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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

レシピ(iBooks Author制作日記46)

2013-11-16 17:20:34 | iPad版制作日記

電子コミック【ナナのかぼちゃパン】の制作は、各ページの仕上げ(音声の挿入、前半シーンの修正など)と平行して「かぼちゃパンのレシピ」にも取り掛かりました。

上の画像のように、レシピは静止画と文字と音声で描きます。アニメは無しなので、HTMLウィジェットも使わない予定。いや~、画像を動かさなくてよいと非常に楽チンです。

【ナナのかぼちゃパン】は、ナナの宝物「家庭用パン焼き機」で焼いたかぼちゃパンに、父のパン職人である雄作がアドバイスをして完成した「ナナのかぼちゃパン」が店頭に並ぶストーリーなので、その重要なアイテムである「かぼちゃパンのレシピ」を付録として付けました。

今回の電子コミックは、本編とストーリーボード(画コンテ)、それと「かぼちゃパンのレシピ」というコンテンツで構成されています。

マンガの本編以外にいろいろ付ける意味は、コンテンツの増量のためではなく(それも多少はあるけど)、自分が制作過程のメイキングや裏話、その他対談など本編に関連したコンテンツが好きだからです。

だから小説などを読んだときに、あとがきや解説がないとがっかりしますもん。

そういった周辺コンテンツは、本編の内容をより深く理解するのを助けてくれるわけですが、そればかりではなく作者の人柄などを感じることができます。そして、その作品がどういう背景から生まれてきたのか理解したり想像したりすることが楽しいんですよね。

なので自分の作品には、メイキングをはじめとした関連コンテンツをたっぷり付けようと思っていました。でもメイキングはブログでいやというほど書いているので、今回はレシピです。

作品によっては取材記を付けるのもおもしろいでしょうね。

たとえば「ツチノコ捕獲隊」というようなマンガを描いたとしたら、ツチノコの目撃情報があった場所にいって取材をしたり、ノヅチとかバチヘビとか日本全国で約40種もあるという呼称とともに各地の伝説や資料を掲載したら充実したコンテンツになるでしょうね。

そういえば昔は、「ツチノコ捕獲か!?」というような新聞記事をときどき目にしたり、「生け捕りで賞金1億円!!」と聞いてビックリしましたけど、最近はあまりうわさを聞かなくなったような。

マンガ以外のコンテンツを勝手に付けたり、思いついたことをすぐに試せるというのは、電子コミック/電子出版時代ならではの魅力です。

そういったことを企画するのは編集部の仕事、マンガ家はマンガを描くだけ、ではつまりません。

とはいえアイデア的には思いついても、労力的・技術的に不可というのが多いんですけど...。





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2 コメント

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すごい! (ゆーせー)
2013-11-19 19:08:26
レシピまで構想しているとは!!

すごい構成力ですね、感心します。

僕は強引に魔女の話を終わらせました。
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電子コミックに必要なコンテンツとは (Shig)
2013-11-22 01:51:22
初めは簡単なレシピを付けるだけのつもりでしたが、結局音声で読み上げるまでに凝ってしまいました。

レシピなんて興味ない読者が多いでしょうけど。

まあいろいろと試しているうちに、電子コミックに必要なコンテンツとは何かが解ってくると思うので。
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