goo blog サービス終了のお知らせ 

詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)

日々、読んだ本の感想。ときには映画の感想も。

西脇順三郎の一行(92)

2014-02-17 06:00:00 | 西脇の一行
西脇順三郎の一行(92)

「壌歌 Ⅱ」

土手の下のクソニンジンの繁みの中に               (104 ページ)

 「クソニンジン」が野卑で野蛮で、その教養にそまっていなところ、雅語からはるかに遠いところが清潔で美しい。
 ひとが暮らしている現場で動くことばには偶然と必然が固く結びついている。その強固さにはどんな雅語もかなわない。雅語というのは嘘だからである。教養というのもきっと嘘なんだろうなあと感じる。
 教養のひとが、こういうことばをつかうところに、また「笑い」がある。健康なコッケイがある。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 倉橋健一『唐辛子になった赤... | トップ | ダニス・タノビッチ監督「鉄... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

西脇の一行」カテゴリの最新記事