シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

無条件の祝福

2008年12月02日 | その他
先日、友人H君に第二子となる男の子が生まれた。

友人Y君の男の子がちょうど1歳の誕生日の11月30日、うちを含めた3家族が
それぞれの細君とこどもを連れ、H君宅にてはじめて全員集合した。

H君・Y君と自分とは学生時代それぞれが互いに生活をともにし、それぞれの人生の一部・一場面を共有している。

10代の終わりにバンドをしたくて出会った縁だが、当初はもうそれぞれがひどく青臭かった。
だけど、むやみやたらにがむしゃらでムダに熱い気持ちと、
2000年代以降には世間では鄙びたとされるやや古典的なロック魂をひたすらに持っていた。

そしてそれぞれが本当に格闘して互いに切磋琢磨して20代を過ごした。
結果、それぞれは独自なルートを見つけ、そしてその道を切り開いて行くことにまあ成功した。
しかし、その間本当に波瀾万丈いろんな事があった。

だから特にその場ではあえてだれも言わなかったが、本当に特別な一日だった。


Y君の息子Nくんの1歳の誕生日の名前入りケーキを買って、みんなでお祝い。
Nくんはあいにくお昼寝中。とりあえずロウソク1本をH君の娘Nちゃんと、うちの娘Nとがフーッッと消した。
この時は目の前のケーキの美味しそうな感じや状況の楽しさだけが先行していたが、撮ってたデジカメ動画の
「Y君の息子の1歳の誕生日のケーキのロウソクを、H君の娘とうちの娘が一緒に消す」
というシーンを改めて冷静に見てみると、ちょっと猛烈になんともいえない感情がこみあげてくる。


むこうの部屋ではT君の娘Nちゃんとうちの娘が遊んでいる。
娘は縦笛を吹いてて、Nちゃんは木琴をたたいている。それもならんで合奏、自然にバンドになってる。

目を覚ましたY君の息子N君にうちの娘がポニョのぬいぐるみでちょっかいをかけ始める。

こたつでは細君3人がだべっている。その横では先日生まれたH君の息子M君が寝ている。

1993年の春には一瞬だに想像できなかったことが現実に起こっていることが、
冷静に考えれば考えるほどありえない感じになってくる。
それは、それぞれが1993年の春の互い同志を一番知っているからだ。
ふと気がついたら、こんなありえない感じになってたことを、無条件で心の奥から嬉しく思えた最高の一日になった。