丁田政二郎・著 ポプラ文庫ピュアフル
こんな本を読みました。
書店のお薦めコーナーに並んでいて、どうにも目について、買ってしまったのですが、
意外にも(失礼!)、これは素直に楽しかった。お薦めです!(笑)
久々に青春小説を読みましたが、とても面白く、リアリティある話の展開や、テンポも
非常に小気味良く、2日間の出張の移動時間で読了。もう夢中で読んでしまいました。
話は、「何が何でも、自分のバンドを作る」と決意した高校生のストーリー。
高校最後の学園祭のステージに立つため、紆余曲折のメンバー探しから始まる物語
は、途中に、迫りくる受験への悩みや、恋愛話といったサイドストーリーを織り交ぜな
がら、ついに念願のステージでの歓喜の演奏描写まで、多感な高校生の姿を描きま
す。解説にもありましたが、何といっても、80年代という時代背景が、私の高校生時代
に重なりますから、物語の中にどこか自分を見る感覚があったのです。
おまけに、
①彼はギタリスト。
②彼がやりたいのは「カシオペア」で、やりたい曲の筆頭は「朝焼け」。
③彼が持つギターは、YAMAHAのSG。
こんな設定がたまりません。そのものですもん。(笑)
(私は弾けなかったですが。。。)
財布が寂しい高校生にとって、弦が切れた時の衝撃や、切れやすい1~2弦だけ予備
を持っておいて、それだけ交換するとか、そんな描写が泣かせます。自分もバラで弦
を買っていたクチですから、「おー、そうそう」と思わず相槌を打っちゃいました。
彼は、YAMAHAのSGを中古で4万円で買ったらしいが、元の値段は10万円らしい。
ということは、SG-1000です。私も高校生の頃、必死でバイトして、高中正義と同じ
レッドサンバーストのSG-1000を手に入れたのです。読んでて思わずニンマリしちゃ
いましたよ。(笑)
余談ですが、私のSG-1000、社会人になってから、友人に貸したり、寮や地方常駐の
宿舎を転々としている内に、行方不明になるという不幸に合いました。仕事に埋没し
てギターを触らなくなったことは、以前の記事で書いた通りですが、ま、ギターを大切
にしなかったバチがあたったのですな。(泣笑)
閑話休題。何はともあれ、楽しく読める一冊です。たまには、司馬遼太郎や推理小説、
或いは小難しい新書から離れて、こんな青春モノも良いのでは?
特に40代の方にはお薦めです。
Toshi
時間まで目一杯・・・返した後はアコギと
お菓子の缶や辞書をドラムに・・・
私には ヘタッピでしたので楽器は持たせてくれませんでしたが(笑
いつもありがとうございます。
amamian3さんもそうだったのですね!
実に懐かしいです。
Toshi