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百瓶逸酒

我が家にある各種開封・未開封のお酒を記録するのが目的のブログです。
単なる自分の整理のためだけですが^^;

ベイリー・ニコル・ジャービー

2008年06月13日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のお酒。比較的最近(14年ほど前)復刻したブレンデッドです。元々のオリジナルは、ボーア戦争の頃にあったそうです。ベイリー・ニコル・ジャービー(BNJ)とは、ウォルタースコット卿の小説、「ロブ・ロイ」の登場人物。
6年以上の原酒を使用し、60%のモルト配合とか。クラシックブレンドです。ラベルがカッコイイ。

ラベルのテイスティングメモには"ピュアでメロウ、期待した以上のソフトで繊細なフレーバーをもたらす。"とあります。いくらか、それよりもシャープなところもあると思いますが。

 わたしのよくいく、とあるBARではモルトよりもブレンデッドに力を入れられていて、このBNJが置いてあり、時々ハイボールで注文します。
 個人的にはスコッチのハイボールは、風味を壊さずに作るのが非常に難しいと思っております。バーボンほどアタックが強いと、自作のヘボヘボハイボールでさえ、"我慢すれば飲める"くらいのレベルにはなるのですが、スコッチブレンデッドの優しいスモーキーさ、ソフトさ、喉越しを残しつつ、炭酸のキレを生かす"美味いハイボール"はなかなかありつけないものです。ツボにはまったこのBNJのハイボールは、それはそれは美味いものです。あー、なんか飲みたくなってきた。

インヴァー・ハウス17年

2008年06月03日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。インヴァー・ハウス・ディステラーズのブレンデッド、アルコール業界のコングロマリット化が進んでいる中、希少とも言えるインディペンデントの会社です。
 このボトルは、まあレアっちゃレアな17年ボトル。90年初めに数年間リリースされたボトルです。写真では見えませんが特級表示はありません。級別が無くなった直後のボトルでしょう。
 インヴァー・ハウスと言えば、マニアックなモルトファンには有名なグレン・フラグラーをリリースしていたので有名ですが、85年に閉鎖されています。もしかしてこのボトルにもいくばくか含まれているかもいれません。
 よく見かけるインヴァー・ハウス(ノン・エイジ)は、グリーンプレイドと呼ばれる格子縞の肩掛けをラベルに使っている印象的なボトルデザインですが、色違いのレッドプレイド・デザインの8年のオールドボトルをその昔飲んで、そのソフトさ、クリーミーさに仰天した事があります。非常に柔らかく、喉をなんの障りもなく流れていく、そして決してライトでドライではない、割って飲むことを意識していない古き良きスコッチでした。このボトルは未開封ですが、その片鱗があるといいなあ。

ダンヒル・ジェントルマンズ・スペイサイドブレンド

2008年05月09日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ダンヒルのオリジナルブレンド。オールド・マスターが有名ですが、これはそのセカンドブランド。最近さっぱり見ませんが。
 よくよく見ると、妙に左右が歪んで見えます。このボトルデザインは、1845年にダンヒル家に送られたデキャンタのプロトタイプを忠実に摸写しており、未熟なボトル製造のため、暖炉の熱で片側が溶けた部分まで再現してます。この時代はヴィクトリア女王統治時代、さもありなんとは思います。

 香りは、スペイサイド特有のシェリー香から、糖蜜、果物の醗酵臭。正直、香りはもっと平板かと思いました。好印象。味わいは、始めにアルコールの強さを感じ、これが辛口に感じられる。アルコールのアタックが消えた頃、蜜の甘さがじんわり立ち昇る。ただし同時に酸味が上がってきて甘さを払拭する。後口に若干の苦味。フィニッシュは意外に長い。

  ボトルには全て通し番号入り。ボトルに添付されている登録証で登録すると証明書が発行され、ロンドンのダンヒル本店に保管されている名簿に記載されるらしいです(今はさだかではないですが)。このボトルは"G051031B"。でもこの番号は裏面に記載、相変わらず無神経な輸入業者シールのため、確認するのにひと苦労でした。


ジョン・プレイヤー・スペシャル

2008年01月30日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ジョン・プレイヤー・スペシャル、ブレンデッドです。わたし世代としては、このマーク=チーム・ロータスとして認識してます。タバコの銘柄とは随分後になって知りました。小学校の頃、JPSの帽子かぶって登校してました、そういえば。
 スコッチでは、こういったプライベートブランドは結構多く、ハロッズ、バーバリー、ダンヒル等あります。実際の中身(品質)とは別に、ブランドの持つ高級感を上乗せするための商品化といったら、ややうがち過ぎでしょうか。
 この辺の商品で一番困るのが、主要モルトの内容。調べてみても全く分かりません。まあしかし、製造元のラングサイド・ディステラリーはもちろん、親会社のダグラス・ラングの商品、キング・オブ・スコッツでさえも公表してないので、いたし方ないでしょう。すくなくとも、プライベートブランドである以上、あまり極端なブレンドはしないはず。スペイサイドベースの穏やかな味なのでは。
 上位銘柄として12年、15年がありましたが、オフィシャルサイトでは書いていません。
 

ディンプル・ロイヤルデキャンタ

2008年01月28日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のお酒。ディンプルシリーズその3。いやまあ、これが最後なんですけど。
今回のディンプルは周辺の金属部がメインのようでして、底部に名前が入っていました。曰く"DAALDEROP"というオランダのメーカー製のピューター(錫)のようです。こういった方面はとんと疎くて、いいものなのかどうなのかさっぱりわかりませんが、ネットで調べてみるとピューター製品を扱っていたのは結構昔で、現在は暖房機器などを扱ってるようです。
 時期的にはセラミックと同じく、80年代半ばから後半。箱があるようですが、私は箱なしで入手。中身はおそらく12年。「ロイヤル」とつくので、王室の慶事で出したのかと思ったのですが、このピューターの刻印に"Royal Holland Pewter"とありましたので、そこらへんがネーミングの由来でしょうか。


ディンプル・セラミックデキャンタ

2008年01月26日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。ディンプルシリーズその2。セラミックデキャンタ入りのディンプルで、80年代半ばにごく限られた期間だけ発売されたものです。中身は通常のディンプル12年と変わりません。中の説明書にも明記されてます。大体、こういうボトルは飾られるだけで、飲まれることが少ないもんです。陶器だから中の揮発も心配なところです。
 で、付加価値であるはずのデキャンタにしてみても、特にどこかの銘品というわけでもありません。スタンダード・ディンプルが当時の定価で8,500円。この品は定価25,000円也。はてさて、この価格差を妥当とみるかどうか…。
 この品も数年前にオークションで落札したもの。ヤフオクでも同様の出品がありましたが、それより格安で落札。定価の約1/10程度でした。

ディンプル

2008年01月25日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。そこそこ古いディンプルです。特級表示は見当たりません。HKDNPのスタンプがありますので、免税店でのお土産でしょうか。これはオークションで購入した品。
 70年代後半にPinch表記から、Dimple表記に変更されてます。ピンチは「つまみ」、ディンプルは「えくぼ」、ともにボトルのへこんだ形状からつけたネーミングです。米語で一般的なPinchが採用され、世界的に(日本でも)広まったのですが、Pinchはピンチ(まさに一般的な「困難」)に通じるということで、商品ブランドが損なわれるため、Dinmpleに変更された経緯がありました。古い資料を見ると、当初、世界市場での変更のほうが早く、日本での変更がやや遅れていたようです。
 現在はディンプル15年が一般的ですが、この当時は12年もの。珍しくローランドモルト(グレンキンチー)がキーモルトになっており、他のメインモルトも個性の穏やかなものが使われています。

ヘイグ・特級

2008年01月09日 | スコッチ・ブレンデッド

 最近、飲んだ酒ばかり書いてるので、たまにはストックのお酒を。
 懐かしきヘイグのオールドボトルです。通常、形状変更のないボトルは、いつごろのものか判別が大変なのですが、このヘイグは細かい仕様変更があり、年代の判別が容易なボトルとして有名です。

 
 まずは上の写真。メタルキャップです。これで70年代仕様のものではないことがわかります。70年代ボトルには、プラキャップが使用されてます。
                             さらに、


 容量が750ml。これで80年代中期以降であることが判別。その前は760mlです。級別表示は89年まですが、最後期にはダンピーボトルへと形状の変更がありました。おそらく80年代なかば、遅くても87年までのものではないかと。なぜはっきりそう言えるかというと、酒飲み始めの時期におごってもらったボトルであり、時期的に符合するからなのです。
 ボトル両側面には、縦に長いくぼみが。これやっぱり、ディンプルを意識してるんでしょうか。ん、この頃はまだピンチか?

プレジデント・スペシャルリザーヴ

2007年10月29日 | スコッチ・ブレンデッド

 本日のお酒。このブレンデッドは、オールド・パーの別規格デラックス版としてリリースされました。ただ、モルトの配合などは、オールド・パーとは違うそうですから、全く別のブランドと言ってもいいのかもしれません。
 その昔、この銘柄などもバックバーに鎮座ましまして、オールド・パーさえもなかなかオーダーしづらかった頃は、いつかこんなものも飲めるようになるのだろうか、と思っていました。今となっては、たまに入荷したものを見ると、当のオールド・パーより安かったりして。ちょっとガックリです。
 現行のオールド・パーはクラガンモアがメインになっているようで、昔のパーに比べてメロウでソフトになったような印象です。確か昔はグレンダランがメインで、結構ドライな印象があったと思うのですが、このプレジデント(特にオールドボトルなので)は、昔のオールドパーを偲ばせる味わいかもしれません。

ジョニーウォーカー黒ラベル -その4-

2007年08月18日 | スコッチ・ブレンデッド


 本日のお酒。そしてブラックラベルの最終モデル。
 もう正直言って、前回以降はあんまり変遷を追ってません。飽きちゃってるんですね。味わいはだんだんシャープになって、スモーキーさが薄れていっている気がします。だから、昔のジョニ黒=高級品というイメージは、価格面でも内容面でも無くなって、単に普段飲み出来る美味しいウィスキーというイメージに定着しております。わたし的には。
 しかし改めて各種ボトルを見てると、700mlになってからは随分すっきりとヤセてしまいました。見た目も中身も。