外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

回顧録Vol.3 二日目午後

2013年05月18日 | 日記
宿泊できないホテル

新郎新婦が用意してくれた車はホテルから市内へと向かって走っていきました。
ホテルを出るときに、運転をしてくれた男性(新郎側の友人)が
「さて、駅はどう行くんだっけ?」なんてつぶやいていたのが心配だったのですが、無理もない。
新郎新婦とも育った街は別の地方ですから、友人もまた別の街の出身である可能性が高いのです。

途中で運転手の彼が私に質問してきました。
中国の結婚式と日本の結婚式は何か違いがあるかと。
ほぼ決まり文句になった言葉を返しました。
『完全不一様』(全く別物だよ)
そうだろうね、と笑っていました。

急に彼がタバコを差し出してきました。
中国ではよくあることですが、そういえば車の中では初めてです。
助手席に芳が座っていたので、遠慮しようかと思ったのですが、濰坊のバスターミナルから
式場まで全く吸う機会が無かったので、ありがたく頂きました。もちろん窓は全開にして。

車でタバコを吸うのも久しぶり。
東京で営業の仕事をしていた頃に車で外回りをしていた時は、車に備え付けの灰皿では足りない
ほどのヘビースモーカーでした。渋滞にはまる度に本数が増えていました。
しかし、車を営業に使うことがなくなり、単なる街乗りとして購入した中古車の前オーナーが
非喫煙者だったことをきっかけに自らの車も禁煙車として、今に至っています。
久しぶりに車の中で吸うタバコはとても美味しく感じられました。

ネットで予約していたホテルは済南駅の目の前。
車を降りて彼と握手してお礼を述べて、ホテルに入ったのはいいのですが、フロントで名前を告げ
パスポートを差し出した瞬間、女性スタッフの顔が曇り、久々のビンゴ!?に気づきました。
外国人客を受け入れられない宿泊施設の一つだったのです。
昨年の秋に北京にいるたけしに長城を案内してもらい、その後宿泊しようとしたホテルがここと
同じ外国人客を受け入れられないホテルで仕方なく彼の学校近くの古いホテルに通常の倍以上と
思われる料金で滞在したのですが、まさか山東省の省都である済南の中心の駅の目の前なら
その可能性は低いと思っておりました。

ま、あくまでも個人の考え方ですのでそれはそれで割り切って近くのホテルを探しました。
中国もGW。済南駅前は人通りが多い。
すぐ近くに別のエコノミーホテルがあり、そこに入って空室の確認をしましたら、あるには
あるのですが、一番安い部屋でも予約していたホテルより30元以上高い。
他も同じ状況であることを予想して、その部屋をお願いしたら、部屋が地下にあるから窓がない
上にシャワーからお湯が出ないなどと言い出す。
窓がないのは我慢できるとして、シャワーが浴びられないのは困るので、一つ上のランクに。
50元上乗せして選んだ部屋は4階だったのですが、窓はあるものの、外がやけに暗い。
よ~く見てみると窓の外を広告の看板が覆っており、箱の中にいるような状態。
地下の部屋と何の違いがあるのか、、おまけに夜に気づいたことですが、お湯が出ない。
やられた~と苦笑するしかないですね。

発券に30分

チェックインした後、念のためにと駅のチケット売り場へ。
濰坊に到着したあとネットで予約しておいた新幹線のチケットを受け取る為に長蛇の列に並ぶのです。

中国人なら自動券売機に身分証をかざせば受け取れるのですが、パスポートではそれができない。
済南駅は元々あったチケット売り場が改装中のようで外に簡易窓口が並んでいました。
休暇中とあってどの窓口も長蛇の列。その一つに並ぶのですが、なかなか前に進まない。
濰坊駅なら10分少々で窓口に辿り着ける長さがなんと30分も。
ネット環境かと思ったのですが、既に暑くなり始めていた気候の中、空調などなさそうな部屋
でしたので、スタッフの処理能力が下がっているのではないかと思えましたね。

当日の列車で濰坊に戻ろうとしていた芳が列に一緒に並んだのですが、購入できるチケットが
なくなっており、姉が済南にいるというのでそこに泊り翌日に濰坊へ戻ることにしたので
同じ新幹線にしようとしたのですが、既に満席。なんとも休暇中のチケット購入は大変です。
結局私が午前中の彼女は昼の新幹線になりました。

駅で姉を待つという彼女とその場で別れ、再びホテルへ。
午後に会う約束をしていた学生3人を待つことに。
部屋に戻って財布の中に現金が少ないことに気づき、ATMを探しにまた外へ。
勝手が分からない済南駅前。5分ほど歩いて銀行を見つけ、帰りに少しばかり買い物をして
ホテルに帰ってきたら入口に学生が待っていました。
開口一番「先生!電話が繋がらない」
どうやら私がATMを探しに出たのと入れ違いにホテルへ到着したようで、何度か電話をかけて
くれたそうなのですが、私の携帯には着信履歴さえ無かったのですね。なんとも不思議な・・。

来てくれたのは2組。
1組は周と、周と同じ学年で一緒に太極拳をしていた英語科の女の子。
もう1組は周の1学年先輩にあたり、栃木で1年研修を経験した学生とその同僚の女の子。
同僚の女の子は大学で日本語を専攻したそうなのですが会話は不得手。
とりあえずホテルの部屋に入り、それぞれ自己紹介をさせました。
前日のチャットでどこを観たいのかと質問され、済南の大学を見学したいと伝えており
山東省でトップの大学と称されている山東大学か同等クラスの山東師範大学を候補にしまして
日本語能力試験の受験会場に使われているという山東師範大学にしました。

駅前からバスに乗って約30分。
教え子の二人は既にこの学校で受験しておりまして、濰坊にある会場に比べてどうかと
尋ねましたら、音響が若干いいとのことでした。

連休中にもかかわらず、構内はたくさんの学生が歩いていました。
敷地は南北に広く、東西は以前在籍していた学校とあまり変わらないと思える狭さ。
敷地の大きさとしては濰坊学院と同じくらいで自転車があれば敷地内は十分に移動できると
思えたのですが、こんな大きさでも校内バスがあったのですね。

正門から北へ10分少々歩いて、行き止まり。その付近に学生寮が並んでいました。
とても綺麗な近代的な建物の寮があるかと思えば、道を挟んでその反対に築何年なのか推測さえ
できない古い寮がある。

一号と書かれた古い寮の目の前に最新のものと思われる十号の寮。
以前の学校の例をあてはめるなら新入生は古い寮、学年が上がるほど最新の寮に住むことに
なるのでしょうが、否応なしに最も古い寮に入る学生は憂鬱でしょうね。。。

つづく。。

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