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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

都会の超能力者

2006-06-18 09:10:33 | エッセイ

 テレビの『キスイヤ!』だったか、人のオーラが見えるという女の子が出てきたことがある。人によって違う色だそうだが、黄色や緑のオーラが体の周りに見えるのだという。確かその子は沖縄の子だったと思うが、『トリック』に出てくる「かみぬうり」みたいに、沖縄にはそういう系統の子が多いのかもしれない。(余談だが、仲間由紀恵さんは素敵だよね)

 まあそういう人ってのはごくまれなのだとは思うが、都会だと、数としては結構いるに違いない。人混みの中、すれ違うたびにそんな人たちから「あ、この人は…」と判断されているのかと思うと、オチオチのん気に歩いてもいられないって気がする。
 これまた余談だが、最近読んだ池波正太郎の『男の作法』(新潮文庫)に、一人で旅をすると、まったく知らない人からの扱いで、自分がどういう人間であるかがわかる、といったことが書かれていた。なかなかの観察である。(これはいい本だから、是非!)

 確かに“カンの強い子”というのはいるもので、それはちょっと目がつり上がった感じの、そう、奈良美智が描くような女の子は、そういうタイプだ。
 かくいう僕だって皆さんだって、オーラまでは見えなくとも、これまでの経験から、会う人がどういう人かっていうのは、だいたいのところわかる。そうでないとやって行けないわけだが、それはそれで“超能力”と言えないこともない。
 それと、年取った人たちってのは経験豊富だから、若い者の性格なんか、すぐにわかってしまうのかもしれない。そう考えると、ちと怖いような気もする。

 もちろん人を観る、という以外にも超能力はあるわけで、自分としてはどちらかというと予知的なものの方があるような気がするが、これはコジツケでどうにでもなるものだから。
 一つ言えるのは、感覚を研ぎ澄ましておけば、“未来からの声”も聞けるのではないかということ。夢みたいな話だけど。
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