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大病から復帰した親父が始めたギター。家族とギターとともに歩むマイペースな人生

野球というスポーツ

2016-08-15 22:57:52 | スローライフ・家族の日々
 横須賀・大津公園野球場(クリックで拡大)

毎日、暑い日が続いています。
夏といえば甲子園。高校野球の熱戦が連日続いていますね。

 さて、今年3月、「少年野球のこと」という記事を書きました。
この記事の中で、私は、(学童)野球のあり方に対する自分の思い、のようなことを書いてしまいましたし、その後、愚息が中3となり、野球部として最後の夏の大会を終えたので、後日譚と言いますか、改めて、野球というスポーツについての私の印象を書いておこうと思った次第です。

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夏の大会 ~神奈川県中学校軟式野球大会。

早いものですねえ。息子が中学に入り、野球部に入ったと思っていたら、もう3年生、もう最後の夏の大会です。
野球に打ち込んできた中学生活。色々ありましたが、今回のこの大会、3年生は全員先発出場となり、息子はリスペクトするジャイアンツの長野久義外野手と同じ背番号7を渡され、満足気です(笑)。
試合に出れる、というのは貴重なことです。正直ホッとしましたし、彼の最後の公式試合ということもあって、今回は全試合、仕事もギターレッスン(笑)も調整して、カミさんと応援に行きました。

 横須賀・大津公園野球場(クリックで拡大)

まずは、横須賀ブロック大会。ここで優勝すると県大会へ進出できる訳です。
が、ブロック大会だけでも32校。なかなか高いハードルです。
結果は、なんと3回戦を勝ち抜き、準決勝へ進出!
勝つ度に、部活が週単位に伸びます(爆)。でも勝つ度に成長する彼が頼もしい。
「これはもしや」と、大いなる期待を胸に、準決勝に臨みましたが、残念ながら、ここで敗れました。でも、ブロック大会3位は立派な成績。。。
ここで、熱く燃えた彼の夏と、3年間の部活動は終わりました。

◇◇◇

今回、毎試合観戦して判ったのですが、3回戦にもなると、アナウンスで名前がコールされるんですよ。こりゃ大丈夫かな?緊張せんか?と心配しましたが、余計なお世話。息子は堂々としたもんで、私達夫婦の方がドキドキしてたような次第。(笑)
どれも、まさに「しまった」いい試合でした。特に忘れられないのは2回戦。
1点ビハインドで迎えた最終回の表、ランナー二人を置き、2アウトで回ってきた打席がなんとウチの息子。最後のバッターになるのか、いや、どちらに倒れたって記憶に残るシーンだ。人生はなんてドラマチック!
息をのむ瞬間、彼は、ここでレフトへ大飛球を放った!これを外野手が取り切れず2ベースとなり走者一掃。逆転に成功したのです。いや、本当に人生はドラマチック!

学童野球で試合に出れなかった息子が、今や4番を任され、レギュラー出場している。おまけに決勝打を打ってヒーローになった。
野球をやっていて、果たしてこれ以上の幸せがあるだろうか。息子はどんな気持ちだったのだろうか。これまでの苦労は吹き飛んだだろうか。
親の私でさえ、喜びが爆発するどころか、わだかまっていた気持ちまでが吹き飛び、涙がこぼれました。
野球は難しい。野球は確率のスポーツ。プロの強打者でさえ、打率は3割強だ。苦しい練習は、きっとこんな、ほんの1プレイに結実するんですね。
その内、二人でキャンプにでも行って、息子にこの時の本音を聞いてみよう。

準決勝では逆に逆転負けを喫した。これまでの対戦相手が味わったであろう、同じ悔しさに涙を流していた。そんなチームを見ていて、皆、本当に一生懸命やってきたんだな、と改めて判った。
試合後の最後のミーティングも、父兄らで遠巻きに見ていたのですが、先生の言葉、3年生のそれぞれの言葉、グッときます。土日もなく、青春の時間のほとんどを野球に費やしてきたからこその重みだと思う。過ごした日々の密度が違う。こんな経験、なかなかできるもんじゃない。これから堂々と自信を持って生きていけるじゃないか。
いや、改めて、野球っていいなあ、としみじみ思った次第です。

◇◇◇

私は予てから、「弱いなら弱いなりに皆でチカラを合わせ、失敗を皆でカバーし合うチームワークを醸成することこそが、野球をやる意義ではないのか」と考えていました。そのためには、「皆が」日頃から練習試合に出て、経験をしていかなければ、喜びも悔しさも真に分かち合うことはできないでしょう。
今回、毎試合観ていく中で、その思いを強くし、確信しました。

野球は、攻守がはっきりと分かれ、1球毎にプレイする。1球毎に状況が変わり、1球毎に対応を考える。そして、その1球1球のプレイが積み重なって結果に繋がってゆく。。。
つまり、とある1球の機微だけで試合が決する訳ではありません。仮にその1打やミスで試合が決まったように見えたとしても、それは違う。実は他の1球で点を取れていれば結果は変わっていた訳です。まさに一連托生。
だからこそ、誰かがミスをした時に、ドンマイッ!と言える強い心を育てていくのが野球ではないのか。
だからこそ、皆で失敗をカバーしあうチームワークが育つのではないか。
野球というスポーツは素晴らしい!

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学童野球の時、指導者達に感じていた失望感は、彼らの爽やかな試合や態度を観て、感動の涙とともに消えていきました。
オリンピック競技に改めて野球が選出されたことを、正直嬉しく思います。願わくば、子ども達に等しく機会を与え、野球の楽しさを教えられる指導者が増え、競技人口の裾野が増えることを期待しています。野球が、一部の経験者だけの特別なスポーツであってはいけないと思います。
さだまさしの「甲子園」という歌によれば、たったの一度も負けないチームはひとつだけ。そして、敗れたチームも負けた回数はたったの一度だけ。。。
なるほど、、、その打席に掛ける青春って、人生にとって、まさにダイヤモンドのように貴重な価値だな。
息子、高校に行っても野球続ければいいのにな、、、なんて正直に思った夏の日でした。
(親父も草野球やりたい、と思った夏の日でもありました。)

親ばかな記事ですみません。

Toshi

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