事見積書、図面、マンション登記簿、総会議事録、・・・助成金予算は300万円で、申し込みが多数の場合は抽選です。
多くの管理組合は5月から6月にかけての定時総会を準備中。GWを挟んだこのような時期に1ヶ月半で募集するとは? 管理組合にとってはハードルが高すぎませんか。


<まとめ>
マンションへの支援事業はありがたい政策だと思いますが、管理組合が事業を進める場合、組合員の合意を得るまでどれほどの労力と期間が要るのか「お役所」は理解しているのでしょうか。


<ついでのコメント(ネットで調べた結果ですが)>
助成金とは:一定の要件を満たせば基本的には予算内で支給される(抽選配分もある)。
補助金とは:支援事業にコンペ等で提案された優良提案者に支給される(落選もある)。

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