中村雅俊のコンサートに行って来ました。
コンサートツアーのファイナルである中野サンプラザでした。
去年からのツアーの最終日ということと、60才の誕生日を記念しての
コンサートでした。
中村雅俊は2月1日に60才になって還暦を迎えたとのこと。
中村雅俊もいつの間にか60才になったんですねぇ~。
若い60才ですよ、ホントに。
還暦のお祝いで赤いものをたくさんもらったそうです(笑)
その中に赤い下駄ってのもあって、持ってきて見せていました。
会場からは何度も「履いてー!!」って声が出ていましたけど・・・。
僕の人生の中で初めてコンサートに行ったのが中村雅俊のでした。
まだ中学2年生で、家族4人で八王子市民会館に行ったんです。
その時のインパクトは今でも覚えています。
初めて買ったレコードも中村雅俊のEP「時代遅れの恋人たち」だったし、
LPは「MONO」でしたね。
レコードってところが時代を感じますね。
ちなみにレコード知らない人に、EPはシングルでLPはアルバムのことです。
今から約25年も前のことなんですよね。
当時の中村雅俊は30代半ばです。
今の僕はその当時の中村雅俊よりも年上になってしまったということ、
これはなんだか感慨深いものがあります。
初めてコンサートに行ってからクセになり、新しいアルバムが出たらこまめに
そのツアーに行くようになりました。
カッコ良かったんですよね、憧れでした。
他のミュージシャンのコンサートにも行くようになりましたが、中村雅俊のものは
本人が俳優という面を持つからなのか、“エンターテイナー”というのを凄く感じました。
それは今回も思いましたよね。
僕もライブでは観客とのコミュニケーションを大事にして、その上でライブを
成立させていますが、中村雅俊のコンサートからの影響も多分にあると思います。
今回おそらく約10年振りぐらいに行ったんですけど、歌もいいし喋りも本当に上手。
いい意味で変わっていなく、裏切られることも無かったです。
“コンサートの時の中村雅俊”が20何年前と変わらずいてくれました。
60才になろうがチケットは完売になるぐらいの人気だし、変わらない人柄、
変わらないステージ、それについていく人たちでアットホームな雰囲気でした。
アンコールを含め2時間半という時間が本当にアッという間でしたもんね。
感動的だったのは、本編最後に大学時代の友人や古くからの友だち約80人がステージに
登場して一緒に唄ったシーン。
中村雅俊の同級生ということは皆さんも還暦ということで、全員がおそろいの赤いTシャツに
ブルージーンズというスタイルで「ふれあい」と「辛子色の季節」を唄いました。
「ふれあい」の1番はその同級生たちがアカペラで唄い、2番から中村雅俊が唄う演出、
「辛子色の季節」は皆さんがコーラスをやるという素敵な演出でした。
ゲストミュージシャンが登場とかではなく、友人80人をステージに上げちゃうところが凄い。
中村雅俊ならいろんな芸能人との共演が可能だし、声をかければ来てくれる人がたくさんいる
と思うのですが、あえて友人やサークル仲間というのが、らしいです。
ちなみに僕は、BSジャパンで『俺たちの旅』が再放送中だから、“グズ六”秋野太作と
“オメダ”田中健が来たらムチャクチャ感動だなぁと期待してたんですが・・・。
以前田中健がゲストに来てケーナを吹いて「ただお前がいい」を唄ったステージを見てただけに
今回もそういうのがいいなぁ~と勝手に思ってたんですがねぇ。
けど、今回のサプライズ演出、感動的でした。
一緒に行った奥方は感動のあまり涙を流しておりました。
内容的には、全体的聴かせる感じでしたね。
後半ノリノリな形でくるかなぁと思ってて来なかったから、「中村雅俊も年とって昔みたいに
アップテンポの曲を連チャンでやらなくなっちゃったのかなぁ?」なんて失礼なことを思っちゃっ
たりもしましたが、アンコールはノリノリの構成でした♪
僕も10代前半から聴き込んでいたから古い曲もしっかりと覚えていましたよ。
こういうのは不思議ですよね、「オレ、覚えてる、唄えるわ」って感じ(笑)
中村雅俊を見てて60才だとか還暦という概念がくつがえさせられましたね。
吉田拓郎の時もそう思ったけど、今回はより強く感じました。
これからは今50代で活躍してる人たちも次から次へと60代に突入するわけじゃないですか。
そのうち松田聖子も60にはなるわけで・・・。
僕の中の永遠の憧れは『俺たちの旅』のカースケと『ゆうひが丘の総理大臣』のソーリかなぁ。
いま毎週カースケと再会してるわけですが、この頃の中村雅俊は本当にいいです。
40代以降の中村雅俊からちょっと離れてたんですけど、それはあらゆる面で完成されてる気がして
人間味を感じなくなってたんですよね。
例えが悪いかも知れないけれど、ジュリーみたいに太ったり、松山千春みたいに頭を剃り上げるとか、
そういった年相応というか、少しずつ崩れていく、身の回りにいそうな人に共感を覚えたりで・・・。
カースケやソーリとは全然違う方向にいっちゃってるみたいなね。
けど、今回のコンサートパンフレットのインタビューを読むとやっぱり根っこにはカースケの
中村雅俊がいたりして、昔の想いのまま、あるいはそれ以上の想いで60才を迎えたんだなぁ
と思えて嬉しかったです。
「やっぱり中村雅俊って素敵だなぁ」って。
もの凄い前向きで、大いに見習うところがたくさんあると思いました。
去年からずっと楽しみにしてたコンサートだったので、いろんな刺激をもらえて嬉しかったです☆
以下、コメント欄のご要望にお応えして覚えている範囲でセットリストを。
曲順不同をご了承下さい。
雨のハイウェイ
ありったけの愛を集めて
小さな祈り
哀しい人
涙
(俺たちの旅のワンシーンの音声が流れたあと)
俺たちの旅
ただお前がいい
(ゆうひが丘の総理大臣のワンシーンの音声が流れたあと)
海を抱きしめて
俺たちの祭
恋人も濡れる街角
心の色
(自作曲を選んで唄うコーナーで2曲)
トントン5月の風が
とばせドンパチ
(友人たちステージへ)
ふれあい
辛子色の季節
(アンコール)
*観客全員にプレゼントされたタオルを振り回してねーで始まり
パズルナイト
ナチュラル~愛の素顔
嵐の季節
100年の勇気
ナカムラエレキ音頭
ONE MORE HEART
(ギターとハーモニカで登場、観客とアカペラで)
これは本当に一度もマイク使わず生の声で
いつか街で会ったなら
以上、覚えてる範囲です。
全23か24曲って話してましたから、数曲抜けてますね。。。