親父の遺言

今回の京都行きは、親父から頼まれていたことを実行するためでした。
もっと早くに行けば良かったのかも知れませんが・・・。

死んだら比叡山に骨を埋めてくれ、親父はそう言いました。

お袋と弟は直接聞いていないと言っていますが、僕は病室で聞いたので、
きっと２人きりの時に話したんでしょう。

そんなわけで、実家の仏壇には一片の骨がずっとありました。
それでも、それがあるだけで何となく心強い気がしていたのは確かです。

まぁ、そのまま置いておいても良かったし、別にいつでもいいかなぁと
思ったりもしましたが、やっぱり親父の最後の頼みだし、ずっと気にも
なっていたので、それが今回の京都行きになりました。

親父からの遺言の達成感と一抹の淋しさでちょっぴり泣けましたが、これで
親父もきっと喜んだことでしょう。


【線香一本分の骨に比叡山の四季折々を】


合掌

寺田屋

龍馬の常宿、伏見の寺田屋に。

１０年以上前に親父やお袋、弟、おじいちゃん、おばあちゃんとみんなで来たけど、
その時の記憶が曖昧で…。

今回改めて来てみて何となく思い出す。

龍馬ブームで平日午前にも関わらず観光客多数。

周辺の風情ある町並みが何とも良かった。


これで、今回の旅は終わり。
一路江戸（東京）に向かう。

坂本龍馬 中岡慎太郎 遭難之地

夜の京都を歩いていたら偶然にも遭遇。

「ここだったのか！？」とビックリ。

跡地はコンビニに。
コンビニ内に龍馬グッズ。

祇園「スコルピオーネ」

夜は奥方のリクエストで祇園でイタリア料理を。

１５０年前からある建物を活かしての洒落た内装と美味なる料理を満喫。

食後、奥方と京都の夜をデート。
初めて歩く先斗町に胸ときめく。

霊山歴史館

ここにはかつて何度も足を運んだのだが、いつも正月だったので休館だった。

今回やっと中に入ることが出来た。

『龍馬伝』とリンクしての“大龍馬展”を開催中で、館内は龍馬一色。

幕末の盛り上がりを本当に感じる。

ついつい、土佐弁が口をつつく(笑)

霊山護国神社

比叡山を下りてから市内に。
霊山に向かう。
霊山護国神社と歴史館だ。

夏休み関係なく多くの人でにぎわう霊山護国神社。
いつの頃からか入場料を取るようになった…。

やはり龍馬人気は凄い。
改めて来てみると、龍馬と中岡慎太郎のお墓は本当にいい場所にある。

二人の銅像だが、龍馬の横でひざをついている中岡の銅像は、
二人とも立っているものにして欲しかった。
そういう意見は多い。

それはさておき、ここは招魂社でもあるので、幕末の多くの志士たちの鎮魂碑がたつ。

往時に思いを馳せる。


合掌

横川中堂

親父が安置した銅像の確認と、本人他界に関してを聞く。

銅像は親父の形見として、そのまま安置する。

根本中堂

国宝根本中堂にて、説法をちょうだいする。

1200年の灯火。

油断大敵。

けやき。

花天井。


ここも宇宙か何かとつながっているような氣を感じる。

比叡山 延暦寺

「一隅を照らそう」

延暦寺にてお参り。

蛤御門

幕末、長州藩が攻め入り破れたところ。

久坂玄瑞以下、長州藩士よ、安らかに。



合掌