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吉田拓郎&かぐや姫「つま恋」in2006

2006年10月29日 | 音楽
9月23日の「つま恋」コンサートの総集編をNHKで放送していたので少しだけ観た。
もちろん録画はしているし、DVDも発売されるようなので買うと思う。
長丁場のライブだけど、じっくり観たい。

「つま恋」に行くことは一瞬悩んだが、結局行かないことにした。
チケット代が高かったのと、遠いのと、かぐや姫にはあまり興味がなかったからだ。
仮にチケットを抑えていたとしても、祖父の葬式と重なったため行けなかったが・・・。

この総集編を観て、やっぱり行かなくて良かったかなーと何となくだけど思った。
確かに拓郎ファンとしては、「つま恋」は拓郎の聖地であるし、そこに“いる”という
ことがとても大切なんだろうけど、11月に武道館でコンサートをやるので、そっちに
行くことにした。やっぱり屋内の雰囲気が好きだ。

それにしても還暦を過ぎ、病を克服した拓郎は更に元気だ。
以前にも増して声に艶があるし、拓郎独特のシャウトは、時を経てもロック以上のもの
を感じさせてくれ嬉しくなってしまう。

かぐや姫もかぐや姫で元気だ。
南こうせつは、あの明るさで観客を引っ張り、その世界へと導いていた。

今回の「つま恋」は、拓郎とかぐや姫が揃ってはじめて成り立つもの。
4人が全員元気で現役を続けていなければ、こうして1975年以来の「つま恋」を復活
させることは出来なかったはずだ。

観客も1975年の時にもその場に“いた”という人も多かったようで、拓郎を含め、
多くのおじさんたちは【同窓会】という言い方をしていた。

こういう同窓会が出来るっていうのは、とても幸せなことだ。
自分の青春の音楽が変わらず、その当人が唄ってくれていて、一緒に年齢も重ね、
そしてまた、一緒にあの頃に帰って唄う。
体力的な問題で、オールナイトということにはならなかったけれど、当事者たちにとっては
おそらく自分の人生の確認みたいなものが出来たのではないだろうか?

中島みゆきが現れ、「永遠の嘘をついてくれ」を唄った時は鳥肌が立った。
拓郎と同じステージに立ち、拓郎とデュエットしてる中島みゆき。
その存在感といったら・・・。
中島みゆきもあの時代を生きてきたんだなぁと思いながら、のめり込んでいた。

思うに、拓郎は拓郎であり、かぐや姫はかぐや姫であり、中島みゆきは中島みゆき。
強烈な個がぶつかり合って、スパークしたのが70年代なんじゃないか?

僕は学生時代、70年代に憧れたものだ。
泉谷しげるがあの時代を評して「とにかく狂っていた」と言っていた。
それは何となく、写真や映像から伝わってくる。
現代の「狂っている」というのとは全然質の違うものだ。

その先頭を走っていたのが、拓郎やかぐや姫だったのだろう。

ただ、70年代に青春を過ごした人たちが現在の日本を作り上げてしまった。
これは残念ながら否定出来ない。

学生運動?
二度と起こらないだろう。