シャバ駄馬男「シャバでひとつ…」

秋田のタレント、シャバ駄馬男のたわいない日常ダイヤリー

ボルト、室伏、民主党

2011年08月29日 | プライベート
ボルトがフライングゲットしてしまった。

1発失格のレギュレーションであることを確認してるファンや視聴者の中でも、

「これもし、ボルトがやっちゃったら悲惨だな」

って、多くの人が密かに感じていたに違いない。

このルールには賛否両論あると思うけど、俺はナシだな。

100メートルなんて、仕掛けるリスクを背負わなければ記録なんて出ない。

運動会で1等2等を決めてるんじゃない。

トップアスリートは9秒58という世界新記録を目標に駆け抜けるのだ。

ボルトはフライングせずとも勝てただろう。

 でもそれはあくまでも順位で勝つだけであり、自身の持つ記録に迫るか、もしくは超えなければ世の中も自分も納得しない。

世界最速の異名を持つ男は、それが課せられた使命。

であれば、仕掛けるリスクを背負わなければなんないじゃん。

そして室伏はついに金メダルを獲得した。

 今まで欲しくても絶対に届かなかった金が、歳を重ねてもあきらめず戦い続けた結果、ついに手に入れることが出来た。

どんな説教よりも心を確実にとらえる、まさに身をもってそれを実現した男の姿。

惚れないわけがない。

ハンマー投げは6投のチャンスがある。

100メートルは一発勝負。

 持久力や瞬発力、爆発力など、肉体の疲労度と快復力を考えれば、100メートルを走った10分後、もう一度100メートルを走って前以上の記録を出すのは難しいだろう。

それなりのインターバルが必要だ。

では何のための1発失格なのか。

かつて、わざとフライングし周りのペースを乱す選手が増えたから。

もともと水泳はフライング一発失格。フライングを減らすためには当たり前のルール改正。

じゃあスキーのようにセンサーでもつけて正確なタイムを出せばいい。

いや、競馬のように各選手ゲートインして走れば。

どう考えてもしっくりこない。

北野武さんが言ってた。

1回フライングしたら1メートル後ろから走る。

それはありだと思う。

 いずれ、見るものは勝手なこと言えるが、当の本人はこのために照準を合わせ勝負を挑んできてる。

せめて1チャンスはあってもいいんじゃないかなって、人として思う。

 とりあえずこのレギュレーションでは、ボルトを超える記録を出す人はこの先しばらくいなさそうだ。

そしてそんな中、民主党代表選。

朝からテレビでは、

「誰が代表になっても、変わらないか、もしくは今よりも悪化するかも」

って、お先真っ暗な話題を解説付きでお送りしている。

 街頭インタビューでは、軒並み前原さんの圧倒的有利という結果を発表しながら、実際は別の人が当選。

全く国民が介入できない、一党の代表戦は、国民の思いが1ミリも反映されない形で決着。

勝ち馬に乗ろうと画策する人。

自分に不利な人間を当選させまいと裏技を使う権力者。

愚の骨頂。

国民が全く無視された数日間。

 票が割れた一つの党が、このあと一丸となって国民のためにまつりごとに従事してくれるとは到底思えない。

 マスコミによって適度に政治不信をたたき込まれてる国民は、いつも感動を与えてくれるスポーツに一喜一憂するしか、鬱憤を晴らすすべがない。

 「国のために」とのたまう政治家と、結果を出し国旗を広げウイニングランをする日本人選手は、天秤にもかけられないほど質の違いは歴然としている。

どの党でもいいけど、マニュフェスト守れないんだったら、一発失格でいいんじゃないっすかね。

ボルトが最も大事なものを一瞬で失い、室伏が長い時間かけようやく栄冠をつかむ。

この緊張感と感動を胸に、国のために戦う戦士がどれだけいるんだよ。

永田ジャパンよ。

絶対に負けられない戦いガチでしないと、終わるぞ日本。

希望だけでも持たしてくれよ。