Novo começo. Com esperança e música.  ~おやじの再出発ブログ~

旧・ギターとともに.おやじの再出発ブログ
大病から復帰した親父が始めたギター。家族とギターとともに歩むマイペースな人生

第一歩 ~発表会~

2010-04-04 11:01:44 | ギターな日々



発表会に行ってきました。会場は逗子市の逗子文化プラザ内にある、さざなみホール。
およそ150人収容の小ホールです。非常に共鳴効果の高いホールで、完全にアンプラ
グドでの演奏会です。私の演奏曲はアンドリュー・ヨークのサンバースト。無謀といえば
無謀ですが、他の楽器も含めて9割の人はクラシックの選曲ですから、たまにはこんな
曲があってもいいでしょう。

さて、この小ホールのステージと客席の距離感といい、昇降式で1m弱の高さまで上げ
られたステージの高さといい、もう緊張感を刺激してくれます。これは、クセに、、、
いや、それはそれは大変でした。。。



大昔、バンドをやっていた頃はステージには仲間がいました。今回は独奏。たった一人
のステージ。緊張感がこれほどまでに演奏に影響があるとは思いませんでした。。。
リハーサルでは、客席に講師とギター科の生徒が数名いただけですが、緊張で指が思
うように動きません。それでもどうにか演奏を終えましたが、汗が滝のように噴き出して
きました。。。リハでこれですから、客が一杯の本番ではどうなるんだろう、とそれは
それは恐ろしくなった次第。
リハ後、自分の出番まではおよそ3時間。この待ち時間も酷やなぁ~、といってもはじ
まらないので、家族と昼食をとり、のんびりコーヒーを飲んで、一旦気持ちをリセット。
そして1時間ほど控室で練習。これがまた調子いいんですよねぇ。練習だと。。。(笑)



で、迎えた本番。
チューニングは袖で済ませていました。ステージに出ていって、自分を紹介するアナウ
ンスが聞こえ、お辞儀。。。強いスポットライトを浴びていて、客席が良く見えない。。。
と、ここまでは冷静。。。
ところが、椅子に座ろうと思ったら、椅子が客席に対して斜めにセッティングされている
のです。。。そういうもの何でしょうけど、「なぜだろう」と一瞬余計なことを考えたせいか、
余裕が無くなり、深呼吸を忘れました(笑)。
最初の1音を出す瞬間から緊張感は最高潮へ。。。最初、Lennyさんのアドバイス通り、
少しコードを回して、気持ちを落ち着けようと考えていたのに、それも吹っ飛びました(爆)。
調子の良かった練習のノリで行きたかったのですが、しかし、指が動きません。。。
違う音を鳴らしたり、出ない音があったり、それに音量が出てないな、感じてましたが、
う~ん、これが精一杯。。。
3拍子&速弾きのところも、悲しいくらい音がでません。もうボロボロ。。。それでも、
先頭に戻って2回目のテーマの辺りから、少し調子を戻した感覚があり、その感じを
追い風に何とか演奏を終えた次第。。。

これが実力。分かってはいるのですが、いやぁ~、へこみました。笑い話ですが、どの
くらい緊張していたかといえば演奏終了後、私に花束(冒頭の写真)を渡すサプライズを
家族が用意していた様なのですが、私はそれに気付かずに、とっとと袖に引っ込んで
しまい、会場は大ウケだったらしい(大爆)。

落ち込んだのですが、印象を聞いてみると、ギターの他のメンバーが、皆さん、静かな
選曲だったこともあり(講師もフリア・フロリダ)、曲としては目立ったようです(笑)。
カミさんは良かった、と言ってくれましたが、息子は「普段の練習より全然音が小さかっ
たよぉ」と辛口の採点。誠に有難く。。。(笑)
帰宅してから、カミさんが撮ってくれたビデオを見たのですが、確かにミスは多いので
すが、それなりには聞こえるなぁ、と。ちょっとだけ救われました。

しかし、色々と勉強になった1日でした。ちょっと列挙してみます。。。
(1)普段の練習とはどれだけ違うのかを実感として理解。
(2)でも、それでも自分の最低ラインを支えてくれるのは練習量だなと。。。
(3)でも、緊張感をコントロールできるようになるには、練習だけではだめ。場数が
  必要。
(4)選曲も大事。やはり、1発勝負に持ってくるには無謀な曲だったかも。演奏曲を
  登録した後に聞いたのですが、講師曰く「自分なら1曲目には選ばない曲」ですと。
  そりゃないでしょ。。。できれば、指慣らしの得意曲と勝負曲、と2曲は演奏した方
  がいいのかな、と思いました。
(5)講師のステージを見ていると、椅子に座ってからゆっくりとチューニングして、
  演奏を始めています。チューニングも、基準音のみチューナーで合わせたあとは
  チューナーを外し、残りは自分で調弦する余裕。今回、私はやれなかったのです
  が、コード廻しも含めて最初に気持ちを落ち着ける時間を設けるのは大事と思い
  ました。

ということで、ステージ直後はヘコんでいたのですが、その後、一転して悔しさから
ファイトが沸いてきました。1ヶ月ほどレッスンを休もうかなと思っていたのですが、
いえいえやります、続けます!

仕事の合間にこのようなイベントを設けるのは、大変な面もあるけれど、でも、とても
貴重な時間ですね。このブログのテーマの一つは、生き方を変える、自分らしい生き方
とは?でした。仕事一辺倒ではない、自分の人生を大切に生きていく第一歩をようやく
踏み出せた気がしました。

皆様、貴重なアドバイスを本当に有難うございました。
これからもギターと家族とともに歩むマイペースな人生を綴っていきますので、今後とも
何卒「おやじの再出発ブログ」を宜しくお願い致します。

Toshi