本当は劇場で観たかった作品。
観に行くつもりでずっとチラシは持ってたんだけど結局行けなくてDVDで。
そのチラシによると2009年2月の段階で全世界の映画賞54冠に輝いたとのこと。
映画賞そのものの前評判が高かったのもそうですが、いちプロレスファンとしてこの
作品は観たかったです。
アメリカのプロレス界のレスラーのリアルな生活とはいったいどういうものなのか。
ミッキー・ロークの復活作と言ってもいいでしょう。
クールでカッコいいミッキー・ロークしか知らない人は驚くかも知れません。
ちょっと同一人物には思えないかも(苦笑)
けれども、今のミッキー・ロークだからこそこの役にハマリ、リアルさを表現出来たと
思います。
鍛えあげた肉体でありながらも年齢と共にくる贅肉や崩れ感などはバリバリの俳優
ではちょっと出せない味。
かつて栄光を味わったレスラーが、今ではスーパーのアルバイトをやりながら週末の
プロレスのリングに上がる。リングに上がれば、過去の栄光があるから今でもベビー
フェイスとしてのスター選手。誰もが温かく迎え入れてくれる。
それでも酷使してきた肉体は悲鳴をあげ、試合後に心臓発作を起こしてしまう。
それを機に一度は引退をするのだが、家族を失い、仕事はうまく行かず、目の前の
現実を受け入れ、戦っていこうとするのだが・・・。
やはり自分の唯一帰れる場所、輝ける場所に戻っていくのであった・・・。
誰にもやってくる肉体の衰え、うまくいかない目の前の現実。
それを体を張ってミッキー・ロークが演じている。
哀愁漂うところは現実のミッキー・ロークとも重なり合うからだろう。
ミッキー・ロークが恋心を寄せるストリッパー役にマリサ・トメイ。
久し振りにマリサ・トメイを見たがこちらもいい感じになっていた。
マリサ・トメイほどの女優ならチラッと見せて終わりでもいいだろうに、惜しげもなく
その肉体を晒している。
ともに体を張っての生活、生きていくもの同士として魅かれ合うものがあったのか・・・。
過去の栄光が大きいからこそ、現実とのギャップに苦しむ。
この主人公が特に栄光もなく、ごくごく普通に生きてきていたらバイト先でキレることも
なかっただろうし、あそこまで苦しまなくても済んだかも知れない。
そこが切ないのだ。
近年話題になる映画はCGを多用したり、更に3Dなどとデジタル路線のものばかり。
けれどもこの『レスラー』は俳優の肉体ありき、から始まっている。
デジタルなものは一切ないと言っていいだろう。逆にアナログの王道をいっている。
人間の肉体や心は、最終的にはこういったアナログなものを求めると思うのだ。
リアルな描写から伝わる心の機微。それが我々の心の琴線に触れるから感動する。
この映画はそれを証明してくれている。
良かったら観てみて下さい☆
観に行くつもりでずっとチラシは持ってたんだけど結局行けなくてDVDで。
そのチラシによると2009年2月の段階で全世界の映画賞54冠に輝いたとのこと。
映画賞そのものの前評判が高かったのもそうですが、いちプロレスファンとしてこの
作品は観たかったです。
アメリカのプロレス界のレスラーのリアルな生活とはいったいどういうものなのか。
ミッキー・ロークの復活作と言ってもいいでしょう。
クールでカッコいいミッキー・ロークしか知らない人は驚くかも知れません。
ちょっと同一人物には思えないかも(苦笑)
けれども、今のミッキー・ロークだからこそこの役にハマリ、リアルさを表現出来たと
思います。
鍛えあげた肉体でありながらも年齢と共にくる贅肉や崩れ感などはバリバリの俳優
ではちょっと出せない味。
かつて栄光を味わったレスラーが、今ではスーパーのアルバイトをやりながら週末の
プロレスのリングに上がる。リングに上がれば、過去の栄光があるから今でもベビー
フェイスとしてのスター選手。誰もが温かく迎え入れてくれる。
それでも酷使してきた肉体は悲鳴をあげ、試合後に心臓発作を起こしてしまう。
それを機に一度は引退をするのだが、家族を失い、仕事はうまく行かず、目の前の
現実を受け入れ、戦っていこうとするのだが・・・。
やはり自分の唯一帰れる場所、輝ける場所に戻っていくのであった・・・。
誰にもやってくる肉体の衰え、うまくいかない目の前の現実。
それを体を張ってミッキー・ロークが演じている。
哀愁漂うところは現実のミッキー・ロークとも重なり合うからだろう。
ミッキー・ロークが恋心を寄せるストリッパー役にマリサ・トメイ。
久し振りにマリサ・トメイを見たがこちらもいい感じになっていた。
マリサ・トメイほどの女優ならチラッと見せて終わりでもいいだろうに、惜しげもなく
その肉体を晒している。
ともに体を張っての生活、生きていくもの同士として魅かれ合うものがあったのか・・・。
過去の栄光が大きいからこそ、現実とのギャップに苦しむ。
この主人公が特に栄光もなく、ごくごく普通に生きてきていたらバイト先でキレることも
なかっただろうし、あそこまで苦しまなくても済んだかも知れない。
そこが切ないのだ。
近年話題になる映画はCGを多用したり、更に3Dなどとデジタル路線のものばかり。
けれどもこの『レスラー』は俳優の肉体ありき、から始まっている。
デジタルなものは一切ないと言っていいだろう。逆にアナログの王道をいっている。
人間の肉体や心は、最終的にはこういったアナログなものを求めると思うのだ。
リアルな描写から伝わる心の機微。それが我々の心の琴線に触れるから感動する。
この映画はそれを証明してくれている。
良かったら観てみて下さい☆